その他の変数
DB2® 変数を使用して、データベースの制御と保守を行えます。 変数を設定すると、デフォルトの管理サーバーやデフォルトのクライアント・パス、およびアプリケーションを終了するときにデータの変更をコミットする機能などの領域を制御できます。
- DB2ADMINSERVER
-
- オペレーティング・システム: Windows および UNIX
- デフォルト: NULL
- DB2 Administration Server を指定します。
- DB2_ATS_ENABLE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。 値: YES/TRUE/ON/1 または NO/FALSE/OFF/0
- この変数は、管理用タスク・スケジューラーを実行するかどうかを制御します。管理用タスク・スケジューラーは、デフォルトでは使用不可です。スケジューラーが無効の場合、組み込みプロシージャーとビューを使用してタスクを定義および変更することはできますが、スケジューラーがタスクを実行することはありません。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2AUTH
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 設定なし。値: DISABLE_CHGPASS、OSAUTHDB、SQLADM_NO_RUNSTATS_REORG、TRUSTEDCLIENT_DATAENC、TRUSTEDCLIENT_SRVRENC、JCC_ENFORCE_SECMEC、DISABLE_SYSMON_CONNECT
- この変数を使用すると、ユーザー認証の動作を調整できます。有効な値は、以下のとおりです。
- ALLOW_LOCAL_FALLBACK: DB2 サーバーが Generic Security Service (GSS) プラグインを使用するように構成されている場合にこの値を指定すると、暗黙的なローカルの接続またはアタッチに対して SERVER 認証を使用するように DB2 サーバーがフォールバックできます。ALLOW_LOCAL_FALLBACK が
有効になっている場合、暗黙的なローカル接続に対しては、
KERBEROS、KRB_SERVER_ENCRYPT、GSSPLUGIN、GSS_SERVER_ENCRYPT などの
指定された GSS 認証を使用するのではなく、
srvcon_pw_plugin データベース・マネージャー構成パラメーターに指定されているユーザー ID およびパスワードのプラグインを使用して、
ユーザーの認証が行われます暗黙的なローカル接続は、ユーザー ID およびパスワードを指定せずにローカル・データベースに対して接続を実行した場合に作成されます (ローカル とは IPC のみを意味し、TCP/IP は意味しないことに注意してください)。 DB2 では、現行セッションまたは現行プロセスのユーザー ID を接続のユーザー ID として使用します。DB2 により提供されるパスワード・プラグインでは、オペレーティング・システムから取得したユーザー ID を、既にオペレーティング・システムによって認証されたものと見なすため、パスワードの検証は不要です。注: ユーザー ID およびパスワードを指定した場合、 暗黙的なローカル接続とは見なされないため、 ALLOW_LOCAL_FALLBACK オプションは適用されません。
DB2 で使用されるパスワード・プラグインは、srvcon_pw_plugin データベース・マネージャー構成パラメーターによって決定されます。srvcon_pw_plugin パラメーターに IBMLDAPauthserver が設定されている場合、 IBMLDAPauthserver プラグインによって暗黙的なローカル接続が処理されます。srvcon_pw_plugin パラメーターに カスタム・セキュリティー・プラグインが設定されている場合、そのカスタム・プラグインによって 暗黙的なローカル接続が処理されます。srvcon_pw_plugin パラメーター が設定されていない場合、デフォルトのプラグイン (IBMOSauthserver) によって 暗黙的なローカル接続が処理されます。DB2 データベース製品が提供するセキュリティー・プラグインでは、ユーザーは既に OS によって検証されたものと見なされるため、暗黙的なローカル接続が常に許可されます。
- DISABLE_CHGPASS: この値はクライアントからパスワードを変更する機能を使用不可にします。
- OSAUTHDB: この値は、DB2 データベース・マネージャーに、AIX® オペレーティング・システムでユーザーの認証およびグループ設定を使用するよう指示します。
透過的 LDAP サポートが Linux、HP-UX、および Solaris オペレーティング・システムにも拡張されました。
LDAP サーバーは以下のいずれかです。
- IBM® Tivoli® Directory Server (ITDS)
- Microsoft Active Directory (MSAD)
- Sun One Directory Server
- SQLADM_NO_RUNSTATS_REORG: DB2 バージョン 9.7 フィックスパック 5 で導入されたこの値は、SQLADM 権限を持つユーザーが reorg 操作または runstats 操作を実行できないようにします。
- TRUSTEDCLIENT_DATAENC: この値は未承認のクライアントが DATA_ENCRYPT を使用するよう強制します。この値は、DB2 Connect™ ゲートウェイには適用できません。
- TRUSTEDCLIENT_SRVRENC: この値は未承認のクライアントが SERVER_ENCRYPT を使用するよう強制します。この値は、DB2 Connect ゲートウェイには適用できません。
- JCC_ENFORCE_SECMEC: フィックスパック 4 で導入されたこの値は、認証の値が SERVER_ENCRYPT に設定されている場合に、DB2 サーバーが CLEAR_TEXT_PASSWORD_SECURITY セキュリティー・メカニズムを受け入れないように強制します。
- DISABLE_SYSMON_CONNECT: この値は、SYSMON からデータベースに接続するための暗黙特権を除去します。
- ALLOW_LOCAL_FALLBACK: DB2 サーバーが Generic Security Service (GSS) プラグインを使用するように構成されている場合にこの値を指定すると、暗黙的なローカルの接続またはアタッチに対して SERVER 認証を使用するように DB2 サーバーがフォールバックできます。ALLOW_LOCAL_FALLBACK が
有効になっている場合、暗黙的なローカル接続に対しては、
KERBEROS、KRB_SERVER_ENCRYPT、GSSPLUGIN、GSS_SERVER_ENCRYPT などの
指定された GSS 認証を使用するのではなく、
srvcon_pw_plugin データベース・マネージャー構成パラメーターに指定されているユーザー ID およびパスワードのプラグインを使用して、
ユーザーの認証が行われます
- DB2AUTH には、db2set コマンドを使用して複数の値を設定できます。
それぞれの値はコンマで区切る必要があります。
例えば、DB2AUTH で DISABLE_CHGPASS と OSAUTHDB の両方が有効となるように設定するには、次のコマンドを使用します。
db2set DB2AUTH=DISABLE_CHGPASS,OSAUTHDB
注: TRUSTEDCLIENT_SRVRENC と TRUSTEDCLIENT_DATAENC を同時に有効にすることはできません。
- DB2_BCKP_INCLUDE_LOGS_WARNING
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: FALSE。値: FALSE、TRUE
- オンライン・バックアップで、必要なログ・ファイルすべてを含めることができなかった場合に、正常に完了してよいかどうかを指定します。
デフォルトでは、INCLUDE LOGS オプションまたは EXCLUDE LOGS オプションが明示的に指定されていないオンライン・バックアップでは、ログすべてを正常に含めることができない場合には失敗します。
この変数を TRUE に設定すると、こうしたバックアップは警告を出して成功するようになります。
SAP 環境で DB2_WORKLOAD=SAP が設定されると、このレジストリー変数のデフォルト値は TRUE になります。
- DB2_BCKP_PAGE_VERIFICATION
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: FALSE。値: FALSE、TRUE
- バックアップ中に DMS および AS ページ妥当性検査を行うかどうかを指定します。
- DB2CLIINIPATH
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL
- CLI/ODBC 構成ファイル (db2cli.ini) のデフォルト・パスをオーバーライドし、クライアントの異なる位置を指定するために使用されます。ここで指定される値は、クライアント・システム上の有効なパスでなければなりません。
- DB2_COMMIT_ON_EXIT
-
- オペレーティング・システム: UNIX
- デフォルト: OFF。 値: OFF/NO/0 または ON/YES/1
- UNIX オペレーティング・システムでは、DB2 UDB バージョン 8 より前の DB2 が、残った未完了トランザクションをアプリケーションの正常終了時には自動コミットしていました。DB2 UDB バージョン 8 でこの動作が変更され、
未完了トランザクションは終了時に自動ロールバックされるようになりました。このレジストリー変数を使用することにより、以前の動作に依存する組み込み SQL アプリケーションを使用しているユーザーは、DB2 バージョン 9 でも引き続きその動作を有効にできます。このレジストリー変数は、JDBC、CLI、および ODBC アプリケーションには影響を与えません。
このレジストリー変数は推奨されていません。出口点コミットの動作は将来のリリースでサポートされなくなりますので注意してください。 DB2 バージョン 9 より前に開発されたアプリケーションをこの機能に依存したまま使用し続けるか検討し、必要であれば適切な明示的 COMMIT または ROLLBACK ステートメントをアプリケーションに追加してください。 このレジストリー変数をオンにする場合は、 明示的には COMMIT を実行できない新規アプリケーションを 出口の前にインプリメントしないように注意してください。
通常は、このレジストリー変数はデフォルト設定のままにしておきます。
- DB2_COMMON_APP_DATA_PATH
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: Windows C:¥ProgramData¥
- DB2 コピー用の DB2 共通アプリケーション・データを保持しているユーザー定義ロケーションを指し示します。
このレジストリー変数にデータが設定されるのは、応答ファイル・インストール時に DB2_COMMON_APP_DATA_TOP_PATH が指定された場合、またはカスタム・インストール・ステップで「DB2 共通アプリケーション・データのトップ・パス」フィールドにデータが設定された場合です。
