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[Db2] 10.5.0.4: 有効なライセンスを登録しているにもかかわらず、様々な操作がライセンス違反で失敗することがある

Troubleshooting


Problem

Db2 10.5 FP4 のみ: 有効なライセンスを登録しているにもかかわらず、様々な操作がライセンス違反で失敗することがあります。

Symptom

データベース接続や、特定のエディションでのみ利用可能な機能を使う際に、有効な製品ライセンスを登録しているにもかかわらず、ライセンス違反で失敗することがあります。
タイミングに依存する問題なので、多くのケースでは同じ操作の再試行は成功します。
ここで、ライセンスを必要とする機能に依存して、出力されるエラー・コードやメッセージは異なります。たとえば、データベース接続がライセンス違反で失敗した場合は SQL8001N が返されます。

また、ライセンスの検査を必要とする機能のパフォーマンスが著しく低下するケースも報告されています。たとえば、データベース接続のパフォーマンスに影響を与えます。

Cause

V10.5 FP4 で、Db2 はライセンス情報を動的にロードして検査する改善を行いました。
しかし、2 つ以上のアプリケーションが同時にライセンス情報を参照する場合、ロードと読み取りに対する排他制御の不具合によって不完全なライセンス情報が返されることがあります。
この障害によって、有効なライセンスが登録されているにもかかわらず、様々な要求がライセンス違反で失敗します。

この問題は APAR IT05544 として報告され、FP5 で修正されています。

Environment

V10.5 FP4 で、ライセンス情報を確認する要求を、複数のアプリケーションが同時に行った場合に発生することがあります。
たとえば、複数のアプリケーションが同時にデータベース接続を要求した場合、SQL8001N で失敗することがあります。

注:V10.5 FP0-FP8 や V11.1 FP0-FP1 まで、正しくライセンスを登録していても、まれにデータベース接続が SQL8001N で失敗したり、データベース接続が遅くなる別の問題が報告されています。
この問題は IT11638/IT21710 として報告されており、V10.5 FP9 および V11.1 M2FP2 以降で修正されています。
IT21710: REMOVE LICENSE CHECKING FROM THE CONNECTION CREATION LOGIC ON SERVER SIDE TO IMPROVE PERFORMANCE

Resolving The Problem

V10.5 FP5 以降を適用してください。

回避策
ライセンス情報を検査する操作を同時に実行しないことで、問題を回避できます。

関連情報
IT05544: Applications may experience intermittent license errors or messages in db2diag.log with SQL8001N, SQL8027, ADM12008C, ADM12024E
[Db2] Db2 のライセンス登録
[Db2] パスポート・アドバンテージによく寄せられる質問
お問合せ先
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Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
30 August 2023

UID

swg21882809