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BMR(Bare Machine Recovery)のご紹介
Added by ISHIDA, last edited by ISHIDA on Jun 02, 2009  (view change)
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いまさらですが「そういえばFastbackのもうひとつの良さであるBMRについて、きちんとご紹介していなかったなあ。。」と思ったので概要をご紹介させていただきます。

BMR(Bare Machine Recovery)とは?

  • BMRはFastbackのオプション製品(有償)で、OSドライブ(通常はC:ドライブ)を保護するためのものです。
  • 業務マシンがハードウエア的に破壊したりOSが起動しなくなった場合にはOSドライブを復元する必要がありますが、
    OSが起動しないと復元作業自体を行うことができません。BMRはこのような場面でお役に立ちます。
  • BMRを使って事前に起動用のCDイメージを作成しておけば、障害時にマシンにCDを挿入してCDから起動を行い、
    Fastbackで取っていたOSドライブのバックアップをGUI画面を使って簡単に復元することができます。

BMRの価値

皆様の環境では、もし本番の業務マシンが全部壊れたときは、どうご対応されるプランになっておられますか?
中小規模のお客様のIT環境では、データやデータベースだけバックアップしておけばよい、
マシンは代替機を手配してOSやミドルを再導入すればよいではないか、というご方針のところも多々見受けられます。
もちろん、それはそれで「技術的に可能」ですが、復旧作業のために失われる時間や業務停止に伴う機会損失、
お客様へのサービス低下はどう考えるべきでしょうか?
また、OSの全体バックアップは導入時に一度だけ取って、あとはまったく取っていない、などのケースも多いのではないでしょうか。
Fastback BMRは上記のような場面でもお客様のビジネスを保護し、万が一のマシン全面ダウン時に迅速なビジネスの復旧をお手伝いします。

BMRでできること

  • まずはFastbackで事前にOSドライブのバックアップ(スナップショット)をとっておきます。
  • Fastbackは本体の標準機能だけでOSドライブも他のドライブと区別なくバックアップすることができます。
    (バックアップをするときにはBMRは必要ありません。FastbackはOSのレイヤーより下のデバイス・ドライバーのレベルでディスクのバックアップを取るので、OSがファイルをロックしていても関係ありません。)
  • もしマシンが起動しなくなった場合でも、BMR CDを使ってマシンを起動し、画面に沿って操作すればOSドライブを簡単に復元できます。
  • 同一のマシンのみならず、異なるマシンへの復元も可能です。(どんなマシンでもオーケー、ではありませんが。後述。)
  • 異機種間での復元の機能を利用してVMware環境やHyper-V環境への移行(P2V)に使うこともできます。

BMRの優れたところ

  • OS部分のバックアップを業務稼動中でも取れます。
    マシンの遮断が必要なので導入した直後に1回だけとってあとは放置、なんてことはありません。
  • Fastbackのオプション製品です。OS部分の復旧に特化したまったく別の製品というわけではありません。
    日々のバックアップの流れの中で、気軽に、頻繁に、他のスナップショットと同期を取ってディスク増分のみをバックアップできます。
    頻繁にバックアップすれば、「OS部分を復旧したが設定が全部元に戻ってしまった!」なんてことも予防できますね。
  • 復旧が非常に高速です。一般的に、30分以内にOSの復元ができます。(20MB/秒として20GBなら17分で復元できる計算です) ということはビジネスも30分以内に復旧できる、ということです。
  • 操作が簡単です。GUI画面での操作により簡単に復元できます。
  • 元のマシンだけではなく、構成の異なるマシンであっても復元できます。
    その場合、ディスク復旧後に復旧先のマシン用のデバイス・ドライバーを後からインストールできます。
    他社の類似製品の場合はリストに掲載されたベンダーの特定のマシンしかサポートしない、という場合もあるようですが、
    FastbackのBMRは、より広範囲なハードウエアをサポートします。
  • 気になるお値段も、とてもリーズナブルです。※お値段はこちら

BMR利用時のバックアップとリストアの流れ

1. 同一マシンへ復元する場合

この場合は、既にバックアップ・イメージに復旧対象マシンのドライバー類が含まれていますのでバックアップとマシンのハードウエアの辻褄が合います。
したがって素直に復元すれば、そのままOSをブートできます。

2. 異機種のマシンへ復元する場合

元のマシンがハードウエア的に破壊してしまった場合には、復旧のための別のマシンを用意せねばなりません。でも、まったく同じ構成のマシンをそう簡単には手配できませんよね。このような場合でも、BMRを使えば異機種マシンへバックアップを復元することが出来ます。
但し、この場合はバックアップ・イメージに含まれているデバイス・ドライバー類と、新しいマシンに必要なデバイス・ドライバー類が不一致である可能性が高く、そのままではデバイス・ドライバーとハードウエアの辻褄が合っていないので結果的に起動ディスクを認識できず、ブートができない事態も考えられます。
Fastback BMRでは、バックアップの復元後に再度Any-to-Any リストア を実行すれば、新しいマシンに必要なドライバー類をBMR CDから後からインストールできます。
ただし、このパターンはマシンのドライバー環境などがきちんと認識できることを事前に確認しておいたほうがよいですので、必ずテストを行っておくことをお勧めします。
いざ障害時になったら復旧できなかった、では困りますので。。

BMR全体図

BMRを使用した回復は、大きく①BMR用CDイメージの作成 ②同CDイメージでブートしてリストア の2つのフェーズから成ります。

【事前に準備】BMR用CDイメージの作成

  • 事前にBMRを利用する予定のマシン向けのドライバー類を組み込んだCDイメージ(*.iso)を作成し、CDに焼いておきます。その際、必要であればマシンのディスクとネットワークのデバイス・ドライバーを組み込んでおいてください。