バージョン 9.7 フィックスパック 5 から、 このレジストリー変数は db2set コマンド出力に表示されるようになりましたが、変更はできません。 指定されたレジストリー値を変更しようとすると、エラーとなります。
- DB2_COMPATIBILITY_VECTOR
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: NULL または 00 から FFF
- DB2_COMPATIBILITY_VECTOR レジストリー変数は、DB2 バージョン 9.5 以降導入されている 1 つ以上の DB2 互換フィーチャーを有効にするために使用します。 それらのフィーチャーによって、他のリレーショナル・データベース・ベンダー用に作成されたアプリケーションを DB2 バージョン 9.5以降にマイグレーションするタスクを簡単に実行できます。
- DB2_COMPATIBILITY_VECTOR は 16 進値として表記され、変数内の各ビットは DB2_COMPATIBILITY_VECTOR 値の表に概略が示されているいずれかの DB2 互換フィーチャーを有効にします。 サポートされている互換フィーチャーすべてを有効にするには、このレジストリー変数を値 ORA (16 進数値の FFF に相当) に設定します。 これが推奨値です。
- DB2CONNECT_DISCONNECT_ON_INTERRUPT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NO。 値: YES/TRUE/1 または NO/FALSE/0
- YES (TRUE または 1) に設定すると、この変数は、中断が発生したときにバージョン 8 (以上) の DB2 Universal Database™ z/OS® サーバーへの接続を即時に切断することを指定します。
この変数は以下の構成で使用できます。
- DB2 クライアントをバージョン 8 (以上) の DB2 UDB z/OS サーバーと共に実行している。 この場合、クライアント上の DB2CONNECT_DISCONNECT_ON_INTERRUPT を YES に設定します。
- バージョン 8 (以上) の DB2 UDB z/OS サーバーに通ずる DB2 Connect ゲートウェイを経由して、DB2 クライアントを実行している。この場合、ゲートウェイ上の DB2CONNECT_DISCONNECT_ON_INTERRUPT を YES に設定します。
- DB2_CREATE_DB_ON_PATH
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: NULL。値: YES または NO
- データベース・パスとして (ドライブと同様に) パスを使用するサポートを有効にするには、このレジストリー変数を YES に設定します。
DB2_CREATE_DB_ON_PATH の設定は、データベースの作成時、データベース・マネージャー構成パラメーター dftdbpath の設定時、およびデータベースのリストア時にチェックされます。
完全修飾データベース・パスは、最大で 215 文字の長さにすることができます。
DB2_CREATE_DB_ON_PATH が設定されておらず (または NO に設定されており)、データベースの作成またはリストア時にデータベース・パスのパスを指定すると、エラー SQL1052N が戻されます。
DB2_CREATE_DB_ON_PATH が設定されておらず (または NO に設定されており)、dftdbpath データベース・マネージャー構成パラメーターを更新すると、エラー SQL5136N が戻されます。
注意:新規データベースの作成にパス・サポートを使用した場合、DB2 バージョン 9.1 より前に db2DbDirGetNextEntry() API (またはその旧バージョン) を使用して作成されたアプリケーションは、正しく機能しない可能性があります。 さまざまなシナリオおよび適切なアクションの詳細については、http://www.ibm.com/software/data/db2/support/db2_9/ を参照してください。
- DB2_DDL_SOFT_INVAL
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: ON。値: ON または OFF
- 該当するデータベース・オブジェクトがドロップまたは変更されたときの、そのオブジェクトのソフトな無効化を有効にします。
DB2_DDL_SOFT_INVAL を ON に設定すると、同じオブジェクトを参照しているトランザクションが完了するのを待たなくても、ドロップ、変更、またはデタッチ操作などの DDL 操作を開始できます。 オブジェクトに依存している現在の実行は、元のオブジェクト定義を使用して続行されますが、新しい実行は、変更後のオブジェクトを使用します。 これにより、DDL ステートメントを発行する場合の並行性が向上します。注: 新しいソフトな無効化機能は、動的パッケージにのみ適用されます。静的パッケージのあるオブジェクトでは、依然としてハードな無効化が必要です。
- DB2_DISABLE_FLUSH_LOG
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: OFF。値: ON または OFF
- オンライン・バックアップの完了時に、アクティブ・ログ・ファイルのクローズを無効にするかどうかを指定します。
オンライン・バックアップの完了時に、最後のアクティブ・ログ・ファイルは切り捨てられ、クローズされ、アーカイブできるようになります。 これにより、オンライン・バックアップに、 リカバリーに使用できるアーカイブ・ログの完全セットが揃うことになります。 ログ・スペースの浪費が心配な場合は、最後のアクティブ・ログ・ファイルのクローズを無効にすることもできます。
オンライン・バックアップの完了後間もなく、ログが満杯のメッセージを受け取ることが分かった場合は、最後のアクティブ・ログ・ファイルのクローズを無効にすることができます。ログ・ファイルが切り捨てられる場合、予約済みのアクティブ・ログ・スペースは、切り捨てられたログのサイズに見合う量だけ増えます。 アクティブ・ログ・スペースは、切り捨てられたログ・ファイルが再利用されると解放されます。 再利用は、ログ・ファイルが非アクティブになった後、間もなく実行されます。 これら 2 つのイベント間の短い間隔内に、ログが満杯のメッセージを受け取る場合があります。
ログを含むどのバックアップにおいても、バックアップにログを含めるためにアクティブ・ログ・ファイルは切り捨ててクローズする必要があるので、このレジストリー変数は無視されます。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2_DISPATCHER_PEEKTIMEOUT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 1。 値: 0 から 32767 秒。 0 は即時にタイムアウトになることを示します。
- DB2_DISPATCHER_PEEKTIMEOUT により、クライアントをエージェントに引き渡す前に、ディスパッチャーがクライアントの接続要求を待機する時間 (秒単位) を調整できます。
ほとんどの場合、このレジストリー変数は調整する必要がありません。
このレジストリー変数は、DB2
Connect 接続コンセントレーターが使用可能になっているインスタンスだけに影響を与えます。
このレジストリー変数および DB2_SERVER_CONTIMEOUT レジストリー変数はどちらも、接続時の新規クライアントの取り扱いを構成します。 多くの低速のクライアントがインスタンスに接続している場合、ディスパッチャーは各クライアントをタイムアウトするまで最大で 1 秒待機できますが、数多くのクライアントが同時に接続している場合は、結果としてディスパッチャーがボトルネックになります。 複数のアクティブ・データベースがあるインスタンスで、非常に低速の接続時には、DB2_DISPATCHER_PEEKTIMEOUT を 0 に引き下げることができます。 DB2_DISPATCHER_PEEKTIMEOUT を引き下げると、ディスパッチャーは既にその場にあるクライアントの接続要求のみを考慮するようになります。つまり、ディスパッチャーは接続要求の着信を待機することはありません。 無効値が設定された場合、デフォルト値が使用されます。 このレジストリー変数は、動的ではありません。
- DB2_DJ_INI
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト:
- UNIX: db2_instance_directory/cfg/db2dj.ini
- Windows: db2_install_directory¥cfg¥db2dj.ini
- フェデレーション構成ファイルの絶対パス名を指定します。
例えば、db2set DB2_DJ_INI=$HOME/sqllib/cfg/my_db2dj.ini のようにします。
このファイルには、データ・ソース環境変数の設定値が含まれています。
これらの環境変数は、Informix® ラッパー、および InfoSphere® Federation
Server によって提供されるラッパーによって使用されます。 次に示すのは、フェデレーション構成ファイルの例です。
db2dj.ini ファイルには、以下の制約事項が適用されます。INFORMIXDIR=/informix/client_sdk INFORMIXSERVER=inf93 ORACLE_HOME=/usr/oracle9i SYBASE=/sybase/V12 SYBASE_OCS=OCS-12_5
- evname=value の形式で 入力しなければなりません。 evname は環境変数の名前で、value はその値です。
- 環境変数名の最大長は 255 バイトです。
- 環境変数値の最大長は 765 バイトです。
この変数は、データベース・マネージャー・パラメーター federated が YES に設定されていなければ、無視されます。
- DB2_DMU_DEFAULT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- Default: NULL。値: IMPLICITLYHIDDENMISSING、IMPLICITLYHIDDENINCLUDE
- この変数では、ロード、インポート、INGEST、およびエクスポートの各ユーティリティーによって列リストが省略されたときに、暗黙的な隠し列を含めるかに関するデフォルトの動作を設定できます。
有効な値は、以下のとおりです。
- NULL
- デフォルトの動作が指定されていないことを意味します。 表に暗黙的な隠し列がある場合、列リストを明示的に指定するか、または非表示列のオプションをユーティリティーで指定する必要があります。 それ以外の場合、エラーが発生します。
- IMPLICITLYHIDDENMISSING
- ユーティリティーは、列リストまたは非表示列のオプションが指定されている場合を除き、デフォルトで暗黙的な隠し列が含まれないことを想定します。
- IMPLICITLYHIDDENINCLUDE
- ユーティリティーは、列リストと非表示列のオプションのいずれも指定されていない場合に、デフォルトで暗黙的な隠し列が含まれることを想定します。
