IBM Support

Windows 環境での ALBD 起動失敗に対するトラブルシューティング

Question & Answer


Question

[Japanese] Microsoft® Windows® 上における、IBM® Rational® ClearCase® Atria Location Broker Daemon (ALBD) サービスの起動に関連した問題、およびその解決方法について教えてください。

Answer

各エラーに対する下記のトラブルシューティングの手順は、ある特定の問題を解決するための様々なアプローチの中から最善の方法を紹介しています。エラー自体は一般的ですが、解決方法については、問題が発生する環境に固有です。そのため、下記の手順はあらゆる環境に応じた解釈が必要です。

手順は、問題の重要度やエラー番号の順序とは関係なく記述しています。個々の Windows の構成に依存する問題の解決には、各エラーあるいはそれらの組み合わせに対する解決方法を適用する必要があります。



ALBD サービスが起動に失敗した、もしくは開始直後に終了した場合には、問題のトラブルシュートのためにサポートの協力が必要となることがあります。 ALBD がブートアップ時は開始に成功したにもかかわらず、ログイン時には停止している (システム スタートアップの最中に「少なくとも 1 つのサービスまたはドライバにエラーが発生しました」 のエラーが発生していない) 場合、アプリケーションイベントログで ClearCase のエラーを確認します。この性質のエラーは、ほとんどの場合、下記 「エラー 1067」 のセクションの手順に従います。

問題の原因を特定するために、最初に システム イベントビューアー を確認します。多くの場合、 Service Control Manager が ALBD 起動時のエラーを報告します。考えられるエラーメッセージは以下の通りです。

エラー 0005 エラー 109 エラー 1053 エラー 1057 エラー 1058
エラー 1067 エラー 1068 エラー 1069 エラー 1070 エラー 2189


エラー 1069

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C:\>net helpmsg 1069

ログオンに失敗したため、サービスを開始できませんでした。
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このエラーは、以下の項目のいずれか、もしくは複数が ALBD の開始を阻止したことを示します。

  1. ALBD アカウントのパスワードが変更された。
  2. ALBD アカウントの SID が有効ではない。 ALBD アカウントが、削除または再作成された可能性がある。
  3. ALBD アカウント名が正しくない。
    これはドメインの移行の最中に起こる可能性が高く、一旦古いドメインが削除されたときなどに起こります。
  4. ALBD アカウントがロックされている。
    これは上記 1.、もしくは不正なパスワードの使用によって、ログイン失敗の制限回数を超えた場合に起こることがあります。
  5. ALBD アカウントがホスト上の下記のいずれかの権限を所有していない。
    • ローカルログオン
    • サービスとしてログオン

      詳細は Windows ヘルプの 「ユーザー権利の割り当て」 のトピックを参照してください。

      注意: Microsoft Active Directory® ドメインでは、グループポリシーがローカルポリシーよりも優先的に設定されている可能性があります。その場合はコンピューター再起動後、「ローカルセキュリティ」コントロールパネルは「ローカルポリシーの設定」と「有効なポリシーの設定」の間で異なるポリシーを表示します。
下記の手順に従い、問題を解決します。

  • ALBD の起動に失敗するホスト上で対話的にログインを試行します。次に実施する手順のために、発生するエラーを記録します。
  • Windows ドメイン管理者に連絡し、以下の点について確認します。
    • clearcase_albd アカウントやそのパスワードに変更がないか確認します。
    • clearcase_albd アカウントのパスワードの有効期間が 無期限 に設定されていることを確かめます。
    • clearcase_albd アカウントのパスワードやアカウント・ロックアウトのステータスをリセットしてもらいます。
    • 「ユーザー権利の割り当て」 から 「サービスとしてログオン」 と 「ローカル ログオンを許可」 のステータスを確認します。

      ドメイン修飾された ALBD アカウント (DOMAIN\clearcase_albd) が、サービスとしてログオン 権利を持つユーザーのリストに表示されている必要があります。

      「ローカルポリシーの設定」と「有効なポリシーの設定」の、両方のポリシー設定のチェックボックスにチェックが入っている状態にします。「有効なポリシーの設定」にチェックが入っていない場合は、アカウントに対する権利の割り当てがドメインコントローラーによって正しく設定されません。
  • パスワードやアカウント自体に変更があった時は、 次の 2 種類のうちのいずれかの方法でパスワードと (または) アカウントを変更できます。
    1. コントロールパネルの [ サービス ] または [ コンピューターの管理 ] を使用して、Atria Location Broker サービスのプロパティを開きます。プロパティが表示されたら [ログオン] タブに切り替えます。

