IBM Support

Rational ClearCase の 機能レベルについて

Question & Answer


Question

[Japanese] 現在サポートされている IBM® Rational® ClearCase® の新機能および上位レベルの変更に関する情報はどこにありますか?

Cause

機能レベルの概要については、ClearCase インフォメーション・センター機能レベルの概要 のトピックに記載されています。

VOB の機能レベルを上げる方法は IBM Rational ClearCase コマンド レファレンス 、もしくはコマンドラインから cleartool man chflevel を実行した結果を参照してください。

機能レベルを上のレベルに引き上げることはできますが、機能レベルを下げることはできません。

レプリカが作成されているVOB の機能レベルを上げる手順は、IBM Rational ClearCase Multisite 管理ガイド を参照してください。

以下は各バージョンの上位レベルの機能をまとめたものです。

Answer

ClearCase 機能レベル

VOB の機能レベルは、データベースへアクセス時に使用できる機能や拡張を決定します。

機能レベルは、各 ClearCase ファミリーのバージョンで導入された VOB データの保存方法に影響を与える機能を整数で表します。機能レベルは、古いバージョンの ClearCase がインストールされているクライアントホストで認識されない新機能を、使用できないようにすることを目的としています。新しい機能レベルによって保護されている機能は、古い ClearCase バージョンを利用しているクライアントではサポートされません。VOB 機能レベルの引き上げは、すべてのクライアントが共通のバージョンにアップグレードした後に行ってください。

IBM Rational は、機能レベルを上げるための条件が揃った時点で、関連するすべての VOB 機能レベルを同時に上げることを推奨します。複数の異なる機能レベルを持つ VOB (例えば、UCM プロジェクト VOB (PVOB) とコンポーネント VOB や管理 VOB (AdminVOB) と管理 VOB を親に持つ VOB (クライアント VOB) に影響するような操作を行うことで、予期せぬ結果となることがあります。

VOB の機能レベルは VOB 作成時に設定されます。下記の例外を除き、デフォルトではサーバー上にインストールされている ClearCase のバージョンがサポートする最上位の機能レベルが設定されます。 例えば、ClearCase 8.0 のサーバー上で新規 VOB を作成すると、下記表に示されるように機能レベル 7 の VOB が作成されます。

例外: ClearCase 7.1.2.2 または、それ以降の 7.1.2.x フィックスパックレベルのサーバー上で作成された新規 VOB は、デフォルトでは機能レベル 5 として作成されます。

この表は、新規機能レベルが最初に追加された ClearCase バージョンを示しています。機能レベルは IBM Rational がサポート停止を発表するまで、またはリリース ノートに記載されている間サポートされます。

注意:  IBM Rational がリリース・ノートでサポートの停止を発表しない限り、新しいバージョンがリリースされても機能レベルは引き続きサポートされます。




機能レベル
導入されたバージョン
サポート停止バージョン
1
3.0
7.1
2
4.0
7.1
3
2002.05.00

2003.06.00

7.0

7.1.2.2

8.0

8.0.1

9
9.0

詳しくは、ClearCase Knowledge Center の IBM Rational 管理ガイド「機能レベル」の項目をご覧ください。



現在の機能レベル概要:

機能レベル 9:

機能レベルを 9 へ上げることで、VOB に対して以下の変更が行われます。

  • ブランチの明示的なマスターシップの割り当て
  • "sideways" リベース操作の同期をサポートする新規 oplog 項目

詳細については、技術情報 1972269 をご覧ください。

機能レベル 8:

機能レベルを 8 へ上げることで、VOB に対して以下の変更が行われます。

  • VOB へのアクセス制御をする ACL (アクセス管理リスト)
  • 新しいエレメントのグループに対する mkelem/mkdir コマンドの動作変更。新規エレメントには、ユーザーのグループからでなく、それらが最初に入っていたディレクトリ エレメントと同じグループ所有権が割り当てられます。詳細については、Rational ClearCase バージョン 8 コマンド リファレンス mkelem をご覧ください。

機能レベル 7:


機能レベルを 7 に上げると ( または、レプリカが作成されている VOB の場合には VOB ファミリを機能レベルを 7 に上げると ) 、VOB で以下の変更が行われます。
  • " Evil twin " の検知と防止
  • Rational Team Concert との統合をサポート
  • Unicode タイプマネージャーの定義済みエレメントタイプ
  • UCM パフォーマンスの改善
  • チェックイン、チェックアウト時刻のより正確な記録

