システム環境変数

システム環境変数を使用して、 Db2® 環境で実行中のアプリケーションに構成値を渡します。 システム環境変数の中には、特定のオペレーティング・システム環境のみに該当するものもあります。

DB2_ALTERNATE_GROUP_LOOKUP
  • オペレーティング・システム: AIX®、 Linux®
  • デフォルト: NULLGETGRSET ( AIXの場合)、 GETGROUPLIST ( Linux
  • この変数は、オペレーティング・システムが提供する代替ソースからグループ情報を取得することを、Db2 データベース・システムに許可します。 AIXでは、関数 getgrset が使用されます。 これにより、Loadable Authentication Modules を介してローカル・ファイル以外からグループを取得できるようになります。
    アテンション:

    Db2 V11.1.4.5 以降のバージョンでは、デフォルトの方法でパフォーマンスの問題が発生している場合に、 Db2 がユーザーのグループを検索するための代替方法として、変数 GETUSERATTR を使用できます。

    NULL、GETGRSET、GETUSERATTR ( AIXの場合)、GETGROUPLIST ( Linuxの場合)。

    グループ・ルックアップ方式をデフォルト値から変更すると、正常でないシステムのパフォーマンスを向上させるのに役立つ場合があります。

DB2_APPL_CFG_PATH
  • オペレーティング・システム: Linux および UNIX
    注: DB2_APPL_CFG_PATH 環境変数は、 Linux および UNIX サーバーではサポートされません。
  • デフォルト: $DB2_NET_CLIENT_PATH
  • この変数は、クライアントの構成ファイルが保管されているパスを指定します。 クライアント構成ファイルには、クライアント・データベース・マネージャー構成ファイル、 Db2 レジストリー変数、ディレクトリー・カタログ、および db2cli.ini ファイルが含まれます。
  • この変数を設定して、ユーザー固有のクライアント構成パスを指定することができます。 DB2_APPL_CFG_PATH 変数をユーザー固有のパスに設定した場合、デフォルトの場所にあるファイルに変更を加えてもクライアントは影響を受けません。
  • ほかにも、特定のクライアント構成ファイル (db2cli.ini ファイルや db2dsdriver.cfg ファイルなど) のデフォルトの場所をオーバーライドするための環境変数があります。 それらの他の環境変数が設定されている場合、DB2_APPL_CFG_PATH 変数は無視されます。
DB2_APPL_DATA_PATH
  • オペレーティング・システム: Linux および UNIX
    注: DB2_APPL_DATA_PATH 環境変数は、 Linux および UNIX サーバーではサポートされません。
  • デフォルト: $DB2_NET_CLIENT_PATH
  • この変数は、クライアントのユーザー・データが保管されるパスを指定します。 クライアントのユーザー・データには、db2dump ディレクトリー、CLI 内部キャッシュ・ファイル、診断データ・ファイル、サーバー・リスト・キャッシュ・ファイル、および書き込み権限を必要とする内部一時ファイルが含まれます。
  • クライアント・ユーザーがアプリケーション・データのパスを共有することはできません。
  • DB2_NET_CLIENT_PATH 変数が読み取り専用ネットワーク・パスに設定されている場合、書き込み権限がある場所にこの変数を設定する必要があります。
  • db2cli.ini ファイルで DIAGPATH 構成パラメーターと DIAGPATH キーワードを設定した場合、 DB2_APPL_DATA_PATH 変数は無視されます。
  • DB2_APPL_DATA_PATH に無効なパスや書き込み不能なパスを設定すると、SQL1042C エラーが発生することがあります。
DB2_CLI_DRIVER_INSTALL_PATH
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: NULL
  • この環境変数は、 IBM® Data Server Driver for ODBC and CLI のインストール・ディレクトリーを指定します。 したがって、1 つの環境に複数の IBM Data Server Driver for ODBC and CLI がインストールされている場合、 DB2_CLI_DRIVER_INSTALL_PATH 環境変数の値によって、 IBM Data Server Driver for ODBC and CLI インストール・アプリケーションのどのコピーを使用できるかが決まります。
DB2_CLP_EDITOR
詳しくは、 コマンド行変数DB2_CLP_EDITOR を参照してください。
DB2_CLP_HISTSIZE
詳しくは、 コマンド行変数DB2_CLP_HISTSIZE を参照してください。
DB2CONNECT_ENABLE_EURO_CODEPAGE
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト:NO。値: YES または NO
  • ユーロ通貨記号サポートが必要な Db2 for z/OS® サーバーまたは Db2 for IBM i サーバーに接続するすべての Db2 Connect クライアントおよびサーバーで、この変数を YES に設定します。 この変数を YES に設定すると、現在のアプリケーションのコード・ページが、ユーロ記号のサポートを明示的に示す、等価のコード化文字セット ID (CCSID) にマップされます。
  • 結果として、 Db2 Connect は、現行アプリケーション・コードの CCSID のスーパーセットであり、ユーロ記号もサポートする CCSID を使用して、 Db2 for z/OS サーバーまたは Db2 for IBM i サーバーに接続します。 例えば、CCSID 1252 にマップされるコード・ページをクライアントが使用している場合、そのクライアントは CCSID 5348 を使用して接続します。
DB2CONNECT_IN_APP_PROCESS
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: YES。値: YES または NO
