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コラボレーションによるデバッグ: 第1回 インストール

IBM Rational Team Concert Clientのデバッグ拡張機能

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レベル: 初級

布施 昌之, ソフトウェア開発研究所, IBM
保田 由希子, ソフトウェア開発研究所, IBM

2009年 3月 06日

IBM Rational Application Developer for WebSphere Software V7.5では、初のJazzベースの製品であるIBM Rational Team Concert Clientが統合され、コラボレーションによるソフトウェア開発環境を提供しています。この記事では、その統合の成果であるコラボレーションによるJavaプログラムのデバックについて、一台のPCでも容易に体験できるようなインストールと設定方法を交えてご紹介します。セッション・デバッグにより、リモート環境にあるデベロッパー間でデバッグを行う場合やチーム内の他のユーザーにデバッグを依頼する場合などに活用でき、チーム開発における生産性をあげることが可能になります。


Rational Team Concertについて

2001年に発表されたEclipseプラットフォームは、その生産性、拡張性の高さから統合開発環境の標準として多くのソフトウェア開発者に支持されEclipse Foundationによって現在もなお、その進化と発展が続いています。IBMは2007年に次世代の開発環境プラットフォームとしてJazzプラットフォームを発表しました。長年に渡るEclipseプラットフォームへの貢献に基づく精神を引継ぎ、Eclipseプラットフォームが個々の開発者の生産性を向上させたことに加え、コラボレーションおよびアジャイルソフトウェア開発手法を実装することでチーム開発からソフトウェア開発ライフサイクルに至るまでの生産性の向上を狙い、2008年6月に初版がリリースされました。Eclipseプラットフォームと同様に継続して改良が続けられています。状況はhttp://jazz.net/ コミュニティーサイトで公開され、リアルタイムで開発状況に接することができます。

Rational Team Concertは、Jazzをベースにした商用製品です。




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Rational Team Concert Serverのインストール

developerWorksサイトから評価版を入手します。

入手したファイルRTC-Standard-Full-1.0.1-Win-Local.zipを解凍し、launchpad.exeを起動後、「Jazz Team Server Standard Edition」をクリックしてサーバーのインストールを始めます。(図1)


図1 Rational Team Concert Standard Edition Launchpad

インストールするパッケージ、ライセンス使用条件メッセージ等を確認しながら「次へ」をクリックして進みます。「要約」ステップ(図2)で「インストール」をクリックするとインストールが開始されます。


図2 Installation Manager 「要約」ステップ

「正常終了」メッセージを確認し、Installation Managerを終了します。

Windowsのスタートプログラムメニュー、すべてのプログラム > Jazz Team Server > Start Jazz Team Serverを選択します。Tomcatのコンソールが表示されることを確認後Webブラウザーで、https://localhhost:9443/jazz/setup を開きます。

( Team ServerのTomcatは、初期設定として自己署名証明書によるSSL通信が設定されています。FireFox 3.0の場合は、この証明書を例外として追加する必要があります。)

ログイン画面でユーザーID, パスワードフィールドにADMINを入力してログインします。

Fast Path Setup」をクリックし、Setup User Registry画面 Step 1のTypeに「Tomcat User Database」が選択されていることを確認します。

Step2で、適当なユーザーID, 名前(Name), パスワード, E-メール・アドレスを入力します。これは、後のセットアップで使用します(図3-1)。ここでは例としてユーザーID と パスワードにchris, 名前(Name)にクリス, Eメール・アドレスにchris@example.comを使用しています。


図3-1 Setup User Registry

Step 4でClient Access LicensesとしてRational Team Concert - Developerをチェックし(図3-2)、「Next」をクリックします。


図3-2 Setup User Registry

「Jazz Team Server Setup successfully completed」が表示されたら、「Finish」をクリックします。Server Status Summaryが表示されます。一旦、ログアウトし、Windowsのスタートプログラムメニューの「Stop Jazz Team Server」を選択してサーバーを終了させます。




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Rational Application Developer for WebSphere Softwareのインストール

developerWorksサイトから評価版を入手します。「Local install using Download Director or HTTP」リンクからインストールイメージファイルを入手して解凍します。RAD75_E1.zipからRAD75_E6.zipの6ファイルと次章でインストールするC1N1HML.zipが最低限必要になります。

Lanchpadを起動し(図4)、「IBM Rational Application Developer for WebSphere Softwareのインストール」をクリックし、ライセンス使用条件メッセージ等を確認しながら「次へ」をクリックして進みます。


図4 Rational Application Developer for WebSphere Launchpad

デバック機能とRational Team Concertクライアントのインストールは、初期設定ではインストールされないため「フィーチャー」の選択ステップで「Rational ライフ・サイクル統合」ツリーの中にある「Rational Team Concert - Client」と「Debug Extension for Rational Team Concert Client」を選択しインストールします。(図5)


