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RSS 2.0によるコンテンツ配信

同時配信(Syndication)が主流になる

James Lewin (jim@lewingroup.com), President, The Lewin Group
James Lewinは1995年以来インターネット関係の仕事をしてきました。彼は、ネットワーキングおよびインターネット・ソリューション提供者である、The Lewin Group の社長兼オーナーです。彼はマイクロソフト認定システムエンジニアであり、Microsoftのインターネット開発ツールと、オープン・ソースのインターネット開発ツールに関する仕事を行っています。

概要: 前回developerWorks でRSSを紹介した時からいろいろなことが起きています。2つの新しい仕様が出てきましたし、RSSは最も人気が高いXML標準の一つにもなりました。さらにツールや配信元もあちこちから出てきています。RSSのおかげでweblogが爆発的に普及するようになりましたし、他のWebサイトでもRSSが標準の一部になりつつあります。この記事では、RSS 2.0を評価しながら最新のRSSの開発状況を紹介し、この重要なフォーマットを一気に理解できるようにします。

日付:  2003年 12月 23日
レベル:  初級 この記事の原文:  英語
アクティビティー: 62155 ビュー
お気軽にご意見・ご感想をお寄せください: 


私がdeveloperWorks の「 RSSニュース・フィードの紹介 」でRSSについて最後に書いてから3年が経っています。当時RSSは、XMLを使ったものとして、普及しているものの一つでした。その後NetscapeはRSSを放棄し、5つの(数えれば5つもあるのです!)新しいバージョンが出てきました。そのフォーマット争いも混乱しています。

こうしたつまずきにもかかわらず、RSSは今までよりいっそう普及しているのです。

どこにでもRSS!

今では何万ものRSSフィード(RSSの配信元)があります。Weblogユーザ、ニュース発行者、政府機関、個人や商業ベースのWebサイトの多くがRSSをサポートしています。開発ツールは、Java、PERL、PHP、Pythonや他の主要なプログラミング言語でRSSをサポートしています。多くのビューアーやアグリゲータがWebやデスクトップ上で、また電子メール・クライアントですら動作します。インターネット上のコンテンツやメタデータを配信する手段として、RSSが業界標準となったのです。

この記事では現在の仕様、RSS 2.0を採りあげます。フォーマットを巡る華々しい話や論争はとばします。その話を始めてしまうと他のことを書くスペースが無くなってしまうからです。

代わりにこの記事では背景を少し説明し、このフォーマットがどのように使われているか、普及しているツールとしてどんなものがあるかを挙げてみます。ここではフォーマットに関する実際的な部分を説明し、例も挙げながら、始めるに当たって知っておくべきことを説明します。

最終的に、名前空間を使ってRSSを拡張する方法など、RSS 2.0の新しい機能のいくつかを紹介します。記事の終わりに、RSSに関する主要な情報源へのリンクを付加していますので参考にしてください。


RSSとは何か?

ところで「RSS」って何の略?

誰に聞くかによって違います!

多くの標準と同様、基本的な点についてさえ多くの人を同意させるのは容易ではありません。「RDF Site Summary」の略と言う人もいれば、「Rich Site Summary」だと言う人もいるし、「Really Simple Syndication」と言う人もいます。

現スペックの作成者であるDave Winerによれば「RSSが何の略なのかについての合意は無いので、これは略語ではなく、単なる名前です。今後のバージョンでは略語だということになるかもしれませんが、そのことで多くのアプリケーションが使えなくなってしまうようなことはないでしょう。」と言うことです。

いずれにせよ、RSSが次の一つを表していることだけは確かです。「インターネット上でのコンテンツ配信のフォーマットである」。

RSSはインターネット上でコンテンツやメタデータを配信するためのフォーマットです。一般的には、ニュース記事の見出しやリンクを共有するのに使われます。ニュース記事の場合は通常、実際の記事は共有されませんが、その記事のメタデータは共有されます(このメタデータには見出し、URL、要約などが含まれます)。コンテンツを配信したり、サードパーティのコンテンツを自分のサイトに統合したりするのにフィードが使えるため、RSSはデータ供給者にとっては重要なツールです。