      下記の例のようなダイアログが表示されます。



      注意: 上記のアカウント名はあくまで一例であり、実際のアカウント名とは異なります。

      ダイアログ・ボックスの情報を更新します。次のようなダイアログが表示された場合:



      Microsoft Windows ドメイン管理者に、ALBD アカウントに対する制限等、ユーザー権利のポリシーの有無を確認してください。アカウントに対する制限によって、システム開始時に同様の問題を繰り返すことが考えられます。

    2. Windows の "sc" コマンドを使用してユーザー・アカウントをチェックし、必要に応じてアカウント、もしくはパスワードの変更を行います。

      注意: 前述の GUI の方法とは異なり、この方法ではユーザー権利のチェックや必要な権限の割り当ては行いません。

      コマンドによって実行する方法は以下のとおりです。
      • Atria Location Broker のアカウント情報を見るには次のように入力します。

        sc qc albd

        このセクションで表示されているアカウント名は以下のように出力されます。

        • SERVICE_START_NAME : DOMAIN\clearcase_albd
      • ALBD に使用されているアカウント名の変更は次のコマンドを実行します。

        sc config albd obj= {username}
      • ALBD アカウントのパスワードを変更するには次のコマンドを実行します。

        sc config password= {new password}

  • アカウント名とパスワード、またアクセス権限が正しいことを確認した後も、依然としてサービスログオンの問題が継続する場合は、 Windows のドメイン管理者はログオンの問題解決についてのより詳細な情報を得るため、ドメインコントローラーのセキュリティ・イベントログの調査が必要となることがあります。



エラー 1067

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C:\>net helpmsg 1067

プロセスを途中で強制終了しました。
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アプリケーションイベントログから ALBD のエラーの有無を確認します。 最近の ALBD エラーから 「エラー: albd_server は clearcase グループ内で実行する必要があります」 が記録されている場合、以下のいずれかの問題が原因で ALBD の開始が妨げられています。

  1. ネットワークから切断された状態で ALBD が開始されている。 ClearCase はネットワークベースの ソフトウェア構成管理アプリケーションであるため、これはサポートされない構成になります。
  2. ネットワークが完全に初期化される前に ALBD が開始されている。この状況では、ネットワーク上で albd_server プロセスが自身の認証を行うための Windows ドメインコントローラーへのアクセスができません。この問題が起こったときは、 albd_server プロセスは上記のエラーをログに記録し終了します。場合によっては正常に終了する代わりに 「ハング」 の状態になることが考えられます。この問題が発生したときは次の回避策で対応可能な場合があります。
    • "Browser" と "Netlogon" サービスを ALBD サービスの依存関係のリストに追加します。
      ALBD サービスの依存関係のリストは ClearCase のバージョンやホストのオペレーティング・システムに依存することがあります。この変更はWindows のレジストリを直接編集することも可能ですが、最も安全な方法はコマンドライン・ツールの "service control" (sc.exe) を使用する方法になります。
      1. 次のコマンドを実行します。
        sc qc albd
      2. 下記と同様の出力箇所を観察します。
        SERVICE_NAME: albd
        TYPE               : 10  WIN32_OWN_PROCESS
        START_TYPE         : 2   AUTO_START
        ERROR_CONTROL      : 1   NORMAL
        BINARY_PATH_NAME   : C:/Program Files (x86)/IBM/RationalSDLC/ClearCase/bin/albd_server.exe
        LOAD_ORDER_GROUP   :
        TAG                : 0
        DISPLAY_NAME       : Atria Location Broker
        DEPENDENCIES       : RpcSs
                          : TcpIp
                          : PolicyAgent
                          : seclogon
        SERVICE_START_NAME : .\clearcase_albd

      3. "Browser" と "Netlogon" サービスを下記と同様のコマンドで依存関係のリストに追加します。
        sc config albd depend= RpcSs/TcpIp/PolicyAgent/seclogon/Browser/netlogon

