IBM PureApplication System に対する準備: 第 5 回 Rational Application Developer を使用して IBM Workload Deployer の仮想アプリケーション・パターンを開発する

この連載の第 5 回では、IBM Rational Application Developer に備わっているソフトウェア開発機能と IBM Workload Deployer に備わっている仮想アプリケーション・パターンのアセンブリー機能の両方を使用してクラウド・アプリケーションを開発する方法を紹介します。Workload Deployer を使用すれば、Java EE エンタープライズ・アプリケーション、Web アプリケーション、OSGi アプリケーション、そしてその他のタイプのコンポーネントからなる仮想アプリケーション・パターンをアセンブルすることができます。けれどもアプリケーション開発者が行わなければならない作業の大半を占めるのは、パターンを構成するコンポーネントのソース・コードの処理です。Rational Application Developer と Workload Deployer に統合された最新の機能は、ソース・コードから仮想アプリケーション・パターンを開発する際に役立ちます。

Chris Brealey, Senior Technical Staff Member, IBM

Photo of Chris BrealeyChris Brealey は、IBM Software, Rational Enterprise Architecture, Design and Construction のシニア・テクニカル・スタッフ・メンバーです。カナダの IBM Toronto Lab を拠点に、Rational Application Developer の主任アーキテクトとして SOA および SCA、クラウド・コンピューティング、モバイル・コンピューティング、アプリケーション・ライフサイクル管理に取り組んでいます。Centers for Advanced Studies (CAS) の研究プロジェクトでは指導者としてお馴染みです。以前は、Rational Application Devleoper Web サービス・ツールのアーキテクチャーおよび配布を主導していました。彼は、コンピューター・サイエンスの理学士号を取得してビクトリア大学を卒業した後、1989年に IBM に入社しました。



2012年 6月 07日

このチュートリアルについて

複数の記事とチュートリアルで構成されるこの連載の第 5 回では、IBM Workload Deployer 上の仮想アプリケーション・パターンを開発およびテストするための IBM Rational Application Developer のツールと開発プラクティスを紹介します。

連載のこれまでの記事では、IBM PureApplication System について詳しく探るとともに、エンタープライズ・アプリケーションの評価、準備、そして仮想システム・パターンへのエンタープライズ・アプリケーションのマイグレーションといった作業を行う上で役立つ手法と技術を探ってきました。しかし、既存のエンタープライズ・アプリケーションを評価した結果、あるいは新しいアプリケーションを設計する際に、仮想システム・パターンではなく仮想アプリケーション・パターンを使用するように決定する場合もあります。

注: IBM Workload Deployer と連動する IBM Rational Application Developer の機能はすべて、IBM PureApplication System とも連動します。

仮想アプリケーション・パターンを開発するということは、エンタープライズ・アプリケーションや、Web アプリケーション、OSGi アプリケーション、データベースなどのコンポーネントを互いに連結するだけの話ではありません。これらのコンポーネントのビジネス・ロジックを、通常のソフトウェア開発者が使い慣れている言語やツールを使用して実装するということでもあります。例えば、Web アプリケーション・コンポーネントのビジネス・ロジックは、Java クラス、OSGi バンドル、HTML ページ、JavaScript 関数、CSS スタイル・シートで構成されていることが考えられます。このような構成要素は、ソフトウェア開発者が日常の作業の中で編集、実行、テストしている成果物です。仮想アプリケーション・パターンを使用するように、アプリケーションを変更したことによって、開発者の日常が混乱するようであってはなりません。

IBM Rational Application Developer for WebSphere Software は、コードの作成と仮想アプリケーション・パターンのアセンブルという 2 つの領域を橋渡しする数々のツールで強化されています。

このチュートリアルでは、以下の方法を学びます。

  • Workload Deployer サーバー構成を作成し、その構成を扱う
  • 仮想アプリケーション・パターンを作成して Workload Deployer に公開する
  • Workload Deployer の仮想アプリケーション・パターンを Rational Application Developer に取り込む
  • Workload Deployer と Rational Application Developer との間で仮想アプリケーション・パターンの同期状態を維持する
  • Rational Application Developer から仮想アプリケーション・パターンをデプロイする
  • Workload Deployer から仮想アプリケーション・パターンを分離および削除する
  • 仮想アプリケーション・パターンをエクスポートおよびインポートする
  • Workload Deployer ツールの設定を行う

前提条件

このチュートリアルは、Rational Application Developer V8.0.4 および IBM Workload Deployer V3.1 を対象に作成されています。少なくとも 1 つの環境プロファイルが定義された Workload Deployer V3.1 またはそれ以降のバージョンにアクセスできなければなりません。Workload Deployer でのユーザー・アカウントには、以下に挙げている権限が必要です。ユーザー・アカウントに付与されている権限を調べるには、Workload Deployer ダッシュボードで「System (システム)」 > 「Users (ユーザー)」の順に選択し、自分のユーザー・アカウントを見つけて選択してください。すると、ダッシュボードにユーザー・アカウントの特性が表示され、付与されている権限、つまり実行できるアクティビティー (あるいは実行できないアクティビティー) も示されます。ユーザー・アカウントを選択した後、少なくとも、以下の権限が表示されてチェック・マークが付けられていることを確認してください。

権限:

  • クラウドでのパターンのデプロイ
  • 新規パターンの作成
  • クラウド管理 (読み取り専用ビュー)
  • アプライアンス管理 (読み取り専用ビュー)
  • 監査 (読み取り専用ビュー)

システム要件

Installation Manager で、Rational Application Developer V8.0.4 またはそれ以降のバージョンに以下のフィーチャーがインストールされていることを確認してください (図 1 を参照)。