DB2_DMU_DEFAULT の設定がロード操作の結果にどのように影響するかについて、次の例を考慮してください。- DB2_DMU_DEFAULT は IMPLICITLYHIDDENMISSING として設定されます。
table1 に暗黙的な隠し列がある場合、ロード・ユーティリティーは暗黙的な隠し列のデータが入力ファイルにないと想定します。db2 load from delfile1 of del insert into table1
- DB2_DMU_DEFAULT は IMPLICITLYHIDDENINCLUDE として設定されます。
table1 に暗黙的な隠し列がある場合、ロード・ユーティリティーは暗黙的な隠し列のデータが入力ファイルにあると想定して、それをロードしようとします。db2 load from delfile1 of del insert into table1
- DB2_DOCHOST
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 設定なし (ただし、DB2 は引き続き IBM の Web サイトからインフォメーション・センターへのアクセスを試みます)。値: http://hostname (hostname= 有効なホスト名または IP アドレス)
- DB2 インフォメーション・センター が インストールされているホスト名を指定します。「DB2 セットアップ」ウィザードで自動構成オプションを選択した場合には、 DB2 インフォメーション・センター のインストール中に、この変数は自動的に設定されます。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2_DOCPORT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: 任意の有効なポート番号
- DB2 ヘルプ・システムが DB2 資料を表示するときに使用するポート番号を指定します。 「DB2 セットアップ」ウィザードで自動構成オプションを選択した場合には、 DB2 インフォメーション・センター のインストール中に、この変数は自動的に設定されます。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2DSDRIVER_CFG_PATH
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL
- この変数は、db2dsdriver.cfg 構成ファイルのパスと名前の複数のペアを指定します。
パスと名前のペアにパスのみを指定した場合、ファイル名はデフォルトで値 db2dsdriver.cfg になります。
ペアにファイル名のみを指定した場合のデフォルトのパスは、ご使用のオペレーティング・システムとドライバーのタイプに基づいた場所になります。
任意のファイル拡張子 (.cfg を含む) を指定できます。
詳しくは、db2dsdriver.cfg 構成ファイルの場所を参照してください。
パス名のペア 1 つの最大長は 255 文字です。 環境変数の値の最大文字数は、オペレーティング・システムによって異なります。
- パスと名前の各ペアを区別するには、以下の区切り文字を使用します。
- Windows オペレーティング・システムの場合、セミコロン (;) を使用します。
- Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、セミコロン (;) またはコロン (:) のいずれかを使用します。 セミコロン文字とコロン文字を区切り文字として一緒に使用することはできません。
- ディレクトリーの検索順序は、DB2DSDRIVER_CFG_PATH 変数に指定された値の左から右への順序です。
- ピリオド (.) は現行ディレクトリーを指定します。
- DB2DSDRIVER_CLIENT_HOSTNAME
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL
- (db2dsdriver.cfg) 構成ファイルのデフォルトのクライアント・ホスト名をオーバーライドするために使用されます。この変数を使用すると、CLI は、db2dsdriver.cfg ファイルの自動クライアント・リルート・セクションからクライアント・ホスト名の項目を強制的に選択します。
- DB2_ENABLE_AUTOCONFIG_DEFAULT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: YES または NO
- この変数は、データベースの作成時に構成アドバイザーが自動的に実行されるかどうかを制御します。 DB2_ENABLE_AUTOCONFIG_DEFAULT が設定されない場合 (NULL の場合)、変数が YES に設定される場合と同じ効果があり、データベースの作成時に構成アドバイザーが実行されます。 この変数の設定後にインスタンスを再始動する必要はありません。 AUTOCONFIGURE コマンドまたは CREATE DB AUTOCONFIGURE を実行する場合、これらのコマンドは DB2_ENABLE_AUTOCONFIG_DEFAULT の設定をオーバーライドします。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2_ENABLE_LDAP
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NO。値: YES または NO
- Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用するかどうかを指定します。 LDAP は、ディレクトリー・サービスへのアクセス方式の 1 つです。
- DB2_EVMON_EVENT_LIST_SIZE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 0 (制限なし)。 値: KB/Kb/kb、MB/Mb/mb、または GB/Gb/gb で指定した値。 この変数には定められた上限はありませんが、モニター・ヒープからの使用可能メモリー量による限界があります。
- 重要: このレジストリー変数はバージョン 10.5 で非推奨となり、将来のリリースで除去される可能性があります。基礎となるイベント・モニター・インフラストラクチャーにバージョン 9.7 で変更が加えられたため、このレジストリー変数を設定しても何も効果がありません。
- このレジストリー変数は、特定のイベント・モニターへの書き込みを待機させるためにキューに入れることができる最大バイト数を指定します。キューのサイズがこの限度に達すると、イベント・モニター・レコードを送信しようとしているエージェントは、キューのサイズがこのしきい値よりも小さくなるまで待機します。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
注: モニター・ヒープから割り振りを得られないアクティビティー・レコードはドロップされます。アクティビティー・レコードのドロップが起こらないようにするには、mon_heap_sz 構成パラメーターを AUTOMATIC に設定します。mon_heap_sz を特定の値に設定している場合は、DB2_EVMON_EVENT_LIST_SIZE の値がこの値よりも小さくなるようにしてください。ただし、モニター・ヒープは他のモニター・エレメントのトラッキングにも使用されるため、この処置を行ったからといってアクティビティー・レコードのドロップがまったく起こらないとは限りません。 - DB2_EVMON_STMT_FILTER
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 設定なし。値:
- ALL: すべてのステートメント・イベント・モニターの出力がフィルタリングされることを示します。このオプションは、排他的です。
- 'nameA nameB nameC': ストリングのそれぞれの名前は、フィルターに掛けるレコードのイベント・モニターの名前を表します。 複数の名前を指定する場合は、それぞれの名前をブランク 1 つで区切ってください。 DB2 は、入力された名前をすべて大文字にします。指定可能なイベント・モニターの最大数は 128 です。各モニター名の長さは最大で 128 文字です。
- 'nameA:op1,op2 nameB:op1,op2 nameC:op1': ストリングのそれぞれの名前は、フィルターに掛けるレコードのイベント・モニターの名前を表します。 各オプション (op1、op2 など) は特定の SQL 操作にマップする整数値を表します。整数値を指定することにより、どの規則をどのイベント・モニターに適用するかを決定できます。
- DB2_EVMON_STMT_FILTER を使用すると、ステートメント・イベント・モニターによって書き込まれるレコードの数を削減できます。
このレジストリー変数を設定すると、以下の SQL 操作のレコードだけが、指定されたイベント・モニターに書き込まれるようになります。
表 1. イベント・モニター出力を特定の SQL 操作に限定するために DB2_EVMON_STMT_FILTER で使用する値 SQL 操作 整数値マッピング EXECUTE 2 EXECUTE_IMMEDIATE 3 CLOSE 6 STATIC COMMIT 8 STATIC ROLLBACK 9 その他のすべての操作は、ステートメント・イベント・モニターの出力には表示されなくなります。 イベント・モニターへレコードを書き込む操作のセットをカスタマイズするには、整数値を使用します。
例 1:
この例では、mon1 および monitor3 イベント・モニターが、限定されたアプリケーション要求のリストに関してレコードを受け取ります。例えば、mon1 ステートメント・イベント・モニターによってモニターされているアプリケーションが動的 SQL ステートメントを作成し、そのステートメントに基づいてカーソルを開き、そのカーソルから 10,000 行をフェッチした後、カーソルのクローズ要求を発行する場合、mon1 イベント・モニターの出力にはクローズ要求のレコードのみが表示されます。db2set DB2_EVMON_STMT_FILTER= 'mon1 monitor3'
例 2:
この例では、evmon1 および evmon2 が、限定されたアプリケーション要求のリストに関してレコードを受け取ります。例えば、evmon1 ステートメント・イベント・モニターによってモニターされているアプリケーションが CREATE ステートメントを発行する場合、即時実行操作および静的コミット操作のみが evmon1 イベント・モニター出力に表示されます。evmon2 ステートメント・イベント・モニターによってモニターされているアプリケーションが、フェッチと静的ロールバックの両方を含む SQL を実行する場合、これらの 2 つの操作のみが evmon2 イベント・モニター出力に表示されます。db2set DB2_EVMON_STMT_FILTER='evmon1:3,8 evmon2:5,9'
注: データベース・システム・モニター定数の定義については、sqlmon.h ヘッダー・ファイルを参照してください。 - DB2_EXTSECURITY
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: YES。値: YES または NO
- DB2 オブジェクト (システム・ファイル、ディレクトリー、および IPC オブジェクト) のロッキングにより、DB2 への無許可アクセスを防ぎます。 問題を未然に防ぐため、 このレジストリー変数はオフにしないでください。 DB2_EXTSECURITY を設定しないと、この値は DB2 データベース・サーバー製品では YES、クライアントでは NO にそれぞれ解釈されます。