        これにより2つの追加サービス
        が ALBD の依存関係のリストに追加されます。

    • 問題発生ホスト上で、Windows の「高速ログオン」最適化機能を無効化します。この Microsoft Windows の最適化は、 Microsoft Knowledgebase 305293 (http://support.microsoft.com/kb/305293) に記載されています。 この機能の無効化の手順は、ローカル・セキュリティおよび/またはドメイン・グループ・ポリシーの設定の説明の中に含まれています。
    • ALBD サービスの「スタートアップの種類」を「自動 (遅延開始)」に変更します。このオプションの影響についての詳細は下記のリンク(英文)を参照してください。
      http://blogs.technet.com/b/askperf/archive/2008/02/02/ws2008-startup-processes-and-delayed-automatic-start.aspx


      ALBD サービスを「自動 (遅延開始)」に変更するには、次のコマンドを実行します。

      sc config albd start= delayed-auto
  3. ALBD アカウントが ClearCase 管理者グループのメンバーでない。ClearCase ドクター ( [ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] から "ccdoctor" と入力します) の 「一般情報」 のセクションにリポートされた情報から、ClearCase 管理者グループの名前を確認します。

    例:


    注意: ALBD サービスを権限を持たないユーザーとして実行するのは、ClearCase サーバーが管理者タスクを正しく実行できないため、サポート対象外の構成 になります。

    上記の 「ClearCase 管理者グループ」 に誤りがある場合の最も早く修正する方法は、 Windows のレジストリーでグループ名を変更する方法です。

    Disclaimer

    重要: このセクション、方法、またはタスクには、レジストリの変更方法が記載されています。レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを変更する際には十分に注意してください。万一に備えて、編集の前にレジストリをバックアップしてください。 256986



    32 ビット Windows: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Atria\ClearCase\CurrentVersion\
    ClearCaseGroupName

    64 ビット Windows: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Atria\ClearCase\
    CurrentVersion\ClearCaseGroupName


  4. ドメイン名が clearcase であってはいけません。

  5. ローカル・システムは ClearCase 管理者グループと同じ名前のローカルグループ名をもつことはできません。

  6. ClearCase の bin と Rational common のディレクトリーが、システムパスの最初付近、少なくともリモート/ネットワーク・パスより前に位置していることを確認します。

  7. 一つ以上のディレクトリーに対する権限に問題があることが考えられます。
    • ALBD ユーザーは、少なくとも以下のディレクトリーに対して次の権限をもっている必要があります。
      • "...\Rational" または "...\RationalSDLC" の製品インストールディレクトリーと全てのサブディレクトリーに対する 「読み取り/実行」 権限
      • WINDOWS, WINNT " または WINNT35 に対する 「読み取り/実行」 権限
      • "...\ClearCase\var" と全てのサブディレクトリーに対する 「フルコントロール」 権限
        これらの権限をコマンドプロンプトから設定するには、次のコマンドを実行します。

        cacls /e /t /g {ClearCase Administrators Group}:F
      • 下記の環境変数によって参照されているディレクトリーに対する 「フルコントロール」 権限
        • システム環境変数の TEMP と TMP

          注意: TMP は設定されていない場合があります。
        • ALBD ユーザー環境変数の TEMP と TMP

          注意: 一般的には ALBD ホスト上でユーザーによって対話的にログインされ、ALBD ユーザーのローカルユーザープロファイルが作成されない限り、これらは存在していません。
      • システム・ドライブのルート(通常は C:)に対する 「読み取り/実行/フォルダーのスキャン」 権限
        ALBD アカウントが、必要な権限をもっているかどうかを確認するには、
        • ALBD ユーザーに C: ドライブ(または ClearCase がインストールされているドライブ)のルート・ディレクトリーへの「フルコントロール」権限を付与します。サブディレクトリーを置き換えたり、VOB 記憶ディレクトリーが C: ドライブ上にある場合は記憶ディレクトリーのパーミッションを上書きしないようにしてください。これらの操作により意図しない動作が起こることが考えられます。「フルコントロール」の設定を最も簡単に実行するためのコマンドは次の通りです

          cacls C:\ /e /g {clearcase-albd-account}:F
        • 前の手順後、ALBD サービスの起動、停止が成功する場合は、パーミッションを「読み取り」に戻し、ALBD を再起動します。「読み取り」の設定は下記コマンドで実行できます。

          cacls C:\ /e /g {clearcase-albd-account}:R
      • ClearCase のアップグレード後に起動の失敗が起こる場合は、前のバージョンで設定されていたファイルシステム上のパーミッションや他の設定情報が新しいバージョンの動作を阻害していることが考えられます。これは、特にアップグレードの作業にドメインの移行やアカウントの変更が含まれているケースにあてはまります。次の手順を行います。