  • Web development tools (Web 開発ツール)
    • Ajax, Dojo toolkit, and HTML development tools (Ajax、Dojo ツールキットおよび HTML 開発ツール)
    • JSP and servlet development tools (JSP およびサーブレット開発ツール)
  • Java EE and Web services development tools (Java EE および Web サービス開発ツール)
  • OSGi development tools (OSGi 開発ツール)
  • WebSphere Application Server development (WebSphere Application Server による開発)
    • WebSphere Application Server, version 7.0 (WebSphere Application Server バージョン 7.0)
      • WebSphere Application Server, version 7.0 development tools (WebSphere Application Server バージョン 7.0 開発ツール)
      • Tools for developing applications without a local server installation (ローカル・サーバーのインストール済み環境を使用せずにアプリケーションを開発するためのツール)

注: WebSphere Application Server V7.0 をローカルにインストールしている場合、以下のフィーチャーはなくても構いません。

  • IBM Workload Deployer development tools (IBM Workload Deployer 開発ツール)
  • Extensibility features (拡張性フィーチャー)
    • Plug-in Development Environment (PDE) (プラグイン開発環境 (PDE))
図 1. 必須のフィーチャー
必須のフィーチャー

所要時間

このチュートリアルを完了するには、約 3 時間かかります。


パート 1: 開始手順

注: このチュートリアルに関するすべてのリソースは、Rational Application Developer インフォメーション・センターに用意されています。

まず、新しいワークスペースで Rational Application Developer を起動した後、ワークスペースに「OSGi Hello World」サンプルおよび「Ajax Hello World」サンプルをインポートします。

Rational Application Developer を起動する

  1. Rational Application Developer を起動します。例えば Windows では、「スタート」 > 「プログラム」 > 「IBM Software Delivery Platform」 > 「Rational Application Developer 8.0」 > 「Rational Application Developer」の順に選択します。
  2. 「Workspace Launcher (ワークスペース・ランチャー)」ダイアログで、「Workspace (ワークスペース)」フィールドに新規ワークスペースのパス名を入力して、「OK」をクリックします。
  3. 「Welcome (ようこそ)」ビューが表示されたら、そのビューを閉じます。

「OSGi Hello World」サンプルをインポートする

このチュートリアルでは、基本的な OSGi アプリケーションのデモを行う「OSGi Hello World」サンプルをアプリケーション・パターンのコンポーネント実装として使用します。

  1. Rational Application Developer のメイン・メニューで「Help (ヘルプ)」 > 「Help Contents (ヘルプ目次)」の順に選択し、「Help (ヘルプ)」ウィンドウを開きます。
  2. 「Help (ヘルプ)」ウィンドウの「Contents (目次)」の下で、「Samples (サンプル)」 > 「OSGi」の順に展開して「OSGi Hello World」を選択します。
  3. サンプルの情報ページが表示されたら、このページで「Import the Sample (サンプルのインポート)」を選択します。
  4. 少しすると、「Import (インポート)」ウィザードが表示されます。すべてのデフォルトを受け入れて「Finish (終了)」をクリックします。
  5. 「Open Associated Perspective (関連パースペクティブを開く)」ダイアログが表示されて、Java EE パースペクティブに切り替えるかどうかを尋ねるプロンプトが出されたら、「No (いいえ)」をクリックします。
  6. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、ワークスペースに以下のプロジェクトが追加されていることを確認します。
    • HelloWorld
    • HelloWorld.app

「Ajax Hello World」サンプルをインポートする

このチュートリアルでは、Dojo および Ajax 技術をベースとした基本的な Web アプリケーションである「Ajax Hello World」サンプルをアプリケーション・パターンのコンポーネント実装として使用します。

  1. 「Help (ヘルプ)」ウィンドウの「Contents (目次)」の下で、「Samples (サンプル)」 > 「Web」の順に選択して「Ajax Hello World」を選択します。
  2. サンプルの情報ページが表示されたら、このページで「Import Sample (サンプルのインポート)」を選択します。

    注: サンプルの情報ページに、「to use this sample, you must install the Feature Pack for Web 2.0 (このサンプルを使用するには、Feature Pack for Web 2.0 をインストールする必要があります)」というメッセージが表示されることがありますが、このメッセージは無視して構いません。

  3. 少しすると、「Import (インポート)」ウィザードが表示されます。すべてのデフォルトを受け入れて「Finish (終了)」をクリックします。
  4. 「Open Associated Perspective (関連パースペクティブを開く)」ダイアログが表示されて、「Web」パースペクティブに切り替えるかどうかを尋ねるプロンプトが出されたら、「Yes (はい)」をクリックします。このダイアログが表示されない場合、「Web」パースペクティブがすでに開いているかどうかを確認してください。「Web」パースペクティブが開いていなければ、図 2 に示すように「Open Perspective (パースペクティブを開く)」 > 「Other (その他)」の順に選択し、「Web」を選択してから「OK」をクリックします。
    図 2. 「Web」パースペクティブを開く
    「Web」パースペクティブを開く
  5. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、ワークスペースに以下のプロジェクトが追加されていることを確認します。
    • AjaxHello
    • AjaxHello_WEB
  6. 「Help (ヘルプ)」ウィンドウを閉じます。

Web アプリケーション・プロジェクトを作成する

ワークスペースには、このチュートリアルで使用するもう 1 つのプロジェクトを作成する必要があります。このチュートリアルでは、このプロジェクトにソース・コードが含まれている必要はありません。したがって、別のサンプルをインポートする代わりに、単純に新しい空の Web プロジェクトを作成します。