- DB2_FALLBACK
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: OFF。値: ON または OFF
- この変数を使用することによって、 フォールバック処理中に強制的にすべてのデータベース接続を切断できます。 これは、Microsoft Cluster Server (MSCS) がある Windows 環境で、 フェイルオーバー・サポートと一緒に使用されます。 DB2_FALLBACK が未設定、または OFF に設定されていて、フォールバックの間データベースが接続されている場合、DB2 リソースをオフラインにすることはできません。 つまり、フォールバック処理は失敗します。
- DB2_FMP_COMM_HEAPSZ
-
- オペレーティング・システム: Windows、UNIX
- デフォルト: 20 MB、または 10 の fenced ルーチンを実行するのに十分なスペース (いずれか大きいほう)。
- この変数は、
ストアード・プロシージャーやユーザー定義関数の呼び出しのような、
fenced ルーチンの呼び出しに使用されるプールのサイズを指定します (4 KB ページ単位)。
各 fenced ルーチンが使用するスペースは、aslheapsz 構成パラメーターの値の 2 倍です。
UNIX では、基礎となる共有メモリーの割り振りはデフォルトで 256 MB の倍数に切り上げられ、ヒープは必要に応じて事前に割り振られた共有メモリーで増えていくことができます。 値が明示的に設定される場合、基礎となる共有メモリーの割り振りは切り上げられず、FMP ヒープは指定されたサイズに限られます。 事前に割り振られた共有メモリーは、インスタンスのメモリー使用量としてはカウントされませんが、仮想メモリー消費量に含められます (Solaris および HP-UX ではスワップ、Linux、Solaris、および HP-UX では構成済みの仮想限界)。
システムで多くの fenced ルーチンを実行している場合には、この変数の値を増やす必要があるかもしれません。 実行している fenced ルーチンがとても少ない場合には、変数の値を減らして、仮想メモリー消費量を節約することができます。
この値を 0 に設定すると設定なしと見なされ、fenced ルーチンを呼び出すことができなくなります。このことは、自動データベース保守機能 (自動バックアップ、統計収集、および REORG) が fenced ルーチン・インフラストラクチャーに依存しているため、 ヘルス・モニターと自動データベース保守機能が使用不能になるという意味でもあります。
SAS インデータベース分析 (DB2_SAS_SETTINGS レジストリー変数を設定して使用可能にします) を実行している場合、SAS 組み込みプロセス (EP) への接続用のメモリーも、FMP ヒープから割り振られます。インデータベース分析を含む照会を実行する接続に対応できるようにヒープを調整する際にも、 fenced ルーチンに関するガイドラインが当てはまります。一般的な法則として、FMP ヒープのメモリー所要量は、120 KB 増えることが予期されます。ただし、DB2_SAS_SETTINGS レジストリー変数に COMM_BUFFER_SZ オプションを指定した場合には、FMP ヒープのメモリー所要量は、サポートする SAS 照会の同時実行数で COMM_BUFFER_SZ オプションの値を乗算し、さらに 2 倍した値だけ増えます。
- DB2_GRP_LOOKUP
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: NULL。 値: LOCAL、DOMAIN、TOKEN、TOKENLOCAL、TOKENDOMAIN
- この変数は、ユーザーが所属するグループを列挙するために、どの Windows セキュリティー機構を使用するかを指定します。
- DB2_HADR_BUF_SIZE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 2*logbufsz
- この変数では、
スタンバイ・ログ受信バッファー・サイズをログ・ページの単位で指定します。
この変数を設定しないと、DB2 はプライマリー側の logbufsz 構成パラメーター値の 2 倍の値をスタンバイ受信バッファー・サイズに使用します。
指定できる最大サイズは 4 GB です。この変数はスタンバイ・インスタンス内で設定します。
1 次データベースは、この変数を無視します。
HADR 同期モード (hadr_syncmode データベース構成パラメーター) が ASYNC に設定されている場合、ピア状態中にスタンバイ側の処理が遅いと、プライマリー上の送信操作が停止し、それによってプライマリー上のトランザクション処理がブロックされることがあります。 デフォルトより大きいログ受信バッファーは、 スタンバイ・データベース上に構成することができ、 このバッファーにはより多くの未処理ログ・データが入ります。 これにより、プライマリーで処理するトランザクションが待たされず、 スタンバイがログ・データを取り込むよりも、 プライマリーがログ・データを生成する方が速い状態が短時間起こりえます。
注: ログ受信バッファー・サイズをより大きくすることは 1 次データベースのピーク・トランザクション負荷を緩和する役に立つ可能性がありますが、スタンバイ・データベースの平均再生速度が 1 次データベースのログ速度より低速である場合、バッファーがいっぱいになることに変わりはありません。
- DB2_HADR_NO_IP_CHECK
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: OFF。値: ON |OFF
- HADR 接続で IP 検査を迂回するかどうかを指定します。
- この変数は、主に、ネットワーク・アドレス変換 (NAT) 環境で HADR 接続の IP クロス・チェックをバイパスする場合に使用されます。この変数を指定すると、HADR 構成の正常性検査の効果が弱まるため、他の環境でのこの変数の使用は推奨されていません。デフォルトでは、HADR 接続が確立されるときに、ローカル・ホストとリモート・ホストのパラメーターの構成の整合性が検証されます。クロス・チェックのため、ホスト名は IP アドレスにマップされます。次の 2 つの検査が実行されます。
- プライマリーの HADR_LOCAL_HOST パラメーター = スタンバイの HADR_REMOTE_HOST パラメーター
- プライマリーの HADR_REMOTE_HOST パラメーター = スタンバイの HADR_LOCAL_HOST パラメーター
このパラメーターをオンにすると、IP 検査は実行されなくなります。
- DB2_HADR_PEER_WAIT_LIMIT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 0 (制限なしを意味する)。 値: 0 以上、最大符号なしの 32 ビット整数以下
- DB2_HADR_PEER_WAIT_LIMIT レジストリー変数が設定されていると、スタンバイ・データベースへのログ・レプリケーションのために HADR 1 次データベースでのロギングが指定秒数の間ブロックされた場合、その 1 次データベースのピア状態が解除されます。 この限度に到達すると、1 次データベースはスタンバイ・データベースへの接続を切断します。ピア・ウィンドウが使用できない場合、1 次データベースは切断状態になり、ロギングが再開します。ピア・ウィンドウが使用できる場合、1 次データベースは切断ピア状態になり、その状態では、ロギングはブロックされたままになります。1 次データベースは、再接続またはピア・ウィンドウの終了時に、切断ピア状態のままになります。1 次データベースが切断ピア状態になると、ロギングが再開します。注: DB2_HADR_PEER_WAIT_LIMIT を設定した場合、 誤アラームの発動を回避するために最小値 10 が使用されます。
このパラメーターは スタンバイ・データベースには影響を与えませんが、 1 次データベースとスタンバイ・データベースの両方で同じ値を使用することが推奨されています。 無効値 (数値以外、または負の数値) は、制限なしを意味する 0 と解釈されます。このパラメーターは静的です。このパラメーターを有効にするには、データベース・インスタンスを再始動する必要があります。
- DB2_HADR_ROS
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: OFF 値: OFF または ON
- この変数によって、スタンバイにおける HADR 読み取りフィーチャーが使用可能になります。 DB2_HADR_ROS が HADR スタンバイ・データベースで使用可能な場合、スタンバイはクライアント接続を受け入れ、読み取り専用照会を実行することができます。DB2_HADR_ROS は静的なレジストリー変数なので、変更された設定が有効になるには DB2 インスタンスを再始動することが必要です。
- DB2_HADR_SORCVBUF
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: オペレーティング・システムの TCP ソケット受信バッファー・サイズ。 値: 1024 から 4294967295
- この変数は、HADR 接続用のオペレーティング・システム (OS) の TCP ソケット受信バッファー・サイズを指定します。これにより、ユーザーは HADR TCP/IP の動作を他の接続とは別個にカスタマイズできます。一部のオペレーティング・システムでは、ユーザー指定の値を自動的に丸めたり、通知なしに上限を定めたりします。HADR 接続に使用される実際のバッファー・サイズは、db2diag ログ・ファイルに記録されます。オペレーティング・システムのネットワーク・チューニング・ガイドを参照し、ネットワーク・トラフィックに基づいてこのパラメーターの最適の設定を判断してください。この変数は、DB2_HADR_SOSNDBUF と一緒に使用する必要があります。
- DB2_HADR_SOSNDBUF
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: オペレーティング・システムの TCP ソケット送信バッファー・サイズ。 値: 1024 から 4294967295
- この変数は、HADR 接続用のオペレーティング・システム (OS) の TCP ソケット送信バッファー・サイズを指定します。これにより、ユーザーは HADR TCP/IP の動作を他の接続とは別個にカスタマイズできます。一部のオペレーティング・システムでは、ユーザー指定の値を自動的に丸めたり、通知なしに上限を定めたりします。HADR 接続に使用される実際のバッファー・サイズは、db2diag ログ・ファイルに記録されます。オペレーティング・システムのネットワーク・チューニング・ガイドを参照し、ネットワーク・トラフィックに基づいてこのパラメーターの最適の設定を判断してください。この変数は、DB2_HADR_SORCVBUF と一緒に使用する必要があります。
- DB2_HISTORY_FILTER
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: NULL、G、L、Q、T、U