  • この変数を NOに設定すると、 Db2 Enterprise Server Edition マシン上のローカル Db2 Connect クライアントは、強制的にエージェント内で実行されます。 エージェント内で実行する利点としては、 ローカル・クライアントをモニターできることと、 ローカル・クライアントが SYSPLEX サポートを使用できることがあります。
DB2_COPY_NAME
  • オペレーティング・システム: Windows
  • デフォルト: マシンにインストールされている Db2 のデフォルト・コピーの名前。 値: マシンにインストールされている Db2 のコピーの名前。 名前の長さは最大で 128 文字です。
  • DB2_COPY_NAME 変数は、現在使用中の Db2 のコピーの名前を保管します。 マシンに複数の Db2 コピーがインストールされている場合、 DB2_COPY_NAME を使用して Db2の別のコピーに切り替えることはできません。現在使用中のコピーを変更するには、コマンド INSTALLPATH\bin\db2envar.bat を実行する必要があります。ここで、 INSTALLPATHDb2 コピーがインストールされている場所です。
DB2_CPU_BINDING
  • オペレーティング・システム: Linux
  • デフォルト: AUTOMATIC
    • Db2 メンバークラスター・キャッシング・ファシリティー (CF) が同じホスト上にある場合:
      • メンバーの場合、 NUM_CORES= max (1, floor (0.8*totalCores))
      • クラスター・キャッシング・ファシリティーの場合、 NUM_CORES=totalCores -前にリストされた数。
    • Db2 メンバークラスター・キャッシング・ファシリティー がホストを共有していない場合、この変数は設定されません。
  • このレジストリー変数は、CPU の固定を制御します。 この変数の変更を有効にするには、Db2 インスタンスを再始動します。
    パラメーター:
    NUM_CORES
    • オペレーティング・システム: Linux
    • デフォルト: メンバー または CF が同じホスト上にある場合、使用可能なコアの合計の約 80% が Db2 に割り当てられ、残りは CFに割り当てられます。 値: 0 < x < (ホスト上の物理コアの数)
    • このオプションは、 メンバー または CF プロセスがピンされるコアの数を指定します。 NUM_CORES を使用して、Db2 製品のサブキャパシティー・ライセンス交付を構成できます。 コアの数には整数または分数が可能で、これにより、同時マルチスレッド化 (SMT) が使用可能になっている場合に、1 つ以上のハードウェア・スレッドを追加できます。
    PROCESSOR_LIST
    • オペレーティング・システム: Linux
    • デフォルト: 設定なし。値: 任意のプロセッサー数
    • このオプションは、Db2 がバインドされる先の論理プロセッサーを指定します。 これにより論理プロセッサー (またはコア) の数と、それらをどの CPU パッケージ (またはソケット) に配置するかを完全に制御できます。 PROCESSOR_LISTNUM_CORES の両方を DB2_CPU_BINDING とともに設定しようとすると、NUM_CORES は無視されます
    MACHINE_SHARE
    • オペレーティング・システム: すべて
    • デフォルト: 設定なし。値: 0 < x ≤ 100 (x は整数)
    • このオプションは、 Db2 をバインドするマシン上のプロセッサーのパーセンテージを指定します。 Db2 インスタンスに異種のマシン・ハードウェア構成がある場合は、それを使用して、マシン上の合計 CPU 処理の使用率を設定します。
    restart light の考慮事項
    メンバー が、既にメンバーが実行されているホスト上のゲスト・ メンバー として再始動されると、restart light メンバー は、常駐 メンバーによって既に使用されているコアに、 DB2_CPU_BINDINGによって指定されたコアの数まで固定されます。
    メンバー が、 DB2_CPU_BINDINGで指定された数より少ないコアを持つホスト上のゲスト・ メンバー として再始動された場合、 メンバー はホスト上のコアの数にバインドされます。
    DB2_CPU_BINDING を設定するたびに、明示的に設定されていないパラメーターがインスタンス・レベルのプロファイルですべてクリアされます。 次の例に示すように、各パラメーターとその値は引用符で囲みます。
    例 1
    ユーザーは、 Db2 インスタンス db2inst1 の最初の メンバー (ID 0) を、2 つのコアを持つホスト・マシン上の 1 つのコアにピン留めしたいとします。
    db2set -i db2inst1 0 DB2_CPU_BINDING="NUM_CORES=1"
    例 2
    ユーザーが、 db2inst1 内のすべての メンバー を、8 コア、Intel HTT 対応 (16 個の論理プロセッサーがあることを意味する) のホスト・マシン上の 5 つの 論理プロセッサー にバインドしたいとします。
    db2set -i db2inst1 DB2_CPU_BINDING="NUM_CORES=2.5"
    例 3
    ユーザーは、1 次 CF (ID 128) がバインドされるコアの数を指定する必要があります。
    db2set -i db2inst1 128 DB2_CPU_BINDING="NUM_CORES=4"
    例 4
    ユーザーが、 Db2 for db2inst1 on メンバー 0 を特定の論理プロセッサー・グループにバインドしたいとします。
    db2set -i db2inst1 0 DB2_CPU_BINDING="PROCESSOR_LIST=2,10,6,14"
DB2DBMSADDR
  • オペレーティング・システム: Linux on x86、 Linux on zSeries (31 ビット)、および Windows 32 ビット
  • デフォルト: Linux オペレーティング・システムでは NULL 、Windows オペレーティング・システムでは 0x20000000 、値: 0x09000000 から 0xB0000000 までの範囲の仮想アドレス ( Linux オペレーティング・システムでは 0x10000 単位) 0x20000000 から 0xB0000000 (Windows オペレーティング・システムの場合)。単位は 0x10000 です。
  • DB2DBMSADDR レジストリー変数は、デフォルトのデータベース共有メモリーのアドレスを 16 進形式で指定します。

