IBM InfoSphere Information Server ノード・エージェントを非 root ユーザーとして開始

ノード・エージェント (ASB エージェント) は、IBM® InfoSphere® DataStage® アドミニストレーター・ユーザーとして開始できます。 この手順は、InfoSphere Information Server のインストール済み環境の作成後に行います。 追加の製品モジュールまたはフィックスパックの追加後に、この手順を繰り返します。 ステップ 6 から 13 は、ノード・エージェントを root ユーザーとして再始動した後、今度は非 root の InfoSphere DataStage アドミニストレーター・ユーザーとして再度ノード・エージェントを開始する必要がある場合にも常に再実行する必要があります。

始める前に

以下の手順を実行する前に、システムをバックアップして、必要であればオリジナルの状態に復元できるようにしてください。 IBM InfoSphere Information Server のバックアップおよびリストアを参照してください。

このタスクについて

以下の手順は、すべてのエンジン層コンピューターで実行します。 root アクセス権限を持つシステム管理者でなければなりません。

この手順の説明では、デフォルトの InfoSphere Information Server のインストール場所を使用します。 使用するパスは、異なる場所に InfoSphere Information Server をインストールしている場合は異なります。

次のディレクトリーは、デフォルトの InfoSphere Information Server のインストール場所です。/opt/IBM/InformationServer

手順

  1. 追加の製品モジュールまたはフィックスパックを既存の InfoSphere Information Server インストール済み環境に追加済みの場合は、ステップ 6 にスキップします。 フレッシュ・インストールを変更する場合は、ステップ 2 を続行します。
  2. エンジン層を当初にインストールした InfoSphere DataStage アドミニストレーター・アカウントが存在することを確認します。 このアカウントが InfoSphere DataStage 1 次グループに属していることを確認します。 InfoSphere DataStage アドミニストレーター・アカウントの名前は通常は、dsadm です。 InfoSphere DataStage 1 次グループの名前は通常は、dstage です。
    注: InfoSphere DataStage または IBM InfoSphere Information Analyzer をインストールしていない場合は、どのトラステッド・ユーザーでも選択できます。
  3. AIX cue graphic /etc/security/limits ファイル内の stack_hard 変数に、ステップ 2 で選択したユーザーに対して -1 が設定されていることを確認します。
  4. そのユーザーは一時ディレクトリーに書き込めることを確認します。
  5. コンピューターが再始動されたときに非 root ユーザーとして開始するようにノード・エージェントを構成します。 このためには、エンジン層コンピューター上の ISFAgents ファイルを見つけて内容を変更します。
    注: 場所とファイル名はオペレーティング・システムごとに異なりますが、ファイルの内容は同じです。
    1. 変更する必要のある ISFAgents ファイルを検索します。
      • HP-UX cue graphic 次のコマンドを実行します。cd /sbin
      • AIX cue graphicLinux cue graphicSolaris cue graphic 次のコマンドを実行します。cd /etc
    2. 次のコマンドを実行します。find -name "*ISFAgents*"
      注: このステップでは、名前にさまざまな接頭部が付いた複数のファイルが返されることがあります。 一部のファイルは、他のファイルにリンクしていて、オリジナル・ファイルへの変更が反映されることがあります。 リンクされたファイルを編集する必要はありません。 メインファイルは通常は、rc.d/init.d/ISFAgents ディレクトリーにあります。
    3. ファイルの内容を変更します。 ファイルには、以下の行のような情報が含まれています。
      #!/bin/sh   
      # chkconfig: 2345 85 60
      # description: Information Services Framework server.
      IS_INIT_D=true;export IS_INIT_D
      "/opt/IBM/InformationServer/ASBNode/bin/NodeAgents.sh" "$@"  

      これを、以下のように変更します。

      #!/bin/sh
      # chkconfig: 2345 85 60
      # description: Information Services Framework server.
      IS_INIT_D=true;export IS_INIT_D
      /usr/bin/su - dsadm -c "/opt/IBM/InformationServer/ASBNode/bin/NodeAgents.sh $*" 
      注: InfoSphere DataStage または InfoSphere Information Analyzer をインストールしていなかった場合は、ファイル内の dsadm の代わりに、ステップ 2 で選択された代替ユーザーを指定します。
  6. root アクセス権限を持つシステム管理者としてログインします。
  7. /opt/IBM/InformationServer/ASBNode/bin ディレクトリーに変更します。
  8. 次のコマンドを実行して、ノード・エージェントを停止します。
    ./NodeAgents.sh stop
    注: IBM InfoSphere Information Services Director を使用する場合は、関連ジョブがすべて停止していることを確認します。 通常は、ノード・エージェントを停止すると、すべての InfoSphere Information Services Director ジョブが停止されます。
  9. 残っている root 所有の *.out*.err、 および *.pid ファイルをすべて、/opt/IBM/InformationServer/ASBNode/logs ディレクトリーから削除します。 以前に root としてノード・エージェントを始動した場合は、 初めて非 root ユーザーとしてノード・エージェントを始動する前に、 必ずこのステップを実行する必要があります。
  10. /opt/IBM/InformationServer/ASBNode ディレクトリーの所有権を、 ステップ 2 で選択したトラステッド・ユーザーに変更します。所有権を変更するには、次のコマンドを実行します。
    chown -R user /opt/IBM/InformationServer/ASBNode
    ここで、user はトラステッド・ユーザーです。
  11. dsadm、またはステップ 2 で選択したユーザーとしてログインします。
  12. 次のディレクトリーに変更します。

    /opt/IBM/InformationServer/ASBNode/bin

  13. 次のコマンドを実行して、ノード・エージェントを開始します。
    ./NodeAgents.sh start

次のタスク

システムが正しく構成されていることを確認するには、以下のコマンドを実行します。 コマンドが正常終了したら、システムを再始動してください。 その後、コマンドを再実行して、スタートアップ・スクリプトが正しく変更されたことを確認します。