FastBackには以下のような監視・通知機能があります。
- FastBackサーバー自身のヘルス状態(死活)を一定時間毎に通知する
- ジョブのエラー、リポジトリー使用率のしきい値超えなどのイベントをアラート通知する
標準で備わっている通知の方法はメールですが、スクリプトを使ってSNMPアラートを上げることなども可能です。
設定の手順
サーバー自身のヘルス状態を一定時間毎にアラート通知する
FastBack Manager(サーバー)で通知先のメール・アドレスおよびヘルス状態の通知周期を設定します。

ジョブのエラーなどのイベントをアラート通知する
通知すべきイベントが発生した場合はFastBackはExternalNotification.batを起動します。エラーメッセージ、ジョブ名など各種のアラートの内容は環境変数としてセットしてくれますのでバッチファイル中で自由に使うことができます。(利用できるFastbackの環境変数の一覧はこちら
をご参照ください。)
 | 5.5.0.1日本語版利用時の注意点
- ExternalNotification.batは <導入ディレクトリー>\Tivoli\TSM\FastBack\utilities の下にあるのですが、イベント発生時に起動されないという不具合があります。回避策としては<導入ディレクトリー>\Tivoli\TSM\FastBackの下に Xpress Utilities というディレクトリーを作成して utilities の下のファイル群をすべてコピーしてください。Xpress Utilities の下のExternalNotification.batが起動されます。
- ExternalNotification.batの中でアラートを送るべきかどうかのフィルタリング判定の箇所が英語の文字列を探索する形で行われています。日本語環境ではメッセージが日本語なので上記探索がヒットせず、結果として送信する箇所に制御が渡りません。
contain.exe "%XR_MSG%" "aborted" "The limit for repository" --> この探索が日本語では無効。
If %ERRORLEVEL% EQU 0 goto SEND
.......
contain.exe "%XR_MSG%" "The repository is cleared"
If %ERRORLEVEL% GTR 0 goto END --> 無効な探索で%ERRORLEVEL% が非ゼロのため終了のラベルに飛ぶ
最も簡単な一時的回避策は以下のようにヒットするしないに関わらず送信してしまうことでしょう。
If %ERRORLEVEL% GTR 0 goto SEND
|
ExternalNotification.batをご要件に合わせて編集します。
- メール送信のためにスクリプト中の変数を環境に合わせて変更
| 変数 |
意味 |
| SMTP_SERVER |
SMTPサーバー名 |
| SMTP_PORT |
デフォルトの25以外の時 |
| SMTP_TO_ADDRESS |
アラート送信先メールアドレス |
| SMTP_FROM_ADDRESS |
発信者メールアドレス(FastBackからの通知を識別するするため) |
FastBackSendMail.exeというメール送信プログラムが提供されています。
- メール以外のご要件への対応( SNMPアラートを上げたい、監視対象のファイルに追記したい等々)
FastBackが製品としてご提供しているのはメール送信のためのFastBackSendMail.exeのみです。SNMPエージェントのプログラム等は添付しておりませんので、お客様で何らかのものをご用意いただく必要があります。FastBackはアラートのメッセージ類を環境変数に設定してExternalNotification.batを起動するだけです。 逆に言えば、バッチ・ファイルで処理できるものであれば、スクリプトを書けば何でもできる、ということです。
機能の確認方法の例
FastBackサーバー自身のヘルス状態(死活)を一定時間毎に通知
FastBack Manaerのパネルにメールテスト送信のボタンがあります。あとは放っておけばメールが指定した時間単位に送られてきます。
ジョブのエラーなどのイベントをアラート通知
一番簡単なのはFastBackクライアントを止めてしまってからFastBack Managerで即時にバックアップを採取することでしょう。「取れなかった」というアラートのイベントが発生します。
機能確認のための環境の例
メールとSNMPの機能の確認をするために一々エンタープライズ級のメール・サーバーやSNMPの監視コンソールを導入・設定するのは勘弁です。1台の中でスタンドアロンで機能確認をするために以下のフリーウエアを使わせていただきました。ネット上で皆様が色々とツールを探す手間を省くために、私が利用してみたツール類をご紹介しておきます。(個人的にいくつか試してみて「簡単でいい!」と思われたものをご紹介しているだけで、これらのツールを推奨する意図はありません。)いずれもSMTP/POP3/SNMPなどの知識が無くても簡単に手軽に設定ができました。この場を借りてお礼申し上げます。
- TWSNMP

SNMPアラートの監視コンソールとして使用。GUIパネルですし、IPアドレスを指定するとノードを自動で検出してくれるのでとても楽です。他にも監視機能も充実していそうです。
- ウィズ98 メールサーバ

FastBackの投げるメールをlocalhostで受けるメールサーバーとして。設定も超簡単です。
- Post Go!

POP3でアラートのメールを受信するためのメーラーとして。 これはシェアウエアです
- SNMPCop

コマンド行から起動できるSNMPエージェント。スクリプト(ExternalNotification.bat)の中で使用。
以下、各ツールの画面イメージを掲載しておきますね。
- TWSNMP

- ウィズ98 メールサーバ

- Post Go!

お世話になっております。
TMIの池山です。
「5.5.2で上記の不具合は直ったようです」とのことでしたが、
5.5.4でテストしたところ直っていませんでした。
「ヒットするしないに関わらず送信してしまう」という回避策をとると、
1度のスナップショット操作で5通位メールが飛んできてしまうので・・・
バッチファイルのはじめに下記1行を挿入して、
ERRORとWARNINGの時のみ通知させるようにしました。
IF /i NOT %XR_EVENT_LEVEL% == ERROR IF /i NOT %XR_EVENT_LEVEL% == WARNING goto end
今のところ、意図した通り通知されているようです。
PS.
ERROR 又は WARNINGの時 通知するサンプルバッチファイルも用意されているのですが、
フォルダを指定するパスから間違っていて、かなり修正しないと動かなそうでした。