RSSはXMLの方言(ボキャブラリの一つ)であり、すべてのRSSファイルはW3C(World Wide Web Consortium)Webサイトで公開されているXML 1.0仕様に準拠していなければなりません。

RSSがどのように利用されるのか・・・典型的な例は次のようなものです。

  • 公開したいコンテンツを持っているデータ供給者がいる。
  • 供給者がそのコンテンツについてRSSチャネルを作る。
  • このチャネルに、Webページで宣伝したいアイテムを入れておく。
  • このチャネルをリモートのアプリケーションが読み、見出しやリンクに変換する。こうしたリンクは新しいWebページに組み込まれるか、または専用リーダーで読み取られる。
  • 各種サイトに置かれたそのリンクを見てクリックすると、元の公開者のサイトにたどり着く。

見出しの配信はRSSの使い方としては最も一般的なのものですが、他にもたくさん使い道があります。RSSはweblogコミュニティでは非常に普及しているフォーマットです。写真日記や案内広告の掲載、レシピ、書評、それにソフトウェア・パッケージの状態の追跡などにも使われています。

RSSフィードは、電子商取引の世界で情報配信の手段としても使われています。例えばAmazonでは、Webサービスのプラットフォームに基づいた方法で、ニュースの配信を行っています。これを使って自分のニュース・リーダーで売り上げ一番の本を追跡したり、Amazonで販売している本に関連した情報を自分のWebサイトに載せたりすることができるのです。

この数年でRSSは驚くほど普及しました。Syndic8.comではRSSチャネルのインデックスを維持管理していますが、そこにリストされているフィード(配信元)は、2年間で 1400% も増加しました。Yahooニュース、BBC、スラッシュドット、LockerGnome、Amazon、CNN、Wired、Rolling StoneそれにApple Computerなどは人気のRSSフィードのごく一部です。


ニュース・リーダー

developerWorksのRSSフィード

developerWorks にもRSSがあります。詳しくは //www.ibm.com/developerworks/rss/ を見てください。

ニュースの配信元が増えるに伴って新しい範疇のソフトウェアとして「ニュース・リーダー」が出てきました。ニュース・リーダーは、 個人用のアグリゲータ で、ユーザが興味を持つようなチャネルを見つけ出してきてリストアップしてくれるものです。一旦チャネルを選択すれば、ニュース・リーダーによる一貫したインターフェースですべてのチャネルを見ることができます。ニュース・リーダーはその(興味のある)チャネルの更新をチェックし、ブラウジング用にHTMLに変換してくれます。

人気のあるニュース・リーダーの一つがBlogExpressです。


図1. BlogExpressでalphaWorksを見た例

BlogExpressは、いわゆる「ピザ・ウェア」です。ピザ・ウェアというのは、そのソフトウェアを気に入ったらソフトの作者にピザの代金程度のお金を払うと言うものです。

チャネルをカスタマイズする

BlogExpressでチャネルを追加するのは簡単です。例えばIBMのalphaWorks サイトで行われていることに興味があるので追跡したいとしましょう。最初に追加する配信元(フィード)を選びます。


図2. alphaWorksでニュース・フィードを探す

フィードを追加するのは簡単です。一般に公開されているRSSフィードへのリンクとしてオレンジの「XML」ロゴがよく使われます。たいていのWebブラウザでは、「XML」ロゴを右クリックしてリンク情報をコピーし、そのリンク情報を自分のニュース・リーダーに貼り付けるだけです。

人気のあるニュース・リーダーとしては他にBlogStreet、FeedReader、AmphetaDesk、NewsGatorなどがあります( 参考文献 を見てください)。


RSSフィードを見つける

RSSフォーマットのコンテンツを探すのにサーチ・エンジンを使うことができます。例えばGoogleの場合、検索対象を .rssファイルから検索するには、検索条件に「filetype:rss」を追加します。

専用の検索エンジンを使うとコンテンツの検索がより容易になります。Feedsterはweblogを監視しており、ログに登録されたインデックスを検索し、検索対象との関連性、日付、またはランキング(blogrank)などの順に従って表示することができます。検索する時にFeedsterは、要求の内容に応じたRSSフィードを作ります。これをニュース・リーダーに追加することもできるので、ニュース・リーダーを閉じることなく、(自分でRSSフードを作ることもなく)検索を行うだけで最新状況のすべてを見ることができます。

