Db2 11.1 GA (Db2 11.1.0.0) へのフィックスパックの適用

Db2 GA 製品には、製品シグニチャー 11.1.0.0があります。 Db2 11.1 用に提供される最初のフィックスパックは、製品のモディフィケーション・レベルを 1 に変更し、 Db2 11.1.1.1の製品シグニチャーを持ちます。

始める前に

Db2 11.1 モディフィケーション 1 レベルへの移行は、 Db2 11.1 GA インストールに適用された最初のフィックスパックで発生する一回限りのイベントです。

その後のすべてのフィックスパックは、 セクションで概説されている通常のプロセスに従います。

このセクションの説明は、 Db2 11.1 モディフィケーション 1 フィックスパックDb2 11.1 GA 環境 ( Db2 pureScale®を含む) に適用する場合に関連しています。

このタスクについて

Db2 11.1 モディフィケーション 1 には、 IBM® でのテスト中、またはお客様から報告された、新しい機能更新と問題の修正 (例えば、プログラム診断依頼書 (APAR)) の両方が含まれています。 Db2 11.1 モディフィケーション 1 に含まれる新しい機能更新のリストについては、 モディフィケーションパックとフィックスパックの更新を参照してください。 各フィックスパックに含まれているフィックスの完全なリストについては、 フィックスパック・リスト のページを参照してください。

フィックスパックは累積的です。つまり、あるバージョンの Db2 データベースの最新のフィックスパックには、 同じバージョンの Db2 データベース用のそれまでのフィックスパックに含まれているアップデートがすべて入っているということです。 使用可能なフィックスパック・イメージのタイプについて説明します。

Linux® または UNIX オペレーティング・システムでは、各国語がインストールされている場合、別個の各国語フィックスパックも必要です。 各国語フィックスパックのみをインストールすることはできません。 Universal フィックスパックまたは製品固有のフィックスパックも一緒に適用されていなければならず、なおかつそれらの両方のフィックスパック・レベルが同じでなければなりません。 例えば、 Linux または UNIX 上の英語以外の Db2 データベース製品に Universal フィックスパックを適用する場合は、Universal フィックスパックと各国語フィックスパックの両方を適用して、 Db2 データベース製品を更新する必要があります。

例外: サーバー・フィックスパック 1 以降のリリースとユニバーサル・フィックスパック 4 以降のリリースでは、別個の各国語フィックスパックは不要です。

制約事項:

  • すべての Db2 11.1 GA 環境では、モディフィケーション 1 のフィックスパック・イメージはオフラインでのみ適用できます。
  • Db2 11.1 モディフィケーション 1 のフィックスパックは、以下にのみ適用できます。
    • Db2 バージョン 11.1 一般出荷版 (GA)
    • Db2 11.1 モディフィケーション 1 のフィックスパック・コピー。
  • Db2 pureScaleなどのすべての Db2 11.1 GA 環境では、フィックスパックをインストールする前に、更新対象の Db2 コピーに関連するすべてのインスタンス、DAS、およびアプリケーションを停止する必要があります。
  • pureScale 環境では、フィックスパックをインストールする前に、すべてのデータベース・メンバーでデータベース・マネージャーを停止する必要があります。 pureScale クラスターに参加しているすべてのコンピューターを同じフィックスパック・レベルに更新する必要があるため、すべてのデータベース・メンバーにフィックスパックをインストールする必要があります。
  • 自動化された HADR 環境では、リソース・モデルを削除してから再作成する必要があります。 詳しくは、 IBM 技術情報 #1995136 を参照してください。
  • パーティション・データベース環境では、フィックスパックをインストールする前に、すべてのデータベース・パーティション・サーバー上のデータベース・マネージャーを停止する必要があります。 フィックスパックは、インスタンス所有データベース・パーティション・サーバー、および他のすべてのデータベース・パーティション・サーバーにインストールする必要があります。 インスタンスに参加しているすべてのコンピューターを同じフィックスパック・レベルに更新する必要があります。
  • Linux または UNIX オペレーティング・システムの場合:
    • Db2 データベース製品がネットワーク・ファイル・システム (NFS) 上にある場合は、フィックスパックをインストールする前に、すべてのインスタンス、Db2 Administration Server (DAS)、プロセス間通信 (IPC)、および、NFS にマウントされた同じインストール済み環境を使用する他のマシン上のアプリケーションが完全に停止していることを確認する必要があります。
    • システム・コマンド fuser または lsof が使用できない場合、 installFixPack コマンドはロードされた Db2 データベース・ファイルを検出できません。 Db2 ファイルがロードされていないことを確認し、フィックスパックをインストールするためのオーバーライド・オプションを指定する必要があります。 UNIX では、ロードされたファイルを検査するために fuser コマンドが必要です。 Linuxでは、 fuser コマンドまたは lsof コマンドのいずれかが必要です。

    オーバーライド・オプションの詳細については、installFixPack コマンドを参照してください。

  • クライアント・アプリケーションでは、フィックスパックの適用後に、アプリケーションの autobind を実行するためのバインド権限が必要になります。
  • Db2 フィックスパックは IBM Data Studioを更新しません。

Db2 11.1 モディフィケーション 1 フィックスパックを Db2 11.1 GA 環境にインストールするには、以下のようにします。

プロシージャー

  1. フィックスパックの前提条件を調べます。
  2. このトピックのガイダンスに従って、 Db2 11.1 Modification1 フィックスパックのインストールの準備を行います。
  3. このトピックで概説されている方法からフィックスパックのインストール方法を選択し、フィックスパックをインストールします。
  4. トピック内のタスクを実行します。
  5. 適切な Db2 データベース製品ライセンスを適用します。

次の作業

インストール後に実行するステップ、エラー・メッセージ、および推奨処置がないかをログ・ファイルで確認してください。

Linux または UNIX 上の非 root インストールの場合、 db2rfe コマンドを使用して root ベースのフィーチャー (高可用性やオペレーティング・システム・ベースの認証など) を有効にすることができます。 Db2 データベース製品のインストール後に root ベースのフィーチャーを使用可能にした場合は、フィックスパックを適用するたびに db2rfe コマンドを再実行して、それらのフィーチャーを再度使用可能にする必要があります。 詳しくは、非 root 関連の以下のリンクを参照してください。

すべての Db2 11.1 GA 環境 ( Db2 pureScale 環境を含む):
  • 複数の Db2 コピーが同一システム上にある場合、それらのコピーのバージョンとフィックスパック・レベルはそれぞれ異なっている可能性があります。
  • 1 つ以上の Db2 コピーにフィックスパックを適用したい場合、それぞれの Db2 コピーにフィックスパックを 1 つずつインストールする必要があります。