  1. Rational Application Developer のメイン・メニューで「File (ファイル)」 > 「New (新規)」 > 「Project (プロジェクト)」の順に選択して、「New Project (新規プロジェクト)」ウィザードを開きます。
  2. Web」を展開して「Dynamic Web Project (動的 Web プロジェクト)」を選択します。
  3. Next (次へ)」をクリックして、「Dynamic Web Project (動的 Web プロジェクト)」ページに進みます。
  4. Project name (プロジェクト名)」フィールドに「Webby」と入力します。
  5. EAR membership (EAR メンバーシップ)」の下にある「Add project to an EAR (EAR にプロジェクトを追加)」チェック・ボックスのチェック・マークを外します。
  6. その他すべてのデフォルトを受け入れて「Finish (終了)」を選択します。
  7. 「Technology Quickstarts (テクノロジー・クイック・スタート)」ビューが開いたら、そのビューを閉じます。
  8. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、ワークスペースに「Webby」プロジェクトが追加されていることを確認します。

パート 2: Workload Deployer サーバーについて探る

Rational Application Developer で言うサーバー (サーバー構成またはサーバー・アダプターとも呼ばれます) とは、テスト環境をホストするアプリケーションを意味する論理オブジェクトであり、HTTP Preview サーバー、IBM Mashup Server、WebSphere Application Server プロファイル、Workload Deployer などがあります。Java エンタープライズ・アプリケーションや Web アプリケーション、あるいは OSGi アプリケーションを開発する場合には Workload Deployer サーバーは不要です。一方、アプリケーション・パターンを扱う場合には、作業に取り掛かる前に Workload Deployer サーバーを定義して、この Workload Deployer サーバーの定義で、Rational Application Developer から Workload Deployer にアプリケーション・パターンを公開してデプロイする必要があります。原則として、Workload Deployer サーバーは早いうちに作成しておかなければなりません。

チュートリアルのこのパートでは Workload Deployer サーバーを作成し、Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューから Workload Deployer サーバーを操作する方法を学びます。

サーバーを作成する

  1. Rational Application Developer で、「Servers (サーバー)」タブを選択して「Servers (サーバー)」ビューを表示します。何らかの理由で「Servers (サーバー)」タブが表示されていない場合は、Rational Application Developer のメイン・メニューで「Window (ウィンドウ)」 > 「Show View (ビューの表示)」 > 「Other (その他)」の順に選択した後、「Server (サーバー)」 > 「Servers (サーバー)」の順に選択して「OK」を選択します。
  2. 「Servers (サーバー)」ビュー内の任意の場所を右クリックして、「New (新規)」 > 「Server (サーバー)」の順に選択します。すると、「New Server (新規サーバー)」ウィザードが開きます。
  3. サーバー・タイプには「Workload Deployer」を選択します (図 3 を表示)。
    図 3. 新規 Workload Deployer サーバーを作成する
    Creating the new Workload Deployer server
  4. Server's host name (サーバーのホスト名)」フィールドに、Workload Deployer のホスト名または IP アドレスを入力します。「Server name (サーバー名)」フィールドには、デフォルトの名前が設定されます。この設定を変更する必要はありません。

    注: Rational Application Developer では、同じホスト名またはアドレスを持つ複数の Workload Deployer サーバーを作成できるようになっています。一般に、1 つの Workload Deployer には 1 つのサーバー構成があれば十分ですが、場合によっては複数のサーバーが役立つこともあります。例えば、複数のアプリケーションを同じ Workload Deployer の異なる環境プロファイルまたはクラウド・グループにデプロイすることを計画している場合には、複数のサーバー構成を、それぞれに異なる環境プロファイルおよびクラウド・グループを選択して作成することができます。

  5. Next (次へ)」をクリックします。
  6. Username (ユーザー名)」フィールドに、Workload Deployer のユーザー ID を入力します (図 4 を参照)。
    図 4. Workload Deployer サーバーを構成する
    Workload Deployer サーバーを構成する
  7. Password (パスワード)」フィールドに、Workload Deployer のパスワードを入力します。
  8. Connect automatically after the workbench starts up (ワークベンチが開始した後、自動的に接続する)」チェック・ボックスは、チェック・マークを付けたままにします。
  9. Load Descriptor (記述子のロード)」をクリックします。

    すると、Rational Application Developer は Workload Deployer にアクセスし、少しした後に、ウィザードの前のページでユーザーが指定した Workload Deployer に関する情報が取得されます。この情報には、Workload Deployer のバージョンや、定義された環境プロファイルの名前とクラウド・グループの名前が含まれます。

    Rational Application Developer が Workload Deployer にアクセスできない場合は、前のページで入力したホスト名または IP アドレスが正しいこと、そして Rational Application Developer と Workload Deployer の間がネットワーク接続されていることを確認します。必要であれば、ネットワーク管理者に支援を求めてください。

    Rational Application Developer が Workload Deployer から必要な情報を正常にロードし終わると、ウィザードのページに、環境プロファイルとクラウド・グループを選択するための新しいコントロールが表示されます。

  10. Environment profile (環境プロファイル)」フィールドが表示された場合は、フィールドの隣にある「Select (選択)」ボタン (図 5 を参照) をクリックして、「Select Environment Profile (環境プロファイルの選択)」ダイアログを開きます。このダイアログで、適切な環境プロファイルを選択して「OK」をクリックします。
    図 5. 記述子固有の設定
    記述子固有の設定