DayPopはニュース、blog、それにRSSフィードを検索します。またweblog界で人気のあるニュースを追跡でき、人気weblogリンクの上位40のリストを提供します。これらのリンクは世界中で最も一般にリンクされた記事ということになります。weblogで最も頻繁に使われている言葉をリストアップ(Word Bursts)することもできます。さらに、weblogを行っている他の人たちに、人気のweblogの情報を提供したり、引用される頻度でランク(Blog Rank)を付けたりすることもできますし、カスタム・サーチもできます。ランキングのリストやカスタム・サーチは、ニュース・リーダーにインポートするRSSフィードとして用意されます。


RSS 2.0では何が新しいのか?

RSS 2.0は、RSS 0.91仕様を基に構成されています。下位互換性があるので、RSS 2.0で動作するツールは0.91のフィードでも動作するはずです。RSS 2.0で更新された仕様では、 <cloud><guid> などのいくつかの要素が追加されています。

RSS 2.0では制限事項も少し減っています。0.91では <link><url> 要素は、httpまたはftpだけでしたが、2.0では有効なURIであれば何でも使えることになりました。0.91では各チャネルには15アイテムまでしか入れられず、要素の長さにも制限がありましたが、2.0ではこうした制限が無くなりました。ただし、古いアプリケーションでは問題が起きる可能性がありますので、アイテム数、要素の長さにはやはり注意する必要があります。

最も大きな変更は、何と言っても名前空間を使ってフォーマットを拡張できるようになった点です。RSS 2.0は、仕様に無い要素を追加する標準的な手法として名前空間をサポートしています。もし、その(仕様に無い)要素が名前空間で定義されていれば、フィードにその新しい要素を含むことができるわけです。


RSS 2.0の概要

RSSはXMLの方言であり、Webコンテンツやメタデータを同時配信するのに使われています。いろいろなバージョンがある中で、RSS 0.91が最も一般的に使われています。2.0が現行仕様であることや0.91と下位互換性があることから、新しいRSSフィードに対しては2.0を使う方が良いでしょう。

Dave Winerが2.0仕様を作成しましたが、以前よりも使いにくくなるような仕様変更や既存のアプリケーションが使えなくなるような変更は意図的に避けています。彼の哲学を要約すれば・・・「とにかく単純に。RSSは単純だからこそ価値がある。少しでもHTMLを理解できる人なら誰でもRSSが理解できる。これは非常に重要である!」ということです。

2.0の仕様はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス( 参考文献 )で公開されています。つまりこの仕様を自由にコピー、配布することができ、この仕様からの派生を作ることができ、商用に使っても構わないということです。仕様更新の提唱、文書化の責任は諮問委員会(advisory board)にあります。

RSSファイルの形式

RSSファイルは、 <channel> 要素とそのサブ要素から構成されています。 <channel> には、チャネル自体のコンテンツの他に、チャネルに関するメタデータをアイテム(item)という形で表した要素( <title><link><description> など)が含まれます。通常は、アイテムがチャネルの大部分を占め、頻繁に変更されるコンテンツを含んでいます。

チャネル

チャネルには一般的に、チャネル自体を説明する3つの要素があります。

  • <title> : チャネルまたはフィードの名前。
  • <link> : WebサイトのURL、またはこのチャネルに関連付けられたサイトエリア。
  • <description> : そのチャネルが何のチャネルかの簡単な説明。

チャネルのサブ要素の多くはオプションです。一般的に使われる <image> 要素には必須のサブ要素が3つあります。

  • <url> : チャネルを表すGIFやJPEG、PNG画像のURL。
  • <title> : 画像に関する説明。チャネルがHTMLで描画される時にHTMLの <image> タグの ALT 属性として使われます。
  • <link> : サイトのURL。チャネルがHTMLとして描画されるときに、画像がそのサイトへのリンクになります。

また <image> には、オプションとして3つのサブ要素があります。

  • <width> : 画像の幅をピクセル単位で表した数値。最大値は144、デフォルト値は88です。
  • <height> : 画像の高さをピクセル単位で表した数値。最大値は400でデフォルト値は31です。
  • <description> : 画像が描画された時に、その周囲に作られるリンクのtitle属性に含まれる文字列。