        1. ClearCase を完全に停止します。 [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ ClearCase ] > [ サービスの開始 ] タブから ClearCase の停止を行うか、コマンドラインから ClearCase サービスを停止します。詳細は技術情報 1134178 を参照してください。
        2. インストール・ディレクトリーに移動 (CD) します。通常は下記のいずれかとなります。
          • "C:\Program Files\Rational\ClearCase"
          • "C:\Program Files\IBM\RationalSDLC\ClearCase"
          • "C:\Program Files (x86)\IBM\RationalSDLC\ClearCase"
        3. "var" ディレクトリーをコピーして、「デスクトップ 」等の一時ディレクトリーに置きます。
        4. "...\ClearCase\var" ディレクトリーに戻り、配下にある削除可能な全てのディレクトリーを削除します。
        5. ClearCase を元のインストールディレクトリーで再インストールします。
        6. Windows を再起動します。
        7. インストールを実施したユーザーと同じユーザーでログインします。 これは重要です。
        8. ALBD の開始に成功した場合は、
          1. 再度 ClearCase を停止します。
          2. "var" ディレクトリーに対する 2 つ目のバックアップ・コピーを取得します。
          3. use the "xcopy" コマンドを使用して、前述の手順 C. のバックアップで取得した全てのファイルを新しい "...\var" ディレクトリーにコピーします。対応するコマンド用法は下記の通りです。

            xcopy /s /v /e /y "%userprofile%\desktop\var\*" "{ClearCase Install directory}\var"
          4. ClearCase 管理者グループが、確実にこのディレクトリーに対するフルコントロールの権限をもっていることを確かめます。必要に応じて前述のパーミッションの設定のためのコマンド使用します。
          5. ClearCase を再起動します。
          6. ClearCase コントロールパネルの [ サービスの開始 ] タブから全ての ClearCase サービスが動作していることを確認します。
      • 通常 clearcase_albd ユーザーはローカル管理者権限は必要ありませんが、上記の全てに失敗し、他の原因についても確認済みの場合は、ドメイン修飾された clearcase_albd ユーザーのローカル管理者グループへの追加を試行します。
  8. システムのハードドライブの空き容量が少なくなっていないか、また仮想メモリーが不足していないか確認します。

  9. システムがレジストリー・サーバーの場合、"<ClearCase インストール・ディレクトリー>\var\rgy" のディレクトリーが欠落していないか確認します。
  10. この問題が Microsoft Windows 7 または Windows 2008 R2 で発生する場合は、Microsoft の既知の問題に起因して発生している可能性があります。詳細については 技術情報1446516 Domain group names do not return in a creds output on Windows 7 and Windows 2008 R2 を参照してください。




エラー 1068

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C:\>net helpmsg 1068

依存関係サービスまたはグループを起動できませんでした。
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デフォルトの構成では、 ALBD サービスは 2 つのコンポーネント (RPC と TCP/IP) に依存しています。このうちの1 つの開始に失敗した、あるいは無効化されていたことが考えられます。どの問題に該当しているかを判断するために、コントロールパネルの 「サービス」 ( [ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] から "services.msc" を入力) でこれらのサービスを選択し、状態を確認します。

ALBD サービスが他のサービスに依存するように構成されている場合、確認対象となるサービスは ALBD サービスのプロパティの [ 依存関係 ] タブの画面上にリストされています。


以下について確認します。

  1. albd を開始するマシンは、albd が所属するドメインのメンバーであることを確認します。確実でない場合は ClearCase を再インストールします。
  2. DNS データベースから、問題となっているマシンに対し、重複するエントリーの存在の有無を確認します。
  3. clearcase_albd ユーザーが clearcase グループのメンバーであることを確認します。


エラー 1053

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C:\>net helpmsg 1053

そのサービスは指定時間内に開始要求または制御要求に応答しませんでした。
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ClearCase サービスが開始を試行した際、 1053 のポップアップエラーが表示されます。

Lock manager や MVFS は問題なく開始しているにもかかわらず、ALBD サービスだけ開始できません。このメッセージは、ALBD サービスは開始しようとしたにもかかわらず、開始処理が完了しなかったことを示しています。

回避策の 1 つとして、本技術情報内の エラー 1067 の手順を参照してください。

注意: clearcase_albd アカウントに対してホスト上のローカル管理者権限を付与することで、この問題を回避できることが知られています。



エラー 1058

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C:\>net helpmsg 1058

指定されたサービスが無効であるか、または有効なデバイスが関連付けられていないため、開始できません。
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ClearCase サービスが開始を試行した際、 1058 のポップアップエラーが表示されます。

