DB2 10.5 for Linux, UNIX, and Windows

DB2 バージョン 10.5 for Linux, UNIX, and Windows フィックスパックのサマリー

バージョン 10.5 のフィックスパック には、製品の使用法に影響を及ぼす可能性のある重要な技術上の変更点と新機能が含まれています。

ご使用のインストール済み DB2® 製品向けの DB2 フィックスパックをダウンロードするには、バージョン別の DB2 フィックスパックのダウンロード用ページ (https://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27007053) にアクセスしてください。 各フィックスパックのページには、修正済み APAR がリストされています。

バージョン 10.5 のフィックスパックをまだ適用していない場合、または、バージョン 10.5 が使用可能になった後にローカルのインフォメーション・センターを更新していない場合は、以下のセクションおよびトピックを参照して、バージョン 10.5 フィックスパックに含まれている技術上の変更点について把握してください。 リリースに対する各フィックスパックは累積的であり、そのリリースのそれ以前のフィックスパックで提供された技術上の変更点と新機能がすべて含まれます。

フィックスパック 7

DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 7 には、それまでのフィックスバックの機能が含まれています。 しかし、フィックスパック 7 には新しい機能拡張は含まれておらず、既存の機能の変更もありません。 このフィックスパックおよび今後のフィックスパックは、APAR およびセキュリティー脆弱性の修正のみを提供します。

フィックスパック 6

DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 6 には、それまでのフィックスバックの機能が含まれています。 しかし、フィックスパック 6 には新しい機能拡張は含まれておらず、既存の機能の変更もありません。 このフィックスパックおよび今後のフィックスパックは、APAR およびセキュリティー脆弱性の修正のみを提供します。

フィックスパック 5

DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 には、以前のフィックスパックの機能が含まれるほか、次のような機能拡張も含まれます。
  • 製品パッケージ化の機能拡張、および新しいライセンス交付オプション:
    • 以下の新しい DB2 オファリングは、他の DB2 製品エディションのアドオンとして入手可能です。
      • IBM® DB2 BLU Acceleration In-Memory Offering
      • IBM DB2 Business Application Continuity Offering
      • IBM DB2 Encryption Offering
      • IBM DB2 Performance Management Offering

      IBM DB2 Encryption Offering は、新しい暗号化機能を提供します。 それ以外の 3 つの DB2 アドオン・オファリングは、特定の DB2 エディションに追加可能な既存の機能をパッケージ化したものです。

      一部の DB2 製品エディションには、デフォルトでこれらの DB2 オファリングが組み込まれています。 組み込まれていない場合は、DB2 オファリングごとにライセンスを購入できます。

      上記の DB2 オファリングおよびそれらが含まれているか追加可能な DB2 製品エディションについて詳しくは、DB2 データベース製品のエディションおよび DB2 オファリングを参照してください。

    • DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 は、DB2 pureScale® 環境を実行する DB2 Advanced Enterprise Server Edition および DB2 Advanced Workgroup Server Edition の新規ライセンス交付オプションを導入しています。 ご使用の DB2 pureScale 構成に、管理用またはフェイルオーバー用にのみ使用されるメンバーが含まれている場合は、この管理用メンバーのライセンス交付要件が緩和される場合があります。 詳しくは、http://www.ibm.com/software/sla/sladb.nsf/search の『License Information documents』を参照してください。
  • DB2 ネイティブ暗号化:
    • DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 は、DB2 データベース・サーバーにネイティブのデータベース暗号化を追加します。 この機能拡張は、実装が容易であり、アプリケーションやスキーマの変更が不要です。 DB2 ネイティブ暗号化により、Public Key Cryptography Standard #12 (PKCS#12) に基づいた、存在が認識されることがないセキュアなキー管理が可能になります。 DB2 ネイティブ暗号化は、費用対効果の面で有利な方法でコンプライアンス要件を満たすことができます。