これらの他にも、多くのオプションのチャネル要素があります。大部分は特に説明しなくても理解できるでしょう。

  • <language> : en-us (この例はUS Englishを表します)
  • <copyright> : Copyright 2003, James Lewin
  • <managingEditor> : dan@spam_me.com (Dan Deletekey)
  • <webMaster> : dan@spam_me.com (Dan Deletekey)
  • <pubDate> : Sat, 15 Nov 2003 0:00:01 GMT
  • <lastBuildDate> : Sat, 15 Nov 2003 0:00:01 GMT
  • <category> : ebusiness
  • <generator> : CMS 2.0
  • <docs> : http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss
  • <cloud> : チャネルに更新が通知されるように「cloud」に登録するプロセス。RSSフィード用の簡易配信予約プロトコル(lightweight publish-subscribe protocol)を実装する。
  • <ttl> : キャッシュがリフレッシュされるまでに何分間フィードをキャッシュできるかの有効時間 を表します。
  • <rating> : そのチャネルのPICS(インターネットコンテンツ選択綱領)ランキング。
  • <textInput> : チャネルと一緒に表示される入力ボックスを定義します。
  • <skipHours> : コンテンツ更新が行われるので避けるべき時間帯をアグリゲータに伝えます。
  • <skipDays> : コンテンツ更新が行われるので避けるべき日にちをアグリゲータに伝えます。

アイテム

アイテムは一般的に、フィードで最も重要な部分です。アイテムは、weblogのエントリの場合もあれば、完全な記事の場合もあり、映画評、案内広告他、そのチャネルで配信したいものならば何でもアイテムになり得ます。チャネルの他の要素は一定のままですが、アイテムは頻繁に変わる可能性があります。

アイテムの数に制限はありません。以前の仕様では15までという制限があったので、下位互換性を保ちたいのであれば、この制限を守った方が良いでしょう。

新しいアイテムの要素

アイテムは一般的に、次の3つの要素を含みます。

  • <title> : これはアイテムの名前です。標準的な使用の場合にはHTML内の見出しに変換されます。
  • <link> : これはアイテムのURLです。タイトルは普通リンクとして使われ、 <link> 要素に含まれるURLを指します。
  • <description> : これは普通、リンク先となっているURLに関する要約説明または備考です。

すべての要素はオプションですが、どのアイテムも <title> または <description> のどちらか一方を含んでいる必要があります。

アイテムのオプション要素としては他にもいくつかあります。

  • <author> : 作者の電子メールアドレス。
  • <category> : 項目を整理するために使用します。
  • <comments> : アイテムに関するコメントのあるページのURL。
  • <enclosure> : アイテムに関連したメディア・オブジェクトを記述します。
  • <guid> : アイテムに対して一意に関連した永続的なリンク。
  • <pubDate> : いつアイテムが公開されたか。
  • <source> : そのアイテムが元あったRSSチャネル。これはアイテムがまとめて一緒にアグリゲートされる時に便利な情報です。

リスト1はRSS 2.0ファイルの一例です。チャネルが <rss version="2.0"> で囲まれていることに注意してください。この例は、チャネル内にアイテムと画像がどのように含まれるかを示す、非常に基本的なものです。ここに示されている要素は最も一般的に使われているチャネルのサブ要素です。


リスト1. 簡単なRSS 2.0ファイル
                
<?xml version="1.0"?>
<rss version="2.0">
    <channel>
    <title>The channel's name goes here</title>
    <link>http://www.urlofthechannel.com/</link>
    <description>This channel is an example channel for an article.
    </description>
    <language>en-us</language>
    <image>
      <title>The image title goes here</title>
      <url>http://www.urlofthechannel.com/images/logo.gif</url>
      <link>http://www.urlofthechannel.com/</link>
    </image>
    <item>
      <title>The Future of content</title>
      <link>http://www.itworld.com/nl/ecom_in_act/11122003/</link>
      <description> The issue of people distributing and reusing
      digital media is a problem for many businesses. It may also be
      a hidden opportunity. Just as open source licensing has opened
      up new possibilities in the world of technology, it promises to do
      the same in the area of creative content.</description>
    </item>
    <item>
      <title>Online Music Services - Better than free?</title>
      <link>http://www.itworld.com/nl/ecom_in_act/08202003/</link>
      <description>More people than ever are downloading music from the Internet. 
      Many use person-to-person file sharing programs like Kazaa to share 
      and download music in MP3 format, paying nothing. 
      This has made it difficult for companies to setup online music businesses. 
      How can companies compete against free?</description>
    </item>
  </channel>
</rss>


