Db2 pureScale インスタンスでオンライン・フィックスパック更新をより高いコード・レベルにインストールする

オンライン・フィックスパック更新をメンバーおよびクラスター・キャッシング・ファシリティー (CF) に一度に 1 つずつインストールして、 Db2 pureScale インスタンスを、より高いコード・レベルのフィックスパックまたは特殊ビルドに更新し、インスタンスを使用可能にします。

始める前に

  • フィックスパックをインストールする前に、すべての要件を満たしていることを確認します。 詳しくは、 フィックスパックのインストールの準備を参照してください。
  • root ユーザー権限およびインスタンス所有者権限を持っていることを確認します。
  • Db2 pureScale インスタンスにインストールされている Db2 バージョンと、フィックスパックまたは特殊ビルドの Db2 バージョンとの間で、オンライン・フィックスパック更新がサポートされていることを確認します。これを行うには、新規フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージの場所から installFixPack -show_level_info コマンド を発行します <new_fix_pack_image_location>/<product>/installFixPack。 以下のテキストは、コマンドの出力例を示しています。
    Code level = Version:10 Release:5 Modification:0 Fixpack:1
Architecture level = Version:10 Release:5 Modification:0 Fixpack:1
Section level = Version:10 Release:5 Modification:0 Fixpack:1

Supports online update = Yes

Minimum committed code level required for online install =
Version:10 Release:5 Modification:0 Fixpack:0

The execution completed successfully.

For more information see the Db2 installation log at "/tmp/installFixPack.log.24174".
DBI1070I Program installFixPack completed successfully.

このタスクについて

1 つ以上のメンバーまたはクラスター・キャッシング・ファシリティー (CF) を更新しながら、それ以外のメンバーおよび CF でトランザクション処理を継続できます。 変更をコミットして Db2 pureScale インスタンスを更新する前に、すべてのメンバーと CF を更新する必要があります。 メンバーと CF が同じホスト上に存在する場合、フィックスパック更新はホストごとに 1 回だけ適用してください。

プロシージャー

Db2 pureScale インスタンスにオンライン・フィックスパック更新をインストールするには、以下のようにします。

  1. すべてのメンバーと CF ホストがアクセスできるディレクトリーに、フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージを解凍します。
  2. オンラインでフィックスパックを一度に 1 つずつ各メンバーに適用します。
    注: CF がメンバーと同じホスト上にもある場合は、ステップ 3 または 4 で更新されるため、そのホストについてはこのステップをスキップできます。
    1. root ユーザー権限でメンバー・サーバーにログオンします。
    2. 以下のように installFixPack コマンドを発行します。
      media-dir/installFixPack -p FP-install-path -I instance-name -online -l log-file-name -t trace-file-name
      ここで、FP-install-path はフィックスパックをインストールするディレクトリー、media-dir はフィックスパック・イメージを解凍したディレクトリーです。 FP-install-path はすべてのホストで同じでなければなりません。 さらに、 FP-install-path は、現在インストールされている Db2 バージョンとは異なるパスでなければなりません。 -online パラメーターはデフォルトで、省略可能です。
      現行バージョンの IBM® Tivoli® System Automation for Multiplatforms (SA MP) IBM IBM Spectrum Scale または IBM Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) に関するエラー・メッセージを受け取った場合は、以下のようにします。 このエラーが発生するのは、指定されたソフトウェアの現行バージョンが、 Db2 インストーラーによって以前にインストールされたバージョンと異なるためです。 この場合、installFixPack コマンドを行って、フィックスパックのインストール・プロセスを続行し、そのソフトウェアのバージョンの更新を行うことができます。 例えば、RSCT の現在のバージョンが、Db2 インストーラーによって以前にインストールされた RSCT バージョンとは異なるということがエラー・メッセージで示されている場合、以下のように -f RSCT パラメーターを指定して installFixPack コマンドを再発行します。
      media-dir/installFixPack -p FP-install-path -I instance-name -online -l log-file-name -t trace-file-name -f RSCT
      ただし、-f パラメーターを使用してフィックスパックのインストールを続行する場合、後からオンラインでのフィックスパックの更新をキャンセルして、フィックスパックの前のバージョンに戻そうとしても、Db2 インストーラーはそのソフトウェア (RSCT、SA MP、または IBM Spectrum Scale) を以前と同じバージョンに戻すことはできません。