      詳しくは、DB2 ネイティブ暗号化を参照してください。

      DB2 ネイティブ暗号化によって導入される暗号化機能は、デフォルトで DB2 Express-C、DB2 Advanced Workgroup Server Edition、DB2 Advanced Enterprise Server Edition、および DB2 Developer Edition といった DB2 製品エディションに組み込まれています。 また、この暗号化機能を購入して、DB2 Express® Server Edition、DB2 Workgroup Server Edition、DB2 Enterprise Server Edition といった DB2 エディションに追加することもできます。 詳しくは、DB2 データベース製品のエディションおよび DB2 オファリングを参照してください。

  • カラム・オーガナイズ表に関する機能強化
  • 高可用性災害時リカバリー (HADR) の機能強化
    • DB2 Cancun リリース 10.5.0.4 では、HADR データベースでカラム・オーガナイズ表がサポートされるようになりました。DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 では、Windows オペレーティング・システム (HADR データベースを含む) で BLU Acceleration がサポートされるようになりました。カラム・オーガナイズ表の機能拡張を参照してください。
    • IBM Tivoli® System Automation for Multiplatforms バージョン 4.1 が高可用性環境でサポートされるようになりました。 高可用性について詳しくは、高可用性を参照してください。
  • DB2 pureScale Feature の機能拡張
    • 地理的に分散した DB2 pureScale クラスター (GDPC) 環境が、以下のイーサネット RoCE アダプターをサポートする x64 Intel 互換ラック・マウント式サーバーでサポートされるようになりました。
      • RDMA over converged Ethernet (RoCE) がサポートされている Mellanox ConnectX-2 世代カード
      • RDMA over converged Ethernet (RoCE) がサポートされている Mellanox ConnectX-3 世代カード
      前提条件については、DB2 pureScale Feature のインストールの前提条件 (Linux)を参照してください。
    • サポート対象の AIX® および Linux オペレーティング・システムで、特殊なリモート直接メモリー・アクセス (RDMA) 対応アダプターを使用せずに、TCP/IP over Ethernet ネットワークで、地理的に分散した DB2 pureScale クラスター (GDPC) フィーチャーを実行できるようになりました。
    • クラスター・キャッシング・ファシリティー (CF) のセルフチューニング・メモリーは、明示的にパフォーマンスの最適化を支援することや、メモリー不足状態を回避することができるようになりました。 詳しくは、DB2 V10.5 FP5: CF セルフチューニング・メモリーによるメモリー不足状態の解消を参照してください。
  • アプリケーション・インターフェースの機能強化
  • その他の各種機能強化
    • カラム・オーガナイズ表でのスカラー・ユーザー定義関数 (スカラー UDF) の実行が改善されました。 この機能拡張は、以下の基準を満たし、照会の述部に含まれるスカラー UDF で特に有効です。
      • UDF が NO SQL および ALLOW PARALLEL として定義されている。
      • カラム・オーガナイズ表で入出力データ・タイプがサポートされている。
      詳細については、ユーザー定義関数を参照してください。
    • 1 つ以上のネットワーク・インターフェース・カード (NIC) を指定できるようになりました。DB2 メンバーは、開始時に、そのメンバーが置かれているホスト上の 1 つ以上のネットワーク・インターフェース・カード上の特定のポートに対する排他的アクセス権限を獲得しようとします。 DB2 インスタンスは、これらのポートを使用して、リモート・クライアントまたはドライバーを保守します。DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 以降、DB2 メンバーが特定のポートに対する排他的アクセス権限を獲得するために使用できる、1 つ以上のネットワーク・インターフェース・カード (NIC) を指定できます。 特定の NIC を、その IP アドレスまたは nicbinding.cfg ファイル内のそのアドレスにマップするホスト名を使用して指定できます。 詳細については、DB2 メンバーがポートに対する排他的アクセス権限を獲得するために使用できる NIC の指定を参照してください。
    • db2cli コマンドでは、以下の機能強化が行われました。
      • -refreshldap オプションを指定した場合に、LDAP カタログ項目からの情報を使用して IBM データ・サーバー・ドライバー構成ファイル (db2dsdriver.cfg) を構成できるようになりました。 db2cli - DB2 対話機能 CLI コマンドを参照してください。
      • LDAP カタログ項目を使用して、-includeldap オプションを指定した Microsoft ODBC ドライバー・マネージャーでデータ・ソース名 (DSN) を登録できるようになりました。 db2cli - DB2 対話機能 CLI コマンドを参照してください。
    • サポートされる AIX オペレーティング・システムにおいて、DB2 Version 10.5 for Linux, UNIX, and WindowsIBM Tivoli System Automation for Multiplatforms (SA MP) バージョン 4.1 をサポートするようになりました。これらの詳細、および DB2 データベース製品の最新のインストール要件については、System requirements for IBM DB2 for Linux, UNIX, and Windows (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038033) を参照してください。
    • Linux および UNIX オペレーティング・システムでは、ユーザー ID およびグループ ID を 128 バイトまでにすることができますが、オペレーティング・システムの命名制約事項は依然として適用されます。 前のリリースでは、ユーザー ID とグループ ID は 8 文字に制限されていました。 詳細については、ユーザー、ユーザー ID、およびグループの命名規則を参照してください。
重要:
  • DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 を適用した後で、以前のフィックスパックに戻す必要がある場合は、そのフィックスパックに戻す前に、新しいユーティリティー db2checkCOL を使用して、その古いフィックスパックではアクセスできない表がデータベースに含まれていないかどうかを確認してください。 詳しくは、db2checkCOL - 以前のフィックスパックにおける表のアクセス可能性に関するデータベースの検査を参照してください。
  • 現在、CHAR 列または GRAPHIC 列を持つカラム・オーガナイズ表を使用している場合、フィックスパック 3DB2 Cancun リリース 10.5.0.4、 または DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 を適用する前に、この技術情報にある指示に従ってください。