    この変数を使用して、Db2 プロセスのアドレス・スペース・レイアウトを調整することができます。 この変数により、インスタンスの共有メモリーのロケーションが仮想アドレス 0x10000000 の現在のロケーションから新規の値に変更されます。

    注:

    アドレスを間違うと、Db2 データベース・システムで重大な問題 (Db2 インスタンスを始動できない、データベースに接続できない、など) が発生する可能性があります。 アドレスを誤ると、すでに使用中かまたは他で使用するために予定されていたメモリー内の領域と競合する場合があります。 この問題を解決するには、以下のコマンドを使用して DB2DBMSADDR レジストリー変数を NULL にリセットします。

    db2set DB2DBMSADDR= 
    注: この変数の設定を変更する前に、インスタンスとすべての Db2 プロセスを停止する必要があります。 この変数の設定中にインスタンスが実行していると、後続の db2stop コマンドは失敗します。
DB2_DIAGPATH
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: デフォルト値は、インスタンスの db2dump ディレクトリー (UNIX および Linux オペレーティング・システムの場合)、およびインスタンスの db2 ディレクトリー (Windows オペレーティング・システムの場合) です。
  • このパラメーターは、 ODBC および CLI アプリケーションにのみ適用されます。

    このパラメーターを使用して、Db2 診断情報のための完全修飾パスを指定できます。 このディレクトリーには、ご使用のプラットフォームに応じて、ダンプ・ファイル、トラップ・ファイル、エラー・ログ・ファイル、通知ファイルおよびアラート・ログ・ファイルが入れられます。

    この環境変数を設定すると、その環境の有効範囲内の ODBC および CLI アプリケーションに対して、 Db2 データベース・マネージャー構成パラメーター diagpathを設定するのと同じ効果があります。また、 CLI/ODBC 構成キーワード DiagPathを設定するのと同じ効果があります。

DB2DOMAINLIST
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: NULL。値: コンマ (,) で区切られた Windows ドメイン・ネームのリスト。
  • この変数は、1 つ以上の Windows ドメインを定義します。 リストは、要求ユーザー ID が認証されるドメインを定義するもので、サーバーで維持されます。 これらのドメインに属しているユーザーの接続要求のみが受け入れられます。

    この変数は、CLIENT 認証がデータベース・マネージャー構成で設定されている場合にのみ有効です。 これは、Windows ドメイン環境で Windows デスクトップからのシングル・サインオンが必要な場合に必要です。

    DB2DOMAINLIST は、クライアントまたはサーバーのいずれかが Windows 環境で実行されている場合にサポートされます。

DB2ENVLIST
  • オペレーティング・システム: Unix
  • デフォルト: NULL
  • この変数は、ストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数の特定の変数名をリストします。 デフォルトでは、db2start コマンドは、接頭部が Db2 または db2 になっているユーザー環境変数を除いて、 すべてのユーザー環境変数をフィルターに掛けて除去します。 特定の環境変数をストアード・プロシージャーまたはユーザー定義関数のどちらかに渡さなければならない場合、DB2ENVLIST 環境変数にその変数名をリストできます。 その場合、各変数を 1 つまたは複数のスペースで区切ります。
DB2INSTANCE
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: DB2INSTDEF (Windows 32 ビット・オペレーティング・システム)。
  • この環境変数は、デフォルトでアクティブになるインスタンスを指定します。 UNIX では、ユーザーは DB2INSTANCEの値を指定する必要があります。
    注: db2set コマンドを使用してこのレジストリー変数を更新することはできません。 詳しくは、「 現行インスタンスの識別 」および「 Windows でのプロファイル・レジストリー外の環境変数の設定」を参照してください。
DB2INSTPROF
  • オペレーティング・システム: Windows
  • デフォルト: ProgramData\IBM\DB2\Copy Name
  • この環境変数は、Windows オペレーティング・システム上のインスタンス・ディレクトリーの場所を指定します。 インスタンス・ディレクトリー (および他のユーザー・データ・ファイル) を sqllib ディレクトリーの下に置くことはできません。
DB2LDAPSecurityConfig
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: NULL。値: IBM LDAP セキュリティー・プラグイン構成ファイルの有効な名前とパス
  • この変数は、 IBM LDAP セキュリティー・プラグイン構成ファイルの場所を指定するために使用されます。 この変数が設定されていない場合、 IBM LDAP セキュリティー・プラグイン構成ファイルは IBMLDAPSecurity.ini という名前になり、以下のいずれかの場所にあります。
    • Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合: INSTHOME/sqllib/cfg/
    • Windows オペレーティング・システムの場合: %DB2PATH%\cfg\

    Windows オペレーティング・システムでは、この変数をグローバル・システム環境で設定して、 Db2 サービスによって確実に取得されるようにする必要があります。