- この変数は、履歴ファイルを変更しない操作を指定します。DB2_HISTORY_FILTER レジストリー変数を使用すると、操作をフィルターに掛けて、履歴ファイルで起こりうる競合を減らすことができます。次のようにコンマ区切りリストを使用して、履歴ファイルを変更できないようにする操作を指定します。
DB2_HISTORY_FILTER に指定できる値は、次のとおりです。db2set DB2_HISTORY_FILTER=T, L
- G: REORG 操作
- L: ロード操作
- Q: 静止操作
- T: 表スペース変更操作
- U: アンロード操作
- DB2_INDEX_PCTFREE_DEFAULT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 設定なし。 値: 0 から 99
このレジストリー変数は、索引を構築する際に、各索引ページで何 % をフリー・スペースとして残すかを指定します。 CREATE INDEX ステートメントで PCTFREE 節を明示的に指定している場合は、DB2_INDEX_PCTFREE_DEFAULT の設定値がオーバーライドされます。このレジストリー変数は、CREATE INDEX ステートメントの LEVEL2 PCTFREE 節には影響しません。
このレジストリー変数は、データベースのアップグレード時に索引を再作成する場合であっても、アップグレード時には適用されません。 適用されるのは、新規インストール時またはアップグレードの完了後のみです。 このレジストリー変数は動的な変数です。 これを設定または設定解除するときにはインスタンスを停止して開始する必要はありません。
DB2_WORKLOAD を SAP に設定した場合、DB2_INDEX_PCTFREE_DEFAULT は 0 に設定されます。
- DB2LDAP_BASEDN
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: 任意の有効なベース識別ドメイン名。
- これが設定されると、DB2 の LDAP オブジェクトは、指定されたベース識別名の下、以下の条件で LDAP ディレクトリーに保管されます。
CN=System CN=IBM CN=DB2
これを Microsoft Active Directory Server で設定する場合は、CN=DB2、CN=IBM、および CN=System がこの識別名の下で定義されていることを確認してください。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2LDAPCACHE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: YES。値: YES または NO
- LDAP キャッシュを使用可能にするかどうかを指定します。
このキャッシュは、
ローカル・マシン上のデータベース、ノード、
および DCS ディレクトリーのカタログを作成するのに使用します。
確実にキャッシュ内の項目を最新のものにするには、 以下を行います。
REFRESH LDAP IMMEDIATE ALL
このコマンドは、データベース・ディレクトリーとノード・ディレクトリーにおいて、正しくない項目の更新および除去を実行します。
- DB2LDAP_CLIENT_PROVIDER
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: NULL (使用可能であれば Microsoft が使用されます。そうでなければ IBM が使用されます。) 値: IBM または Microsoft
- Windows 環境で稼働している場合、
DB2 は LDAP ディレクトリーへアクセスするために、
Microsoft LDAP クライアントか IBM LDAP クライアントのいずれかの使用をサポートしています。
このレジストリー変数は、
DB2 が使用する LDAP クライアントを明示的に選択するのに使用します。
注: このレジストリー変数の現行値を表示するには、 以下の db2set コマンドを使用します。
db2set DB2LDAP_CLIENT_PROVIDER
- DB2LDAPHOST
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: Null。 値: base_domain_name[:port_number]、または base_domain_name:SSL:636 (SSL 対応の LDAP ホストを使用する場合)
- LDAP ディレクトリーの場所のホスト名と、オプションでポート番号を指定します。base_domain_name は TCP/IP ホスト名で、[:port_number] はポート番号です。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2LDAP_KEEP_CONNECTION
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: YES。値: YES または NO
- DB2 がその内部 LDAP 接続ハンドルをキャッシュするかどうかを指定します。
この変数を NO に設定すると、DB2 は LDAP 接続ハンドルをディレクトリー・サーバーにキャッシュしません。
この場合、パフォーマンスにマイナスの影響を及ぼす可能性がありますが、同時にアクティブな、ディレクトリー・サーバーへの LDAP クライアント接続の数を最少にすることが必要である場合は、DB2LDAP_KEEP_CONNECTION を NO に設定するとよいでしょう。
最高のパフォーマンスを得るために、この変数はデフォルトで YES に設定されています。
DB2LDAP_KEEP_CONNECTION レジストリー変数は、グローバル・レベル・プロファイル・レジストリー変数として LDAP にインプリメントされているだけなので、次のように db2set コマンドに -gl オプションを指定して、この変数を設定しなければなりません。db2set -gl DB2LDAP_KEEP_CONNECTION=NO
- DB2LDAP_SEARCH_SCOPE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: DOMAIN。値: LOCAL、DOMAIN または GLOBAL
- Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) のデータベース・パーティションまたはドメインで検出された情報の検索範囲を指定します。 LOCAL を指定すると、LDAP ディレクトリー内の探索は使用不可になります。 DOMAIN を指定すると、現行ディレクトリー・パーティションの LDAP 内だけを探索します。 GLOBAL を指定すると、オブジェクトが見つかるまで全ディレクトリー・パーティション内の LDAP を探索します。
- DB2_LIMIT_FENCED_GROUP
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: NULL。値: ON または OFF
- 拡張セキュリティーを使用可能にした場合、fenced モード・プロセス (db2fmp) のオペレーティング・システムの特権を、DB2USERS グループに割り当てられた特権に制限できます。そのためには、このレジストリー変数を ON に設定し、DB2 サービス・アカウント (DB2 サービスを実行するユーザー名) を DB2USERS グループに追加します。注: LocalSystem が DB2 サービス・アカウントとして使用されている場合、設定 DB2_LIMIT_FENCED_GROUP は影響を及ぼしません。
追加のオペレーティング・システム特権を db2fmp プロセスに付与できます。そのためには、こうした追加特権を保持するオペレーティング・システム・グループに DB2 サービス・アカウントを追加します。
- DB2_LOAD_COPY_NO_OVERRIDE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NONRECOVERABLE。値: COPY YES または NONRECOVERABLE
- この変数は、任意の LOAD COPY NO を、変数の値に応じて、LOAD COPY YES または NONRECOVERABLE のいずれかに変換します。 この変数は HADR 1 次データベースと 標準 (非 HADR) データベースに適用可能です。 HADR スタンバイ・データベース上では無視されます。 HADR 1 次データベース上では、この変数が設定されていないと、LOAD COPY NO が LOAD NONRECOVERABLE に変換されます。この変数の値は、COPY YES 節と同じ構文を使用して、リカバリー不能ロードまたはコピー宛先のいずれかを指定します。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2LOADREC
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL
- ロールフォワード時にロード・コピーの位置をオーバーライドするために使用されます。 ユーザーがロード・コピーの物理的な位置を変更している場合には、ロールフォワードを出す前に DB2LOADREC を設定しておく必要があります。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2LOCK_TO_RB
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: STATEMENT
- ロック・タイムアウトの場合にトランザクション全体をロールバックするか、 または現行のステートメントだけをロールバックするかを指定します。 DB2LOCK_TO_RB が STATEMENT に設定されていると、ロック・タイムアウトによってロールバックされるのは、現行のステートメントだけになります。その他の設定では、 トランザクション全体がロールバックされます。
- DB2_MAP_XML_AS_CLOB_FOR_DLC
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NO。値: YES または NO
- DB2_MAP_XML_AS_CLOB_FOR_DLC レジストリー変数は、XML をデータ・タイプとしてサポートしないクライアント (または DRDA® Application Requestor) のために、XML 値のデフォルトの DESCRIBE および FETCH 動作をオーバーライドする機能を提供します。
デフォルト値は NO で、これはこれらのクライアントに対し、XML 値の DESCRIBE が BLOB(2GB) を戻すこと、および XML 値の FETCH が UTF-8 のエンコード方式を示す XML 宣言を含む BLOB に対する暗黙の XML シリアライゼーションを生じさせることを指定します。
値が YES の場合、XML 値の DESCRIBE は CLOB(2GB) を戻し、XML 値の FETCH は XML 宣言を含まない CLOB に対する暗黙の XML シリアライゼーションを生じさせます。
注: DB2_MAP_XML_AS_CLOB_FOR_DLC は、推奨されておらず、今後のリリースでは除去される予定です。XML 値にアクセスする既存の DB2 アプリケーションのほとんどは XML 対応クライアントを使用して XML 値にアクセスするため、この変数は必要なくなりました。 - DB2_MAX_LOB_BLOCK_SIZE
