はじめに
このチュートリアルを最大限に活用するには、Android SDK を使用して Android アプリケーションを作成する作業に慣れていることが前提となります。このチュートリアルを最後まで終えると、アプリケーションと Web サーバーとの間で HTTP(S) による通信を行う方法、そして DOM パーサーを使用して XML を構文解析する方法を学習することができます。チュートリアルでは、ユーザー・インターフェースの動的なカスタム・レイアウト、そしてマルチスレッド化した通信を行えるようにし、メッセージ・ハンドラー、進行状況ダイアログを作成します。また、AndroidManifest.xml とサーバー・サイドのスクリプトを作成する方法についても簡単に説明します。
このチュートリアルで紹介するのは、Android 搭載機器でのモバイル・データ収集に対応した動的フォームのアーキテクチャーです。まず始めにアーキテクチャーの概要として、このアプリケーションがデータ収集という大きな枠組みのなかでどのような部分に相当するのかを説明します。そして、すべてのソース・ファイルが含まれる完成後のプロジェクトをあらかじめ披露して、このチュートリアルが辿るロードマップを示します。手順では料理番組風に、素材となる Java クラスを 1 つひとつ慎重に組み込み、(このフォーム・エンジンのベースとなるデータ・モデルをはじめとする) アプリケーションの他の側面と関連付けながら、アプリケーションを一から構築していきます。最後に、フォームに入力されたデータをサーバーに保存し、アプリケーションのサーバー・サイドでの処理について簡単に説明してチュートリアルを締めくくります。
表 1 に、このプロジェクトに必要なツールを記載します。
表 1. 作業で必要なツール
| ツール | 注記 |
|---|---|
| Eclipse および ADT | 主要なコード・エディターおよび Android Developer Tools プラグインです。 |
| Android SDK | Android 向けソフトウェア開発キットです。 |
| Web サーバー | PHP をサポートする任意の Web サーバー。PHP スクリプトは、別のサーバー環境に簡単にポーティングすることができます。 |
このチュートリアルのサンプル・コードを作成するために使用したのは、Eclipse 3.4.2 と Android SDK バージョン 8 (Android 2.2 リリースをサポート) をインストールした MacBook です。チュートリアルのコードには Android SDK バージョン 8 に固有の機能を使用していないので、Android バージョン 1.5 以降であれば、このアプリケーションを問題なく実行できるはずです。いずれのツールについても、「参考文献」にリンクが記載されています。