    注: 環境プロファイルに基づいて仮想アプリケーション・パターンをデプロイするためのサポートは、Workload Deployer V3.1 で追加されました。デプロイメントのターゲットがそれよりも前のバージョンの Workload Deployer である場合には、Rational Application Developer には環境プロファイルの選択用コントロールが表示されません。

  11. Cloud group (クラウド・グループ)」フィールドが表示された場合は、フィールドの隣にある「Select (選択)」ボタンをクリックして、「Select Cloud Group (クラウド・グループの選択)」ダイアログを開きます。このダイアログで、適切なクラウド・グループを選択して「OK」をクリックします。

    注: クラウド・アプリケーション・パターンを PureApplication System にデプロイする場合には、クラウド・グループを使用することができません。PureApplication System 内の Workload Deployer がデプロイメントのターゲットになっている場合、Rational Application Developer にはクラウド・グループの選択用コントロールが表示されません。

  12. Finish (終了)」をクリックしてウィザードを閉じます。新規に作成した Workload Deployer サーバー構成が「Servers (サーバー)」ビューに表示されます (図 6 を表示)。
図 6. 「Servers (サーバー)ビュー
「Servers (サーバー)ビュー

少しすると、サーバーの状態が「Connected (接続済み)」に変わり、Workload Deployer から追加情報を取得する簡易バックグラウンド・ジョブ (Building server descriptor) がディスパッチされます。

「サーバー」ビューで Workload Deployer サーバーを調べる

Workload Deployer サーバーでは、いくつかのアクションを実行することができます。これらのアクションのなかには、Rational Application Developer を使用して WebSphere Application Server を対象に行う開発でお馴染みのものもあれば、Workload Deployer サーバーに固有のものもあります。

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで、上記の手順で作成した Workload Deployer サーバーを右クリックしてコンテキスト・メニューを開き、どのようなアクションを選択できるのかを確認してください。ただし、この時点ではアクションを選択しないでください。

他のタイプのサーバーでは通常選択できる「Start (始動)」、「Stop (停止)」、「Restart (再始動)」アクションがグレー・アウトされていることに注目してください。WebSphere Application Server のような従来のサーバーはソフトウェア・プロセスであり、Rational Application Developer から起動および停止されます。それとは対照的に、Workload Deployer と PureApplication System は電源に接続され、電源スイッチを備え、大抵は多数のユーザーが使用できるように配備された物理的なアプライアンスです。Rational Application Developer からリモートで Workload Deployer をシャットダウンしたり、起動したりすることはできません。

表 1 に、コンテキスト・メニューに表示されるアクションと、それぞれの実行内容を説明します。

表 1. Workload Deployer サーバー・コンテキスト・メニューのアクション
アクション説明
Open (開く) サーバー・エディターを開きます。
Publish (公開) ワークスペースで保留中の仮想アプリケーション・パターンに対する変更を Workload Deployer に公開します。アプリケーション・パターンとその成果物は、必要に応じて更新されます。パターンが Rational Application Developer からデプロイされている場合、変更の性質に応じて、デプロイ済みの仮想アプリケーションも更新または置き換えられます。
Add and Remove... (追加および削除…) Workload Deployer に対して仮想アプリケーション・パターンを追加 (公開) または削除するために使用する「Add and Remove (追加および削除)」ダイアログを開きます。
Connect (接続) Rational Application Developer を Workload Deployer に接続します。Rational Application Developer は Workload Deployer とのパッシブ接続を維持するために、定期的に ping を行ってネットワークを介して Workload Deployer に到達可能であることを確かめます。
Disconnect (切断) Rational Application Developer を Workload Deployer から切断します。Rational Application Developer は Workload Deployer に対する ping を停止し、Workload Deployer が稼働中でネットワークを介して使用可能であるとしても、Workload Deployer を到達不能として扱います。
Update Server Descriptor... (サーバー記述子の更新…) Rational Application Developer が保持する Workload Deployer の記述情報が最新の情報であるかどうかを判断します。情報が古くなっている場合、Rational Application Developer は情報を更新する手段を提供します。
Check Application Synchronization (アプリケーション同期状態の確認) Rational Application Developer から公開されたアプリケーション・パターンまたは Rational Application Developer に取り込まれたアプリケーション・パターンが Workload Deployer で変更されているかどうかを判断します。
Acquire Cloud Applications (クラウド・アプリケーション獲得) Workload Deployer 上のアプリケーション・パターンを Rational Application Developer ワークスペースに取り込みます。
Launch Dashboard (ダッシュボードを起動) ブラウザーで Workload Deployer ダッシュボードを開きます。

サーバー・エディターを調べる

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで Workload Deployer を右クリックして「Open (開く)」を選択するか、サーバーをダブルクリックして、サーバー・エディターを開きます。サーバー・エディターでは何も変更を行わずに、少し時間をとってこのエディターの機能を理解してください。エディターの機能は、「General Information (一般情報)」、「Server (サーバー)」、「Publishing (公開)」、および「Timeouts (タイムアウト)」という 4 つのセクションにグループ分けされています。
  2. 「General Information (一般情報)」セクションの内容を調べます (図 7 を参照)。
    図 7. サーバー・エディターの一般情報セクション
    サーバー・エディターの一般情報セクション

    このセクションでは、サーバーのホスト名または IP アドレス、あるいはサーバーの名前を確認、変更することができます。

  3. 「Server (サーバー)」セクションの内容を調べます (図 8 を参照)。
    図 8. サーバー・エディターの「Server (サーバー)」セクション
    サーバー・エディターの「Server (サーバー)」セクション