DB2LIBPATH
  • オペレーティング・システム: Unix
  • デフォルト: NULL
  • Db2 はその共有ライブラリー・パスを構成します。 PATH をエンジンのライブラリー・パスに追加する場合 (例えば、 AIXでは、ユーザー定義関数は LIBPATHに特定の項目を必要とします)、 DB2LIBPATHを設定する必要があります。 DB2LIBPATH の実際の値は、 Db2 が構成した共有ライブラリー・パスの末尾に追加されます。
DB2LOGINRESTRICTIONS
  • オペレーティング・システム: AIX
  • デフォルト: LOCAL。値: LOCALREMOTESUNONE
  • このレジストリー変数を使用すると、 loginrestrictions()という AIX オペレーティング・システム API を使用できます。 この API は、ユーザーがシステムへのアクセスを許可されるかどうかを決定します。 この API を呼び出すことにより、Db2 データベース・セキュリティーは、オペレーティング・システムによって指定されたログイン制限を施行できます。 このレジストリー変数を使用する際に、この API にサブミットできる値がいくつかあります。 それらの値は次のとおりです。
    • REMOTE

      Db2 への接続は、rlogin または telnet による AIX ログインを拒否されたユーザーに対して拒否されます。 このオプションは、 loginrestrictions() API の S_RLOGIN オプションと同等です。

    • SU

      Db2 への接続は、 su コマンドを使用して代替ユーザーになることを AIX によって拒否されたユーザーに対して拒否されます。 このオプションは、 loginrestrictions() API の S_SU モードと同等です。

    • LOCAL (または変数を設定しない)

      Db2 への接続は、 AIX ログインを拒否されたユーザーに対して拒否されます。 このオプションは、 loginrestrictions() API の S_LOGIN オプションと同等です。

    • NONE

      REMOTESU、または LOCAL オプションに影響する制約事項は、 NONE オプションでは考慮されません。 このオプションは、 loginrestrictions() API の mode 0 オプションと同等です。

    これらのオプションのいずれを設定したかに関わらず、指定された特権を持つユーザー・アカウントまたは ID は、サーバー上でローカルに、またリモート・クライアントから、Db2 を正常に使用できます。 loginrestrictions() API の説明については、 AIX の資料を参照してください。

DB2NODE
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: NULL。値: 1 から 999
  • アタッチまたは接続するデータベース・パーティション・サーバーのターゲット論理ノードを指定します。 この変数を指定しない場合、ターゲット論理ノードはデフォルトとして、 マシン上のポート 0 に定義された論理ノードに設定されます。 パーティション・データベース環境では、接続設定がトラステッド接続の獲得に影響を与えることがあります。 例えば、DB2NODE 変数に設定されたノードでの接続の確立のためには中間ノード (ホップ・ノード) を経由する必要がある場合、この接続をトラステッド接続としてマーク付けできるかどうかを判別するための評価の際に判断されるのは、その中間ノードの IP アドレスと、ホップ・ノードと接続ノード間の通信に使用される通信プロトコルです。 つまり、接続元となるノードは考慮されません。 むしろ、ホップ・ノードが考慮されます。
    注: db2set コマンドを使用してこのレジストリー変数を更新することはできません。 詳しくは、 Windows でのプロファイル・レジストリー外での環境変数の設定を参照してください。
DB2OPTIONS
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: NULL
  • コマンド行プロセッサーのオプションを設定するのに使用します。
DB2_PARALLEL_IO
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: NULL または * ( Db2 pureScale® 環境の場合) 値: TablespaceID: [n], ... -定義済み表スペースのコンマ区切りリスト (数値の表スペース ID で識別)。 表スペースのプリフェッチ・サイズが AUTOMATIC の場合、その表スペースのコンテナーごとのディスク数を Db2 データベース・マネージャーに指示できます。そのためには、表スペース ID の後にコロンを指定し、その後にコンテナーごとのディスク数 nを指定します。 N を指定しない場合のデフォルトは 6 です。

    TablespaceID をアスタリスク (*) と置き換えて、すべての表スペースを指定することができます。 例えば、DB2_PARALLEL_IO =* の場合、 すべての表スペースは、コンテナー当たりのディスク数として 6 を使用します。 アスタリスク (*) と表スペース ID の両方を指定した場合、表スペース ID の設定が優先されます。 例えば、DB2_PARALLEL_IO =*,1:3 の場合、 すべての表スペースには、コンテナー当たりのディスク数として 6 を使用します。ただし、表スペース 1 の場合は 3 を使用します。

  • このレジストリー変数は、Db2 が表スペースの入出力並列処理を計算する方法を変更するために使用します。 入出力並列処理を有効にすると (複数のコンテナーを使用することにより暗黙的に、 または DB2_PARALLEL_IO を設定することにより明示的に)、その結果としてプリフェッチ要求の正しい数が発行されます。 各プリフェッチ要求は、ページのエクステントの要求です。 例えば、表スペースに 2 つのコンテナーがあり、プリフェ ッチ・サイズはエクステント・サイズの 4 倍であるとします。 レジストリー変数が設定される場合、4 つのプリフェッチャーが並列して要求を出すことが可能であれば、 この表スペースに対するプリフェッチ要求は 4 つの要求 (要求ごとに 1 つのエクステント) に分けられます。

