db_mem_thresh - データベース・メモリーしきい値構成パラメーター

このパラメーターは、コミット済みのメモリー・ページを解放してオペレーティング・システムに戻そうとするまでに、コミット済みであっても現在未使用という状態をデータベース・マネージャーがどの量まで許可するかを、データベース共有メモリーの最大パーセンテージで表すものです。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
  • オンラインで構成可能
  • Db2® pureScale® 環境のメンバーにより構成可能
伝搬クラス
即時
デフォルト [範囲]
100 [0-100 ]
単位
パーセンテージ

このデータベース構成パラメーターは、データベース・マネージャーが余分な未使用データベース共有メモリーをどのように扱うかに関係します。 メモリーのページは通常、プロセスからアクセスがあるたびにコミットされます。つまり、メモリーのページはオペレーティング・システムによって割り振られており、物理メモリーまたはディスク上のページ・ファイル内のスペースを占有します。 データベース・ワークロードによっては、一日の特定の時間にデータベース共有メモリーのピーク時要件が存在する場合があります。 オペレーティング・システムがそうしたピーク時要件を満たせるメモリーをいったんコミットすると、メモリーのピーク時要件が収まった後でも、そのメモリーはコミットされたままです。

0 は未使用のデータベース共有メモリーを即時に解放することを、値 100 は未使用のデータベース共有メモリーを解放しないことを意味します。 新しい (アップグレードされたものではない) データベースの場合、デフォルトは 100 です。これはほとんどのワークロードに対して適切です。

この構成パラメーターは、動的に更新することができます。 このパラメーターを更新するときは、注意が必要です。設定値を低くしすぎるとマシンに過剰のメモリー・スラッシングが発生する可能性があり (メモリー・ページのコミットと解放が絶えず行われる)、また設定値を高くしすぎるとデータベース・マネージャーが、他のプロセスが使用できるように、データベース共有メモリーをオペレーティング・システムに戻せなくなる可能性があります。

この構成パラメーターは、データベース共有メモリー領域が DB2_PINNED_BP レジストリー変数を使用してピン留めされている場合、 DB2_LARGE_PAGE_MEM レジストリー変数を使用してラージ・ページ用に構成されている場合、または DB2MEMDISCLAIM レジストリー変数を使用してメモリーの解放が明示的に無効にされている場合は、無視されます (つまり、未使用のデータベース共有メモリー・ページがコミットされたままになります)。

一部のバージョンの Linux® では、共用メモリー・セグメントの部分範囲を解放してオペレーティング・システムに戻すことはサポートされていません。 こうしたプラットフォームでは、このパラメーターは無視されます。