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XML的思索: 第3回

意味論の世界を行く

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レベル: 初級

Uche Ogbuji (uche@ogbuji.net), Consultant, Fourthought, Inc.

2001年 5月 01日

Uche Ogbuji氏は、最近、XMLにおける、意味の透明性およびナレッジ管理に関する出来事をいくつも議論しています。これには、ebXMLおよびRosettaNetにおける新たな発展も含まれています。

私が書いたコラム「XML的思索」 のこれまでの2回では、意味の透明性、すなわち様々な使い方をされるXMLの不等号括弧と引用符に囲まれた文字列の意味を共有する能力について論評しました。最近のXMLの出来事については、私が論評した話題で直接触れたため、今回は (時々他の回でも)、本来の議論の道筋からは外れますが、XML開発上の最新情報を提供することにします。

意味の透明性に近づく努力は、取引を容易にする分野で多く行われてきました。トランザクションの自動化を求めるのが難しい中にあって、これは組織が最も獲得したいものであるからだと理解できます。この分野では混乱した活動が行われており、私は、ebXMLとRosettaNetが関与するプロジェクトに注目したいと思います。

広く知られるebXML

私は、最近ニューヨークのXML DevConに出席しましたが、ebXMLの話題で持ちきりでした。事実、コンファレンスのテーマの1つは、ebXMLの国際的な普及状況に関するものでした。ebXMLが数多くの組織にとって重要であるという議論をebXML推進者から聞くのは当を得たことでした。ここでいう組織には、時流に乗ったe-business共同体に参加するコストや労力を賄えない世界中の産業国家の小規模事業所や、民間公益団体 (NGO) があります。西欧諸国で発展したセルラーや衛星通信は、テクノロジー・インフラストラクチャー構築のリソースに事欠く発展途上国にとって、恩恵となってきました。XMLを基盤とする貿易やビジネス・プロセスの簡易化には、長期にわたる情報技術の発展の後でなければ出現しなかったであろう、各種の生産性を向上する潜在的能力があります。アナン国連事務総長は、次のように語ります。

「情報テクノロジーは、他の国が直面しなければならなかった、開発段階における長く苦労に満ちた段階を飛び超える機会を、発展途上国に与えてくれます。」

ニューヨークのコンファレンスでebXMLの会員によって発表された、原則に関する重要なステートメントは、ebXMLが「疎結合」されるべきものであるというものでした。これは、貿易活動のどちらの側にもある技術的な違いを扱う際に、ebXMLが非常に柔軟であることを意味しています。これは、非常に重要な原則です。Webサービスの全体の価値は、専門用語をやたらに造語することではなく、アプリケーション・ロジックが、組織の境界を超えて動作できるようにすることにあります。リモート・プロシージャー・コールや分散オブジェクトではできなかったことです。残念ながら、Webサービス用に開発されたテクノロジーの多くは、XMLやHTTPでコテコテにした旧来のコンポーネント・プラットフォームに、ますます似てきたようです。ebXMLの擁護者が指摘するように、これには、Webサービスが密結合に依存するという危険が生じます。もちろん、密結合は、ベンダーが主導権を握るのを助長する傾向があります。ベンダーが顧客を囲い込むのに使う技術は、ほとんど顧客のシステムのさまざまな局面を密結合することに依存しているので、疎結合を目指す戦いは、形勢不利になります。例を挙げると、ebXMLトランスポートとしてSOAPを採用するのは、疎結合のための戦いにおける敗北とみられています。

コンファレンスで、私は、これらが、製品を探す際の原則として役に立つという証拠を探しました。ついに私は、使用中のebXMLの具体的な例を見つけました。ある展示場で、ebXMLをインプリメントした製品を誇示するベンダーがあったのです。また、コンファレンスでは、ebXML概念の証明 (Proof of Concept) の展示ロード・ショーは、人気のあるものの1つでもありました。NetFish/IONA、Documentum、Sun、BEA、Commerce One、Fujitsu、KildaraおよびBowstreetなどは、ebXMLのプロトタイプ (Perl、Python、C++ またはJavaで記述される)と共に、それぞれ他のソフトウェアにメッセージを透過的に送る機能を展示していました。これには、中間(intermediary)システムのデモも含まれています。デモに引き続いて他の参加者と話をしましたが、そのとき、このコードがすぐにプロトタイプから出荷製品になることを聞きました。

ebXMLの最新ニュース

本稿が発表される直前に、ebXMLに関する大きなニュースが入りました。これは、5月14日に、ebXMLは、その18か月の開発サイクルを完了し、市場で使用することが上部組織により認められたというものです。発表には、中核となる承認済み仕様の長いリストが含まれています。また、この発表は、仕事の重点が、採用を促進する運動に移ったことを報じています。市場と技術的成功の観点から見ると、ebXMLを事前評価するには、長い時間を要します。しかし、仕様の包括的な本体部分の完成と、開発の裏づけとなる多様性は、XMLの採用にとってこの上なく良いニュースです。




