Troubleshooting
Problem
Linuxのバックアップ・アーカイブ・クライアントで、スケジュールを組んで増分バックアップを行っています。ルート(/)以外のファイルシステムはバックアップされますが、/ は全くバックアップされません。
Symptom
クライアントのスケジュールログは以下のようになっています。
<timestamp> ボリューム '/fs1' の増分バックアップ
<timestamp> ボリューム '/fs2' の増分バックアップ
<timestamp> '/fs1' の増分バックアップが成功しました
<timestamp> '/fs2' の増分バックアップが成功しました
これは、ルート(/)ファイルシステムはプロセスされていないことを示しています。
Diagnosing The Problem
"QUERY FI" バックアップ・アーカイブ・クライアントコマンドを実行し、"最終増分日付"を確認します。
この場合、ファイルシステムは最近バックアップされていないことを示していました。
Linuxの"mount"コマンドを実行し、ファイルシステムのタイプを確認してください。
例:
/dev/mapper/system-root on / type auto (rw,acl,user_xattr)
/dev/sda1 on /fs1 type ext3 (rw,acl,user_xattr)
/dev/mapper/client_fs_lv on /fs2 type ext3 (rw)
この場合、/fs1 と /fs2 はローカルファイルシステムですが、/(ルート)は、自動マウントされています。
バックアップ・アーカイブ・クライアントのdsm.sys、dsm.opt ファイル中の DOMAIN オプションを確認してください。このケースでは、デフォルトの "DOMAIN ALL-LOCAL"オプションが使われていました。
"DOMAIN ALL-LOCAL"オプションは、LOFSファイルシステムや自動マウンターによるLOFSファイルシステムを除く すべてのローカルファイルシステムをバックアップします。/(ルート)は、自動マウントされているため、バックアップ・アーカイブ・クライアントではプロセスされませんでした。
Resolving The Problem
バックアップ・アーカイブ・クライアントで/(ルート)ファイルシステムをバックアップするには、クライアントのDOMAINオプションを以下のいずれかに変更します。
DOMAIN ALL-LOCAL /
DOMAIN ALL-AUTO-LOFS
dsm.sys、dsm.opt ファイル変更後、設定値を有効にするため、バックアップ・アーカイブ・クライアントのスケジューラーデーモンを再起動してください。
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Document Information
Modified date:
17 June 2018
UID
swg21980993