    表スペース内の個々のコンテナーが複数の物理ディスクを介してストライピ ングされる場合に、または表スペースのコンテナーが複数の物理ディスクから成る単一の RAID 装置に作成される場合に、このレジストリー変数を 設定するとよい場合があります。

    このレジストリー変数を設定しない場合、表スペースの並列処理の多重度は表スペースのコンテナーの数です。 例えば、DB2_PARALLEL_IO が NULL に設定されており、表スペースに 4 つのコンテナーがある場合、4 つのエクステント・サイズのプリフェッチ要求が発行されます。または、表スペースには 2 つのコンテナーがあり、プリフェッチ・サイズがエクステント・サイズの 4 倍である場合、この表スペースに対するプリフェッチ要求は、2 つの要求 (要求ごとに 2 つのエクステント) に分けられます。

    このレジストリー変数が設定され、表のプリフェッチ・サイズが AUTOMATIC ではない場合、表スペースの並列処理の度合いは、エクステント・サイズにより除算されたプリフェッチ・サイズになります。 例えば、プリフェッチ・サイズが 160 ページでエクステント・サイズが 32 ページの表スペースに DB2_PARALLEL_IO を設定した場合、5 つのエクステント・サイズ・プリフェッチ要求が発行されます。

    このレジストリー変数が設定されており、表スペースのプリフェッチ・サイズが AUTOMATIC の場合、Db2 が表スペースのプリフェッチ・サイズを自動的に計算します。 以下の表は、使用可能なさまざまなオプションと、各状況で並列処理を計算する方法を要約しています。
    表 1. 並列処理の計算方法
    表スペースのプリフェッチ・サイズ DB2_PARALLEL_IO 設定 並列処理は以下に等しくなる
    AUTOMATIC 設定されない コンテナーの数
    AUTOMATIC 表スペース ID コンテナー数 * 6
    AUTOMATIC 表スペース ID:n コンテナー数 * n
    AUTOMATIC ではない 設定されない コンテナーの数
    AUTOMATIC ではない 表スペース ID プリフェッチ・サイズ/エクステント・サイズ
    AUTOMATIC ではない 表スペース ID:n プリフェッチ・サイズ/エクステント・サイズ

    いくつかのシナリオでは、この変数を使用した結果、ディスクの競合が発生する場合があります。 例えば、表スペースに 2 つのコンテナーがあり、2 つのコンテナーのそれぞれが専用の単一ディスクを持つ場合、 レジストリー変数を設定すると、 2 つのプリフェッチャーが 2 つのディスクのそれぞれに同時にアクセスするので、 それらのディスクにおける競合が生じることがあります。 ただし、2 つのコンテナーのそれぞれが複数のディスクを介してストライピングされた場合、 レジストリー変数を設定すると、すぐに 4 つの異なるディスクへのアクセスが許可される可能性があります。

    このレジストリー変数に対する変更を有効にするには、db2stop コマンドを出して db2start コマンドを入力します。

DB2PATH
  • オペレーティング・システム: Windows
  • デフォルト: オペレーティング・システムによって異なります
  • この環境変数は、Windows 32 ビット・オペレーティング・システムで製品がインストールされるディレクトリーを指定するために使用されます。
DB2_PMAP_COMPATIBILITY
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: OFF。値: ON または OFF
  • この変数により、ユーザーは sqlugtpi および sqlugrpn API を引き続き使用して、それぞれ表の分散情報および行のデータベース・パーティション番号とデータベース・パーティション・サーバー番号を戻すことができます。 この変数が ON に設定されている場合、新規データベースの分散マップ・サイズは 4,096 項目です。 デフォルト値の場合、つまりこの変数が OFF に設定されている場合、新規データベースの分散マップ・サイズは 32,768 項目に増加します。 32K 分散マップを使用している場合は、新規 db2GetDistMap および db2GetRowPartNum API を使用する必要があります。 この変数は既存のデータベースには影響を及ぼしません。
  • この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを指定して発行したりする必要はありません。
DB2PROCESSORS
  • オペレーティング・システム: Windows
  • デフォルト: NULL。値: 0-n-1 (ここで、n= プロセッサーの数)
  • この変数は、特定の db2syscs プロセスに対してプロセス・アフィニティー・マスクを設定します。 複数の論理ノードを実行している環境では、 論理ノードを 1 つのプロセッサーまたは複数のプロセッサーの集合に関連付けるためにこの変数が使用されます。

    この変数が指定されると、Db2SetProcessAffinityMask() API を発行します。 指定されない場合は、db2syscs プロセスがサーバー上のすべてのプロセッサーに関連付けられます。

