PDS および PDSE を使用する場合には、 2 次エクステントを使用して LNKLST データ・セットの割り振りを行うことができます。しかし、IBM® では、2 つの理由で、1 次エクステントのみを使用して LNKLST 中の PDS を割り振ることをお勧めします。1 つ目の理由は、アクティブな LNKLST 連結に関する 255 エクステントの限度を順守しやすく、最初にデータ・セットを再割り振りしてエクステント数を減らす必要がないことです。2 つ目の理由は、PDS が 2 次スペースを使用して割り振られている場合には、リンク・リスト中にある間に更新されると、拡張される可能性があることです。この場合、LNKLST 連結のオープン時にはなか ったエクステント中にメンバーが入れられる可能性があります。 新規エクステント内のメンバーにアクセスを試みると、 アクセスを要求したプログラムが論理入出力エラーで異常終了します。この推奨事項は PDSE には適用されません。
LNKLST PDS が最新の IPL 以降に 2 次エクステントに展開された場合には、プログラムは、次の方法のいずれかを使用して 2 次エクステント内のメンバーにアクセスすることができます。
OR
SETPROG LNKLST,DEFINE,NAME=new,COPYFROM=CURRENT
SETPROG LNKLST,ACTIVATE,NAME=new
これで、この新しい LNKLST セットが現行である間に開始するすべてのアドレス・スペースは、新しいエクステントにあるモジュールにアクセスできるようになります。この新しい LNKLST セット (現行になるもの) より前に存在したアドレス・スペースは、新しいエクステントにあるモジュールに依然としてアクセスできません。
SETPROG LNKLST,UPDATE,JOB=*
このコマンドにリスクが伴うため (ABEND106 エラーになることがあります)、このコマンドを使用するのは、IPL を避ける必要のある場合だけにすることをお勧めします。このオプションの重要な情報については、「z/OS MVS システム・コマンド」の SETPROG コマンドを参照してください。