図5 インストールするフィーチャーの選択

「正常終了」メッセージを確認し、Installation Managerを終了します。




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Rational Team Concert Server デバッグ拡張機能のインストール

前章の図4のLaunchpadで「Rational Debug Extension for IBM Rational Team Concert Server」をクリックしインストールをします。

「正常終了」メッセージを確認し、Installation Managerを終了します。

Windowsのスタートプログラムメニュー、すべてのプログラム > Jazz Team Server > Start Jazz Team Serverを選択しJazz Team Serverを起動します。Webブラウザーで、https://localhost:9443/jazz/admin#action=com.ibm.team.repository.admin.componentStatusを開きます。ユーザーID、パスワードは、図3-1で設定したものを使用します。

デバッグ拡張機能のサービスが機能していることを確認します。(図6)


図6 Component Status




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インスタントメッセージングサーバーのインストール

Openfire サーバーの最新版を入手しインストールします。

インストール終了後に起動されるOpenfire(図7)のメニューで「Launch Admin」をクリックします。


図7 Openfire

セットアップがWebブラウザーで起動されます。「Continue」をクリックして設定して行きます。途中、「Database Settings」では「Embedded Database」を選択します。「Administrator Account」で管理者adminに適当なEメール・アドレスとパスワードを設定します。




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RTC サンプル: JUnit example プロジェクトのセットアップ

チームデバッグに必要なプロジェクトをセットアップします。RTCサンプルの「JUnit Example project」を以下の手順で作成し、チームデバッグ用に作成されたプロジェクトとユーザー設定を行います。

  1. Jazz Team Serverとインスタントメッセージングサーバーが開始していることを確認します。
  2. JazzAdmin権限持つユーザー用のワークスペースを選択または新規作成しRADを起動します。
  3. システム・メニュー から ファイル > 新規 > サンプル の順に選択します。
  4. 表示されたダイアログボックスで、Team Concert Example Project Setup を選択し、「次へ」をクリックします。

    図 8 Team Concert Example Project Setup ウィザードの選択


  5. Welcomeダイアログで、「次へ」をクリックします。
  6. LocationにJazz Team ServerのURI (https://localhost:9443/jazz)、ユーザーIDとパスワード(JazzAdmin権限が必要。ここでは図3-1で作成したchrisを使用。)を入力し、「次へ」をクリックします。

    図 9  Jazz Server LocationとユーザーID/パスワードの入力


  7. リポジトリー接続に成功すると、Team Connection Example Project ダイアログが表示されます。 「Team Concert JUnit Example Project」を選択し、「次へ」をクリックします。

    図 10 Team Concert JUnit Example Projectの選択


  8. Summary にて選択したプロジェクト名とリポジトリーのURIを確認し、「終了」をクリックします。
  9. Javaパースペクティブのパッケージ・エクスプローラーで作成されたプロジェクトが確認できます。



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チームデバッグ用のユーザーの設定

JUnit example project をセットアップすると8ユーザーが自動的に作成されますが、これから紹介するチームデバッグでは、Jason MitchellとMarkus Kentの2ユーザーのみを使用します(表1)。


表 1 JUnitチームのメンバー
ユーザーユーザーID/パスワード役割
Jason Mitchelljason / jasonJazzUser, JUnit チームメンバー
Markus Kentmarkus / markusJazzUser, JUnit チームメンバー

これらのユーザーは、JazzUser権限を既に与えられていますが、チームデバッグを行うためにはRTC DeveloperライセンスというCAL(Client Access License)の割り当てが必要となります。以下の手順で設定を行います。

  1. Jazz Administrationパースペクティブを開き、Team Organization ビュー タブをクリックします。(または ウィンドウ > ビューの表示 > Team Organization でビューを表示する)
  2. JUnit Project > JUnit Team を展開します。 Markus Kentを右クリックし「Open」を選択してユーザーエディターを開きます。
  3. Client Access License にて、Rational Team Concert - Developerチェックボックスにチェックをいれ、「Save」ボタンをクリックします。

    図 11 CAL(Client Access License)の割り当て


  4. ユーザー Jason Mitchellに対しても同様の設定を行います。



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まとめ

デバッグ拡張機能に必要なソフトウェアのインストールと設定は、これで終了しました。インストールに必要な時間はハードウェア性能に依存しますが、概ね一時間ほど掛ります。



参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために
  • Rational Team Concert Standardは、developerWorksで評価版が公開されています。

  • Rational Application Developer for WebSphere Softwareは、developWorksで評価版が公開されています。

  • Jabber Openfireサーバーは、ignite realtimeで最新版が公開されています。


著者について

布施昌之は、ソフトウェア開発研究所のエンジニアです。Jazz, Rational Team Concert国際化の技術支援を行っています。


保田由希子は、ソフトウェア開発研究所のエンジニアです。Rational Architecture Management製品群に関する国際化の技術支援を行っています。




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