RSSの使い方

RSSが一般的になってきたため、ツールもたくさん出てきており、ほとんどどんな環境でもRSSファイルを取り扱えるようになっています。

  • Java技術: SunのサイトにあるRSSユーティリティ・パッケージでは、JavaServer Pagesでタグ・ライブラリの使用をサポートし、RSSパーサも入っています。
  • Perl: 実績のあるPerlツールのいくつかでRSSが扱えます。XML::RSSはRSSファイルの生成と管理のフレームワークを提供しており、より一般的に使われるバージョン間の変換もサポートしています。
  • Python: RSS.pyは、RSSチャネルをPythonで処理するためのクラスの一式です。

他にもコンテンツ・マネジメントやweblogのツールが数多くRSSを直接サポートしています。Movable TypeやBlogger、Radio Userland等を含むほとんどのweblogツールがRSSをサポートしていますし、ZopeやCityDeskを含むコンテンツ・マネジメント・システムもすでにRSSをサポートしています。


RSSを拡張する

RSS 2.0には大部分のチャネルに必須なオプションを含め、たくさんのオプション要素がありますが、拡張性も備えており、仕様にない要素を使うこともできます。ただしRSS 2.0はそれがどのように動作するのかを細かく定義してはいません。拡張性は次のように要約することができます。「RSSフィードは、その要素が名前空間で定義されている場合のみ、この仕様に記述されていない要素を含むことができる」。

これでは想像力に左右されることになりそうです。幸い2.0の仕様には例が載っており、また現在実際に使用されている例を参考にすることもできます。

基本的な考え方として、好きなタグを追加することができると言うことなのですが、これは意味がいくつもある要素を簡単に追加できてしまうということでもあります。その特別なタグが何を意味するのか、チャネルを使っている人には分からないかもしれません。例えば私がチャネルで、 <analog> というタグを使いたいと思ったとしても、そのタグの意味は不明確です。Webのエキスパートならば、人気が高いWebのログ・ファイル・アナライザ、Analogのことだと思うかもしれませんし、SFのファンは古典的なSF雑誌のAnalogに関係があると思うかもしれません。また・・・音楽関係者はシンセサイザーのことだと思い、生物学者は臓器の一種と思い、電気技師は回路の形式のことだと思うかもしれません。曖昧なおかげでタグが何を意味するのか理解しにくくなってしまうのです。

RSSでは、自由なタグを追加できるのですが、その条件として名前空間を使用することを要求しているのはこうした理由からです。そのタグが何を意味するのかを明確にするのに名前空間が役立つでしょう。

<analog> の例に戻ると、私が作りたいのはe-ビジネスに関連のあるタグであり、 <analog> タグを「e-ビジネス」要素としたいとします。そうするには、e-ビジネスの名前空間を作り、 <analog> タグをこの名前空間のタグにします。そのために、次のような名前空間のエントリを追加することになるでしょう。

xmlns:ebusiness="http://www.lewingroup.com/ebusinessChannel"
			

これは、「ebusiness」と名付けられた名前空間を作成し、この名前空間についての文書が私のサイトに置かれていることを示します。この <analog> タグを使うには、 <ebusiness:analog> という形式を使います。これで、 <sciencefiction:analog><synthesizers:analog> などのように、analogが持ち得る他の意味と区別できるようになります。