    このセクションに含まれるコントロールの大部分は、Workload Deployer タイプのサーバーに固有です。そのうちのいくつかは、「New Server (新規サーバー)」ウィザードでの同名のコントロールと同じように機能します。

    「Test Connection (接続のテスト)」ボタンは、ホスト名および資格情報が有効であるかどうかを確認します。

    「Update Descriptor (記述子の更新)」ボタンは、Rational Application Developer にとって重要な Workload Deployer に関する情報 (バージョン、プラグインのリスト、サポートされるコンポーネント・タイプなど) が前回の更新以降に変更されているかどうかを判断します。変更されている場合には、更新された情報のロードを選択することができます。

    Rational Application Developer は、Workload Deployer との接続を維持するために、定期的に ping を実行します。Rational Application Developer が Workload Deployer に対して ping を実行する頻度は、「Server ping interval (サーバー ping 間隔)」の値によって決まります。Rational Application Developer がサーバーの切断を宣言するまでに ping への応答を待機する時間は、「Server ping timeout (サーバー ping タイムアウト)」の値が制御します。

    ヒント:Automatically start the application when first added to the server (サーバーに初めて追加する場合、アプリケーションを自動的に開始する)」オプションのチェック・マークは外されたままにしてください。Workload Deployer でアプリケーション・パターンを作成 (公開) することと、アプリケーションをデプロイすることは異なります。Rational Application Developer には、その違いが反映されます。デフォルトでは、仮想アプリケーション・パターンを Workload Deployer サーバーに追加すると、Rational Application Developer がそのパターンを Workload Deployer で公開 (作成) しますが、パターンをデプロイすることはしません。作成された後のパターンは「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」の「Run As (実行)」 > 「Run on Server (サーバーで実行)」アクション、または「Servers (サーバー)」ビューの「Start (開始)」アクションを使用して、随時デプロイすることができます。

    Automatically start the application when first added to the server (サーバーに初めて追加する場合、アプリケーションを自動的に開始する)」オプションにチェック・マークを付けると、Rational Application Developer はパターンを公開すると同時にデプロイします。しかし、パターンをデプロイする前には、Workload Deployer の仮想アプリケーション・ビルダーを使用してパターンを編集する必要があるのが通常です。このことに加え、デプロイメントには数分かかることから、アプリケーション・パターンをデプロイするタイミングは完全に自分で決定できるようにしてください。

  4. 「Publishing (公開)」セクションの内容を調べます (図 9 を参照)。
    図 9. サーバー・エディターの「Publishing (公開)」セクション
    サーバー・エディターの「Publishing (公開)」セクション

    Workload Deployer サーバーの公開に関する設定には、WebSphere Application Server と同じ目的と効果があります。デフォルトでは、自動公開は無効になっていますが、自動公開を有効にして、Rational Application Developer が公開する変更の有無を確認する間隔を制御することができます。

    ヒント:Never publish automatically (自動公開しない)」オプションはチェック・マークが付けられたままにしてください。アプリケーションに対して行った変更の性質によっては、変更を Workload Deployer に公開するのに数秒から数分かかる場合があります。自動的に公開しないように選択しておけば、変更を Workload Deployer に公開するタイミングを完全に自分で決定することができます。

    Select publishing actions (公開アクションの選択)」コントロールは、Workload Deployer サーバーには関係しません。

  5. 「Timeouts (タイムアウト)」セクションの内容を調べます (図 10 を参照)。
    図 10. サーバー・エディターの「Timeouts (タイムアウト)」セクション
    The server editor's timeouts section

Workload Deployer サーバーの場合、タイムアウトの値は、アプリケーション・パターンのデプロイメントを開始または停止する処理が完了するまで Rational Application Developer が待機する時間を制御します。タイムアウト値を経過すると、Rational Application Developer は、許可された時間内に仮想アプリケーション・パターンのデプロイメントまたは停止が完了しなかったことを伝えるエラーを返します。

これらのタイムアウト値は、WebSphere Application Server での場合と多少異なる意味があることに注意してください。WebSphere Application Server でのタイムアウト値は、アプリケーションの開始および停止ではなく、サーバーの起動およびシャットダウンに適用されます。


パート 3: Rational Application Developer でのアプリケーション・パターンの作成

アプリケーション・パターンを作成するには、Rational Application Developer を使用する方法と Workload Deployer を使用する方法の 2 つがあります。Rational Application Developer を使用する場合は、ワークスペースで Java エンタープライズ・アプリケーション、Web アプリケーション、または OSGi アプリケーションのプロジェクトを選択し、その選択内容に基づいて基本となるアプリケーション・パターンを新規に作成して、Workload Deployer にそのパターンを公開します。もう 1 つの方法では、Workload Deployer で作成したアプリケーション・パターンを Rational Application Developer ワークスペースに取り込みます。2 つの方法のうち、より一般的なのは後者です。この方法については、「パート 5: Workload Deployer でのアプリケーション・パターンの作成」で説明します。いずれの方法にしても、最終的には事実上 Workload Deployer ストアハウスと Rational Application Developer ワークスペースの両方に存在するアプリケーション・パターンが作成されます。

チュートリアルのこのパートでは、Rational Application Developer を使用して、Workload Deployer に公開するための基本となる仮想アプリケーション・パターンを新規に作成します。

仮想アプリケーション・パターンを格納するプロジェクトを作成する

ワークスペース内では、仮想アプリケーション・パターンが通常のファイルによって表されます。仮想アプリケーション・パターンはあらゆる種類のプロジェクト内に保持することができますが、仮想アプリケーション・パターンだけを専用に格納する単純なプロジェクトに配置するのが最善です。

