DB2 10.5 for Linux, UNIX, and Windows

ライセンスの更新

DB2® バージョン 10.5 - Workgroup Edition、Enterprise Edition、および Advanced Edition 内で DB2 を再インストールせずにライセンスの切り替えを行うことができます。

このタスクについて

このタスクでは、DB2 バージョン 10.5 - Workgroup Edition、Enterprise Edition、および Advanced Edition の共通イメージ内で、製品ライセンスを更新したり、別のエディションに移動したりする方法について説明します。

手順

DB2 Workgroup Edition、Enterprise Edition、および Advanced Edition のライセンス間で切り替えるには、以下のようにします。

db2licm -l コマンドを実行して、システム上で登録されている DB2 製品ライセンスをすべてリストします。
```
db2licm -l product-identifier
```
db2licm -r コマンドを実行して、既存の製品ライセンス、フィーチャー・ライセンス、試用版ライセンスがあれば削除します。
```
db2licm -r product-identifier
```
注: IBM® DB2 BLU Acceleration In-Memory Offering のライセンスを削除する場合は、その前にワークロード・レジストリーをリセットし、Offering ライセンスを使用して作成したすべての表をドロップする必要があります。この作業を行わないと、ライセンス準拠レポートに IBM DB2 BLU Acceleration In-Memory Offering 違反が報告されます。
db2licm -a コマンドを実行して、システム上で新しい DB2 製品ライセンスを適用します。 db2licm -r コマンドを実行して既存の製品ライセンスを削除しなかった場合は、自動的に削除されます。
```
db2licm -a product-identifier
```
db2licm -l コマンドを実行して、新しく適用した DB2 製品ライセンス情報を表示します。
```
db2licm -l product-identifier
```
db2start コマンドを実行して、インスタンスを再始動し、ライセンス準拠レポートを新しいライセンスに対して有効にします。

例

このシナリオでは、DB2 バージョン 10.5 - Workgroup Edition、Enterprise Edition、および Advanced Edition のエディション共通イメージがシステムにインストールされています。 DB2 Workgroup Server Edition PVU ライセンスを適用した場合は、DB2 Workgroup Server Edition のすべての機能が有効になっています。

db2licm –l db2wse コマンドを実行すると、出力は以下のように表示されます。

  Product name:                     "DB2 Workgroup Server Edition"
	License type:                     "CPU option"
	Expiry date:                      "Permanent"
	Product identifier:               "db2wse"
	Version information:              "10.5"
	Max amount of memory (GB): 	  "128"
	Enforcement policy:               "Soft Stop"
	Features:
	IBM DB2 BLU-Acceleration In-Memory Offering:	"Not Licensed"
	IBM DB2 Performance Management Offering:	"Not Licensed"
	IBM DB2 Encryption Offering:			"Not Licensed"
	IBM DB2 Business Application Continuity Offering: "Not Licensed"

その後、DB2 Advanced Workgroup Server Edition PVU ライセンスを購入したとしましょう。 DB2 Workgroup Server Edition から DB2 Advanced Workgroup Server Editionに更新する場合には、最初に db2licm –r db2wse コマンドを使用して既存の DB2 Workgroup Server Edition PVU ライセンスを削除しなければなりません。フィーチャー・ライセンスや試用版ライセンスがあれば、それらのライセンスも削除しなければなりません。

DB2 Workgroup Server Edition ライセンスの削除後に、db2licm –a db2awse_c.lic コマンドを使用して DB2 Advanced Workgroup Server Edition PVU ライセンスを適用します。

db2licm –l db2awse コマンドを実行すると、出力は以下のように表示されます。

  Product name:                     "DB2 Advanced Workgroup Server Edition"
	License type:                     "CPU option"
	Expiry date:                      "Permanent"
	Product identifier:               "db2awse"
	Version information:              "10.5"
	Enforcement policy:               "Soft Stop"
	Number of licensed authorized users: "25"

特定の課金されるフィーチャーが必要な場合は、DB2 Advanced Workgroup Server Edition のフィーチャー・ライセンスを適用します。

同様に、DB2 バージョン 10.5 - Workgroup Edition、Enterprise Edition、および Advanced Edition の共通イメージを使用して、DB2 Workgroup Server Edition、DB2 Advanced Workgroup Server Edition、DB2 Enterprise Server Edition、DB2 Advanced Enterprise Server Edition のいずれかの間で移動できます。