プロジェクトのエクスポート

istool コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用すると、すべてのバージョンの InfoSphere® DataStage® プロジェクトをエクスポートできます。また、バージョン 7.5.3 以前では、dscmdexport コマンドや InfoSphere DataStage Manager クライアントも使用できます。バージョン 8.0.1 以降では、InfoSphere DataStage デザイナー・クライアントを使用して InfoSphere DataStage プロジェクトをエクスポートできます。バージョン 8.1 以降では、InfoSphere Information Server Manager を使用して InfoSphere DataStage プロジェクトをエクスポートできます。istool または dscmdexport コマンドを使用する場合、すべてのプロジェクトを一度にエクスポートするスクリプトを作成できます。

このタスクについて

ジョブ・レベルのメッセージ・ハンドラーをマイグレーションする必要がない限り、実行可能ファイルなしでジョブをエクスポートできます。コンパイルしたジョブはエクスポートしないでください。マイグレーションの完了時に、マイグレーションしたジョブをすべてリコンパイルします。エクスポート・ファイルが 2 GB を超える場合は、プロジェクトを複数の小さいファイルにエクスポートしてください。
注: istool コマンド・ライン・インタフェース (CLI) を使用して大量の資産を移動する場合に最良のパフォーマンスを得るには、2,000 以下のジョブを同じアーカイブ・ファイルにエクスポートします。

手順

プロジェクトをエクスポートするには、istool コマンド・ライン・インターフェース (CLI)、dscmdexport コマンド、InfoSphere Information Server Manager クライアント、または InfoSphere DataStage デザイナー・クライアントを使用します。
オプション 説明
istool コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用してプロジェクトをエクスポートするには istool コマンド・ライン・インターフェースを使用したプロジェクトのエクスポートについて詳しくは、トピック『InfoSphere DataStage and QualityStage 資産の export コマンド』を参照してください。
注: istool を使用してプロジェクトをエクスポートする場合、-includedependent パラメーターを使用して共通メタデータ資産 (エクスポート対象の表定義に関連するデータベース表など) を転送できます。ただし、マイグレーション戦略によっては、個別のエクスポート・コマンドで -commonmetadata パラメーターを使用して、すべての共通メタデータ資産を転送する場合もあります。InfoSphere DataStage ジョブを転送する前に、実装済みのデータ・リソースを転送する必要があります。
istool コマンド・ライン・インターフェース (CLI) は、プロジェクトに関連する共通メタデータ資産をエクスポートするためのオプションを唯一提供しています。
dscmdexport コマンドを使用してプロジェクトをエクスポートするには
  1. DataStage クライアント・コンピューターで、コマンド・ライン・エディターを開き、DataStage クライアント・ディレクトリーに移動します。 バージョン 7.5.3 以前の場合、デフォルト・パスは C:¥Ascential¥Program Files¥Ascential¥DataStageversion です。 バージョン 8.0.1 以降では、デフォルト・パスは C:¥IBM¥InformationServer¥Clients¥Classic です。
  2. 以下のコマンドを入力します。
    dscmdexport /AF=authfile |
    /D=domainname /U=username /P=password /H=hostname project_name export_file_path [/V]  
    引数は以下のとおりです。
    • authfile は、接続詳細を含む暗号化済み証明情報ファイルの名前です。
    • domainname は、サービス層コンピューターの名前です。
    • hostname は、InfoSphere DataStage サービス層コンピューターの名前です。
    • username は、InfoSphere DataStage にログオンするユーザーの名前です。
    • password は、ユーザー名のパスワードです。
    • project_name は、エクスポートするプロジェクトの名前です。
    • export_file_path は、宛先ファイルのパス名です。慣例では、エクスポート・ファイルのファイル拡張子は .dsx です。
    • /V を指定すると、詳細オプションがオンになり、エクスポート・プロシージャーの進行状況を追跡できるようになります。
  3. 例: この例では、コマンド・ラインを使用して、R101 という名前のサーバーにある monthlyaudit という名前のプロジェクトをエクスポートし、このプロジェクトを monthlyaudit.dsx という名前のファイルに書き込みます。ターゲット・ファイルは、クライアント・コンピューターの migrated_projects という名前のディレクトリーにあります。
    dscmdexport /D=DOM1 /U=BillG /P=paddock /H=R101 monthlyaudit C:¥migrated_projects¥monthlyaudit.dsx
InfoSphere Information Server Manager クライアントを使用してプロジェクトをエクスポートするには
  1. InfoSphere Information Server Manager クライアントを開き、エクスポートするプロジェクトに接続します。
  2. 「ビュー」 > 「ホスト・ビュー」が選択されていることを確認します。
  3. 「エクスポート」 > 「DataStage コンポーネント」を選択します。
  4. 「エクスポート」ウィンドウで、エクスポートするプロジェクトに関する詳細を指定します。
    • 「エクスポート先ファイル」フィールドに、プロジェクトを保管するファイルのパス名を入力するか参照します。デフォルトでは、エクスポート・ファイルのファイル拡張子は .dsx です。
    • 「コンポーネント」タブで、「プロジェクト全体」を選択します。
  5. 「OK」をクリックします。プロジェクトが、指定したファイルにエクスポートされます。
  6. InfoSphere Information Server マネージャー・クライアントの左側のペインで、次のプロジェクトを選択して、ステップ c から e を繰り返します。
InfoSphere DataStage デザイナー・クライアントを使用してプロジェクトをエクスポートするには
  1. デザイナー・クライアントの左ペインのツリーでプロジェクトを選択します。
  2. プロジェクトを右クリックし、コンテキスト・メニューから「項目のエクスポート」を選択します。

    これにより、「リポジトリー・エクスポート」ダイアログが表示されます。このダイアログでは、プロジェクトのすべての項目が自動的に選択されます。

  3. 「エクスポート先ファイル」フィールドを編集します。エクスポート・ファイル名の絶対パスを指定します。

    このファイルは、エクスポート・プロセスにより作成されます。例えば、C:¥Temp¥project_export_file.dsx などです。

  4. 「エクスポート」を選択します。
  5. エクスポートが完了したら、「閉じる」を選択します。
他のプロジェクトをエクスポートするには、InfoSphere DataStage デザイナー・クライアントを閉じ、他のプロジェクトに対して InfoSphere DataStage デザイナー・クライアントを開き、エクスポート・プロセスを繰り返します。