注: Java EE、Web、OSGi といったアプリケーション・プロジェクトをはじめとする特定の種類のプロジェクトに仮想アプリケーション・パターン・ファイルを格納しようとすると、「New Cloud Application File (新規クラウド・アプリケーション・ファイル)」ウィザードが警告を出します。この警告が出る場合の最も単純な理由は、これらの種類のプロジェクト内では、仮想アプリケーション・パターン・ファイルが何の意味も持たないためです。このようなプロジェクトのいずれかで仮想アプリケーション・パターン・ファイルを作成または変更すると、そのプロジェクトには必要もないのに再公開用のフラグが立てられます。仮想アプリケーション・パターン・ファイルから Java EE、Web、および OSGi アプリケーション・プロジェクトを構築するのであって、その逆ではないことを覚えておいてください。

  1. Rational Application Developer のメイン・メニューで「File (ファイル)」 > 「New (新規)」 > 「Project (プロジェクト)」の順に選択して、「New Project (新規プロジェクト)」ウィザードを開きます。
  2. 「General (一般)」 > 「Project (プロジェクト)」の順に選択します。
  3. Next (次へ)」をクリックします。
  4. 「Project name (プロジェクト名)」フィールドに「Cloud apps」と入力します。実際には、任意の名前を入力して構いません。
  5. その他すべてのデフォルトを受け入れて「Finish (終了)」をクリックします。

仮想アプリケーション・パターンを作成する

  1. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で「Cloud apps」プロジェクトを右クリックし、「New (新規)」 > 「Other (その他)」の順に選択して新規作成ウィザードを開きます。
  2. Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」 > 「Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」の順に選択します。
  3. Next (次へ)」をクリックして「Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」ページに進みます。
  4. Cloud apps」プロジェクトを選択します (選択されていない場合)。
  5. 「File name (ファイル名)」フィールドに「Webby.json」と入力します。
  6. Next (次へ)」をクリックして「Select a Workload Deployer descriptor (Workload Deployer 記述子の選択)」ページに進みます。
  7. Descriptor (記述子)」コンボ・ボックスを選択して、どのような選択肢があるのか確認します (図 11 を参照)。ただし、デフォルトの設定を変更しないでください。ここにはデフォルトとして、「パート 2: Workload Deployer サーバーについて探る」で作成した Workload Deployer サーバーの名前が表示されるはずです。
    図 11. パターン・タイプを選択する
    パターン・タイプを選択する

    このコンテキストでの記述子は、文字通り、実際の (通常の) Workload Deployer が持つ主要機能の説明です。どの記述子を選択するかによって、ツールの他の側面の動作が変わってきます。

    例えば、実際の (通常の) Workload Deployer バージョン 3.0 の記述子を選択すると、「Pattern type (パターン・タイプ)」コンボ・ボックスから「Web Application Pattern Type 2.0 (Web アプリケーション・パターン・タイプ 2.0)」が除外されます。このパターン・タイプを使用できるのは、Workload Deployer V3.1 以降のバージョンに限られているためです。

    実際の記述子は、Rational Application Developer に定義された Workload Deployer サーバー構成のホスト名または IP アドレスに対応します。実際の記述子に保管された情報が、Workload Deployer からダウンロードされます。

    通常の記述子は、Rational Application Developer にプリロードされています。これらの記述子が表すのは、Workload Deployer の標準インストールの機能です。通常の記述子は、Rational Application Developer で仮想アプリケーション・パターンの開発を開始する場合に役立ちますが、使用できる実際の Workload Deployer は含まれていません。

  8. 「Pattern type (パターン・タイプ)」コンボ・ボックスは、デフォルトで「Web Application Pattern Type 2.0 (Web アプリケーション・パターン・タイプ 2.0)」に設定されます。このデフォルトはそのまま変更せずに、「Pattern type (パターン・タイプ)」コンボ・ボックスを選択して他の選択肢を確認してください。

    Rational Application Developer V8.0.4 では、以下の 2 つのパターン・タイプをサポートします。

    • Web Application Pattern Type 2.0 (Web アプリケーション・パターン・タイプ 2.0): OSGi アプリケーションや Java EE 6 またはそれ以前のバージョンで作成されたアプリケーションに適したパターン・タイプです。Workload Deployer は、このパターン・タイプでは Java EE、Web、OSGi といったアプリケーション・コンポーネントをホストするために WebSphere Application Server V8.0 を利用します。
    • WebApp Pattern Type 1.0 (WebApp パターン・タイプ 1.0): OSGi アプリケーションや Java EE 5 またはそれ以前のバージョンで作成されたアプリケーションに適したパターン・タイプです。Workload Deployer は、このパターン・タイプでは Java EE、Web、OSGi といったアプリケーション・コンポーネントをホストするために WebSphere Application Server V7.0 を利用します。
  9. 「Supported components (サポートされるコンポーネント)」のリストを確認します。これは情報を提供するためだけのリストで、Rational Application Developer と「Descriptor (記述子)」フィールドに指定された Workload Deployer の両方がサポートするコンポーネントのタイプが示されます。このリストで項目を選択しても効果はありません。
  10. Next (次へ)」をクリックして「Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」ページに進みます。
  11. Add (追加)」をクリックして、「New Component and Project Association (新規コンポーネントとプロジェクトの関連)」ダイアログを開きます (図 12 を参照)。
    図 12. 関連付けるプロジェクトを選択する
    関連付けるプロジェクトを選択する
  12. デフォルトの「Component name (コンポーネント名)」を受け入れます。

