DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows

JDBC および SQLJ のサポートされるドライバー

DB2® 製品には、 2 つのタイプの JDBC ドライバー・アーキテクチャーのサポートが含まれています。

JDBC 仕様に従って、JDBC ドライバー・アーキテクチャーには以下の 4 つのタイプがあります。
タイプ 1
別のデータ・アクセス API (Open Database Connectivity (ODBC) など) へのマッピングとして JDBC API をインプリメントするドライバー。 このタイプのドライバーは通常、ネイティブ・ライブラリーに依存しており、移植性が制限されています。 DB2 データベース・システムはタイプ 1 ドライバーを提供していません。
タイプ 2
一部は Java™ プログラミング言語、一部はネイティブ・コードで作成されているドライバー。 ドライバーは、接続先のデータ・ソースに固有のネイティブ・クライアント・ライブラリーを使用します。 ネイティブ・コードのために、移植性は制限されています。
タイプ 3
ピュア Java クライアントを使用し、かつデータ・サーバーに依存しないプロトコルを使用してデータ・サーバーと通信するドライバー。 データ・サーバーは、クライアントの要求をデータ・ソースに送達します。 DB2 データベース・システムはタイプ 3 ドライバーを提供していません。
タイプ 4
pure Java であり、固有のデータ・ソース用のネットワーク・プロトコルをインプリメントするドライバー。 クライアントはデータ・ソースに直接接続します。
DB2 for Linux, UNIX, and Windows は以下のドライバーをサポートしています。
ドライバー名 パッケージ ドライバーのタイプ
Linux 、UNIX、および Windows 用の DB2 JDBC Type 2 ドライバー db2java.zip タイプ 2
IBM® Data Server Driver for JDBC and SQLJ
  • JDBC 3.0 サポート用の db2jcc.jar および sqlj.zip
  • JDBC 4.0 以降の一部の機能のサポート用の db2jcc4.jar および sqlj4.zip
タイプ 2 およびタイプ 4

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ (タイプ 2 およびタイプ 4)

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、JDBC タイプ 2 および JDBC タイプ 4 の動作を組み込んだ単一ドライバーです。 アプリケーションが IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ をロードすると、タイプ 2 およびタイプ 4 のインプリメンテーション用に単一のドライバー・インスタンスがロードされます。 アプリケーションは、この単一のドライバー・インスタンスを使用して、タイプ 2 およびタイプ 4 接続を行うことができます。 タイプ 2 およびタイプ 4 接続は同時に行うことができます。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 ドライバーの動作を IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 と言います。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 ドライバーの動作を IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 と言います。

2 つのバージョンの IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が使用可能です。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJバージョン 3.5x は JDBC 3.0 準拠です。 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ バージョン 4.x は JDBC 4.0 以降に準拠しています。

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、以下の JDBC および SQLJ 機能をサポートしています。
  • バージョン 3.5x は、JDBC 3.0 仕様で記述されているすべてのメソッドをサポートしています。
  • バージョン 4.x は、JDBC 4.0 以降の仕様で記述されているすべてのメソッドをサポートしています。
  • Java アプリケーションからのデータ・アクセスを単純化する、SQLJ 標準によって定義された SQLJ アプリケーション・プログラミング・インターフェース。
  • 接続プール用に使用可能にされている接続。 WebSphere® Application Server または別のアプリケーション・サーバーによって接続プールが行われます。
  • Java ユーザー定義関数およびストアード・プロシージャーからデータ・サーバーへの接続で使用されるのは、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 のみです。 ユーザー定義関数またはストアード・プロシージャーを呼び出すアプリケーションでは、データ・サーバーと接続するために IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 または IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続 を使用できます。

    IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、Java ルーチンのデフォルト・ドライバーです。

  • 分散トランザクション管理のサポート。 このサポートは、Java 2 Platform、Enterprise Edition (J2EE) Java Transaction Service (JTS)、および Java Transaction API (JTA) 仕様をインプリメントします。これらは分散トランザクションの X/Open 規格に準拠しています (Distributed Transaction Processing: The XA Specification。http://www.opengroup.org で入手可能)

Linux、UNIX、および Windows 用の DB2 JDBC Type 2 ドライバー (DB2 JDBC Type 2 ドライバー) (非推奨)

DB2 JDBC Type 2 ドライバーは、Java アプリケーションが JDBC を介して DB2 への呼び出しを行うようにします。 DB2 JDBC Type 2 ドライバーへの呼び出しは、Java ネイティブ・メソッドで実装されています。 DB2 JDBC Type 2 ドライバーでは、DB2 データ・サーバーと通信するために、DB2 CLI インターフェースが使用されます。 このドライバーを使用する Java アプリケーションは、JDBC 要求が DB2 データ・サーバーに達するまでのフローの途中にある DB2 クライアントで実行する必要があります。 DB2 JDBC アプリケーション・ドライバーを使用して DB2 for i データ・ソースまたは DB2 for z/OS® 環境内のデータ・ソースにアクセスするには、その前に DB2 Connect™ をインストールする必要があります。

DB2 JDBC Type 2 ドライバーは、以下の JDBC および SQLJ 機能をサポートしています。
  • JDBC 1.2 仕様で記述されているほとんどのメソッド、および JDBC 2.0 仕様で記述されている一部のメソッド。
  • すべての JDBC メソッドに相当する操作を実行する SQLJ ステートメント
  • 接続プール
  • 分散トランザクション
  • Java ユーザー定義関数およびストアード・プロシージャー

Linux、UNIX、および Windows 用の DB2 JDBC Type 2 ドライバーは、今後のリリースではサポートされません。 そのため、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ に移行することを考慮してください。