Question & Answer
Question
Db2 V10.5 や V11.1、V11.5 をインストールすると、ライセンスと関係なく Enterprise Server Edition (ESE) インスタンスが作成されます。これはなぜですか？何か対応は必要ですか？
Cause
Db2 V10.5 以降、Db2 Server Editions (Db2 Advanced Enterprise Server Edition、Db2 Advanced Workgroup Server Edition、Db2 Enterprise Server Edition、Db2 Workgroup Server Edition、Db2 Base Edition、Db2 Standard Edition または Db2 Advanced Edition) は共通のインストール・イメージを使用します。
また、Server Editions のデフォルト・インスタンス・タイプは ESE です。かつ V11.5 でインスタンス・タイプとして WSE はサポートされなくなりました。
また、Server Editions のデフォルト・インスタンス・タイプは ESE です。かつ V11.5 でインスタンス・タイプとして WSE はサポートされなくなりました。
db2icrt - インスタンスの作成コマンド
-s InstType
ese
このオプションは DB2 Advanced Enterprise Server Edition、DB2 Advanced Workgroup Server Edition、DB2 Enterprise Server Edition、または DB2 Workgroup Server Edition のデフォルトのインスタンス・タイプです。
共通イメージの採用により、エディションの変更はライセンス登録の変更のみで行えるように改善されています。
ライセンスの更新
Workgroup Edition、Enterprise Edition、および Advanced Edition 内で DB2 を再インストールせずにライセンスの切り替えを行うことができます。
注: 共通イメージを利用しない Express Edition は V11.1 で廃止されています。
Answer
Db2 Server Editions はデフォルトで ESE インスタンスを使用します。インスタンス・タイプをユーザーが変更する必要はありません。
購入した製品エディションによる制限は、ライセンス登録によって行われます。V10.5 以降はインスタンス・タイプとライセンスに相関がない点に注意してください。
Db2 製品エディションと Db2 オファリングの機能
運用上の考慮点
- Workgroup Server Edition 利用時もインスタンスの再作成は不要です。
WSE インスタンスを作成した場合、db2iupdt を -k オプションなしで実行すると、デフォルト・インスタンス・タイプの ESE にアップグレードされるため、予期しない問題が発生することがあります。
また、WSE インスタンスはデータベース・アップグレードによるロールフォワード・リカバリーがサポートされないなど一部の機能が制限されることがあります。
V11.1 でのインストールおよびアップグレードの機能拡張 - V11.5 以降 WSE インスタンスのサポートはありません。V10.5 以降で WSE インスタンスを使用していると、V11.5 で正しく ESE インスタンスにアップグレードされない障害が IT37284 として報告されています。
IT37284: db2iupgrade -k option keeps WSE instance type on V11.5 unexpectedly - V10.1 以前で WSE インスタンスを使用していた場合、db2iupgrade を -k オプションなしで実行すると、デフォルト・インスタンス・タイプの ESE にアップグレードされます。
この Technote に記述されているように、ESE インスタンスの使用に問題はありませんが、dbm cfg の設定見直しや、db2nodes.cfg ファイルの確認、/etc/services へのFCM ポートの記述などの追加作業が必要です。 - ライセンスをダウングレードした場合など、db2licm -g コマンドを利用して、現在使用中の機能が登録されたライセンスに準拠しているかどうかを検査できます。
Db2 ライセンスの準拠の確認 - 現在のインスタンス・タイプを判別する方法は以下のページを参照してください。
[Db2] How to identify the instance type.
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート
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Document Information
Modified date:
16 August 2023
UID
swg22006197