Db2 ユーザーおよびグループ (Linux および UNIX)

Db2 セットアップ・ウィザードは、Db2 データベース製品のインストール時に、ユーザーとグループを自動的に (必要に応じて) 作成します。

注: このトピックは、非 root インストールには適用されません。

Db2 セットアップ・ウィザードを使用する場合は、インストール中に以下のユーザーとグループを作成できます。 以下のユーザーおよびグループを手動で作成するには、 Db2 データベース・インストール用のグループおよびユーザー ID の作成 (Linux および UNIX)を参照してください。 Db2 オペレーティング・システムの操作には、3 人のユーザーと 3 つのグループが使用されます。

インスタンス所有者
Db2 インスタンスは、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリーに作成されます。 このユーザー ID は、すべての Db2 プロセスを制御し、 インスタンス中に含まれているデータベースで使用されるすべてのファイルシステムと装置を所有します。 デフォルト・ユーザーは db2inst1 で、 デフォルト・グループは db2iadm1 です。

Db2 セットアップ・ウィザードを使用する場合、デフォルトのアクションは Db2 インスタンスの新規ユーザーを作成します。 デフォルト名は db2inst1 です。 そのユーザー名が既に存在する場合、Db2 セットアップ・ウィザードは、(db2inst2db2inst3 というように) ユーザー名を検索します。 まだシステム上で存在しないユーザーのユーザー名を、デフォルトのインスタンス所有者 ID として特定できるまで、検索を続行します。 先に進むことを選択すると、このユーザーが Db2 セットアップ・ウィザードによって作成されます。 もしくは、既存ユーザーをインスタンス所有者として指定することもできます。

名前を作成するためのこの方法は、fenced ユーザーや Db2 Administration Server のユーザーを作成する際にも適用されます。

fenced ユーザー
fenced ユーザーは、Db2 データベースで使用されるアドレス・スペースの外部にあるユーザー定義関数 (UDF) およびストアード・プロシージャーを実行するために使用されます。 デフォルト・ユーザーは db2fenc1 で、 デフォルト・グループは db2fadm1 です。 このレベルのセキュリティーが必要ない場合は (テスト環境など)、インスタンス所有者を fenced ユーザーとして使用することもできます。
Db2 Administration Server のユーザー
Db2 Administration Server のユーザーのユーザー ID は、システムで Db2 Administration Server (DAS) を実行するために使用されます。 デフォルト・ユーザーは dasusr1 で、 デフォルト・グループは dasadm1 です。

DAS はコンピューターごとに 1 つのみです。 DAS サービスは 1 つで、データベース・インスタンスは (さまざまなインストールに属するデータベース・インスタンスを含めて) 1 つ以上です。 DAS では、DAS のリリース・レベルよりも低いリリース・レベルのデータベース・インスタンスを保守できます。 しかし、リリース・レベルが DAS のリリース・レベルよりも高いデータベース・インスタンスについては、DAS をより高いレベルにマイグレーションする必要があります。 DAS のリリース・レベルは、保守するすべてのデータベース・インスタンスのリリース・レベル以上である必要があります。

重要: Db2 Administration Server (DAS) はバージョン 9.7 で非推奨になっており、将来のリリースで除去される可能性があります。 DAS は、 Db2 pureScale® 環境ではサポートされていません。 リモート管理のためには、Secure Shell プロトコルを使用するソフトウェア・プログラムを使用してください。 詳しくは、 Db2 Administration Server (DAS) が非推奨になった を参照してください。

ユーザー ID の制約事項

:
  • guests、admins、users、および local を除く 1 次グループのメンバーでなければなりません。
  • 英小文字 (a から z)、数字 (0 から 9)、および下線文字 ( _ ) を使用できます。
  • 長さが 8 文字を超えることはできません。
  • IBM、SYS、SQL、または数値で始めることはできません。
  • Db2 予約語 (USERS、ADMINS、GUESTS、PUBLIC、または LOCAL) あるいは SQL 予約語であってはなりません。
  • root 特権を持つユーザー ID は使用できません。
  • アクセント付き文字は使用できません。
  • 新しいユーザー ID を作成する代わりに既存のユーザー ID を指定する場合は、そのユーザー ID について以下を確認してください。
    • ロックされていない
    • パスワードがロックされていない