【障害復旧時】同CDイメージでマシンをブートしてバックアップをリストア

  • マシンを復元する場合は①で準備しておいたCDイメージからマシンをブートします。
  • この時にWindowsPEベースのBMRのプログラムが起動し、パネルから対話式に復元の操作を実行できます。
  • 事前に取ったC:ドライブのバックアップのイメージは、Fastbackのリポジトリーにありますので、BMRはリポジトリーにアクセスできなくてはなりません。リポジトリーへはネットワーク経由(通常の場合)またはディスク直(リムーバブルUSBディスクを後から直接接続した場合など)のいずれかでアクセスできます。一旦復旧が完了すれば、同一機種の場合はそのままリブートでオーケーです。異なる機種の場合はバックアップのリストア後、再度、デバイスドライバーなどの環境を調整してからリブートします。

BMRの中のしかけとドライバー

BMRはマイクロソフト社の提供するWindows 自動インストール キット (Windows AIK) を組み込んで使用しています。
Windows AIKはMicrosoft Windows Vista™ ファミリ のインストール、カスタマイズ、および展開を支援するツールで、Windows PE イメージの作成が可能になります。
BMRで起動した時のOSはWindowsPE(≒Vista)ベースのものであるため、ネットワーク・ドライバーまたはストレージ・ドライバーはWindowsPE(≒Vista)に対応したものである必要があります。つまりFastback BMRの稼動環境は2つのフェーズに分けて考える必要があります。

【フェーズ1】BMR CDで起動した環境(WindowsPE(≒Vista))

上記「BMR全体図」の薄い青の部分 のお話です。
BMR CDで起動した環境で直付けのリポジトリーのディスクや復旧するマシンのローカル・ディスクにアクセスするにはVista環境でディスクを認識できる必要があります。つまり、ディスクのデバイス・ドライバーとしてはWindows PEがデフォルトでサポートしているか、もしくはVista用のデバイス・ドライバーを自分でCDイメージに組み込んでおく必要があります。
同様に、ネットワーク経由でリポジトリーへアクセスする方式の場合にはVista環境でネットワーク・カードを認識できる必要があるので、ネットワーク・カードのデバイス・ドライバーをWindows PEがデフォルトでサポートしているか、もしくはVista用のデバイス・ドライバーを自分でCDイメージに組み込んでおく必要があります。
ご自分でドライバーを組み込む場合、これらのドライバーはCDイメージ作成時にディレクトリー PEDrivers の下に各々コピーしておきます。(下図青い部分)

【フェーズ2】リストアした後の環境(個別)

上記「BMR全体図」の黄色の部分 のお話です。
元のマシンに復元するときは元のマシンのバックアップの中にマシンのディスク用のデバイス・ドライバーが組み込まれていますから、考慮不要です。
異機種のマシンに復元する時は、そのマシンのディスク用のデバイス・ドライバーが含まれていない可能性があるので、その場合は復元後にAny-to-Any Restoreの機能で
そのマシンに合ったドライバーを追加する必要があります。
ご自分でドライバーを組み込む場合、これらのドライバーはCDイメージ作成時にディレクトリー DissimilarStorageDriversの下に各々コピーしておきます。(下図赤い部分)

CDイメージ作成の例

こちらをご参照ください。(この記事はVMwareの場合の例ですが、それ以外の場合でも同じです。)

リストアの画面例

こちらをご参照ください。 (この記事はVMwareの場合の例ですが、それ以外の場合でも同じです。)

BMRでハマらないために(注意点)

1.リポジトリーのディスクはドライブとして定義

BMRを利用する際はFastbackのリポジトリーはディスク丸ごと1本、ではなくパーティション(ドライブ)を割り当ててください。
ディスクとして定義してしまうとBMRを起動した環境で、ディスクをリポジトリーとして認識できなくなってしまいます。

2.デバイスがWindows Vistaサポートされていることの確認

BMRはCD起動時にはWindows PE環境を使用しますのでディスクやネットワークを使う為にはVista用のドライバーが必要です。Windows PE環境でデフォルトで認識できず、かつマシンのベンダーがVistaドライバーを提供していない場合にはCDにドライバーを組み込むこともできませんのでBMRが利用できません。古いマシンなどではご注意くださいませ。

3.異機種(Any-to-Any)リストアでサポートされている構成

異機種マシンに復元する、いわゆるAny-to-Any リストアの場合は、ストレージやネットワーク・ドライバーでサポートされるものが限定されています。ここにリストされているドライバーのみがサポートされていますので事前にご確認ください。Any-to-Any リストアは「あらゆるマシンをサポートする」ものではございません。サポートする・しないはデバイス・ドライバーのレベルで定義されています。(そのデバイス・ドライバーを使用しているマシンであればマシンのベンダーを問いません。サポートの有無はベンダーのマシン毎に定義されているわけではなく、デバイス・ドライバーのレベルで定義されています、ということです)

4.事前のテストをお勧めします

BMRを適用される場合は実機で事前のテストをお勧めします。
いざ復元!となったらデバイス・ドライバーが認識できなくて復元に失敗した、ではご迷惑をかけてしまいます。事前に利用予定のマシン向けのCDイメージを作成し、リストアできることをご確認ください。

これはまだ弊社でも確認中(2009-04-30現在)なのですが、リストア時に一度に複数のボリュームを指定するとパフォーマンスが落ちる、との経験談が寄せられました。
上記の真偽に関わらず、復旧時にはまずはシンプルに、OSボリュームのみをBMRで復元することをお勧めします。
OSが復元してマシンさえ立ち上がってしまえば、あとは並行でリストアする、インスタント・リストアですぐに業務を開始する、などで結果的に早くビジネスを復旧できるように思います。

BMR周りの記事や情報源


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