機能レベル 6:

レプリカの作成されている VOB ファミリーの機能レベルを 6 へ上げることで、VOB に対して以下の変更が行われます。

  • チェックアウトの操作時に、ユーザーがマスターシップをリクエストできる新しい機能 Synchronous Request for Mastership(SRFM)を利用できるようになります。詳細については、技術情報 1470733 をご覧ください。

機能レベル 5:


機能レベルを 5 に上げると ( または、レプリカが作成されている VOB の場合には VOB ファミリを機能レベルを 5 に上げると ) 、VOB で以下の変更が行われます。
  • 機能レベル 5 の VOB には、2 GB より大きいエレメントを含めることができるようになります。
  • PVOB とすべてのコンポーネント VOB が機能レベル 5 にある UCM プロジェクトは、いくつかの UCM 操作での改良点を利用することができるようになります。

詳しくは、ClearCase 7.0 リリースノートの「統一変更管理 (UCM) の改善」の項目を参照してください。
  • レプリカ ファミリーが機能レベル 5 の場合、syncreplica-maxsize オプションを使用するとレプリカの作成をより効率的に行えるようになります。


機能レベル 4:


機能レベルを 4 に上げると ( または、レプリカが作成されている VOB の場合には VOB ファミリを機能レベルを 4 に上げると ) 、VOB で以下の変更が行われます。

  • 機能レベル 3 では、UCM 環境でのクライアント / サーバーの互換性に制限がありました。機能レベル 4 で追加された制限はありません。PVOB クライアント/サーバーの互換性の点ではレベル 3 と同じです。読み取り専用ストリームと単一ストリームのプロジェクトは、機能レベル 3 以上の PVOB のみに制限されていることに注意してください (mkstream のレファレンス ページを参照してください)。
  • 機能レベル 4 とそれ以上の VOB の間で、MultiSite の権限を維持するレプリカの設定が使用できます。関連技術情報: make branch operation may fail and set preserve perm not valid.
  • 定義済みエレメントタイプ xmlhtmlrose (存在する場合) は、それぞれ xml_v5.0html_v5.0rose_v5.0 に名前が変更されます。同様に、変更したエレメントタイプ名は name_v5.0 に変更されます。v5.0 タイプは、既知エレメントタイプとしての状態を失います。したがって、新しいエレメントを作成すると、ファイルからタイプへのマッピングメカニズムでこれらのタイプはデフォルトとして取り扱われません(cc.magic のリファレンスページを参照してください)。既存のエレメントのタイプは変更されません。ただし、chtype を使用して変更することができます。
  • 新しい定義済みエレメントタイプの xmlhtmlrose が作成されました。タイプマネージャを text_file_delta マネージャではなく binary_delta タイプマネージャベースとするためにタイプが置き換えられています。cc.magic ファイルは、デフォルトで新しいエレメントをこれらのタイプにマッピングします。
  • エレメントタイプ xde が作成されます。



Rational ClearCase 2003.06.00 では、Rational ClearCase Attache 製品はサポートされません。

Rational ClearCase 7.0 は、VOB 機能レベル 0、1、および 2 をサポートする最後のメジャー リリースです。

Rational ClearCase 7.0 で VOB スキーマバージョン 53 はサポートしません。詳しくは、ClearCase 7.0 リリースノートと技術情報 1201579 を参照してください。

Multisite のレプリカを新しく作成する際の機能レベルによる制限に関する情報は IBM Rational ClearCase Multisite 管理ガイドにある mkreplica (cleartool man mkreplica) の項目で確認してください。

[{"Product":{"code":"SSSH27","label":"Rational ClearCase"},"Business Unit":{"code":"BU053","label":"Cloud & Data Platform"},"Component":"Feature Level","Platform":[{"code":"PF002","label":"AIX"},{"code":"PF010","label":"HP-UX"},{"code":"PF016","label":"Linux"},{"code":"PF027","label":"Solaris"},{"code":"PF033","label":"Windows"}],"Version":"7.0;7.0.1;7.1;7.1.1;7.1.2;8.0;8.0.1;9.0","Edition":"","Line of Business":{"code":"LOB45","label":"Automation"}}]

Document Information

Modified date:
29 September 2018

UID

swg21385113