MBean でのモニター操作の詳細

IBM® Performance Management on Cloud 8.1.3 または New Relic などの外部モニター・ツールにより、Managed Bean (MBean) を使用して、IBM UrbanCode™ Deploy に関する多くの詳細を検討することができます。例えば、使用可能なコンポーネントの数を指定する統計を表示したり、アプリケーション・プロセスが完了まで実行されるのにどのくらいの時間がかかるかを確認したりすることができます。これらの統計および詳細を使用して、デプロイメントおよびデプロイメント・プロセスの正常性を評価することができます。

メトリックの要求と指定は、4 つの MBean を使用して行うことができます。2 つの MBean は、すべてのターゲット・エレメントの要約情報を提供します。例えば、エージェント要約情報 MBean は、すべてのエージェントに関する集約情報を提供します。他の 2 つの MBean は、エレメントに関する特定の情報を提供します。個別コンポーネント情報 MBean は、名前で指定した特定のコンポーネントに関する詳細を提供します。以下のリストは、各 MBean が提供するデータの 4 つの領域、および構造を示しています。モニタリング・ツールの要件に従ってデータにアクセスします。必要に応じてツールの資料を参照してください。

デフォルトでは、メトリック・モニタリング・ツールはオフになっています。メトリックのモニタリングを使用可能にするには、installed.properties ファイルにプロパティーを追加する必要があります。デフォルトで、このファイルは /opt/ibm-ucd/server/conf/server フォルダー内にあります。モニタリングを使用可能にするには、次の行をファイルに追加します。
jmx.monitoring.enabled=true
サーバーが高可用性で稼働している場合は、コンポーネントおよびアプリケーションの一貫性のあるリストを確実に維持するためのサーバーでのデータの同期化頻度を指定することができます。installed.properties ファイルに、次の行を指定します。
jmx.monitoring.ha.update.interval.minutes=measurement_update_time
ここで、measurement_update_time は 30 以上の整数です。更新頻度を、30 分ごとより多くすることはできません。この制限により、サーバーでの処理要件が削減されます。

操作詳細の 4 つの領域をモニターできます。

エージェント要約情報

JMX: com.urbancode.ds.agents:type=monitor

     AllAgentCount (エージェントの総数)
     ConnectingAgentCount (現在サーバーへの接続を試行しているエージェントの数)
     UpgradeRecommendAgentCount (最良の結果を得るためにアップグレードするエージェントの数)
     UpgradeRequiredAgentCount (アップグレードが必要なエージェントの数)
     ErrorAgentCount (エラー状態のエージェントの数)
     OfflineAgentCount (オフラインのエージェントの数)
     InstallableAgentCount (インストール可能なエージェントの数)
     OnlineAgentCount (オンラインのエージェントの数)
     LicensedAgentCount (ライセンスを保有しているエージェントの数)
     UnlicensedAgentCount (ライセンス交付を受けていないエージェントの数)
     PreFIPSAgentCount (バージョン 6.0.1.0.4 より前に作成されたエージェントの数。このバージョンの後、IBM UrbanCode Deploy は FIPS 準拠のサーバーのインストールをサポートするようになりました。)

個別コンポーネント情報

JMX: com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
     COMPONENT_NAME
          LatestVersionSizeInBytes (指定されたコンポーネントの最新バージョンのサイズ (バイト単位))
          PreviousVersionSizeInBytes (指定されたコンポーネントの前のバージョンのサイズ (バイト単位))
          AverageVersionSizeInBytes (指定されたコンポーネントのすべてのバージョンの平均サイズ (バイト単位))

複数のコンポーネントをそれぞれ次の 3 つの方法で指定できます。
  • 次の例のように、コンポーネントに固有の名前を付けます。
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
         ComponentA
    
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
         ComponentB
  • ワイルドカードを使用して、サンプルに一致する名前を持つコンポーネントを報告します。例えば、次のように指定します。
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
         Component*
  • ワイルドカードを使用して、すべてのコンポーネントを報告します。例えば、次のように指定します。
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=*

コンポーネント要約情報

JMX: com.urbancode.ds.components.summary:type=monitor
     TotalComponentCount (コンポーネントの総数)
     FailedImportComponentCount (インポート要求の後に最新バージョンがインポートされなかったコンポーネントの数)
     ImportingComponentCount (現在インポート中のコンポーネントの数)
     NoVersionComponentCount (バージョンがないコンポーネントの数)
     OKComponentCount (最新バージョンが正常にインポートされなかったコンポーネントの数)

個別アプリケーション情報

JMX:com.urbancode.ds.applications.individual.monitor:type=
     APPLICATION_NAME
          LatestDeploymentDurationInMS (直近の完了したデプロイメント・プロセスが、指定されたコンポーネントに対して実行し続けていた時間)
          PreviousDeploymentDurationInMS (前に完了したデプロイメント・プロセスが、指定されたコンポーネントに対して実行し続けていた時間)
          AverageDeploymentDurationInMS (完了した複数のデプロイメント・プロセスが、指定されたコンポーネントに対して実行し続けていた平均時間)

  • 次の例のように、コンポーネントに固有の名前を付けます。
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
         ApplicationA
    
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
         ApplicationB
  • ワイルドカードを使用して、サンプルに一致する名前を持つコンポーネントを報告します。例えば、次のように指定します。
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=
         Application*
  • ワイルドカードを使用して、すべてのコンポーネントを報告します。例えば、次のように指定します。
    com.urbancode.ds.components.individual.monitor:type=*

JConsole を使用したメトリックの表示

JConsole は、すぐに使用可能な外部モニタリング・ツールの 1 つです。JConsole の情報およびツールの開始に関する情報については、Using JConsole を参照してください。前述の説明に従ってモニタリングをオンにし、JConsole を開始したら、次の図に示されているように、新しい接続を選択します。

JConsole の接続メニュー

次に、「Mbean」タブをクリックします。左側のナビゲーションで、表示するメトリックを選択します。

JConsole で使用可能なメトリック


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