logprimary - 1 次ログ・ファイル数構成パラメーター

このパラメーターを使用すると、事前割り振りされる 1 次ログ・ファイルの数を指定できます。 1 次ログ・ファイル数によって、リカバリー・ログ・ファイルに割り振られる固定量のストレージが設定されます。

構成タイプ
データベース
パラメーター・タイプ
構成可能
デフォルト [範囲]
logprimary および/または logsecond の値を選択する際、インスタンス内のすべてのデータベースの合計リソース要件を考慮に入れてください。 オープン・ファイルの最大数については、 データベース・マネージャーの制限 を参照してください。
循環ロギングが構成されている場合
3 [ 2 - 256 ]
アーカイブ・ロギングが構成されている場合
3 [ 2 - 4096 ]
注: デフォルト値は、初期データベース作成後に Db2® 構成アドバイザーによって変更される場合があります。
単位
カウンター
割り振られるタイミング
  • データベースが作成されるとき
  • ログが別のロケーションに移動されるとき (newlogpath パラメーターを更新すると生じます)
  • このパラメーター (logprimary) の値を大きくした後にデータベースを開始して (データベースを HADR スタンバイ・データベースとして開始する場合を除く) 初めてログ・レコードが書き込まれるとき
  • ログ・ファイルが非アクティブになり、少なくとも logprimary ログをアクティブ・ログ・パスに保持するために新しいログ・ファイルが必要になります ( logarchmeth1 または logarchmeth2 パラメーターを OFF以外の値に設定してはなりません)。
  • logfilsiz パラメーターが変更されている場合、ログ・ファイルは、次回のデータベース開始中にサイズ変更されます (HADR スタンバイ・データベースとして開始する場合を除く)。
解放されるタイミング
このパラメーターの値が小さくならない限り、解放されることはありません。 パラメーターの値を小さくした場合は、データベースへの次回接続時に、不要のログ・ファイルが削除されます。

循環ロギング下では、1 次ロギングが順次繰り返して使用されます。 つまり、あるログが満杯になると、そのシーケンス内の次の 1 次ログが使用可能であれば、 それが使用されることになります。 ログが使用可能と見なされるのは、ログの中にログ・レコードがある作業単位がすべてコミットおよびロールバックされている場合です。 シーケンス内の次の 1 次ログが使用不可の場合は、2 次ログが割り振られて使用されます。 シーケンス内の次の 1 次ログが使用可能になるか、logsecond パラメーターによって設けられた限度に達するまで、 追加の 2 次ログが割り振られて使用されます。 これらの 2 次ログ・ファイルは、データベース・マネージャーで必要とされなくなると、動的に割り振り解除されます。

循環ロギングが構成されている場合、1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルの合計数は 256以下、つまり (logprimary + logsecond) < = 256でなければなりません。

アーカイブ・ロギングが構成されている場合、1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルの合計数は 8192以下、つまり (logprimary + logsecond) < = 8192でなければなりません。

推奨: このパラメーターの値として選択される値は、 使用されるロギングのタイプ、ログ・ファイルのサイズ、 および処理環境のタイプ (例えば、トランザクションの長さやコミットの頻度など) を含む、 数多くの要因に応じて決まります。

この値を大きくすると、ログ用のディスク所要量が増えます。 1 次ログ・ファイルは、データベースへの最初の接続時に事前割り振りされるからです。

2 次ログ・ファイルが割り振られる頻度が高いと思われる場合は、 ログ・ファイル・サイズ (logfilsiz) を大きくするか、1 次ログ・ファイルの数を増やすことで、 システム・パフォーマンスを上げることもできます。

データベースにアクセスする頻度が高くない場合は、ディスク・ストレージを節約するために、このパラメーターを 2 に設定します。 ロールフォワード・リカバリーが使用可能になっているデータベースの場合は、 ほとんど即時に新しいログを割り振る処理時間の増加を回避するために、 このパラメーターはもっと大きい値に設定します。

1 次ログ・ファイルをサイズ変更するには、データベース・システム・モニターを使用できます。 ある期間にわたって次のモニター値を監視すると、 進行中の要件は平均値に表れる場合が多いので、 優れたチューニングの決定に役立ちます。
  • sec_log_used_top (使用される最大 2 次ログ・スペース)
  • tot_log_used_top (使用される最大合計ログ・スペース)
  • sec_logs_allocated (現在割り振られている 2 次ログ数)