Db2 サーバーのアップグレードに影響を与える、推奨されないか廃止された機能

Db2 サーバーのアップグレードに影響を与える可能性がある、 Db2 バージョン 11.1 で非推奨または廃止された機能について理解しておく必要があります。 また、 Db2 製品を Db2 バージョン 11.1 にアップグレードすることはサポートされていないため、これらの製品がサポートされなくなったことに注意する必要があります。

このような機能変更に対応するには、アップグレードの前または後に追加のタスクを実行する必要があります。 次のリストで、Db2 サーバーのアップグレード前またはアップグレード後のタスクに含まれない変更点を説明します。

推奨されないか廃止されたコマンド

db2IdentifyType1 コマンドおよび LOAD コマンドの STATISTICS YES パラメーターは廃止されました。

Db2 コマンドの変更によるアップグレードの影響 を検討して、 Db2 バージョン 11.1 で非推奨になったコマンドと廃止されたコマンド、およびデータベース・アプリケーションとルーチンに対するこの影響の管理方法を確認してください。

ロー・デバイスのログ

データベース・ロギング用のロー・デバイスの使用は、 Db2 バージョン 11.1 以降廃止され、将来のリリースでは使用できなくなります。 ロー・デバイスの代わりにファイル・システムを使用してください。 並行 I/O (CIO) または直接 I/O (DIO) など、バッファリングのない I/O 機能が有効になっているファイル・システムを使用すると、ロー・デバイスの使用と比べて遜色のないパフォーマンスが得られます。 newlogpath パラメーター設定をファイル・システムのディレクトリーに変更する例を以下に示します。

  db2 UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING newlogpath /disk2/newlogdir

この新しい設定は、データベースが整合状態になり、かつ、すべてのユーザーがデータベースから切断されるまで、有効になりません。 最初のユーザーがデータベースに接続した後に、データベース・マネージャーはログを新しい場所に移動します。

ロー・ログを使用して構成されたデータベースを Db2 バージョン 11.1 にアップグレードする場合は、アップグレード手順を開始する前に newlogpath パラメーターを変更することをお勧めします。 db2ckupgrade ユーティリティーは、アクティブ・ログ・パスにロー・デバイスが設定されていることを検出すると失敗します。 UPGRADE DATABASE は、アクティブ・ログ・パスにロー・デバイスが設定されていることを検出すると、アップグレード処理を続行できるようにデフォルトのログ・パスに切り替えます。 できる限り早く newlogpath パラメーターを適切な値に変更してください。

Db210.5 より前の リリースで非推奨または廃止になった機能
Db2 より前の10.5 バージョンからアップグレードする場合は、 Db2 10.5バージョン 10.1 または バージョン 9.7 で行われた変更のうち、 Db2 バージョン 11.1に影響を与える可能性のあるものも確認する必要があります。 以下のトピックを参照して、Db2 サーバーのアップグレードに対して生じうる追加の影響について調べてください。