    注: 実際には、コンポーネントを説明する名前を選択するのが通常ですが、このチュートリアルではデフォルトの名前で十分です。

  13. アプリケーション・プロジェクトのリストから「Webby」を選択します。

    このリストには、Rational Application Developer と Workload Deployer の両方でサポートされるコンポーネント・タイプを実装するために使用できる、ワークスペース内のすべてのプロジェクトが表示されます。つまり、Web アプリケーション (WAR)、Java EE エンタープライズ・アプリケーション (EAR)、OSGi アプリケーション (OSGi) といったプロジェクトが表示されます。

    Filter (フィルター)」チェック・ボックスは、リストに表示するプロジェクトのタイプを制御します。例えば、「EAR」と「OSGi」のチェック・ボックスのチェック・マークを外すと、アプリケーション・プロジェクトのリストが縮小されて「AjaxHello_WEB」、「HelloWorld」、「Webby」のみが表示されるようになります。

  14. OK」をクリックして、「Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」ページに戻ります (図 13 を参照)。
    図 13. 関連付けられた Web プロジェクト
    関連付けられた Web プロジェクト
  15. 「Associations (関連)」の表には、エントリーが 1 つだけ表示されており、そのエントリーは「Component (コンポーネント)」の名前が「Component」、「Type (タイプ)」が「WAR」、「Project Location (プロジェクト・ロケーション)」が「Webby」となっていることを確認します。

    この「Associations (関連)」表の内容を変更するには、「Edit (編集)」ボタンと「Remove (削除)」ボタンを使用することができますが、ここでは使用しないでください。

  16. Finish (終了)」をクリックします。

    すると Rational Application Developer は「Cloud apps」プロジェクト内の事前に決められたフォルダー「applicationModels」に、新しい仮想アプリケーション・パターンの JSON ファイル「Webby.json」を生成します。「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で「Cloud apps」プロジェクトを展開し、続いてこのプロジェクトの「applicationModels」フォルダーを展開すると、「Webby.json」ファイルが表示されます。

  17. Rational Application Developer が JSON エディターに仮想アプリケーション・パターンの JSON ファイルを開きます。エディターを閉じてください。

    重要: このエディターが開く理由は、主に情報を提供するためです。上級ユーザーでない限り、仮想アプリケーション・パターンの編集は Rational Application Developer の JSON エディターではなく、常に Workload Deployer の仮想アプリケーション・ビルダーで行ってください。

仮想アプリケーション・パターンで実行できるアクションを調べる

仮想アプリケーション・パターンの JSON ファイルは、従来のワークスペース・ファイル・リソースです。そのため、このファイルのコンテキスト・メニューでは、標準的ないくつかのアクションを選択することができます。これらのアクションのうち、このファイルが持つ Workload Deployer の性質に特有のアクションは 2 つしかありません。

  1. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、「Cloud apps」 > 「applicationModels」の順に展開し、「Webby.json」を右クリックしてコンテキスト・メニューを開きます。
  2. Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」を選択して、「Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」ダイアログを開きます。

    このダイアログでは、ワークスペース内のプロジェクトと仮想アプリケーション・パターンのコンポーネントとの間の関連付けを管理することができます。

  3. 何も変更せずに、「Cancel (キャンセル)」をクリックしてダイアログを閉じます。
  4. もう一度「Webby.json」を右クリックして、今度は「Properties (プロパティー)」を選択し、Webby.json の「Properties (プロパティー)」ダイアログを開きます。
  5. Workload Deployer Descriptor (Workload Deployer 記述子)」を選択します。

    「Workload Deployer Descriptor (Workload Deployer 記述子)」プロパティー・ページでは、仮想アプリケーション・パターンの開発ガイドとして使用する記述子を変更することができます。このページの「Details (詳細)」セクションは、情報を提供するためのみのセクションです。「Pattern type (パターン・タイプ)」コントロールか「Supported components (サポートされるコンポーネント)」コントロールを使用して変更または選択しても、その操作は無視されます。

  6. 何も変更せずに、「Cancel (キャンセル)」をクリックしてダイアログを閉じます。

クラウド・アプリケーション・プロジェクトのプロパティーを調べる

仮想アプリケーション・パターンの JSON ファイルが特定のプロジェクトに初めて追加されると、Rational Application Developer はプロジェクトに IBM Workload Deployer Application ファセットを設定します。

  1. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、「Cloud apps」プロジェクトを右クリックして「Properties (プロパティー)」を選択し、「Cloud apps」プロジェクトの「Properties (プロパティー)」ダイアログを開きます (図 14 を参照)。
    図 14. クラウド・アプリケーション・プロジェクトのプロパティー
    クラウド・アプリケーション・プロジェクトのプロパティー
  2. Validation (検証)」を選択して、「Validation (検証)」プロパティー・ページを表示します。
  3. Add Validation Builder to project (検証ビルダーをプロジェクトに追加)」にチェック・マークを付けます。このコントロールが表示されていない場合は、このステップは飛ばしてください。

    デフォルトでは、チュートリアルのこのパートの始めの部分で作成したような一般的なプロジェクトに、検証ビルダーは組み込まれません。クラウド・アプリケーション・バリデーターを始めとする Rational Application Developer のバリデーターは、検証ビルダーが組み込まれていないプロジェクトを無視します。これを確認するには、「Preferences (設定)」 > 「Validation (検証)」の順に選択してください。

  4. Project Facets (プロジェクト・ファセット)」を選択して、「Project Facets (プロジェクト・ファセット)」ページを表示します。
  5. IBM Workload Deployer Application」ファセットにチェック・マークが付いていることを確認します。この設定を変更しないでください。