DB2 Cancun リリース 10.5.0.4

DB2 Cancun リリース 10.5.0.4 には、以前のフィックス・パックの機能が含まれるほか、次のような機能拡張が含まれています。
  • カラム・オーガナイズ表に関する機能強化
    • シャドー表 という新しいタイプのカラム・オーガナイズ表を使用して、OLTP データベース内の行オーガナイズ表に対して実行するレポートおよびその他の分析照会について、BLU Acceleration によってパフォーマンスを向上させることができます。 詳しくは、シャドー表を参照してください。
    • MERGE SQL ステートメントが、カラム・オーガナイズ表でサポートされるようになりました。 詳しくは、MERGE ステートメントを参照してください。
    • カラム・オーガナイズ表に対して実行する、共通表式を伴ういくつかのステートメントのパフォーマンスが向上しました。これは、カラム・オーガナイズ・データの処理中に、共通表式を伴う操作を実行することで可能になります。 詳しくは、カラム・オーガナイズ表に関する新しい Explain 情報を参照してください。
    • ALTER TABLE ステートメントの ADD COLUMN 節を使用して、カラム・オーガナイズ表でサポートされるどんな列タイプでも追加できるようになりました。 詳しくは、ALTER TABLE ステートメントを参照してください。
    • 概要表に、CHAR 列と VARCHAR 列を含めることができるようになりました。 この変更により、これらの列が適切にクラスター化されている場合に、パフォーマンス上のメリットが得られるようになります。 詳しくは、概要表を参照してください。
    • 挿入操作において、ページ・レベルの圧縮がデフォルトで使用可能になりました。 これらの操作 (インポート操作や取り込み (INGEST) 操作を含む) で、より高い圧縮率とデータ・クラスタリングをページ・レベルで利用することにより、挿入のパフォーマンスを向上させます。 詳しくは、ロードまたは挿入操作の後のカラム・コンプレッション・ディクショナリーを参照してください。 ディクショナリーの作成時には、圧縮に関する別の機能拡張を VARCHAR および VARGRAPHIC データにデフォルトで適用できるようになりました。
    • カーソル固定 (CS) 分離レベルで実行される SELECT ステートメントのために索引アクセスがサポートされるようになりました。 また、データにカラム・オーガナイズ処理が不要な場合に、カラム・オーガナイズ CS 索引スキャンのパフォーマンス向上に役立つ、さらに別のランタイム最適化も利用できます。 詳しくは、索引アクセスのタイプおよびカラム・オーガナイズ表に関する新しい Explain 情報を参照してください。
    • カラム・オーガナイズのユーザー保守マテリアライズ照会表 (MQT) を作成できるようになりました。 この機能強化は、DB2 サーバーをバージョン 10.5 にアップグレードする際に既存の MQT がある場合、特に有用です。 既存の MQT を、カラム・オーガナイズ表と行オーガナイズ表を混用した照会に首尾よく対応する、カラム・オーガナイズのユーザー保守 MQT に変換することで、アップグレード・コストの削減を図ることができます。 詳しくは、CREATE TABLE ステートメントを参照してください。
    • 行オーガナイズ表をカラム・オーガナイズ表に変換中にエラーが発生した場合、新しい -cancel パラメーターを指定して db2convert コマンドを実行することにより、保留中の変換の変更内容をキャンセルできます。 詳しくは、db2convert - 行オーガナイズ表のカラム・オーガナイズ表への変換を参照してください。