Lock manager や MVFS は問題なく開始しているにもかかわらず、ALBD サービスだけ開始できません。

この問題は ALBD のログイン前に発生するため、通常の 1067 や 1069 のエラーは表示されません。

回避策の 1 つとして、本技術情報内の エラー 1067 の手順を参照してください。



エラー 1057

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C:\>net helpmsg 1057

アカウント名が無効であるか、または存在しません。あるいは、指定したアカウント名のパスワードが無効です。
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Windows のサービスは、特定のユーザーで実行されるように構成されています。このユーザーは有効な Windows のユーザーアカウント名とパスワードをもつ必要があります。アカウントが存在しなかったり、不正なパスワードが入力された、あるいはアカウントが何らかの問題で破損したといった場合にはサービスは開始されません。

解決策の 1 つとして、本技術情報内の エラー 1069 の手順を参照してください。



エラー 1070

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C:\>net helpmsg 1070

サービスは開始後に開始待ち状態でハングしました。
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このエラーが発生する可能性自体はありますが、これまでのところ発生したという報告はありません。権限を持つアカウントとしてサービスを実行しているかどうかを判断している間に、ALBD サービスがフリーズの状態になるといったことが主な原因として考えられます

回避策の 1 つとして、本技術情報内の エラー 1067 の手順を参照してください。 手順の 1 か 2 に該当している可能性が高いと考えられます。



エラー 109

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C:\>net helpmsg 109

パイプは終了しました。
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状況によりますが、ローカル albd アカウントと clearcase グループの作成が、このエラーの原因となることがあります。このエラー発生前にドメインの albd とグループが使用されていた場合、ドメインの albd アカウントを使用するように構成するとエラーは解消します。

解決策の 1 つとして本技術情報内の エラー 1067 の手順を参照してください。



エラー 2189

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C:\>net helpmsg 2189



サービスが制御できない状態です。
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サービスは、現在要求を受け付けることができない状態にあります。サービスが開始中の場合は、そのサービスが完全に開始するまで要求を処理することができません。

数分後に操作を再試行してください。

この問題が継続する場合は、サービスが部分的に開始した状態で止まっていることが考えられます。

この場合、サーバーの再起動が唯一の解決方法と考えられます。


エラー 0005

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C:\>net helpmsg 0005



アクセスが拒否されました。
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ALBD ユーザー (デフォルトで clearcase_albd) は、ClearCase の実行ファイルが置かれているディレクトリーに必ずアクセスできるように設定されていなければなりません。ClearCase サービスアカウントがこのディレクトリーに対するフルアクセスをもっていない場合、 Atria Location Broker サービスが自らサービスを開始することはできません。

この問題は、ドメイン移行において ALBD アカウントや ClearCase グループが移行ツールを使用せずに新規に作成された場合などに起こります。

注意: Rational ClearCase LT® では、このアカウントがローカルシステムアカウントになっています。詳細は 技術情報 1164412 を参照してください。


ClearCase の実行ファイルは、デフォルトの構成では以下のディレクトリーに存在しています。

  • C:\Program Files\Rational\ClearCase\bin (ClearCase 7.0.x 以前)
  • C:\Program Files\IBM\RationalSDLC\ClearCase\bin (32 ビット Windows 上の ClearCase 7.1 以降)
  • C:\Program Files (x86)\RationalSDLC\ClearCase\bin (64 ビット Windows 上の ClearCase 7.1 以降)

注意: FAT ファイルシステムには同様のセキュリティ機能が実装されていないため、この問題は NTFS ファイルシステム上にインストールされている Rational ClearCase だけに該当します。

このケースではディレクトリーに対するセキュリティの問題に起因することが考えられるため、解決策の 1 つとして、本技術情報内の エラー 1067 の手順 7 を参照してください。



[{"Product":{"code":"SSSH27","label":"Rational ClearCase"},"Business Unit":{"code":"BU053","label":"Cloud & Data Platform"},"Component":"ALBD","Platform":[{"code":"PF033","label":"Windows"}],"Version":"2003.06.00;2003.06.10;2003.06.16;7.0;7.0.1;7.1;7.1.1;7.1.2","Edition":"","Line of Business":{"code":"LOB45","label":"Automation"}}]

Document Information

Modified date:
16 June 2018

UID

swg21442517