DB2RCMD_LEGACY_MODE
  • オペレーティング・システム: Windows、
  • デフォルト: NULL。 値: YESONTRUE、または 1。 あるいは NOOFFFALSE、または 0
  • この変数は、Db2 リモート・コマンド・サービスの拡張セキュリティーを使用可能または使用不可にすることを、ユーザーに許可します。 Db2 リモート・コマンド・サービスを安全な方法で実行するには、 DB2RCMD_LEGACY_MODENOOFFFALSE0、または NULLに設定します。 レガシー・モード (拡張セキュリティーなし) で実行するには、 DB2RCMD_LEGACY_MODEYESONTRUE、または 1に設定します。 セキュア・モードは、ドメイン・コントローラーが Windows 2000 以降を実行している場合にのみ使用可能です。
    注: DB2RCMD_LEGACY_MODEYESONTRUE、または 1に設定されている場合、 Db2 リモート・コマンド・サービスに送信されるすべての要求は、リクエスターのコンテキストで処理されます。 この処理を進めるには、マシンとサービスのいずれかまたは両方のログオン・アカウントにクライアントの偽名を使用できるようにする必要があります。そのためには、ドメイン・コントローラーでのマシンとサービスのログオン・アカウントを使用可能にします。
    注: DB2RCMD_LEGACY_MODENOOFFFALSE、または 0に設定されている場合、 Db2 リモート・コマンド・サービスがユーザーに代わってコマンドを実行するようにするには、SYSADM 権限が必要です。
DB2RESILIENCE
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: ON。値: ON (TRUE または 1)、 あるいは OFF (FALSE または 0)
  • このレジストリー変数を使用して、物理読み取りエラーを許容するかどうかを制御できます。また、拡張トラップ・リカバリーをアクティブ化します。 デフォルトの動作では、読み取りエラーを許容し、拡張トラップ・リカバリーをアクティブ化します。 以前のリリースの動作に戻し、データベース・マネージャーがインスタンスをシャットダウンするように強制するには、このレジストリー変数を OFF に設定します。 このレジストリー変数は、既存のストレージ・キー・サポートには影響を与えません。
DB2_RESTORE_GRANT_ADMIN_AUTHORITIES
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: OFF。値: ON または OFF
  • DB2_RESTORE_GRANT_ADMIN_AUTHORITIESON に設定しており、新しいデータベースまたは既存のデータベースにリストアしようとしている場合は、SECADM 権限、DBADM 権限、DATAACCESS 権限、および ACCESSCTRL 権限が付与されます。
  • DB2_RESTORE_GRANT_ADMIN_AUTHORITIESON に設定されている場合は、以下のリストア方式がサポートされます。
    • スプリット・ミラー・バックアップ
    • ACS スナップショット・バックアップ
    • RESTORE DATABASE コマンドを使用したオンラインおよびオフラインのデータベース・バックアップ
    注: この変数は、表スペースのリストアには影響しません。リストア操作を実行するユーザーに追加の権限は付与されません。
    注: DB2_HADR_ROS=ONに設定すると、最初の接続がスタンバイで行われる場合、付与は行われません。 最初の接続が 1 次で行われた場合、ROS 設定に関係なく、付与が行われますが、構成によってはスタンバイで変更が行われるまでに時間がかかる場合があります。
  • DB2_WORKLOADSAP に設定した場合、DB2_RESTORE_GRANT_ADMIN_AUTHORITIESON に設定されます。
DB2_SKIP_CHK_TMP
  • オペレーティング・システム: Linux および UNIX
  • デフォルト: 設定なし
  • DB2_SKIP_CHK_TMP が TRUE つまり真に設定されていない場合、変数 DB2WORKDIR を /tmp に設定すると失敗します。
DB2_SYMPHONY_WLM
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: 可変。値: 区切り文字「:」で分離された複数の「キー=値」ペアを受け入れます

Db2 インスタンスに、 Platform Symphony や Db2などの混合テクノロジーが関与する統合クラスターで実行されていることを通知します。 有効な「キー=値」ペアは以下のとおりです。

EGO_PATH=<path_to_executable>
Platform Symphony EGO コマンドが存在する場所のパスを指定します。 この「キー=値」ペアは常に指定する必要があります。 統合環境のパスの例は、/opt/ibm/biginsights/HAManager/data/1.2.7/linux2.6-glibc2.5-ppc64/bin です。
CONSUMER=<consumer_name>
Platform Symphonyからスロットを要求するときに Db2 が使用する必要があるコンシューマー名を指定します。 デフォルト値は BigSQL_<instance_name> というコンシューマー名です。
EGO_RES_GROUP=<resource_group>
スロットの要求元となる Platform Symphony リソース・グループを指定します。 デフォルト値は ComputeHosts リソース・グループです。
KEEP_ALIVE=<value>
Db2 スロットが引き続き「割り振り済み」とマークされるように、 Platform Symphony に送信される連続したキープアライブ・コマンド間の時間を分単位で指定します。 デフォルトは 5 分です。 Db2による異常障害が発生した場合、 Db2 によって割り振られた Platform Symphony スロットは、障害発生後最大 2*KEEP_ALIVE 分後に自動的に解放されます。

DB2_SYMPHONY_WLM レジストリー変数が適切に構成されている場合、メンバーの始動時に各 Db2 メンバーは、適切な数のスロット ( Db2 が消費するように構成されている各マシンのパーセンテージによって決定される) を Platform Symphonyに要求します。 各ユーザーは、 Db2 メンバーが実行されている間、キープアライブ・メッセージを Platform Symphony に送信します。

Db2 メンバーの停止時に、 Db2 メンバーは、割り振られたすべてのスロットを解放して Platform Symphonyに戻します。

DB2SYSTEM
  • オペレーティング・システム: Windows および UNIX
  • デフォルト: NULL
  • Db2 データベース・サーバー・システムを識別するためにユーザーおよびデータベース管理者が使用する名前を指定します。 可能であれば、この名前はご使用のネットワーク内で固有である 必要があります。