    • AIX、Linux、または Windows オペレーティング・システムにおいて、DB2_RESOURCE_POLICY レジストリー変数を AUTOMATIC に設定することで提供される、自動 NUMA 認識の機能が強化されました。 この機能強化では、論理的に連結された一式のリソース・バインディングである、リソース・グループ が導入されています。 リソース・グループにより、1 つの特定の照会を処理する複数のエージェントに、一式の同じプロセッサー・コアおよびキャッシュを共有させて、カラム・オーガナイズ処理の効率を高めます。また、AUTOMATIC 設定は、メモリー・アフィニティーを有効にするかどうかを決定します。これを行うと、EDU によって処理中にローカル・メモリーの割り振りが試みられます。詳しくは、パフォーマンス変数の『DB2_RESOURCE_POLICY』を参照してください。
    • DECFLOAT が、カラム・オーガナイズ表での列タイプとしてサポートされるようになりました。 詳しくは、CREATE TABLEを参照してください。
    • DB2_COMPATIBILITY_VECTOR レジストリー変数によって提供される SQL 互換性フィーチャーを、カラム・オーガナイズ表で使用できるようになりました。 詳しくは、DB2_COMPATIBILITY_VECTOR レジストリー変数を参照してください。
  • 高可用性災害時リカバリー (HADR) の機能強化
    • HADR 環境でシャドー表がサポートされるようになりました。詳細については、HADR 環境のシャドー表を参照してください。
    • HADR データベースでカラム・オーガナイズ表がサポートされるようになりました。 詳しくは、カラム・オーガナイズ表を参照してください。
    • インターネット・プロトコル・バージョン 6 (IPV6) アダプターを使用している場合に、db2haicu コマンドを使用して HADR を構成できるようになりました。 以前のリリースでは、IPV4 インターフェースを追加するか、IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms (SA MP) コマンドを使用して手動でネットワーク・モニターを構成する必要がありました。 詳しくは、DB2 高可用性インスタンス構成ユーティリティー (db2haicu)を参照してください。
    • スタンバイでの大きなエラーまたは通信上の問題をモニターする機能を強化するため、3 つの新しいモニター・フィールドが db2pd コマンドと MON_GET_HADR 表関数に追加されました。 詳しくは、DB2 Cancun リリース: HADR の新規モニター情報を参照してください。
  • DB2 pureScale Feature の機能拡張
  • SQL の互換性の向上と多文化サポートの強化
  • モニター・エレメントの機能拡張
  • アプリケーション・インターフェースの機能強化
  • その他の各種機能強化
    • サポート対象の Linux および AIX オペレーティング・システムにおいて、DB2 データベース・サーバー製品の非 root インストールで、シン・サーバー・インスタンス環境がサポートされます。 詳しくは、シン・サーバー・インスタンス・トポロジーの概要を参照してください。
    • db2look コマンドでは、2 つの新しいパラメーターがサポートされます。 ソース・データベースの作成に使用していた CREATE DATABASE コマンドを生成するために、-createdb パラメーターを使用できるようになりました。 ソース・データベース構成パラメーターから UPDATE DB CFG コマンドを生成するために、新しい printdbcfg パラメーターを使用できるようになりました。 詳しくは、db2look - DB2 統計および DDL 抽出ツール・コマンドを参照してください。
    • db2trc コマンドでは、以下の機能強化が行われました。
      • DB2 トレースを有効にする前に CLI ドライバーによって割り振られていたすべてのステートメント・ハンドルの詳細を取得できるようになりました。 この情報を取得するには、-dumpstmt オプションを指定して db2trc トレース・ユーティリティーを使用可能に設定します。 db2trc - トレース・コマンドを参照してください。
