num_log_span - ログ・スパンの数構成パラメーター

このパラメーターは、1 つのトランザクションがいくつのログ・ファイルにまたがることができるかについての制限を設けるかどうか、およびその制限がいくつであるかを指定します。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
  • オンラインで構成可能
  • Db2® pureScale® 環境のメンバーにより構成可能
伝搬クラス
即時
デフォルト [範囲]
0 [0 - 65 535 ]
単位
カウンター

この値が 0 ではない場合、このパラメーターは、 1 つのアクティブ・トランザクションで展開できるアクティブ・ログ・ファイルの数を示します。

値が 0 に設定される場合、1 つのトランザクションで扱えるログ・ファイルの数に制限はありません。

アプリケーションが num_log_span 構成に違反する場合、そのアプリケーションは強制的にデータベースから切断され、トランザクションはロールバックされます。

注: アプリケーションが num_log_span 制限に違反する場合、 Db2 ワークロード・マネージャー (WLM) しきい値 UOWTOTALTIME を使用して、設定されたしきい値をアプリケーションが強制的に超えるようにすることができます。

このパラメーター、および max_log 構成パラメーターは、無限のアクティブ・ログ・スペースを使用可能化するときに役立つことがあります。 無限ロギングがオン (つまり logsecond が -1 に設定されている) の場合、トランザクションはログ・ファイル数の上限 (logprimary + logsecond) によって制限されません。 logprimary の値に到達した場合、Db2 はトランザクションを失敗させる代わりに、アクティブ・ログのアーカイブを開始します。 これにより、例えば、非コミットのままになっている長期実行トランザクションがアプリケーションに含まれる場合などに問題が発生する可能性があります。 この状況では、アクティブ・ログ・スペースは増大を続けて、クラッシュ・リカバリーのパフォーマンスが低下することがあります。 これを防止するには、max_log 構成パラメーターまたは num_log_span 構成パラメーターのどちらか、または両方の値を指定できます。

以下の Db2 コマンドは、 num_log_span 構成パラメーターによって課される制限から除外されます。
  • ARCHIVE LOG
  • BACKUP DATABASE
  • LOAD
  • REORG
  • RESTORE DATABASE
  • ROLLFORWARD DATABASE
注: 拡張ログ・スペース管理 (ALSM) は、ログ・フル・エラー (SQL0964N) によるアプリケーション障害を最小化するのに役立ちます。 これらのログ・フル・エラーは、アクティブ・ログ・スペースを保留する長期実行トランザクションが原因で発生します。 NUM_LOG_SPAN パラメーターは、1 つのトランザクションがスパンできるログ・ファイルの数に制限があるかどうか、およびその制限が何であるかを指定します。 ALSM を使用する場合は、ログ抽出が行われる前にトランザクションがロールバックされるような値に NUM_LOG_SPAN パラメーターが設定されていないことを確認してください。