    この名前は、ユーザーがアクセスするデータベースが入っているシステムを 識別するのに役立ちます。 DB2SYSTEM の値は、インストール時に次のように設定されます。

    • Windows では、セットアップ・プログラムによって、Windows システムに指定されたコンピューター名に等しく設定されます。
    • UNIX システムでは、UNIX システムの TCP/IP ホスト名と等しく設定されます。
DB2TMPDIR
  • オペレーティング・システム: Linux および UNIX
  • デフォルト: 設定なし
  • この変数は、一時ファイル・ディレクトリーのパスを指定するために使用されます。 DB2TMPDIR 変数が設定されていない場合は、/tmp ディレクトリーが使用されます。
  • DB2TMPDIR 変数は、 pureScale 環境では使用できません。
  • DB2TMPDIR 変数が設定されている場合でも、ランタイム・アクティビティーには /tmp ディレクトリーが必要です。 DB2TMPDIR 変数を設定した後に、 /tmp ディレクトリーを完全にアクセス不能にすることはできません。
DB2_UPDDBCFG_SINGLE_DBPARTITION
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: 設定なし。値: 0/FALSE/NO1/TRUE/YES
  • DB2_UPDDBCFG_SINGLE_DBPARTITION を使用すると、以前のバージョンの Db2の動作に戻すことができます。この場合、データベース構成の更新は、 DB2NODE レジストリー変数によって設定されたローカル・データベース・パーティションまたはデータベース・パーティションにのみ適用されます。 こうすることで、この動作を必要とする既存のコマンド・スクリプトやアプリケーションに対して、後方互換性をサポートできます。

    このレジストリー変数では、1TRUEYES のいずれかに設定すると、データベースの更新およびリセットが特定のパーティションのみに作用するように指定できます。 この変数が設定されていない場合 (デフォルト)、パーティション節を指定しなければ、データベース構成の更新または変更はすべてのデータベース・パーティションに作用します。

注: この変数は、ADMIN_CMD ルーチンの呼び出しによって行われる更新要求またはリセット要求には適用されません。
DB2_USE_PAGE_CONTAINER_TAG
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト:NULL。値: ONNULL
  • デフォルトでは、Db2 はコンテナー・タグを各 DMS コンテナー (それがファイルでも装置でも) の 最初のエクステントに保管します。 コンテナー・タグは、コンテナーのメタデータです。 Db2 バージョン 8.1 より前では、コンテナー・タグは単一のページに保管されたので、 コンテナー内でより少ないスペースだけを必要としました。 継続してコンテナー・タグを単一のページに保管するには、 DB2_USE_PAGE_CONTAINER_TAGON に設定します。

    しかし、コンテナーに RAID 装置を使用する場合にこのレジストリー変数を ON に設定すると、 入出力パフォーマンスは低下することがあります。 RAID 装置ではエクステント・サイズが RAID ストライプ・サイズと等しいかその倍数の表スペースを作成するので、 DB2_USE_PAGE_CONTAINER_TAGON に設定すると、エクステントが RAID ストライプときれいに一致しなくなります。 その結果、入出力要求は最適な場合よりも多くの物理ディスクにアクセスしなければならないことがあります。 非常に厳しいスペース制約があるか、またはバージョン 8 より前のデータベースと動作が一貫している必要があるのでない限り、このレジストリー変数を使用可能にしないことを強くお勧めします。

    このレジストリー変数に対する変更を有効にするには、db2stop コマンドを出して db2start コマンドを入力します。

DB2WORKDIR
  • オペレーティング・システム: Linux および UNIX
  • デフォルト: 設定なし
  • この変数は、 Db2 インストールおよび構成の一時作業ディレクトリーのパスを指定するために使用されます。
    DB2WORKDIR 変数が設定されていない場合、以下のようにインストールのタイプに応じて一時作業ディレクトリーが決まります。
    • root インストールの場合: root ユーザーのホーム・ディレクトリー
    • 非 root インストールの場合: インスタンス・ユーザーのホーム・ディレクトリー

