DB2 10.5 for Linux, UNIX, and Windows

RetryParameterBindingOnError CLI/ODBC 構成キーワード

パラメーター内のデータ・タイプの不一致が原因で失敗したステートメントを、パラメーターの暗黙的な再キャストの後に、再実行するかどうかを示す値を設定します。

db2cli.ini キーワード構文:
DB2® for z/OS® バージョン 10 以降のサーバーの場合
RetryParameterBindingOnError = "-420 | 0 | 1 | 420"
DB2 for z/OS バージョン 10 以降のサーバー以外のサーバーの場合
RetryParameterBindingOnError = "0 | 1 | 420"
デフォルト設定:
1
使用上の注意:
CLI ドライバーは、アプリケーション・エラーを回避するため、パラメーターの不一致のデータ・タイプを暗黙的にキャストします。アプリケーションが指定したパラメーターのデータ・タイプが、実際のデータベース・オブジェクトのデータ・タイプと一致しない場合は、データベース・サーバーからエラーが返される可能性があります。デフォルトでは、データ・タイプの不一致エラーが発生すると、describe ステートメントが発行された後、CLI ドライバーがパラメーターを暗黙的に再キャストします。暗黙的な再キャストが行われると、describe ステートメントを実行するために余分なネットワーク・フローが発生し、結果としてパフォーマンスに悪影響を与えます。パラメーターの暗黙的キャストを無効にするには、RetryParameterBindingOnError キーワードを 0 に設定します。これは、アプリケーション内で指定された不適切なデータ・タイプを識別するのに役立ちます。
0
パラメーターに関してデータベース・サーバーで発生したデータ・タイプの不一致エラーは、アプリケーションに返されます。
1
パラメーターに関してデータベース・サーバーでデータ・タイプの不一致エラーが発生すると、パラメーターのデータ・タイプの暗黙的な再キャストがトリガーされ、ステートメントが再発行されます。
420 または -420
420 の値は、SQL0420N エラー・メッセージの絶対値を表します。
420
420 の値を指定した場合、SQL0420N エラーは、1 の値の場合に発生するすべての再キャスト・シナリオに加えて、パラメーターのデータ・タイプの暗黙的な再キャストもトリガーします。

ご使用の CLI アプリケーションが DB2 for z/OS バージョン 10 以降のサーバーに接続している場合、420 がデフォルト値です。

-420
-420 の値は、ご使用の CLI アプリケーションが DB2 for z/OS バージョン 10 以降のサーバーに接続している場合にのみ有効です。-420 の値を指定すると、SQL0420N エラーが発生したときのパラメーターのデータ・タイプの暗黙的な再キャストが無効になります。 ターゲット・データベースが DB2 for z/OS バージョン 10 以降のサーバーでない場合、-420 の値は無視されます。
バージョン 10.5 フィックスパック 2 以降では、CLI ドライバーは RetryParameterBindingOnError キーワードをサポートします。 CLI ドライバーは、RetryParameterBindingOnError キーワード構文での SQL コードの指定をサポートします。指定した SQL コードがサーバーから返されると、CLI ドライバーは、パラメーターの暗黙的な再キャストを試行します。
重要:
  • 以下の SQL コードは、RetryParameterBindingOnError キーワードが有効である場合に、パラメーターのデータ・タイプの暗黙的な再キャストをトリガーし、ステートメントを再発行します。
    • SQL0171N
    • SQL0180N
    • SQL0181N
    • SQL0301N
    • SQL0302N
    • SQL0303N
    • SQL0304N
    • SQL0305N
    • SQL0404N
    • SQL0433N
    • SQL0461N
    • SQL0804N