      各メンバーにフィックスパックを適用してから、次のステップへ進んでください。

  3. 以下のようにして、2 次 CF にフィックスパックをオンラインで適用します。
    1. root ユーザー権限で 2 次 CF サーバーにログオンします。
    2. 以下のように installFixPack コマンドを発行します。
      media-dir/installFixPack -p FP-install-path -I instance-name -online -l log-file-name -t trace-file-name
      ここで、FP-install-path はフィックスパックをインストールするディレクトリー、media-dir はフィックスパック・イメージを解凍したディレクトリーです。 FP-install-path はすべてのホストで同じでなければなりません。 さらに、FP-install-path は、現在インストールされている Db2 バージョンとは異なるパスでなければなりません。 -online パラメーターはデフォルトで、省略可能です。
  4. 以下のようにして、1 次 CF にフィックスパックをオンラインで適用します。
    1. インスタンス所有者として以下のコマンドを発行して、 Db2 pureScale インスタンスの 2 次 CF がピア状態であることを確認します。
      db2instance -list
      1 次 CF を更新する前に、2 次 CF が PEER 状態になっている必要があります。
      db2instance -list を実行して、2 次 CF が CATCHUP 状態であることが示された場合は、Db2_CF 管理ビューを照会してキャッチアップの進行率を確認できます。 以下に例を示します。
      db2 "SELECT ID as CF_ID, varchar(CURRENT_HOST,21) AS HOST, varchar(STATE,14) AS CF_STATE FROM SYSIBMADM.DB2_CF" 

CF_ID  HOST             CF_STATE 
------ ---------------  -------------- 
   128 cfserver56       CATCHUP(79%) 
   129 cfserver54       PRIMARY 

  2 record(s) selected.
      CATCHUP のパーセント値は、2 次 CF が 1 次 CF の現在の状態に追い付いた量を表します。
    2. root ユーザー権限で 1 次 CF サーバーにログオンします。
    3. 以下のように installFixPack コマンドを発行します。
      media-dir/installFixPack -p FP-install-path -I instance-name -online -l log-file-name -t trace-file-name
      ここで、FP-install-path はフィックスパックをインストールするディレクトリー、media-dir はフィックスパック・イメージを解凍したディレクトリーです。 FP-install-path はすべてのホストで同じでなければなりません。 -online パラメーターはデフォルトで、省略可能です。
  5. クラスター内にタイブレーカー・ホストがある場合、タイブレーカー・ホストを更新します。
    1. 旧コード・レベルから保守モードを開始します。
      以下に例を示します。
      DB2INSTANCE=<instanceName> <OLD-FP-install-path>/bin/db2cluster -cm -enter -maintenance; DB2INSTANCE=<instanceName> <OLD-FP-install-path>/bin/db2cluster -cfs -enter -maintenance
    2. タイブレーカー・ホストを更新するには、ターゲットのフィックスパック・イメージから installFixPack コマンドを実行します。
      media-dir/installFixPack -b <OLD-FP-install-path> -p <FP-install-path> -L
      ここで、FP-install-path はフィックスパックをインストールするディレクトリー、media-dir はフィックスパック・イメージを解凍したディレクトリーです。 FP-install-path はすべてのホストで同じでなければなりません。
      以下に例を示します。
      media-dir/installFixPack -b /opt/ibm/db2/V10.5/ -p /opt/ibm/db2/V10.5fp4 -L
    3. 新しいコード・レベルから保守モードを終了します。
      以下に例を示します。
      <FP-install-path>/bin/db2cluster -cm -exit -maintenance <FP-install-path>/bin/db2cluster -cfs -exit -maintenance
    4. GSKit パスを新しいフィックスパック・ロケーションに更新します。
      以下に例を示します。
      /var/db2/db2ssh/db2locssh set_gskit_path <FP-install-path>/lib64/gskit/
    5. db2locssh が正常に機能していることを確認します。
      例えば、システムのホスト名が「hostT」の場合、次のように db2locssh を介して hostname コマンドを実行できます。
      root@hostT>/var/db2/db2ssh/db2locssh root@hostT hostname
hostT

