FastbackはVMware統合時のOS移行ツールとしてもお役に立ちます!
昨今はコスト削減の観点から、複数のサーバーをVMWareやHyper-Vなどの仮想化環境上に統合する動きが加速しています。
仮想化サーバーへの統合の際は、既存のOS環境を新しい仮想環境へ移行する必要がありますが、OS部分も含めて丸ごと移行するのは結構大変な作業です。
実際、Webを調べると有料の「P2V移行支援サービス」や「実環境→仮想化環境移行ツール」が多数あるようですが、結構高額なものが多いようです。
単なる物理マシンから仮想マシンへの移動(P2V)ではVMware converterの無償版がありますが、ESXサーバーのファイル形式に変換するために
時間がかかりますので、週末などの限られた時間内で本番移行する際には時間的に厳しいケースもあるでしょう、
実は、FastbackはVMware仮想化環境への移行ツールとしても利用できます。環境移行のための手間やコストが削減できますし、
作業ミスも減らすことができます。
- BMRを使えばOSを含めてドライブ丸ごとそのまま移行できます。
- 作業手順がシンプルなので移行時の作業ミス・作業漏れを大幅に減らせます。
- 通常、20MB/秒以上のスピードで移行でき、移行のための作業時間を短縮できます。
20MB/秒として20GBを17分で移行できる計算です!
- 商用・有償の移行専用ツールに比して、バックアップ+移行の2つの用途に使えるのでコスト的にもお得かと。
(特にFastback Centerは8コアまでは何CPUでも同一料金なのでお得!)
- 環境移行ツールとして使ったあとは、当然ながら本来のデータ保護ツールとして利用できますので投資が無駄になりません。
FastbackはVMware環境を正式にサポートしています。
VCB(VMware Consolidated Backup)なしでも仮想マシンを保護できるのです! 「一粒で二度おいしい」とは、このことではないでしょうか。
Fastbackでできること
- OSを含むドライブ全体をまとめてバックアップし、VMware ESX ServerやHyper-Vなどの仮想環境下に簡単にリストアできます。一度に複数のドライブをリストアすることも可能です。
- 実環境→実環境(P2P)は当然として、実環境→仮想環境(P2V)、仮想環境→実環境(V2P)、仮想環境→仮想環境(V2V)のいずれもサポートします。
- 勿論、移行後のゲストOSにFastbackクライアントをインストールして、バックアップを行うことも可能です。

Fastbackを使用したOS移行作業のイメージ
以下が大まかな作業イメージです。見てお分かりのように、FastbackとBMR(Bare Machine Recovery)を使えば、移行の作業は非常にシンプルなものになります。
OS丸ごと一括でリストアするので作業漏れがありません。
なお、BMRを使用するのはC:ドライブなどのOS部分を復元するためです。移行するシステムにD: E:など複数のドライブが存在する場合には、
BMRでまとめてリストアしてもよいですし、一旦OSを移行して仮想環境上で起動してから、あとは普通にFastbackマウントなどのツールを使って
実環境でとったスナップショットを仮想環境へリストアするのでもいいです。こちらもシンプルですね。

※②は実際はCDドライブではなく BMRで作成した *.isoファイルから直接ブート可能。

VMware ESX サーバーでのリストア中の画面の例
以下はVMware ESX Server上でFastback BMRを使って別のマシンのWindows2003をリストアしている様子です。
リストアが終わったら、再度BMRを起動してVMWare用のディスクのドライバーをANY-TO-ANY HWリストアで導入します。
あとは仮想マシンをリブートすれば、次回は何事もなかったかのように仮想マシン上でWindows2003が起動しますよ。( 結構感動です。)

