このトピックでは、ジャーナル・レシーバーのサイズの見積もり方法について説明します。
この手順では、次のことを前提としています。
- 変更後イメージだけをジャーナル処理している。
- その日全体のトランザクションに対して 1 つのジャーナル・レシーバーを使用している。
- ジャーナル処理するのはデータベース物理ファイルのみである。 ライブラリー、アクセス・パス・ジャーナル処理、統合ファイル・システム・オブジェクト、データ域、データ待ち行列、またはユーザー作成の項目の見積もりは含まれません。
- ファイルに関する項目固有のデータを
最小化しない (最小化するには、MINENTDTA パラメーターを使用します)。
- ジャーナル項目の大部分は、オブジェクト・レベル (オブジェクトの名前変更または移動、ALTER TABLE 要求、オブジェクトの作成および削除など) ではなく、レコード・レベル (ファイル内のレコードの変更) である。
以下のステップに従って、ジャーナル・レシーバーのサイズを見積もります。
- ジャーナル処理しようとしているすべてのファイルの平均レコード長を判別する。それぞれのレコード長が大幅に違っていて、
レコード長情報が入手できる場合には、
ファイルごとのトランザクション相対数に基づく荷重平均を使用してください。
- ジャーナル項目の固定長部分を最小化しない (CRTJRN コマンドに RCVSIZOPT(*MINFIXLEN) を指定しない) 場合は、ジャーナル項目の固定長部分 (FIXLENDTA) に組み込まれるデータを指定することができます。
使用するオプションのバイトの合計を算出します。
次のリストからオプションを選択してください。
- *JOB = 26 バイト
- *USR = 10 バイト
- *PGM = 10 バイト
- *PGMLIB = 22 バイト
- *SYSSEQ = 8 バイト
- *RMTADR = 20 バイト
- *THD = 8 バイト
- *LUW = 27 バイト
- *XID = 140 バイト
- 1 日のトランザクションの数を見積もる。
- ジャーナル項目のシステム作成の部分は約 50 バイトです。 (ジャーナル項目のタイプによって異なります。)
- 次の式を使用して、1 日のトランザクションに必要な補助記憶装置のバイト数を見積もります。
必要な合計バイト = (a+b+50)*c
ここで、
- a = ファイルの平均レコード長 (ステップ 1)
- b = FIXLENDTA に選択した値の合計 (ステップ 2)
- c = 1 日のトランザクションの数 (ステップ 3)
以下にその例を示します。
- ジャーナルされたファイルの平均レコード長は 115 バイトです。
- FIXLENDTA の *JOB、*USR、および *PGM の各オプションを選択します。
これらの合計は 46 バイトです。
- 1 日にジャーナル処理されるトランザクションの数は 10 000 です。
- 1 日の変更後イメージをジャーナル処理するのに必要な合計バイトは次のとおりです。
(115+46+50) * 10 000 = 2 110 000