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 0 (制限なし)。値: 0 から 21487483647
- 1 つのブロックで戻される最大の LOB または XML データの量を設定します。 これはハードの最大ではありません。 データ取得中にサーバー上でこの最大に到達すると、サーバーはコマンドの応答 (例えば FETCH など) をクライアントに生成する前に、現在行の書き込みを終了します。
- DB2_MEMORY_PROTECT
-
- オペレーティング・システム: ストレージ・キーをサポートする AIX
- デフォルト: NO。値: NO または YES
- このレジストリー変数は、ストレージ・キーを使用して無効なメモリー・アクセスによるバッファー・プール内のデータの破損を防ぐ、メモリー保護フィーチャーを有効にします。メモリー保護は、DB2 エンジン・スレッドがバッファー・プール・メモリーにいつアクセスしてよく、いつアクセスすべきでないかを識別することによって機能します。
DB2_MEMORY_PROTECT が YES に設定されている場合、DB2 エンジン・スレッドがバッファー・プール・メモリーに不正にアクセスしようとするときにはいつでも、そのエンジン・スレッドはトラップします。
注: DB2_LGPAGE_BP が YES に設定されている場合、メモリー保護を使用することはできません。DB2_MEMORY_PROTECT が YES に設定されている場合でも、DB2 はバッファー・プール・メモリーの保護に失敗し、この機能を使用不可にします。
- DB2_MIN_IDLE_RESOURCES
-
- オペレーティング・システム: Linux
- デフォルト: OFF。値: OFF または ON
- この変数は、活動化されていてもアイドル状態にあるデータベースは最小処理リソースを使用することを指定します。 これは、いくつかの仮想 Linux 環境で役立つ可能性があります。具体的には、ホストの仮想マシン・モニターがその仮想マシンすべてを対象に CPU およびメモリー・リソースのスケジュールを設定しており、リソースの小さな節約がそのスケジュール設定の効率向上に役立つような仮想 Linux 環境です (例えば zVM)。
- DB2_NCHAR_SUPPORT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: ON。値: ON または OFF
- この変数を ON (デフォルト) に設定した場合は、Unicode データベースでグラフィック・データ・タイプの NCHAR、NVARCHAR、および NCLOB スペルを使用できます。
NCHAR() や TO_NCHAR() などの国別文字関連の各種関数も使用可能です。
この変数を OFF に設定する必要があるのは、NCHAR、NVARCHAR、または NCLOB というユーザー定義タイプが既存のデータベースで使用されている場合のみです。
重要: このレジストリー変数はバージョン 10.5 で非推奨となり、将来のリリースで除去される可能性があります。文字長に依存するすべての関数で文字数が返されるようになったため、NCHAR、NVARCHAR、または NCLOB というユーザー定義タイプを使用する必要はなくなりました。 このレジストリー変数が廃止になる前に、nchar_mapping データベース構成パラメーターの使用を開始して、Unicode データベースの国別文字ストリング・データ・タイプ用のデータ・タイプ・マッピングを指定してください。 詳しくは、nchar_mapping - 国別文字マッピング構成パラメーターを参照してください。
- DB2NOEXITLIST
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: OFF。値: ON または OFF
- この変数は、DB2 に出口リスト・ハンドラーをロードさせず、DB2_COMMIT_ON_EXIT レジストリー変数の設定にかかわらずアプリケーション終了時にコミットを実行させないことを示します。
DB2NOEXITLIST がオフになっていて DB2_COMMIT_ON_EXIT がオンになっている場合は、組み込み SQL アプリケーションのすべての未完了トランザクションが自動的にコミットされます。 推奨されているのは、アプリケーション出口で明示的に COMMIT や ROLLBACK ステートメントを追加するやり方です。
アプリケーションが終了する前にアプリケーションに動的に DB2 ライブラリーをロードおよびアンロードさせると、DB2 出口ハンドラーを呼び出す際に破損が生じる可能性があります。この破損は、アプリケーションがメモリー内に存在しない関数の呼び出しを試行するために発生することがあります。このような状態にならないようにするためには、DB2NOEXITLIST レジストリー変数を設定してください。
- DB2_NUM_CKPW_DAEMONS
-
- オペレーティング・システム: Linux および UNIX
- デフォルト: 3。値: 1[:FORK] から 100[:FORK]
- DB2_NUM_CKPW_DAEMONS レジストリー変数を使用することにより、構成可能な数のチェック・パスワード・デーモンを開始することができます。
デーモンは db2start の実行中に作成され、デフォルトの IBMOSauthserver セキュリティー・プラグインを使用している際に、チェック・パスワード要求を処理します。DB2_NUM_CKPW_DAEMONS の設定値を大きくすると、データベース接続の確立に必要な時間は減ります。しかしこれは、多数の接続が同時に行われ、認証にコストがかかるようなシナリオでのみ有効です。
DB2_NUM_CKPW_DAEMONS は、1 から 100 までの値に設定できます。データベース・マネージャーは、DB2_NUM_CKPW_DAEMONS で指定された数のデーモンを作成します。各デーモンは、チェック・パスワード要求を直接処理できます。
オプションの FORK パラメーターを追加すると、チェック・パスワード・デーモンを有効にして、チェック・パスワード要求を処理する外部チェック・パスワード・プログラム (db2ckpw) を明示的に spawn することができます。これは、以前のリリースで DB2_NUM_CKPW_DAEMONS をゼロに設定することに類似しています。FORK モードにおいて、各チェック・パスワード・デーモンは、パスワード検査の要求ごとに、チェック・パスワード・プログラムを spawn します。FORK モードのデーモンは、インスタンス所有者として開始されます。
DB2_NUM_CKPW_DAEMONS がゼロに設定されると、実効値は 3:FORK に設定されます。この場合、3 つのチェック・パスワード・デーモンが FORK モードで開始されます。
- DB2_OPTSTATS_LOG
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 設定なし (詳細は以下を参照)。 値: OFF、ON {NUM | SIZE | NAME | DIR}
- DB2_OPTSTATS_LOG は、統計収集関連のアクティビティーをモニターおよび分析するために使用する統計イベント・ロギング・ファイルの属性を指定します。 DB2_OPTSTATS_LOG を設定しない場合や、ON に設定した場合は、統計イベントのロギングが使用可能になり、システム・パフォーマンスのモニターや、問題を判別しやすくするための履歴の維持ができるようになります。ログ・レコードは、ファイルが満杯になるまで、1 つ目のログ・ファイルに書き込まれます。それ以降のレコードは、その次に使用できるログ・ファイルに書き込まれます。ファイルの数が最大数に達すると、一番古いログ・ファイルに新しいレコードが上書きされます。システム・リソースの消費が大きな懸念となる場合は、このレジストリー変数を OFF に設定して使用不可にしてください。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
統計イベント・ロギングを明示的に使用可能にする場合 (ON に設定する場合) には、ユーザーが変更可能なオプションがいくつもあります。- NUM: 循環ログ・ファイルの最大数。 デフォルト: 5。値: 1 から 15
- SIZE: 循環ログ・ファイルの最大サイズ。 (各回転ファイルのサイズは SIZE/NUM になります。)デフォルト = 15 Mb。値: 1 Mb から 4096 Mb
- NAME: 循環ログ・ファイルのベース名。デフォルト: db2optstats.number.log。例えば、db2optstats.0.log、db2optstats.1.log など。
- DIR: 循環ログ・ファイルのベース・ディレクトリー。 デフォルト: diagpath/events
db2set DB2_OPTSTATS_LOG=ON,NUM=6,SIZE=25,NAME=mystatslog,DIR=mystats
- DB2REMOTEPREG
-
- オペレーティング・システム: Windows
- デフォルト: NULL。値: 任意の有効な Windows コンピューター名
- DB2 インスタンス・プロファイルおよび DB2 インスタンスの Win32 登録リストが入っているリモート・コンピューター名を指定します。 DB2REMOTEPREG の値の設定は、DB2 データベース製品のインストール後に一度だけ行う必要があります。設定後に変更してはなりません。 この変数の使用には十分な注意が必要です。
- パーティション・データベース環境では、DB2REMOTEPREG レジストリー変数を使用して、インスタンス所有コンピューターのレジストリー変数の値を使用するよう、インスタンス所有者ではないコンピューターを構成できます。
この変数を使用するタイミングについて詳しくは、パーティション・データベース環境でのインスタンス・レベルの変数の設定を参照してください。
DB2 データベース・マネージャーが Windows オペレーティング・システムでレジストリー変数を読み取る場合、最初に DB2REMOTEPREG 値を読み取ります。 DB2REMOTEPREG 変数が設定されている場合、データベース・マネージャーは、DB2REMOTEPREG 変数で指定されているリモート・コンピューター上のレジストリーを開きます。 その後のレジストリー変数の読み取りおよび更新は、指定されたリモート・コンピューターにリダイレクトされます。
インスタンス所有者ではないコンピューターがリモート・レジストリーにアクセスするには、ターゲット・コンピューターで Remote Registry Service が実行されている必要があります。 また、ユーザーのログオン・アカウントおよびすべての DB2 サービス・ログオン・アカウントに、 リモート・レジストリーへの十分なアクセス権限が必要です。 DB2REMOTEPREG 変数を使用するには、Windows ドメイン環境で操作を行う必要があります。 そうすることで、必要なレジストリー・アクセスをドメイン・アカウントに対して付与できるようにします。
- Microsoft Cluster Server 環境では DB2REMOTEPREG を使用しないでください。
- DB2_RESOLVE_CALL_CONFLICT
-
- オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、Solaris、Linux、Windows
- デフォルト: YES。値: YES、NO
