AUTOCONFIGURE コマンド
AUTOCONFIGURE コマンドは、バッファー・プール・サイズ、データベース構成パラメーター、およびデータベース・マネージャー構成パラメーターの初期値を計算して表示します。オプションで、これらの報告値を適用するように指定できます。
許可
SYSADM
必要な接続
データベース
コマンド構文
autoconfigure-clause:
apply-clause:
コマンド・パラメーター
- USING input-keyword param-value
表 1. 有効な入力キーワードおよびパラメーター値 キーワード 有効値 デフォルト値 説明 mem_percent 1-100 - 分析が有効になっていない場合、デフォルト値は 25 です。
- 分析が有効になっている場合、mem_percent はデフォルトで次の値の大きいほうになります。
- 25
- 80% をデータベース・インスタンス数で割った値
データベースに割り当てられているインスタンス・メモリーのパーセンテージ。 ただし、 CREATE DATABASE コマンドが構成アドバイザーを呼び出すときに、 mem_percentに値を指定しない場合、パーセンテージは、インスタンスとシステムのメモリー使用率に基づいて計算され、インスタンス・メモリーの最大 25% になります。 workload_type simple、 mixed、 complex 混合 単純 (simple) ワークロードは入出力集中の傾向があり大部分がトランザクションであるのに対し、 複雑 (complex) ワークロードは CPU 集中の傾向があり大部分が照会です。 num_stmts 1-1 000 000 10 作業単位ごとのステートメント数 tpm 1-200 000 60 1 分ごとのトランザクション admin_priority パフォーマンス、 リカバリー、 両方 BOTH より良いパフォーマンス (分あたりのより多いトランザクション数) またはより良いリカバリー時間のための最適化 is_populated はい, いいえ はい データベースにデータを移植するかどうか num_local_apps 0 から 5,000 0 接続されたローカル・アプリケーションの数 num_remote_apps 0 から 5,000 10 接続されたリモート・アプリケーションの数 isolation RR、 RS、 CS、 UR RR このデータベースに接続するアプリケーションの最大分離レベル (反復可能読み取り (RR)、読み取り固定 (RS)、カーソル固定 (CS)、非コミット読み取り (UR))。 これは、他の構成パラメーターの値を決定するためにのみ使用されます。 アプリケーションを特定の分離レベルに制限するよう設定されるものはなく、デフォルト値を使用するのが安全です。 bp_resizeable はい, いいえ はい バッファー・プールのサイズが変更可能かどうか。 grp_tolerance_percent 1-100 5 メンバーが属するグループを決定するために構成変数値を比較するときにサマリー・レポートに使用する正または負の許容度のパーセンテージ。 analytics_env automatic、yes、no 自動 (Automatic) 分析環境についての推奨値を生成するかどうか - Yes
- 構成アドバイザーは、DB2_WORKLOAD レジストリー変数を無視し、このヒントを使用して分析環境についての推奨値を決定します。
- No
- 構成アドバイザーは、推奨値を生成しません。
- Automatic
- Db2® 構成アドバイザーは、 DB2_WORKLOAD レジストリー変数に指定された値を使用して、分析環境の推奨値を決定します。
- APPLY
- DB ONLY
- 現行のデータベース・マネージャーの構成に基づいて、 データベース構成およびバッファー・プール設定の推奨値を表示します。 データベース構成およびバッファー・プール設定に対して推奨される変更を適用します。
- DB AND DBM
- データベース・マネージャー構成、データベース構成、 およびバッファー・プール設定に対して推奨される変更を、表示および適用します。
- NONE
- 推奨される変更を表示しますが、適用はしません。
- ON CURRENT MEMBER
- パーティション・データベース環境または Db2 pureScale® 環境では、構成アドバイザーはデフォルトですべてのメンバーのデータベース構成を更新します。 ON CURRENT MEMBER オプションを指定すると、構成アドバイザーは接続によって決定された現行メンバーにメンバー・レベルの構成パラメーターを設定しますが、グローバル・レベルでのみ機能するように構成できるグローバル・レベルの構成パラメーターは設定され、すべてのメンバーに影響します。
バッファー・プールの変更事項は常にシステム・カタログに適用されます。 したがってすべてのメンバーが影響を受けます。 バッファー・プール推奨の場合、 ON CURRENT MEMBER オプションは無視されます。
- REPORT FOR
- パーティション・データベース環境または Db2 pureScale 環境で使用する場合に、レポートに含めるメンバーを指定します。
使用上の注意
- このコマンドは、現在接続されているデータベースのための推奨構成を作成し、このデータベースがインスタンス上で唯一のアクティブ・データベースであると仮定します。 セルフチューニング・メモリー・マネージャーを使用可能にしておらず、インスタンス上に複数のアクティブ・データベースがある場合、データベース・メモリー分散を反映する mem_percent 値を指定してください。 例えば、インスタンス・メモリーの 80% を使用しリソースを平等に共有する、2 つのアクティブ・データベースがインスタンスにある場合、40% (80% を 2 データベースで割る) を mem_percent 値に指定します。
- 同じコンピューター上に複数のインスタンスがあり、セルフチューニング・メモリー・マネージャーが使用可能になっていない場合は、各インスタンスで instance_memory に固定値を設定するか、データベース・メモリーの配分を反映する mem_percent 値を指定してください。 例えば、すべてのアクティブ・データベースがコンピューター・メモリーの 80% を使用し、それぞれ 1 つのデータベースを持つインスタンスが 4 つある場合は、20% (80% を 4 データベースで割る) を mem_percent 値に指定します。
- AUTOCONFIGURE コマンドによって構成アドバイザーを明示的に呼び出す場合、DB2_ENABLE_AUTOCONFIG_DEFAULT レジストリー変数の設定値は無視されます。
- データベースに対して AUTOCONFIGURE コマンドを実行すると、セルフチューニング・メモリー・マネージャーを有効にすることが推奨されます。 ただし、 sheapthres がゼロでないインスタンス内のデータベースに対して AUTOCONFIGURE コマンドを実行すると、ソート・メモリー・チューニング (sortheap) は自動的に有効になりません。 ソート・メモリー・チューニング (sortheap) を有効にするには、 UPDATE DATABASE MANAGER CONFIGURATION コマンドを使用して sheapthres をゼロに設定する必要があります。 sheapthres の値を変更すると、これまでの既存データベース内のソート・メモリーの使用に影響を与える可能性があることに注意してください。
互換性
以前のバージョンとの互換性:
- DB2_ENFORCE_MEMBER_SYNTAX レジストリー変数が ONに設定されている場合を除き、 MEMBERの代わりに NODE および DBPARTITIONNUM を指定できます。