拡張性に関して、より具体的な例がRSS 2.0仕様に付属しているサンプルの中にあります。


リスト2. RSS 2.0仕様のサンプル・ファイルにある名前空間
                
<?xml version="1.0"?>
<!-- RSS generated by Radio UserLand v8.0.5 on 9/30/2002; 4:00:00 AM Pacific -->
<rss version="2.0" xmlns:blogChannel="http://backend.userland.com/blogChannelModule">
  <channel>
    <title>Scripting News</title>
    <link>http://www.scripting.com/</link>
    <description>A weblog about scripting and stuff like that.</description>
    <language>en-us</language>
    <blogChannel:blogRoll>
      http://radio.weblogs.com/0001015/userland/scriptingNewsLeftLinks.opml
    </blogChannel:blogRoll>
      <item>
      <description>Joshua Allen: 
      <a href="http://www.netcrucible.com/blog/2002/09/29.html#a243">
      Who loves namespaces?</a></description>
      <pubDate>Sun, 29 Sep 2002 19:59:01 GMT</pubDate>
      <guid>
      http://scriptingnews.userland.com/backissues/2002/09/29#When:12:59:01PM
      </guid>
      </item>
  </channel>
</rss>

この例では、 blogChannel と呼ばれる名前空間が定義されており、その名前空間がweblogに共通な、いくつかの新しい要素の使い方を説明する文書を指しています。その要素の一つが <blogroll> です。文書には、blogrollがweblogのコンテンツに関連したサイトを指す、weblog内のリンク集であることが説明されています。

<blogChannel:blogRoll> タグは、ユーザやソフトウェアに対して、 blogRollblogChannel 名前空間で定義される要素であり、このタグの文書がどこにあるのかを知らせます。

ここで再度言いますが、RSS 2.0は仕様に含まれない 要素に対してのみ名前空間を要求するのです。基本的なタグはすべて、RSS 2.0の名前空間にあるという前提になっています。RSSを拡張しようとしない限り名前空間に関しては何も知る必要はないので、フォーマットが使いやすくなっています。


まとめ

この記事では、コンテンツの 配信(syndication) と 収集(aggregation) の領域でRSSの重要性を見てきました。RSS 2.0を中心に説明しましたが、このバージョンを採りあげたのはRSSで一番新しい仕様であり、人気も高まっているためです。この記事では、RSSを使う上で利用可能なツールとして、アグリゲータ、バリデータ、パーサなどについても説明しました。より詳しい情報については、 参考文献 を見てください。


参考文献

  • この記事の著者による、developerWorks でのRSSに関する以前の記事、 RSSニュース・フィードの紹介 を読んでください。この記事ではバージョン0.91について説明しています。

  • これら人気の高いニュース・リーダーを調べてみてください。

  • weblogやニュース・フィードを構成するためのツールとして、次のようなものを試してみてください。

  • 2つのRSSバリデータ、 Userland FeedValidator を利用してください。

  • ハーバード法科大学(Harvard Law School)のテクノロジー・サイトにある RSS 2.0 の仕様 を読んでください。

  • RSSのいろいろなバージョンについて詳しい説明を受ける準備はできていますか?Mark PilgrimによるXML.comの記事、 What is RSS? を読んでみてください。

  • OASIS RSS page に関連の記事や資料が更にたくさんありますので、読んでください。

  • Java技術でRSSをどう使うかについて、 Sun's developer site で勉強してください。

  • Marc RobardsによるWirelessDevNetの記事、 Parsing XML With PHP を読んでください。

  • RSSチャネルを見たり、操作したりするために、 RSS Viewer Applet をどう開発するか、このサイトで学んでください。

  • Uche Ogbujiによる記事、 XML的思索: 創造性の共有 (developerWorks 2003年5月)を読んでください。RSSの仕様はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの条件の下で公開されています。

マニア向けのフィード 主なフィード・ソース
  • 一番人気のあるweblogを追跡中ですか? DayPopFeedster が役に立つでしょう。

  • ニュース・フィードをいろいろ検索するなら Syndic8 を試してください。

  • Yahoo には各種のニュース・フィードがあります。

著者について

James Lewinは1995年以来インターネット関係の仕事をしてきました。彼は、ネットワーキングおよびインターネット・ソリューション提供者である、The Lewin Group の社長兼オーナーです。彼はマイクロソフト認定システムエンジニアであり、Microsoftのインターネット開発ツールと、オープン・ソースのインターネット開発ツールに関する仕事を行っています。

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