dft_prefetch_sz - デフォルト・プリフェッチ・サイズ構成パラメーター

このパラメーターは、表スペースのデフォルト・プリフェッチ・サイズを設定します。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
オンラインで構成可能
伝搬クラス
即時
デフォルト [範囲]
自動 [0 - 32 767]
注: デフォルト値は、初期データベース作成後に Db2® 構成アドバイザーによって変更される場合があります。
単位
ページ

表スペースの作成時に、値 AUTOMATIC または n を使用して、PREFETCHSIZE をオプションで指定できます (n は、プリフェッチが実行されている場合に、データベース・マネージャーが読み取るページ数です)。 CREATE TABLESPACE ステートメントの呼び出し時にエクステント・サイズを指定しなかった場合、データベース・マネージャーは dft_prefetch_sz パラメーターの現行値を使用します。

プリフェッチ・サイズを AUTOMATIC に設定している際に表スペースが作成される場合、Db2 データベース・マネージャーは、その表スペースのプリフェッチ・サイズを自動的に計算および更新します。

この計算は以下のタイミングで実行されます。
  • データベースが開始されるとき
  • AUTOMATIC プリフェッチ・サイズの指定で、初めて表スペースが作成されるとき
  • ALTER TABLESPACE ステートメントの実行によって、表スペースのコンテナーの数が変更されるとき
  • ALTER TABLESPACE ステートメントの実行によって、表スペースのプリフェッチ・サイズが AUTOMATIC に更新されるとき
ALTER TABLESPACE ステートメントを呼び出して プリフェッチ・サイズを手動で更新すると、 直ちにプリフェッチ・サイズの AUTOMATIC 状態はオンまたはオフに切り替わります。

推奨: システム・モニター・ツールを使用すると、システムが入出力を待機している間に CPU がアイドル状態になっているかどうかを確認できます。 このパラメーターの値を大きくすると、使用する表スペースにプリフェッチ・サイズが定義されていない場合に役立ちます。

このパラメーターは、データベース全体にデフォルト値を適用しますが、 データベース内のすべての表スペースに適しているとは限りません。 例えば、 値 32 はエクステント・サイズが 32 ページの表スペースには適しているかもしれませんが、 エクステント・サイズが 25 ページの表スペースには適していません。 一番よい方法は、それぞれの表スペースにプリフェッチ・サイズを明示的に設定することです。

デフォルトの表スペース・エクステント・サイズ (dft_extent_sz) で定義された表スペースの入出力を最小化するには、このパラメーターを dft_extent_sz パラメーターの値の因数または倍数として指定してください。 例えば、dft_extent_sz パラメーターが 32 の 場合は、dft_prefetch_sz16 (32 の因数) または 64 (32 の 倍数) に設定します。 プリフェッチ・サイズがエクステント・サイズの倍数である場合は、 以下の条件が満たされていればデータベース・マネージャーは入出力を並列して行うことができます。
  • プリフェッチ中のエクステントが異なる物理装置上にある
  • 複数の入出力サーバーが構成されている (num_ioservers)