      • -cli オプションを指定して取得した DB2 トレースを、プロセス内のスレッド ID ごとに別々に作成されたトレース・ファイルが入ったディレクトリーにフォーマットできるようになりました。 db2trc - トレース・コマンドを参照してください。
    • db2cli コマンドでは、以下の機能強化が行われました。
      • -displaylic オプションを指定して、DB2 接続ライセンス情報を取得できるようになりました。 db2cli - DB2 対話機能 CLI コマンドを参照してください。
      • -useserverlic オプションの指定時にサーバー・サイド DB2 接続ライセンスを使用して、DB2 for z/OS® または DB2 for i サーバーへの接続をテストできるようになりました。 db2cli - DB2 対話機能 CLI コマンドを参照してください。
      • -odbcdsn オプションの指定時に、ODBC ドライバー・マネージャーとのデータ・ソース名 (DSN) 接続をテストできるようになりました。 db2cli - DB2 対話機能 CLI コマンドを参照してください。
    • 以下の EXPLAIN 引数がサポートされるようになりました。
      • APREUSE
      • BUFFSORT
      • BUSTSENS
      • BY DPART
      • DPFXMLMV
      • EXECUTID
      • IDXMSTLY
      • OPROFERR
      • PLANID
      • RAND ACC
      • SKIPLOCK
      • STMTID
      • SYSTSENS
      • TBISOLVL
      詳しくは、EXPLAIN_ARGUMENT 表を参照してください。
    • NIST SP 800-131A への準拠により、高度な暗号化が可能になりました。 この準拠によって、より高度で強力な暗号鍵と、いっそう堅固なアルゴリズムを実現します。 詳しくは、DB2 Cancun リリース: NIST SP 800-131A 準拠による高度な暗号化を参照してください。
    • すべてのデータベース・バックアップが常に暗号化されることを確認できるようになりました。 新しいデータベース構成パラメーター encrlib および encropts を使用すると、使用する暗号化ライブラリーを指定できます
    • SQL プロシージャー型言語 (SQL PL) および SQL/PL 言語の実行パフォーマンスが向上しました。 改良点として、ネストされたルーチン、グローバル変数、配列変数、および単純なスカラー UDF 実行の処理などがあります。 PL/SQL 言語および SQL プロシージャー型言語を参照してください。
    • 以下のオペレーティング・システムのサポートが追加されました。
      • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.9、5.10、6.4、6.5、および 7 (ただし、RHEL 7 は DB2 pureScale環境ではサポートされません)
      • SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 SP3
      • Ubuntu 14.04 LTS 3
      • Solaris 11
      • Windows 8.1 および Windows 2012 R2
      さらに、POWER8® のサポートも追加されました。 DB2 pureScale環境を実行している、サポートされる AIX オペレーティング・システムでは、POWER8 が TCP/IP ネットワークおよび 10GE RoCE ネットワークでサポートされます。