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移行の際のライセンスの考え方
バックアップ用途と移行用途の場合で、若干ですが考え方に違いがありますので以下にご説明します。
仮想化環境では実際のマシンのコアに課金
- Fastbackは仮想環境を動かしている実際のマシンのコアに課金します。個々のゲストOS単位の課金ではありません。
当該マシン上でいくつ仮想環境を動かそうと、料金は変わりません。
原則、バックアップを行うサーバーのコア単位に課金
- Fastbackはバックアップを行うサーバーのコア単位に課金します。リストア先のサーバーに対してではありません。
もしマシンに障害が発生して一時的な回復のために別のマシンにリストアを行う場合、リストア先のマシンへの課金は発生しません。
移行時は例外的にVU数の大きいほうに課金
- 上記は通常のバックアップ、リストアの場合ですが、移行目的の時は例外的に VU数の大きいほうに課金 します。
例えば移行のためにマシンAからマシンBに環境を移行する場合、マシンAとマシンBのVUの大きい方に課金します。
移行時は移行元、移行先を使い続けるかどうかで違いがあります
- 移行の場合は① 移行元サーバーをもう使わない場合(MOVE)と、②移行元も同時に使い続ける場合(COPY) がありえます。
簡単に申せば、「使い続ける場合には、使うサーバーには課金します」という考え方です。
Fastbackのライセンスは特定のサーバーに紐付けられたものではありません
- 上記でライセンスの不足が出た場合は不足している分のみをご購入頂けば結構です。サーバー単位に全部買いなおしにはなりません。
まとめ
移行元=A、移行先=Bとして A->Bの移行をするとします
| # |
目的 |
シナリオ |
課金対象 |
| 1 |
業務の復旧 |
復旧のために一時的にAをBにリストアするが、別途Aに戻す |
Aのみに課金 |
| 2 |
移行 |
Aはもう使わない |
AとBのVUの大きい方に課金 |
| 3 |
移行 |
Aも継続して利用 |
AとBの両方に課金 |
つまり、現状の実マシンではFastbackを利用していないけれど仮想環境上では利用する場合には、
大きいほうのマシン(統合するのですから通常は移行先でしょう)分のライセンスだけで移行に使ってもよい、
移行元のマシンに一時的にFastbackを入れてもライセンスは発生しません、ということです。
移行作業と移行後のバックアップの両方に使えるのでとってもお得かと思います。
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ケース・スタディ
- 100VUのマシンが破壊したので400VUのマシンに一時的に復旧した。
この場合は復旧目的で上記まとめ表の[1]に該当するので100VUあれば結構です。
- 100VUのマシンと200VUのマシンを400VUのマシンの仮想環境に移行した。移行後はもう元のマシンではFastbackは使わない。
この場合はMOVE型ですので上記まとめ表の[2]に該当。大きいほうに課金、とのルールなので400VU必要です。
すでに元のマシンで300VUお持ちであれば、不足の100VUを追加でご購入ください。
- 100VUのマシンと200VUのマシンを400VUのマシンの仮想環境に移行した。移行後も元のマシンでもFastbackを使い続ける。
この場合はCOPY型ですので上記まとめ表の[3]。使うマシンに課金、とのルールなので計700VU必要です。
すでに元のマシンで300VUお持ちであれば、不足の400VUを追加でご購入ください。
- その他Fastbackのライセンスや価格の一般的なお話はこちらにまとめてございます。
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VMware ESX環境への移行 ~注意点、Tips
皆様もVMware WorkstationやVMware Playerは個人のレベルでご利用経験がある方も多いかと思いますが、本格的なサーバー統合環境である
VMware ESX Serverを使ったことがございますか?あたりまえなのですが、VMware ESX Serverは Workstationとは違う点もあります。
私、VMware Workstationは個人の検証環境などで利用していたのですが、ESX Serverは今回の検証で初めて使いまして、
その違いに戸惑った箇所がいくつかありました。
以下、恥ずかしながら、実際の移行作業で判明した注意点、学んだ点などをいくつか書いておきます。
ESX Serverに詳しい方には「当たり前」なことばかりですが、「誰でもはじめは初心者」ということで、お許しください。
FastbackがサポートしているWindows環境のみが移行できます。
- Fastbackを使用してバックアップ&リストアを行うのでFastbackやFastback BMRがサポートしていない環境は移行できません。
- こちら
のFastbackクライアントがサポートする環境のみが移行できます。
例えばFastbackはWinodws NTをサポートしていませんので、移行できません。
- NTFSが前提ですのでNTFSでないボリュームは移行できません。
- Fastback クライアントは5.5.2レベルでは以下のOSをサポートしています。
| Microsoft Windows 2000 Standard Server, Advanced Server, and Professional Editions, Service Pack 3 or later |
| Microsoft Windows 2003 Standard Server and Enterprise Server, Service Pack 1 or later |
| Microsoft Windows 2003 64 bit Edition Supports the following 64-bit processors |
| Microsoft Windows XP Professional Edition, Service Pack 1 or later |
| Microsoft Windows 2008 Server (all editions except Windows HPC Server) |
| Microsoft Windows Vista, Service Pack 1 or later |
BMR用のCD作成時はVMware用のネットワーク&ストレージ・ドライバーを含めてください。
VMwareのネットワーク・ドライバーはVMware上でBMRブートした際にネットワークを認識するために必要です。
VMwareのストレージ・ドライバーはリストアが終わったOSをブートした際に仮想ディスクを認識するために必要です。
いずれも、BMR CDイメージに含めてください。(具体的な手順は、末尾にご紹介している記事にございます)
BMR用のisoのディスク・イメージはデータストアに格納する必要があります。
リストア先の仮想のディスク区画は実環境以上の大きさを定義してください。
新規に仮想マシンを作成する場合は、VMWareでの仮想マシン作成時に実環境以上の大きさディスク量を定義しておけばよいだけです。
実際の定義場所はここになります。(実データ量ではなくドライブの定義サイズの話です)
あとはいちいち事前にパーティションの定義や初期化をせずとも、BMRが勝手に区画を作成してくれます。
既に区画が定義済み、複数の区画を微妙に調整したい、などの場合は こちらにあるようにBMRでのリストアの途中でコマンドでパーティションを
定義したり拡張したりすることもできます。
リストア完了後のOSブートでVMware Toolsのインストールを忘れずに!
ネットワークが使えなくなります。
移行作業の手順はこちら
BMRを使ったVMware環境への移行手順の記事で実際の手順をご紹介しております。ぜひご覧ください。