MON_GET_CF_CMD 表関数 - クラスター・キャッシング・ファシリティー・コマンドの処理時間の取得

MON_GET_CF_CMD 表関数は、クラスター・キャッシング・ファシリティー (CF) コマンドの処理時間に関する情報を戻します。

構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramMON_GET_CF_CMD(id)

スキーマは SYSPROC です。

表関数パラメーター

ID
データを返す対象となる CF の ID を指定する、タイプ INTEGER の入力引数。 DB2_CF 管理ビューを使用して、 Db2® pureScale® 環境の CF の ID を取得できます。 このパラメーターが NULL の場合、 Db2 pureScale 環境のすべての CF に関する情報が返されます。

許可

このルーチンを実行するには、以下のいずれかの権限が必要です。
  • ルーチンに対する EXECUTE 特権
  • DATAACCESS 権限
  • DBADM 権限
  • SQLADM 権限

デフォルトの PUBLIC 特権

なし

以下のステートメントは、 Db2 pureScale インスタンスに対して発行されます。このインスタンスには、複数のメンバーと、ID CF15 および CF16:

SELECT SUBSTR(HOSTNAME,1,8) AS HOST,
   SUBSTR(CF_CMD_NAME,1,20) AS CF_CMD_NAME,
   TOTAL_CF_REQUESTS AS REQUESTS 
FROM TABLE( MON_GET_CF_CMD(NULL) ) AS CFMETRICS
WHERE CF_CMD_NAME = 'SetLockState' OR CF_CMD_NAME = 'ReadAndRegister'

この照会の出力例を以下に示します。

HOST    CF_CMD_NAME         REQUESTS 
-----   -----------------   ---------
CF15    SetLockState        4
CF15    ReadAndRegister     7
CF16    SetLockState        1
CF16    ReadAndRegister     1

使用上の注意

Db2 pureScale 環境でこの関数を発行した場合にのみ、データが返されます。

報告される値は CF によって提供され、メンバーのインスタンス・レベルやメンバーに対してアクティブなデータベースの数には依存しません。

TOTAL_CF_REQUESTS 列および TOTAL_CF_CMD_TIME_MICRO 列で戻される値は、クラスターの開始以降に計算されます。 これらの値は読み取り専用であり、リセットできません。 TOTAL_CF_CMD_TIME_MICRO の値は、サンプル・データによって決定されます。

TOTAL_CF_CMD_TIME_MICRO 列の戻り値を TOTAL_CF_REQUESTS 列で戻される数値で除算することにより、平均時間を計算できます。

戻される情報

表 1. MON_GET_CF_CMD 関数で戻される情報
列名 データ・タイプ 説明または対応するモニター・エレメント
HOSTNAME VARCHAR(255) hostname - ホスト名 : モニター・エレメント
ID SMALLINT ID-識別
CF_CMD_NAME VARCHAR(128) CF コマンドの名前。
TOTAL_CF_REQUESTS BIGINT このコマンドに対する CF 内の要求の総数。
TOTAL_CF_CMD_TIME_MICRO BIGINT サンプル・データに基づく、このコマンドの CF での合計処理時間 (マイクロ秒単位)。
表 2. MON_GET_CF_CMD 関数によってモニターされる CF コマンドのリスト
CF コマンド名または別名 説明
AllocationUnitRecovery ローカル・ロック・マネージャー (LLM) がデタッチした後にグローバル・ロック・マネージャー (GLM) をリカバリーし、すべての非保持ロックを解放するとともに保持ロックをダウングレードします。
AttachLocalCache グループ・バッファー・プール (GBP) にアタッチします。
CrossInvalidate | XI 単一の相互無効化メッセージを送信します。
DeletePage CFから単一ページを削除します。
DeletePageList CFからページのリストを削除します。
DeleteSAEntry 単一のスマート配列 (SA) 項目を削除します。
DeleteSAList スマート配列 (SA) 項目のリストを削除します。
DeregisterPageList ページのリストを CFから登録解除します。
ExtendedMessageResponseBlock 大規模なメッセージ応答ブロック送信と終端からの応答送信のための確認応答に関するメトリックを戻します。これは、通信媒体を介した測定です。
ExtendedMessageResponseBlockAsync 通信媒体を介した大規模なメッセージ応答ブロック送信のみに関するメトリックを戻します。 通信媒体を介した終端からの応答送信のための確認応答は待機しません。送信の完了は別に検査されます。
LockNotification ロック通知を送信します。
MessageResponseBlock メッセージ応答ブロック送信と終端からの応答送信のための確認応答に関するメトリックを戻します。これは、通信媒体を介した測定です。
MessageResponseBlockAsync 通信媒体を介したメッセージ応答ブロック送信のみに関するメトリックを戻します。 通信媒体を介した終端からの応答送信のための確認応答は待機しません。送信の完了は別に検査されます。
ProcessSetLockStateExistingClient 既存のクライアントからのロック状態設定を処理します。
ProcessSetLockStateExistingLock 既存のロックのロック状態設定の時間を処理します。
ProcessSetLockStateNewClient 新しいクライアントからのロック状態設定を処理します。
ProcessSetLockStateNewLock 新しいロックのロック状態設定の時間を処理します。
ProcessSetLockStateSingleLock 単一ロックのロック状態設定の内部時間を処理します。
ReadAndRegister | RAR CFから単一ページを読み取ります。
ReadAndRegisterMultiple CFから複数ページを読み取ります。
ReadCacheInfo GBP キャッシュ情報を読み取ります。
ReadCastoutClass CFからキャストアウトするのに適格なキャストアウト・クラス内のページのリストを読み取ります。
ReadCCInfo CFからキャストアウト・クラスの範囲に関するキャストアウト情報を読み取ります。
ReadForCastout CF からデータを読み取って、キャストアウトできるようにします。
ReadForCastoutMultiple CF 内のキャストアウト・キューをスキャンして、適格な項目を探します。 これは、ReadCastoutClass コマンドと ReadForCastout コマンドの組み合わせです。
ReadForCastoutMultipleList CF 内のキャストアウト・キューをスキャンして、適格な項目を探します。 これは、指定されたリストに対する ReadCastoutClass コマンドと ReadForCastout コマンドの組み合わせです。
ReadLocks CFの GLM 構造に定義されているロックを読み取ります。
ReadSA CFのスマート配列 (SA) から集約値を読み取ります。
ReadSetLFS CFでログ・フラッシュ・シーケンス (LFS) 番号を取得または設定します。
RecordLockState | RLS ロック状態を 2 次 CFに記録します。
RegisterPageList ページのリストを CFに登録します。
ReleaseCastoutLocks CF内のページのキャストアウト・ロックを解除します。
SetLockState | SLS CFのロック状態を設定します。
TestPageValidity ローカル・ページが CFで有効かどうかをテストします。
TryInstant CFからインスタント・ロックを取得するために発行されたコマンドを返します。
WriteAndRegister | WAR 単一ページ・イメージを CFに送信します。
WriteAndRegisterMultiple | WARM 複数ページのイメージを CFに送信します。
WriteAndRegisterMultipleSubOperation 複数ページ・イメージを CFに送信するサブ操作。 このコマンドは、WARM 操作のために通信メディアからデータが読み取られた後の、 CF 内の各ページの処理時間を戻します。
WriteSA SA に値を書き込み、 CF内のアグリゲート値を取得します。