    すべてのステップが成功した場合、タイブレーカー・ホストでのフィックスパックの更新が成功しています。

  6. 次のコマンドを発行して、 Db2 pureScale インスタンスが新しいフィックスパック・レベルに更新されるように、オンライン・フィックスパック更新をコミットします。
    media-dir/installFixPack -commit_level -I instance-name -l log-file-name -t trace-file-name
  7. インスタンスおよびデータベースが、新たにコミットしたフィックスパック・レベルになっていることを確認するため、インスタンス・ユーザーとして次のコマンドを発行します。
    db2pd -ruStatus
  8. フィックスパックに固有の機能を使用するには、データベース内のシステム・カタログ・オブジェクトを更新します。
    1. インスタンス所有者としてログオンします。
    2. インスタンス内のデータベースごとに、以下のように db2updv111 コマンドを発行します。
      db2updv111 -d db-name

例

以下の例は、オンライン・フィックスパック更新を使用して、 Instance1 という名前の Db2 pureScale インスタンスを バージョン 10.5 フィックスパック 3 から Db2 Cancun Release 10.5.0.4に更新する方法を示しています。 Instance1 には cfserver56 および cfserver54 という 2 つの CF と、mbserver53 および mbserver55 という 2 つのメンバーが存在します。 コマンド出力テキストは、ブランクが削除されたり、行が追加されたりして、読みやすくなるようにフォーマット設定されます。
  1. 管理者が mbserver53 を更新します。
    1. root ユーザー権限で Db2 データベース・サーバーにログオンします。
    2. フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージを /local/tmp/FP4image ディレクトリーで解凍します。
    3. 次のような installFixPack コマンドを実行します。
      /local/tmp/FP4image/installFixPack -p /opt/ibm/db2/V10.5FP4 -I Instance1
                                           -online -l /tmp/FP4log_mbserver53
    4. db2pd -ruStatus コマンドを実行して、コード・レベルが変更されたことを確認します。 以下のテキストは、コマンド出力の表示です。
      ROLLING UPDATE STATUS:  Disk Value                                         Memory Value

   Record Type        = INSTANCE
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   State              = [NONE]
   Last updated       = 2013/04/18:02:58:58


   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:07:59:48

mbserver53.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 1
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:05:12:20

mbserver55.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = CF
   ID                 = 128
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:31:14

   Record Type        = CF
   ID                 = 129
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:25:55
  2. 管理者が 2 次 CF cfserver56 を更新します。
    1. root ユーザー権限で cfserver56 にログオンします。
    2. フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージを /local/tmp/FP4image ディレクトリーで解凍します。
    3. 次のような installFixPack コマンドを実行します。
      /local/tmp/FP4image/installFixPack -online -p /opt/ibm/db2/V10.5FP4 -I Instance1 -t trace-file-name
                                            -l /tmp/FP4log_cfserver56
    4. db2pd -ruStatus コマンドを発行して、コード・レベルが Db2 Cancun Release 10.5.0.4に変更されたことを確認します。 以下のテキストは、コマンド出力の表示です。
      ROLLING UPDATE STATUS:  Disk Value                                         Memory Value

   Record Type        = INSTANCE
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   State              = [NONE]
   Last updated       = 2013/04/18:02:58:58


   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:01:57:35

mbserver53.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 1
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:05:12:20

mbserver55.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = CF
   ID                 = 128
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:02:58:52

   Record Type        = CF
   ID                 = 129
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:25:55
  3. 管理者が 1 次 CF サーバー (cfserver54) を更新します。
    1. 管理者が、2 次 CF サーバー (cfserver56) が PEER 状態であることを確認するため、インスタンス所有者としてログインし、次のコマンドを実行します。
      db2instance -list
      コマンド出力に、cfserver56 が PEER 状態であることが示されます。
      ID    TYPE STATE    HOME_HOST  CURRENT_HOST ALERT PARTITION_NUMBER LOGICAL_PORT NETNAME
--    ---- -----    ---------  ------------ ----- ---------------- ------------ -------
0   MEMBER  STARTED mbserver53 mbserver53      NO                0            0 mbserver53-ib0
1   MEMBER  STARTED mbserver55 mbserver55      NO                0            0 mbserver55-ib0
128 CF      PRIMARY cfserver54 cfserver54      NO                -            0 cfserver54-ib0
129 CF      PEER    cfserver56 cfserver56      NO                -            0 cfserver56-ib0

