SMAPP の開始または SMAPP の値の変更

「アクセス・パスの回復の編集 (Edit Recovery Access Path (EDTRCYAP))」画面を使用して、システム管理アクセス・パス保護 (SMAPP) の開始または SMAPP の値の変更を行います。

異なる回復および可用性要件を持つオブジェクトを分けるために基本ディスク・プールまたは独立ディスク・プールを使用する場合、これらのディスク・プールでアクセス・パス用の異なる回復時間を指定することもできます。

例えば、まれにしか変更しない大きなヒストリー・ファイルを持っている場合、そのファイルを別個のディスク・プールに入れ、そのディスク・プールのアクセス・パス回復時間を *NONE に設定することができます。または、独立ディスク・プールがあり、別のシステムへの切り替え時に回復時間をディスク・プールに伴って移動したい場合、そのディスク・プールに特定の時間を指定することができます。

SMAPP の開始または SMAPP の値の変更を行うには、次のようにします。

  1. 「アクセス・パスの回復の編集」画面で、システム・アクセス・パス回復時間 (System access path recovery time) フィールドの以下のいずれかの値を指定します。
    • *SYSDFT
    • *NONE
    • *MIN
    • *OFF
    • 1 から 1440 分の特定の値。
  2. 組み込みアクセス・パス (Include access paths) フィールドで、次のいずれかを選択します。
    • *ALL
    • *ELIGIBLE
  3. ディスク・プール用に SMAPP を開始または変更する場合は、個々のディスク・プールのターゲット (Target) フィールドを変更します。

アクセス・パス回復時間を *OFF から他の値に変更するためには、システムを制限状態に置かなければなりません。

アクセス・パスの回復の変更 (CHGRCYAP) コマンドを使用して、「回復アクセス・パスの編集」画面を使用することなく目標回復時間を変更することもできます。

システム・パフォーマンス・モニターは、アクセス・パス回復時間についての情報も提供します。「Work Management and Performance Tools for IBM® i」トピックでは、モニター操作のパフォーマンスと、どの SMAPP 情報がこれらのツールで使用できるかについて詳しく説明しています。