      これらの詳細、および DB2 データベース製品の最新のインストール要件については、System requirements for IBM DB2 for Linux, UNIX, and Windows (http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038033) を参照してください。

    • DB2 インフォメーション・センターの資料から、より動的かつ堅固で強力な IBM Knowledge Center への移行が完了しました。 現在では、DB2 インフォメーション・センターにアクセスすると、自動的に IBM Knowledge Center にリダイレクトされるようになりました。 IBM Knowledge Center は、すべての IBM 製品情報をアクセスしやすい 1 つの場所に集約したものです。 IBM Knowledge Center では、検索内容を保存して後で利用したり、パーソナライズされた一連の必要な情報のみを収集したりすることが可能で、検索エクスペリエンスが向上します。
重要: DB2 Cancun リリース 10.5.0.4 を適用した後で、以前のフィックスパックに戻す必要がある場合は、そのフィックスパックに戻す前に、新しいユーティリティー db2checkCOL を使用して、その古いフィックスパックではアクセスできない表がデータベースに含まれていないかどうかを確認してください。 詳しくは、db2checkCOL - 以前のフィックスパックにおける表のアクセス可能性に関するデータベースの検査を参照してください。

フィックスパック 3

重要: 現在、CHAR 列または GRAPHIC 列を持つカラム・オーガナイズ表を使用している場合、フィックスパック 3 またはDB2 Cancun リリース 10.5.0.4 を適用する前に、この技術情報にある指示に従ってください。
フィックスパック 3 には、以前のフィックスパックの機能が含まれるのに加えて、次のような機能拡張も含まれます。
  • バージョン 10.5 フィックスパック 3 では、DB2 Advanced Enterprise Server Edition は Inspur K-UX を実行する Inspur Itanium K1 プラットフォームをサポートしています。DB2 データベース製品の最新の要件については、http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27038033 を参照してください。

フィックスパック 2

DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 2 は、AIX、HP-UX、Linux、 Solaris、および Windows オペレーティング・システムのクライアントおよびドライバーをアップデートして、DB2 for z/OS 11 をサポートします。

フィックスパック 2 には、以前のフィックスパックの機能が含まれるのに加えて、次のような変更点が含まれます。
フィックスパック 2 には、以前のフィックスパックの機能が含まれるのに加えて、次のような機能拡張も含まれます。

フィックスパック 1

フィックスパック 1 には、以下のような変更点が含まれています。
さらに、フィックスパック 1 には次のような機能拡張が含まれています。
  • DB2 pureScale Feature が、以下の InfiniBand QDR アダプターまたはイーサネット RoCE アダプターをサポートするすべての x86 (x64) Intel 互換ラック・マウント式サーバーでサポートされるようになりました。
    • RDMA over Converged Ethernet (RoCE) または InfiniBand をサポートする Mellanox ConnectX-2 生成カード
    • RDMA over Converged Ethernet (RoCE) または InfiniBand をサポートする Mellanox ConnectX-3 生成カード
    地理的に分散した DB2 pureScale クラスター (GDPC) のすべての x64 Intel 互換ラック・マウント式サーバーでの DB2 pureScale Feature のサポートが、DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 およびそれ以降のフィックスパックに追加されました。

    前提条件については、DB2 pureScale Feature のインストールの前提条件 (Linux)を参照してください。

  • 照会オプティマイザーが表のフルスキャンではなく索引スキャンを利用できるようになったため、カラム・オーガナイズ表にユニーク索引がある場合、カラム・オーガナイズ表の 1 行のみを対象とする選択、更新、または削除操作のパフォーマンスを改善することができます。 詳しくは、索引アクセスのタイプを参照してください。