HOSTNAME                   STATE                INSTANCE_STOPPED        ALERT
--------                   -----                ----------------        -----
cfserver56                ACTIVE                              NO           NO
cfserver54                ACTIVE                              NO           NO
mbserver55                ACTIVE                              NO           NO
mbserver53                ACTIVE                              NO           NO
    2. root ユーザー権限で Db2 データベース・サーバーにログオンします。
    3. フィックスパックまたは特殊ビルド・イメージを /local/tmp/FP4image ディレクトリーで解凍します。
    4. 次のような installFixPack コマンドを実行します。
      /local/tmp/FP4image/installFixPack -p /opt/ibm/db2/V10.5FP4 -I Instance1
                                           -online -l /tmp/FP4log_cfserver54
    5. db2pd -ruStatus コマンドを実行して、コード・レベルが変更されたことを確認します。 以下のテキストは、コマンド出力の表示です。
      ROLLING UPDATE STATUS:  Disk Value                                         Memory Value

   Record Type        = INSTANCE
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   State              = [NONE]
   Last updated       = 2013/04/18:02:58:58


   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:01:57:35

mbserver53.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 1
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:05:12:20

mbserver55.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = CF
   ID                 = 128
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:31:14

   Record Type        = CF
   ID                 = 129
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:25:55
  4. すべてのメンバーを更新した後、管理者は、すべてのメンバーおよび CF のアーキテクチャー・レベルとコード・レベルが同じであることを確認するため、db2pd -ruStatus コマンドを実行します。 以下のテキストは、コマンド出力の表示です。
    ROLLING UPDATE STATUS:  Disk Value                                         Memory Value

   Record Type        = INSTANCE
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     Not Applicable
   State              = [NONE]
   Last updated       = 2013/04/18:02:58:58


   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:07:59:48

mbserver53.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 1
   	Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)     V:10 R:5 M:0 F:3 I:0 SB:0 (0x0A05000300000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:09:24:18

mbserver55.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = CF
   ID                 = 128
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:31:14

   Record Type        = CF
   ID                 = 129
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:25:55
  5. 管理者が、すべてのメンバーおよび CF でオンライン・フィックスパック更新が正常に実行されたかどうかを判別するため、次のコマンドを実行します。
    /local/tmp/FP4image/installFixPack -check_commit -I Instance1
                                            -l /tmp/checkcommit.log
    以下のコマンド出力には、オンライン更新が正常に実行されたこと、およびすべてのメンバーと CF がフィックスパック更新のコミットを実行する準備ができていることが示されています。
    DBI1446I  The installFixPack command is running.

The pre-commit verification process for an online fix pack update has started....
The checks for the pre-commit verification process have been completed successfully.

If you perform a commit, the new level will be =
   Version:10 Release:5 Modification:0 Fixpack:4

The execution completed successfully.

For more information see the Db2 installation log at "/tmp/FP4_checkcommit.log".
DBI1070I  Program installFixPack completed successfully.
  6. 次に管理者は、Instance1 が新しいフィックスパック・レベルに更新されるように、オンライン・フィックスパック更新をコミットするため、次のコマンドを実行します。
    /local/tmp/FP4image/installFixPack -commit_level -I Instance1
                                            -l /tmp/FP4_commit.log
    以下のコマンド出力には、コミットが正常に実行されたことが示されています。
    DBI1446I  The installFixPack command is running.

The execution completed successfully.

For more information see the Db2 installation log at "/tmp/FP4_commit.log".
DBI1070I  Program installFixPack completed successfully.
  7. 管理者が、Instance1、メンバー、および CF の新たにコミットされたコード・レベルとアーキテクチャー・レベルが同じであることを確認するため、db2pd -ruStatus コマンドを実行します。 以下のテキストは、コマンド出力の表示です。
    ROLLING UPDATE STATUS:  Disk Value                                         Memory Value

   Record Type        = INSTANCE
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   State              = [NONE]
   Last updated       = 2013/04/18:08:58:21


   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 0
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:07:59:48

mbserver53.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = MEMBER
   ID                 = 1
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CECL               = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   CEAL               = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)
   Section Level      = V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)     V:10 R:5 M:0 F:0 I:0 SB:0 (0x0A05000000000000)
   Last updated       = 2013/04/18:09:24:18

mbserver55.domain.com: db2pd -ruStatus -localhost ... completed ok

   Record Type        = CF
   ID                 = 128
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:31:14

   Record Type        = CF
   ID                 = 129
   Code Level         = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Architecture Level = V:10 R:5 M:0 F:4 I:0 SB:0 (0x0A05000400000000)     Not Applicable
   Last updated       = 2013/04/18:07:25:55