Db2 Text Search

Db2 Text Search インスタンスを開始し、テキスト列のテキスト検索索引を作成した後、SQL ステートメントおよび XQUERY ステートメントを発行してテキスト・データを検索できます。

Db2 Text Search には、データベース表に保管されているテキスト列のデータを検索するための拡張機能が用意されています。 検索システムの照会応答時間は高速です。また、必要な情報を素早く簡単に見つけるのに役立つ統合されたランク付きの結果セットが提供されます。 Db2 Text Search の機能を SQL および XQuery ステートメントに組み込むことにより、強力で汎用的なテキスト検索プログラムを作成できます。 さらに、検索エンジンは言語学的な分析を使用して、関連する検索照会の結果だけが戻されるようにします。 テキスト検索サポートを使用可能にすると、データベース・エンジンに組み込まれている CONTAINS、SCORE、および xmlcolumn-contains の各関数を使用して、指定した検索引数に基づいたテキスト検索索引を検索できます。

Db2 Text Search は、データ・ストリームを使用してハイパフォーマンスとスケーラビリティーを実現し、検索中のリソース消費量の増加を回避します。

統合テキスト検索サーバーのセットアップのために、 Db2 Text Search サーバーとデータベース・サーバーを同じシステムにインストールできます。 スタンドアロン・セットアップの場合は、 Db2 Text Search サーバーとデータベース・サーバーを異なるシステムにインストールすることもできます。 Db2 Text Search サーバーは、独自の Java™ 仮想マシン (JVM) で稼働します。 データベース・インスタンスの開始後に、 Db2 Text Search サービスを明示的に開始および停止します。 データベース・サーバーのリリースに対応したスタンドアロンのテキスト検索サーバーのリリースを使用してください。

図 1. 統合 Db2 Text Search サーバーの配置図
Db2 テキスト検索サーバーとデータベース・サーバーが同じシステム上にある

Db2 Text Search には、グラフィカル・ユーザー・インターフェースがありません。 代わりに、 Db2 Text Search サーバーの構成と管理、コレクションの同義語ディクショナリーの作成、問題の診断などのタスクでコマンド・ライン・ツールを使用できます。 さらに、さまざまな一般的な管理タスクでストアード・プロシージャー・インターフェースを使用できます。

Net Search Extender から Db2 Text Search にマイグレーションするには、 Db2 Text Search 索引を作成して更新し、索引の使用準備ができたら索引状況を切り替えます。 詳しくは、Net Search Extender から Db2 Text Searchへのマイグレーションに関するトピックを参照してください。

以前のリリースの Db2 Text Searchサーバーを使用して 10.5 Text Search を使用して作成または変更された Db2 Text Search 索引またはコレクションを検索したり変更したりすることはできません。

注: Db2 Text Search はクラスタリングをサポートしていません。
Db2 Text Search には、以下の主要な機能が含まれています。
Db2 との緊密な統合
  • 管理コマンド用のストアード・プロシージャー・インターフェース
  • データベース・インストーラーによって実行されるインストールおよび構成
  • 不可視の認証
  • エラー処理用の SQL コード
文書索引作成
  • 大量のデータに対する高速の索引付け
  • pureXML ® サポート
  • 複数の文書形式のサポート
  • インクリメンタルで非同期の索引更新
拡張検索テクノロジー
  • SQL、SQL/XML、および XQuery のサポート
  • CONTAINS および SCORE SQL 関数
  • データベース Optimizer と組み合わせた、組み込み SQL 関数
  • xmlcolumn-contains XML 関数
  • XML フィルター処理
  • サポートされるすべての言語での言語学的処理
  • 重み、ワイルドカード、およびオプション用語のサポート
  • 同義語ディクショナリーのサポート