トラブルシューティングと問題判別の機能拡張

Db2® バージョン 11.1 は、 Db2 環境での問題のトラブルシューティングを容易にする機能拡張を提供します。

以下の表に、 11.1でのトラブルシューティングおよび問題判別の機能拡張のリストを示します。
表 1. 11.1 でのトラブルシューティングおよび問題判別の機能拡張
機能拡張 説明
PL_STACK_TRACE データベース機能 この機能は、プロシージャー・コードで SQL エラーをログに記録するために、データベース・レベルで設定できます。 ログは、アクティブな SQL ルーチンおよび外部ルーチンのすべてにおいて、ルーチン名とソース行番号により呼び出しスタック全体を示すフォーマットになっています。 この機能は、エラーを処理する機能が備わっていない実稼働環境で、アプリケーション・コードに変更を加えることが実際的でない場合を対象にしたものです。
DBMS_UTILITY.FORMAT_CALL_STACK 関数と DBMS_UTILITY.FORMAT_ERROR_BACKTRACE 関数 これらの関数は、開発中のエラー処理または例外処理のストラテジーの一部として連係動作します。 開発者は、アプリケーションのエラー処理コードのうち、エラー発生が予測される場所に、以下の関数を挿入することができます。
  • FORMAT_CALL_STACK は、ルーチンの呼び出し時にスタックの定様式ビューを戻します。
  • FORMAT_ERROR_BACKTRACE は、コンパイル済みルーチン内の最後のエラー発生時点での同様のビューを返します。