トリガーにより呼び出されたルーチンが、同じトリガーのボディーにある ほかのステートメントやルーチンによって修正されている表にアクセスしようとすると、 ネストされた SQL ステートメントのルールに違反する場合があります。 DB2_RESOLVE_CALL_CONFLICT を設定すると、CALL ステートメントを実行する前に、 表に対するすべての変更が、確実にトリガーに関する SQL 標準規則に準拠して完了するようになります。
DB2_RESOLVE_CALL_CONFLICT をリセットする前にインスタンスを停止した後、それを再始動する必要があります。その後、トリガーの呼び出しの原因となるすべてのパッケージを再バインドします。 SQL プロシージャーを再バインドするには、CALL SYSPROC.REBIND_ROUTINE_PACKAGE ('P','procedureschema.procedurename','CONSERVATIVE'); を使用します。
DB2_RESOLVE_CALL_CONFLICT には、パフォーマンスに影響を与える可能性があることに留意する必要があります。DB2_RESOLVE_CALL_CONFLICT を YES に設定すると、DB2 データベース・マネージャーが必要に応じて一時表を注入することによって、読み取りおよび書き込みでの競合の可能性をすべて解決します。これはせいぜい 1 つの一時表が注入されるだけなので、通常影響は小さなものです。 トリガー・ステートメントにより 1 行 (または少数の行) しか変更されていないので、これは OLTP 環境には少しの影響しかありません。 通常、TEMPORARY 表スペースに SMS (システム管理スペース) を使用するための一般推奨に従う場合、DB2_RESOLVE_CALL_CONFLICT を設定することのパフォーマンスへの影響は低いと予想されます。
db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行した場合、この変数を変更すると、その変更はその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動する必要はありません。
- DB2_RESTRICT_DDF
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: FALSE。値: TRUE または FALSE
- 動的データ形式フィーチャー (連続ストリーミング とも呼ばれます) を無効にするかどうかを指定します。DB2_RESTRICT_DDF が TRUE に設定されている場合、サーバーから JDBC ドライバーに対して動的データ形式フィーチャーは無効になることが通知されます。
SAP 環境で DB2_WORKLOAD=SAP が設定されると、このレジストリー変数のデフォルト値は TRUE になります。
- DB2ROUTINE_DEBUG
-
- オペレーティング・システム: AIX および Windows
- デフォルト: OFF。値: ON または OFF
- Java™ ストアード・プロシージャー用のデバッグ機能を使用可能にするかどうかを指定します。 Java ストアード・プロシージャーをデバッグしない場合は、デフォルト OFF を使用します。デバッグを使用可能にすると、パフォーマンス上の影響があります。
注: DB2ROUTINE_DEBUG は推奨されておらず、今後のリリースでは除去される予定です。 ストアード・プロシージャー・デバッガーは、Unified Debugger に置き換えられました。 - DB2_SAS_SETTINGS
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 設定なし。値: ENABLE_SAS_EP、LIBRARY_PATH、COMM_BUFFER_SZ、 COMM_TIMEOUT、RESTART_RETRIES、DIAGPATH、DIAGLEVEL
- この変数は、SAS 組み込みプロセス (EP) によるインデータベース分析用の構成において最も重要なポイントです。ENABLE_SAS_EP オプション以外の
すべてのオプションは、オンラインで構成できます。
- ENABLE_SAS_EP
- このオプションを TRUE に設定すると、SAS EP が db2start コマンドの実行時に自動的に開始されます。このオプションの デフォルトは FALSE です。
- LIBRARY_PATH
- 次に SAS EP プロセスを開始する際に SAS EP ライブラリーのロード元となる完全修飾パスです。パスを指定しない場合、
DB2 データベース・マネージャーでは、sqllib/function/sas ディレクトリー下で SAS EP ライブラリーを探します。
セキュリティー上の理由から、SAS EP ライブラリーは、無許可ユーザーがファイルの変更も置換もできない場所にインストールする必要があります。次のオプションのいずれかを選択してください。
- ライブラリー・パスおよび SAS EP ライブラリー・ファイルが、インスタンス所有者にのみ所有されていて、インスタンス所有者のみ書き込み可能であることを確認してください。
- スティッキー・ビットを設定しているディレクトリー (sqllib/function など) にファイルを置きます。
- COMM_BUFFER_SZ
- DB2 データ・サーバーと SAS EP 間の通信セッションで使用する共有メモリー・バッファー量 (4 KB ページ単位) を指定する整数値です。このパラメーターの有効値の範囲は 1 から 32767 です。 デフォルト値は 15 です。 通信バッファーは、FMP 通信ヒープから割り振られます。詳しくは、DB2_FMP_COMM_HEAPSZ を参照してください。
- COMM_TIMEOUT
- DB2 データベース・マネージャーが、制御メッセージを交換する際に SAS が無応答であるかどうかを判別するために使用するタイムアウト値です。この値に達すると、データベース・マネージャーは SAS EP を強制終了し、再び spawn できるようにします。デフォルトは 300 秒です。
- RESTART_RETRIES
- DB2 データベース・マネージャーが、SAS EP の異常終了を検出した後に SAS EP の respawn を試行する回数を指定する整数値です。このパラメーターの有効値の範囲は、0 から 100 です。デフォルト値は 10 です。 再試行カウントに達すると、データベース・マネージャーは 15 分間待機してから、操作を再試行します。
- DIAGPATH
- SAS EP の診断ログの場所を指定する完全修飾パスです。デフォルト値は、diagpath データベース・マネージャー構成パラメーターの 値です。
- DIAGLEVEL
- SAS 診断ログでキャプチャーされるメッセージ重大度の最小レベルを指定する整数値です。このオプションの有効な値は、
以下のとおりです。
- 1
- 重大
- 2
- Error
- 3
- 警告
- 4
- 通知
- MEMSIZE
- SAS EP が特定のホスト上で消費できるメモリーの最大量 (4 KB ページ単位) を指定する整数値です。このオプションの有効値の範囲は、1 から 4294967295 です。論理パーティションが複数ある場合、それぞれのパーティションに適用される値は、対応するホストの論理パーティション数で除算されます。デフォルト値は、instance_memory データベース・マネージャー構成パラメーターの 値の 20% です。instance_memory パラメーターに固定値を設定する場合は、その値が SAS EP 用の追加のメモリー所要量を考慮した値であることを確認してください。
db2set DB2_SAS_SETTINGS="ENABLE_SAS_EP:TRUE; LIBRARY_PATH:/home/instowner/sqllib/function/sas"
- DB2SATELLITEID
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: サテライト制御データベースで宣言されている有効なサテライト ID
- サテライトが同期するときに、 サテライト制御サーバーに渡されるサテライト ID を指定します。 この変数に値が指定されない場合は、 ログオン ID がサテライト ID として使用されます。
- DB2_SERVER_CONTIMEOUT
-
- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: 180。値: 0 から 32767 秒
- このレジストリー変数および DB2_DISPATCHER_PEEKTIMEOUT レジストリー変数はどちらも、接続時の新規クライアントの取り扱いを構成します。 DB2_SERVER_CONTIMEOUT により、接続を終了する前に、エージェントがクライアントの接続要求を待機する時間 (秒単位) を調整できます。ほとんどの場合、このレジストリー変数は調整する必要がありません。しかし、DB2 クライアントが接続時にサーバーによって頻繁にタイムアウトになってしまう場合は、DB2_SERVER_CONTIMEOUT にさらに高い値を設定して、タイムアウト期間を延長することができます。無効値が設定された場合、デフォルト値が使用されます。 このレジストリー変数は、動的ではありません。
- DB2_SERVER_ENCALG
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- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: AES_CMP または AES_ONLY
- 注: DB2_SERVER_ENCALG は、バージョン 9.7 より推奨されなくなり、今後のリリースでは除去される予定です。
DB2_SERVER_ENCALG レジストリー変数が設定されている場合、インスタンスを DB2 バージョン 9.7 にアップグレードするとき、alternate_auth_enc 構成パラメーターは DB2_SERVER_ENCALG の設定に応じて、AES_ONLY または AES_CMP に設定されます。その後、ユーザー ID およびパスワードを暗号化するための暗号化アルゴリズムを指定するには、alternate_auth_enc 構成パラメーターを更新します。alternate_auth_enc 構成パラメーターが設定されている場合、その値は DB2_SERVER_ENCALG レジストリー変数値より優先されます。
- DB2SORT
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- オペレーティング・システム: すべて、ただしサーバーのみ
- デフォルト: NULL
- この変数は、ロード・ユーティリティーが実行時にロードするライブラリーの位置を指定します。このライブラリーには、 索引付きデータのソートに使用される関数の入り口点が入っています。 表索引の生成時にロード・ユーティリティーと共にベンダー提供のソート用製品を利用するときは、DB2SORT を使用します。提供されるパスは、データベース・サーバーとの関係で表される必要があります。
- DB2_STANDBY_ISO
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- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL。値: UR または OFF
