WebSphere Application Server 7.0 XML Feature Pack Technology Preview の概要

3 つの新機能により、開発の効率を高め、保守コストを削減する

IBM WebSphere Application Server 7.0 Feature Pack for XML 1.0.0.9 Technology Preview には、XQuery モジュールのサポート、組み込み拡張機能関数、ランタイム・エラー発生時のソースの場所の情報提供など、重要な新しいフィーチャーが含まれています。これらのフィーチャーは、開発者がクエリーやスタイルシートを管理および操作するのを支援し、開発の効率を高め、保守コストを削減します。

Erin Harris, XPath/XQuery/XSLT processor technical lead, IBM

Erin Harris は現在まで約 6 年間、開発者および技術リーダーとして XPath/XQuery/XSLT プロセッサーの業務に従事しています。それ以前はデバッガー開発と C コンパイラー開発に従事していました。



2011年 4月 12日

新しいフィーチャーのプレビューをご覧ください

Feature Pack for XML 1.0.0.9 Technology Preview: IBM WebSphere Application Server

開発者や開発者のチームが扱う XQuery プログラムの数が増加するにつれ、また個々のクエリーが次第に複雑になるにつれ、当然ながらクエリーをモジュラー・コンポーネントに分解したくなります。XQuery モジュール・フィーチャーによって、一般的に使用される関数や変数を再利用可能なライブラリー・モジュールにグループ化することができます。XQuery 本体を含むメインの XQuery モジュールには、任意の数のライブラリー・モジュールをインポートすることができます。またライブラリー・モジュールに他のライブラリー・モジュールをインポートすることもできます。このフィーチャーにより、XQuery コードの共有や再利用が非常に柔軟にできるようになります。また新しい XModuleResolver インターフェースが API に追加されたことで、モジュールの解決プロセスをカスタマイズできるようになりました。このインターフェースの実装を XStaticContext に登録すると、デフォルトのモジュール解決動作をオーバーライドすることができます。そのため、さらにコードの共有が容易になります。ユーザーが XModuleResolver の実装を提供することにより、共有や再利用に最も便利な任意の場所にライブラリー・モジュールを保存しても、そのモジュールを容易に見つけられるようになるからです。

よく使われる頭文字語

  • API: Application program interface
  • W3C: World Wide Web Consortium
  • XML: Extensible Markup Language
  • XSLT: Extensible Stylesheet Language Transformations

組み込み拡張機能関数フィーチャーにより、スタイルシートまたはクエリーの中で、1 つまたは複数の拡張機能関数を含む Java クラスに名前空間接頭辞を直接バインドすることができます。そしてこの接頭辞を呼び出し対象のメソッドの名前と組み合わせ、標準的な関数呼び出し構文を使ってこれらの関数を呼び出すことができます。XSLT/XQuery プロセッサーは関数呼び出しの中にある情報 (関数名や引数の数など) を使用し、そのメソッドを選択します。この方法により、拡張機能関数の宣言とバインドに必要な明示的な Java プログラミングの量を減らすことができます。またこの方法により、さらに再利用性を高めることができます。なぜなら、再利用可能なモジュールを使用するクエリーやスタイルシートは、これらのモジュールによって呼び出される拡張機能関数について認識する必要がなく、これらのモジュールに必要なクラスが実行時にクラスパスに存在することを保証しさえすればよいからです。

最後に紹介するフィーチャーとして、ランタイム・エラー・メッセージには、エラーが発生した場所のソース・ファイルの名前、行番号、列番号が含まれるようになりました。この機能は大規模なモジュールによるスタイルシートやクエリーの場合に特に便利です。そうしたスタイルシートやクエリーでは、「the value 'a' is not valid for the type xs:integer (値 ‘a’ は xs:integer 型には無効です)」といったエラーの原因を特定しようとする場合、非常に時間がかかる場合があったからです。また、(例えばモジュールを使用することによって) コードを共有していて問題が見つかった場合、そのことを適切な開発者やチームに遥かに効率的に伝えることが可能になり、さらにはサード・パーティーのコードに問題が見つかった場合には、適切な企業や組織に対して遥かに効率的に伝えることが可能になります。この新しいフィーチャーにより、開発者以外の人が本番環境で問題の診断をするのが従来よりも非常に容易になります。

全体として、この 3 つの新機能を組み合わせることで、開発者のエクスペリエンスが改善され、開発作業の効率が高まり、保守コストを削減することができるようになります。

参考文献

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