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RosettaNetが、譲り合いを請願

XML DevConに参加したebXMLの会員は、産業別(vertical)のXMLボキャブラリ推進団体の共同作業を提案しています。これには、Global Commerce Initiative (GCI)、OpenTravel Alliance (OTA) が含まれます。Health Level 7 (HL7) との協働作業は既に実施中です。最大の関心事は、ebXMLレジストリー/リポジトリーでホスト役となるRosettaNet PIPを強調したRosettaNetとの協業に関する言及でした。(これらの用語の説明は、前回の記事をご覧ください。)

このような努力の結集にもかかわらず、上のようなXMLボキャブラリのリストから引き出された1つの結論は、意味の透明性を目指す領域には、大きすぎる分裂があるということです。最近のプレス・リリースを通して、RosettaNetは、このことと、派閥を統合したいという願望を表明するステートメントを発表しました。

今日のXML推進団体の多くは、互いに補足し合うものですが、XML標準の成果の数が多すぎて、インプリメントする人や決定者の間で一様に混乱を招いています。業界に明快な理解を与えるため、RosettaNetは、XML標準のレイヤーを定義する概念モデルを開発しました。これは、サプライ・チェーンを介した取引先の間をB2Bで統合するサポートに必要なものです。

この概念モデルは、e-businessに必須のコンポーネントとして、ビジネス・プロセスの合成、ビジネスおよび技術に関する辞書、およびメッセージング・サービスに焦点を当てています。この文書は、このモデルについて詳しく説明しています。残念ですが、いったん詳細のことになると、プレス・リリースは、RosettaNetがその概念を実現するために他の推進団体とどのように協働するかの細目に関しては、言葉を濁しているようです。




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語をネットワーキングする

私は、大きくて、あいまいなコンソーシアムが、XML意味論のために何をもたらすかについて多く書いてきました。いつものように、この分野で最も面白い作業は、小規模で大胆なグループから生まれてきています。Princeton大学が主催するWordNetは、言葉および同義語の構造化データベースを構築しました。これらは、その意味関係でリンクされています。WordNetの開放性とマシンへのアクセス容易性によって、WordNetは意味へナビゲートするソフトウェアの好ましいソースになりました。確かに、多くの先導者たちがWordNetをRDFツールにアクセスできるようにしてきました。私は、これについて参考文献のセクションで言及しました。

このWordNetサーフィンの良い例は、Dr. Jonathan Borden氏のオンライン・ブラウザーで見てください。これは、Dan Brickley氏のオンラインRDF WordNetモデルを使用しています。このブラウザーは、XSLTスタイルシートにより駆動されます。したがって、このブラウザーを、実践的なシステムを探求する開発者の手ごろなツールとして使用すると良いと思います。このコラムがいずれ本来の話題に戻るときまで、コラムを意味のあるものとして読んでいただくのに役立つでしょう。このブラウザーの唯一の問題は遅いことですが、速くアクセスしたい場合は、WordNet RDFダンプをローカル・マシンへダウンロードできます。




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さて、前進だ...

毎月、このコラムは、注意を現在の出来事や興味深いプロジェクトに向けて筆を進めて行きます。伝達する価値のある開発情報をお持ちでしたら、お知らせください。来月は、知識管理の話題に戻る予定です。



参考文献



著者について

Uche photo

Uche Ogbuji氏は、Fourthought, Inc. のコンサルタント兼共同設立者です。この会社は、企業のナレッジ・マネジメントのためのXMLソリューションを専門とするソフトウェア・ベンダー兼コンサルタント会社です。Fourthoughtでは、XML、RDF、およびナレッジ・マネジメント・アプリケーション用のオープン・ソース・プラットフォームである4Suiteを開発しています。Ogbuji氏は、ナイジェリア出身のコンピューター・エンジニア兼ライターで、現在は、米国コロラド州ボールダーに住み、そこで働いています。Ogbuji氏の連絡先はuche.ogbuji@fourthought.com です。




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