- この変数は、非コミット読み取り (UR) に対して、アクティブな HADR スタンバイ・データベースで実行されているアプリケーションとステートメントによって要求された分離レベルを強制します。DB2_STANDBY_ISO を UR に設定すると、UR よりも高い分離レベルは強制的に UR になります (警告は返されません)。HADR スタンバイが HADR プライマリーに引き継がれる場合、この変数は影響を及ぼしません。
- DB2STMM
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- オペレーティング・システム: UNIX
- このレジストリー変数は、セルフチューニング・メモリー・マネージャー (STMM) の一定の特性を変更できる一連のパラメーターを制御します。
- パラメーター:
- GLOBAL_BENEFIT_SEGMENT_COMPATIBLE
- デフォルト: 設定なし。値: YES、NO
database_memory 構成パラメーターがデータベースに対して AUTOMATIC に設定されている場合、GLOBAL_BENEFIT_SEGMENT_COMPATIBLE パラメーターは機能上の影響しか与えません。
このパラメーターは、STMM 共有メモリー・セグメントの権限設定に影響を与えます。 複数のインスタンスが存在するシステム (一部のインスタンスが下位レベルであり、database_memory が AUTOMATIC に設定されている) では、データベースの全体的なデータベース・メモリー使用の調整に影響する下位レベルの互換性の問題を軽減するために、このパラメーターは YES にのみ設定すべきです。 下位レベルのインスタンスは、すべてのフィックスパック・レベルの DB2 V9.1、DB2 V9.5 フィックスパック 7 以前、および DB2 V9.7 フィックスパック 4 以前のいずれかの DB2 リリースおよびフィックスパック・レベルに属するインスタンスです。
非 root DB2 インストールのインスタンスの場合は、システム上のすべてのインスタンスで同じ STMM 共有メモリー・セグメントを使用する場合にのみ、この変数を設定します。この変数を設定しないでおくか、NO に設定すると、非 root インスタンスが各自のインスタンス固有 STMM 共有メモリー・セグメントを使用することになり、database_memory が AUTOMATIC に設定されているデータベースではデータベース・メモリーの全体的な使用の調整に影響を与えます。
このレジストリー変数は、DB2 インスタンスの始動時に 1 回読み取られます。このパラメーターはアップグレード済みの (つまり、下位レベルではない) すべてのインスタンスにわたって設定する必要があり、いったん設定すると、アップグレードされたすべてのインスタンスを再始動する必要があることに注意してください。
- GLOBAL_BENEFIT_SEGMENT_UNIQUE
- デフォルト: 設定なし。値: YES、NO
database_memory 構成パラメーターがデータベースに対して AUTOMATIC に設定されている場合、GLOBAL_BENEFIT_SEGMENT_UNIQUE パラメーターは機能上の影響しか与えません。
このパラメーターは、アップグレード済みの (つまり、下位レベルではない) それぞれのインスタンスが、各自のインスタンス固有 STMM 共有メモリー・セグメントを使用することを指定します。 このことは、各インスタンスが、それに所属するすべてのデータベースの全体的なデータベース・メモリー使用を調整することを意味します。 これは、システム上の他のインスタンスに属するデータベースの全体的なデータベース・メモリー使用の調整とは無関係に行われます。
このパラメーターを YES に設定することを検討するのは、instance_memory 構成パラメーターが、システム上のすべてのインスタンスに対して AUTOMATIC に設定されていない場合のみです。
このレジストリー変数は、DB2 インスタンスの始動時に 1 回読み取られます。このパラメーターはアップグレードされたすべてのインスタンスにわたって設定する必要があること、および、設定後はすべてのアップグレード済みインスタンスを再始動する必要があることに注意してください。
- DB2_TRUNCATE_REUSESTORAGE
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- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL (設定なし)。値: IMPORT、import
- この変数を使用して、IMPORT with REPLACE コマンドと BACKUP ... ONLINE コマンドの間のロック競合を解決することができます。状況によっては、オンライン・バックアップ操作と切り捨て操作を同時に実行できない場合があります。
その場合には DB2_TRUNCATE_REUSESTORAGE を IMPORT または import に設定することができます。そうすると、データ、索引、長いフィールド、ラージ・オブジェクト、およびブロック・マップ (多次元クラスタリング表の場合) を含むオブジェクトの物理的な切り捨てはスキップされ、論理的な切り捨てのみが実行されます。つまり、IMPORT with REPLACE コマンドは表を空にします。これによってオブジェクトの論理サイズは減りますが、ディスク上のストレージは割り振られたままの状態となります。
このレジストリー変数は動的な変数です。 これを設定または設定解除するときにはインスタンスを停止して開始する必要はありません。 DB2_TRUNCATE_REUSESTORAGE の設定はオンライン・バックアップの開始前に行い、設定解除はオンライン・バックアップの完了後に行えます。複数パーティション環境では、レジストリー変数はその変数が設定されるノードでのみアクティブになります。 DB2_TRUNCATE_REUSESTORAGE は DMS 永続オブジェクトに対してのみ有効になります。
SAP 環境で DB2_WORKLOAD=SAP が設定されると、このレジストリー変数のデフォルト値は IMPORT になります。
- この変数を変更すると、それはその後コンパイルされるすべての SQL ステートメントに対してただちに有効になります。 インスタンスを再始動したり、db2set コマンドに -immediate パラメーターを付けて発行したりする必要はありません。
- DB2_UTIL_MSGPATH
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- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: instanceName/tmp ディレクトリー
- DB2_UTIL_MSGPATH レジストリー変数は、SYSPROC.ADMIN_CMD プロシージャー、
SYSPROC.ADMIN_REMOVE_MSGS プロシージャー、および SYSPROC.ADMIN_GET_MSGS UDF と併用されます。
これは、インスタンス・レベルで適用されます。
fenced ユーザー ID がファイルの読み取り、書き込み、およびその削除を行えるサーバー上のディレクトリー・パスを指し示すように DB2_UTIL_MSGPATH を設定できます。
このディレクトリーはすべてのコーディネーター・パーティションからアクセス可能でなければならず、ユーティリティー・メッセージ・ファイルを入れるための十分なスペースが必要です。
このパスが設定されない場合、デフォルトとして instanceName/tmp ディレクトリーが使用されます (DB2 のアンインストール時に instanceName/tmp がクリーンアップされることに注意してください)。
ALTOBJ プロシージャーの実行時にこのパスが設定されていない場合、~sqllib/tmp ディレクトリーに一時メッセージ・ファイルが作成されます。
このパスが変更される場合、前の設定が指し示していたディレクトリー内に存在するファイルは自動的には移動または削除されません。 古いパスの下で作成されたメッセージの内容を検索する場合、これらのメッセージ (その先頭にはユーティリティー名が付けられ、その末尾にはユーザー ID が付けられる) は DB2_UTIL_MSGPATH が指し示す新規のディレクトリーに手動で移動させる必要があります。新規ロケーションに次のユーティリティー・メッセージ・ファイルが作成され、読み取られ、クリーンアップされます。
DB2_UTIL_MSGPATH ディレクトリーの下にあるファイルはユーティリティー固有のファイルであり、トランザクションに依存するファイルではありません。それらはバックアップ・イメージの一部ではありません。 DB2_UTIL_MSGPATH ディレクトリーの下にあるファイルはユーザーによって管理されます。これは、ユーザーが SYSPROC.ADMIN_REMOVE_MSGS プロシージャーを使ってメッセージ・ファイルを削除できることを意味します。これらのファイルは DB2 のアンインストールでクリーンアップされません。
- DB2_XBSA_LIBRARY
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- オペレーティング・システム: AIX、HP-UX、Solaris および Windows
- デフォルト: NULL。値: 任意の有効なパスおよびファイル。
- ベンダーの提供する XBSA ライブラリーを示します。
AIX で、共有オブジェクトが shr.o という名前でない場合は、設定にそのオブジェクトを組み込む必要があります。HP-UX、Solaris、および Windows では、共有オブジェクト名は必要ありません。
例えば、Legato's NetWorker Business Suite Module for DB2 を使用するには、
レジストリー変数を次のように設定します。
db2set DB2_XSBA_LIBRARY="/usr/lib/libxdb2.a(bsashr10.o)"
XBSA インターフェースは、BACKUP DATABASE または RESTORE DATABASE コマンドから呼び出すことができます。 例えば、
db2 backup db sample use XBSA db2 restore db sample use XBSA
- DB2_XSLT_ALLOWED_PATH
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- オペレーティング・システム: すべて
- デフォルト: NULL または NONE。 値: ALL または有効な URI のリスト (空白区切り)
- レジストリー変数は、DB2 インスタンスが XSLT スタイル・シートの中で定義された外部エンティティーをどのように参照するかを制御します。
- NULL または NONE: URI 参照は許可されません。 またそのようなスタイル・シートの変換は失敗します。
- ALL: すべての URI 参照が許可されます。注: 外部 URI への参照が制御されていないと、深刻なセキュリティー問題につながる恐れがあります。
- URI のリスト: リストの URI のサブディレクトリーにある URI への参照のみ許可されます。
以下に例を示します。
db2set DB2_XSLT_ALLOWED_PATH = "http://some.website.com/tst/ /home/Joe/resource.txt"