Db2 サーバーの動作の変更点の管理

Db2 のレジストリー変数、構成パラメーター、およびデータベース物理的設計特性の変更点が、アップグレードに影響を与える可能性があります。 これらの変更点を確認して、アップグレードの影響を管理してください。

このタスクについて

Db2 サーバーのアップグレード後、レジストリー変数値と構成パラメーター値を、それぞれのアップグレード前の値と比較してください。 差異が見つかった場合、その違いのためにアプリケーションの動作やパフォーマンスが変更されてしまう可能性があるので、時間をとって違いを理解してください。 ただし、新しい機能はデータベース・マネージャーが必要とする新しいリソースのためのサポートを含んでいるので、 それを無効にするかどうかは慎重に検討してください。 パフォーマンスが良くないか、動作が望ましくない場合のみ、新しい機能を無効にするようにしてください。

プロシージャー

Db2 サーバーの動作の変更点を管理するには、以下のようにします。

  1. 新しいレジストリー変数、変更されたレジストリー変数、非推奨のレジストリー変数、 および廃止されたレジストリー変数に関する情報を確認し、アップグレードの影響に基づいて該当する設定を選択します。
  2. Db2 グローバル・プロファイル・レジストリー変数を設定します-g オプションを指定した db2set コマンドを使用してグローバル・プロファイル・レベルで設定した変数は、アップグレードされません。 グローバル・プロファイル変数は、特定の Db2 コピーに関連したすべてのインスタンスに適用されます。 したがって、インスタンスをアップグレードした後、アップグレード前タスクで 保管した構成情報 を使用して、各 Db2 バージョン 11.1 コピーのグローバル・プロファイル・レジストリー変数の値をリストアします。
  3. 新しいデータベース・マネージャー構成パラメーター、変更されたデータベース・マネージャー構成パラメーター、 および非推奨のデータベース・マネージャー構成パラメーターに関する情報を確認し、アップグレードの影響に基づいて該当する設定を選択します。
    • Db2 サーバー動作の変更点
    • このリリースでは、推奨されなくなった、または廃止されたデータベース・マネージャー構成パラメーターはありません。 ただし、 Db2 バージョン 10.1 以前からアップグレードする場合は、Db2 バージョン 11.1 より前のリリースで非推奨になったデータベース・マネージャー構成パラメーターを削除することを検討してください。
  4. 新しいデータベース構成パラメーター、変更されたデータベース構成パラメーター、非推奨のデータベース構成パラメーター、および廃止されたデータベース構成パラメーターに関する情報を確認し、アップグレードの影響に基づいて該当する設定を選択します。
  5. データベース物理的設計特性とセキュリティーに関する変更点を確認し、アップグレードの影響に基づき、それに応じてデータベース・オブジェクトに変更を加えます。

次の作業

動的でないデータベース・マネージャー構成パラメーターの設定を変更する場合は、インスタンスを再始動して新しい設定を有効にする必要が生じることがあります。