遠隔ジャーナルの計画
このトピックでは、遠隔ジャーナルをセットアップする際の計画について説明します。
- 遠隔ジャーナル管理対象の候補
現在、ジャーナルを 1 つまたは複数のシステムに複製しているか、または複製することを計画しているジャーナルについては、遠隔ジャーナル機能の使用が最適です。 - 遠隔ジャーナル用の同期および非同期の送信モード
非同期制御と同期制御という用語は、 どちらもジャーナル項目複製対応の遠隔ジャーナル機能の送信モードを表します。 - 遠隔ジャーナル用の通信プロトコルおよび送信モード
トラフィックが多ければ多いほど、つまりジャーナル項目の保管量が多ければ多いほど、それだけ高速の通信メソッドを選ぶ必要があります。トラフィックが少ない場合は、それほど速くない通信メソッドでもかまいません。 - ジャーナル項目の複製が開始される場所
遠隔ジャーナル処理用にジャーナル・レシーバーを指定する場合、ジャーナル項目の複製を開始する場所も指定します。 - 遠隔ジャーナルのパフォーマンスに影響を及ぼす要素
遠隔ジャーナル機能のパフォーマンスについては、大きくわけて 2 つの目標があります。1 つはできるだけよいタイミングで受動システムにジャーナル項目を送ること、 もう 1 つはソース・システム上のジャーナル処理のスループットに対する影響をできるだけ抑えることです。 - 遠隔ジャーナルおよび補助記憶域
ソース・システムでも受動システムでも、補助記憶域が必要になります。 遠隔ジャーナル・フィルター操作が使用される場合を除いて、どちらのシステムでも所要量はほぼ同じです。遠隔ジャーナル・フィルター操作が使用される場合、受動システムで使用される記憶域の量は、ソース・システムで必要な記憶域より少なくなる場合があります。記憶域が少なくなるかどうかは、フィルター基準は満たしているが、実際には受動システムに送信されないジャーナルの項目の数によって決まります。 - ジャーナル・レシーバーのディスク・プールに関する考慮事項
レシーバーが入っているディスク・プール内の各ディスク・アームにレシーバー・データを分散させた設定をレシーバー構成といいます。 - 遠隔ジャーナルおよび主記憶域
ソース・システム上の *BASE 主記憶域プールに大量の主記憶域を設定すると、 遠隔ジャーナルのパフォーマンスが向上することがあります。 向上が最も顕著に見られるのは、1 つ以上の遠隔ジャーナルが非同期に制御されているような環境の場合です。
親トピック: 遠隔ジャーナル管理