    セキュリティー上の理由から、DB2WORKDIR を /tmp に設定しないでください。

DB2_WORKLOAD
  • オペレーティング・システム: すべて
  • デフォルト: 設定なし。値: 1CANALYTICSCMCOGNOS_CSFILENET_CMINFOR_ERP_LNMAXIMOMDMSAPTPMWASWC、または WP
  • DB2_WORKLOAD の各値は、事前定義された設定値を持ついくつかのレジストリー変数を固有にグループ化したものです。 特定の一時点で有効にできる DB2_WORKLOAD 値は 1 つだけです。
  • 有効な値は以下のとおりです。
    1C
    この設定は、1C アプリケーション用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    分析
    この設定は、分析ワークロードに最適なデフォルト構成を確立するために、データベースを作成する前に使用します。 ANALYTICS オプションを指定すると、(構成アドバイザーを無効にした場合を除いて) 構成パラメーターが確実に以下のように自動設定されます。
    • dft_table_org (ユーザー表のデフォルトの編成) データベース構成パラメーターが COLUMN に設定されます。
    • dft_degree (デフォルト多重度) データベース構成パラメーターが ANY に設定されます
    • dft_extent_sz (デフォルトのエクステント・サイズ) データベース構成パラメーターが 4 に設定されます。
    • catalogcache_sz (カタログ・キャッシュ) データベース構成パラメーターは、非分析ワークロードの値よりも大きな値に設定されます。
    • sortheap (ソート・ヒープ) および sheapthres_shr (共有ソートのソート・ヒープしきい値) データベース構成パラメーターの値は、明確に分析ワークロードのために計算されています。 これらの設定では、 カラム・オーガナイズ ・データを処理するための追加のメモリー所要量が考慮されます。
    • util_heap_sz (ユーティリティー・ヒープ・サイズ) データベース構成パラメーターは、 カラム・オーガナイズ 表にデータをロードするために必要な追加メモリーを考慮した値に設定されます。
    • auto_reorg (自動再オーガナイズ) データベース構成パラメーターが ON に設定されます。
    ヒント: DB2_WORKLOADANALYTICS に設定されている場合に、既存のデータベースに対して AUTOCONFIGURE コマンドを実行すると、同じ結果になります。
    この他に、以下の選択が自動的に行われます。
    • 新たに作成されたデータベースのデフォルトのデータベース・ページ・サイズが 32 KB に設定されます。
    • 通常より大きいデータベース共有ソート・ヒープが割り振られます。
    • 照会内並列処理は、 intra_parallelNOに設定されていても、 intra_parallel (パーティション内並列処理を使用可能にする) データベース・マネージャー構成パラメーターからパーティション内並列処理設定を継承するすべてのワークロード (SYSDEFAULTUSERWORKLOAD を含む) に対して使用可能になります。
    • SYSDEFAULTMANAGEDSUBCLASS での並行性制御を有効にします。
    • 自動表保守では、デフォルトで カラム・オーガナイズ 表のスペース再利用が実行されます。
    • 自動レジストリー設定:
      • DB2_ANTIJOIN=EXTEND
      • DB2_USE_ALTERNATE_PAGE_CLEANING=ON

    DB2_WORKLOAD が ANALYTICS に設定されている場合、パーティション・データベース環境では、セルフチューニング・メモリー・マネージャー (STMM) はデフォルトでオンになりません。

    CM
    この設定は、 IBM Content Managerのデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    COGNOS_CS
    この設定は、 Cognos® Content Server 用のデータベースでレジストリー変数のセットを設定する場合に使用します。
    FILENET_CM
    この設定は、Filenet Content Manager 用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    INFOR_ERP_LN
    この設定は、Infor ERP Baan 用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    MAXIMO
    Maximo ® 用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合は、この設定を使用します。
    MDM
    この設定は、Master Data Management 用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    SAP
    この設定は、SAP 環境用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。

    DB2_WORKLOAD=SAP を設定した場合、 USER 表スペース SYSTOOLSPACE と USER TEMPORARY 表スペース SYSTOOLSTMPSPACE は自動的には作成されません。 自動作成される表のこれらの表スペースは、以下のウィザード、ユーティリティー、または関数によって使用されます。

    • 自動保守
    • SYSINSTALLOBJECTS ストアード・プロシージャー (表スペースの入力パラメーターが指定されていない場合)
    • GET_DBSIZE_INFO ストアード・プロシージャー

    SYSTOOLSPACE および SYSTOOLSTMPSPACE 表スペースがないと、これらのウィザード、ユーティリティー、または関数を使用できません。

    ウィザード、ユーティリティー、または関数を使用するには、以下のいずれかを行います。

    • ツールが必要とするオブジェクトを保持するための SYSTOOLSPACE 表スペースを手動で作成します (パーティション・データベース環境では、この表スペースをカタログ・パーティション上に作成します)。 以下に例を示します。
      CREATE REGULAR TABLESPACE SYSTOOLSPACE 
      IN IBMCATGROUP 
      MANAGED BY SYSTEM 
      USING ('SYSTOOLSPACE')
    • 有効な表スペースを指定し、SYSINSTALLOBJECTS ストアード・プロシージャーを呼び出してツールのオブジェクトを作成し、特定のツールの ID を指定する。 SYSINSTALLOBJECTS によって表スペースが作成されます。 オブジェクト用に SYSTOOLSSPACE を使用しない場合は、ユーザー定義の別の表スペースを指定してください。
    これらの選択肢の少なくとも 1 つを完了した後、SYSTOOLSTMPSPACE TEMPORARY 表スペースを作成します (このときも、パーティション・データベース環境で作業する場合はカタログ・パーティションに作成します)。 以下に例を示します。
    CREATE USER TEMPORARY TABLESPACE SYSTOOLSTMPSPACE 
    IN IBMCATGROUP 
    MANAGED BY SYSTEM 
    USING ('SYSTOOLSTMPSPACE')

    表スペース SYSTOOLSPACE および TEMPORARY 表スペース SYSTOOLSTMPSPACE を作成すると、前述のウィザード、ユーティリティー、または関数が使用可能になります。

    TPM
    この設定は、 Tivoli® Provisioning Manager用にデータベース内のレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    WAS
    この設定は、 WebSphere® Application Server用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    WC
    この設定は、 WebSphere Commerceのデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。
    WP
    この設定は、 WebSphere Portal用のデータベースでレジストリー変数のセットを構成する場合に使用します。