IEAAPFxx (許可プログラム機能リスト)

IEAAPFxx メンバーを使用すると、許可プログラム機能 (APF) の許可を受けるプログラム・ライブ ラリーの指定を行うことができます。指定するライブラリーの名前 (dsname) については、ライブ ラリーがどこに常駐しているかを示す以下の情報のいずれかを使用してリストしてください。

インストール先で IEAAPFxx を必要とする場合には 、明示的にメンバーを作成する必 要があります。メンバー IEAAPF00 も、インストール先で 明示的に作成される必要があります。

IBM のデータ管理サービス (例えば OPEN 処理) は実際のライブラリー名に別名をマップし、実際のライブラリー名によって APF リストを照会するので、APF リストに別名は定義しないでください。APF リスト内で別名が使用されていても、権限は与えられません。

IEAAPFxx を使用して、APF リストを静的形式で作成できます。静的リストは IPL 時にのみ更新することができ、最大 255 項目 (SYS1.LINKLIB、SYS1.SVCLIB、およびご使用のシステムによって指定された 253 項目) を入れることができます。

注: IBM® は IEAAPFxx の代替として PROGxx parmlib メンバーを提供してい ます。ユーザーはこれを使用して APF リストを動的に更新し、APF 許可ライブラリーを数に制限なく指定することができます。 IBM では、(動的更新機能を利用するかどうかにかかわらず) APF リストの指定には PROGxx を使用することをお勧めします。IEAAPFxx と PROGxx の両方のパラメーターが指定された場合には、システムは両方とも処理します。PROGxx だけを使用する場合には、APF=xx システム・パラメーターを IEASYSxx および IEASYS00 から除去してください。

IEAAPFxx の APF 定義をそれと同等の PROGxx の定義に変換する IEAAPFPR REXX EXEC の使用方法については、APF リストの指定を参照してください。

APF リストの形式と内容を指定する PROGxx の使用方法については、PROG を参照 してください。

許可ライブラリーの使い方の詳細については、「z/OS MVS Programming: Authorized Assembler Services Guide」を参照してください。

注:
  1. NIP 中にオープンされる連結を除いて、許可ライブラリーに連結されるどの非許可ライブラリ ーも、すべての連結ライブラリーを非許可であると見なされるようにします。
  2. IEAAPFxx メンバーには、最大 253 のライブラリー名を指定できます。
  3. SMS がデータ・セットを管理できるようにすると、そのデータ・セットが通常の SMS 処理時に別のボリュームに移される可能性が生じます。データ・セットの APF 許可が保存されるようにするには、ライブラリー名の後に何も指定しないことによって、ライブラリーが SMS によって管理されていることを指示します。
  4. MVS™ 4.3 以降では、LPALST 内のデータ・セットは APF 許可でなくても構いません。しかし、リンク・パック域 (ページング可能 LPA、変更 LPA、固定 LPA、または動的 LPA) のモジュールは、システムで APF 許可ライブラリーからのモジュールであるかのように扱われます。APF 許可ライブラリーを保護するのと同様に、SYS1.LPALIB と、 LPALST 中のその他のライブラリーを適切に保護して、 システムのセキュリティーと保全性が危険にさらされることのないようにしてください。