    仮想アプリケーション・パターンの JSON ファイルが所定のプロジェクトに初めて追加されると、Rational Application Developer はプロジェクトにこのファセットを設定します。このファセットにより、Rational Application Developer Workload Deployer ツールは、仮想アプリケーション・パターンが含まれるプロジェクトを素早く識別することができます。

  6. OK」をクリックして「Properties (プロパティー)」ダイアログを閉じます。

パート 4: Workload Deployer へのアプリケーション・パターンの公開

アプリケーション・パターンを開発しているうちに、2 種類の成果物を編集していることに気付くはずです。それは、仮想アプリケーション・パターンと、パターンに含まれるコンポーネントのソース・コードです。ソース・コードは、Rational Application Developer に用意された統合開発環境で編集します。仮想アプリケーション・パターンは、Workload Deployer が提供する仮想アプリケーション・ビルダーで編集します。Rational Application Developer で作成したアプリケーション・パターンを編集するには、そのアプリケーション・パターンを Workload Deployer に公開する必要があります。これにより、以下の 2 つの重要なことが実現されます。

  1. アプリケーション・パターンとそれに関連付けられたコンポーネント・プロジェクトが Workload Deployer で使用することも、管理することも可能な形でエクスポートされて、Workload Deployer に提供されます。
  2. Rational Application Developer がワークスペース内のアプリケーション・パターンを Workload Deployer 内のアプリケーション・パターンにリンクすることで、Rational Application Developer でアプリケーション・パターンに対して実行したアクションを Workload Deployer に反映することも、Workload Deployer でアプリケーション・パターンに対して実行したアクションを Rational Application Developer に反映することもできるようになります。

公開することは、デプロイすることと同じではありません。Rational Application Developer 内のアプリケーション・パターンを Workload Deployer に公開すると、そのパターンは Workload Deployer ストアハウス内の仮想アプリケーション・パターンのセットに追加されます。デフォルトでは、Rational Application Developer はアプリケーション・パターンのインスタンスをデプロイしません (ただし、デプロイするオプションを選択することも可能です)。

チュートリアルのこのパートでは、アプリケーション・パターンを Workload Deployer に公開し、アプリケーション・パターンの公開によって Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューと Workload Deployer ダッシュボードでどのような効果が現れるのかを調べます。

アプリケーション・パターンを公開する

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで Workload Deployer サーバーを右クリックし、「Add and Remove (追加および削除)」を選択して「Add and Remove (追加および削除)」ダイアログを開きます (図 15 を参照)。
    図 15. 「Add and Remove (追加および削除)」ダイアログ
    「Add and Remove (追加および削除)」ダイアログ
  2. Available (選択可能)」リソースのリストで、「Webby [Cloud apps]」を選択します。
  3. Add > (追加 >)」をクリックして、仮想アプリケーション・パターンを「Configured (構成対象)」リソースのリストに移動します。
  4. Finish (終了)」をクリックします。

    すると、Rational Application Developer が、仮想アプリケーション・パターンをエクスポートして Workload Deployer に公開するバックグラウンド・ジョブをディスパッチします。

  5. 「Servers (サーバー)」ビューでは、新しく追加された仮想アプリケーション・パターンがツリー内に Workload Deployer の子として直ちに現れます。ただし、表示された時点では、状況や状態は示されません。

    数秒後に、Workload Deployer サーバーの状態および状況が「[Connected, Publishing...] ([接続済み、公開中…])」として表示されます。この状態および状況は、Rational Application Developer がアプリケーションを公開している間は変わりません。

    さらに数秒経つと、公開が正常に完了した場合には Workload Deployer の状態および状況が「[Connected, Synchronized] ([接続済み、同期済み])」に変わり、「Webby」アプリケーションの状態および状況が「[Stopped, Synchronized] ([停止、同期済み])」として表示されます (図 16 を参照)。

    図 16. アプリケーション・パターンを追加した後の「Servers (サーバー)」ビュー
    アプリケーション・パターンを追加した後の「Servers (サーバー)」ビュー

    「Synchronized (同期済み)」の状況は、Rational Application Developer ワークスペースと Workload Deployer との間で、仮想アプリケーション・パターンが同期されていることを意味します。「Stopped (停止)」のアプリケーション状態は、仮想アプリケーション・パターンは Rational Application Developer によって公開されているものの、デプロイされてはいないことを意味します。

注: 仮想アプリケーション・パターンを展開すると、このパターンに関連付けられたアプリーション・プロジェクトとそれぞれのプロジェクトを構成するモジュールを確認することができます。ただし、これは情報として表示されるだけです。

「サーバー」ビューでアプリケーションに対して実行できるアクションを調べる

「Servers (サーバー)」ビューでは、Workload Deployer サーバーの配下に表示されたアプリケーションでいくつかのアクションを実行することができます。これらのアクションのなかには、Rational Application Developer を使用して WebSphere Application Server を対象に行う開発でお馴染みのものもあれば、Workload Deployer アプリケーションに固有のものもあります。

「Servers (サーバー)」ビューで、上記の手順で公開した仮想アプリケーション・パターンを右クリックしてコンテキスト・メニューを開き、どのようなアクションを選択できるのかを確認してください。ただし、この時点ではアクションを選択しないでください。表 2 に、Workload Deployer サーバーのアプリケーションのコンテキスト・メニューに表示されるアクションと、それぞれの実行内容を説明します。

表 2. Workload Deployer アプリケーションのコンテキスト・メニューのアクション
アクション説明
Start (開始) アプリケーション・パターンを Workload Deployer にデプロイします。
Stop (停止) Rational Application Developer からデプロイされたアプリケーション・インスタンスを終了します。
Restart (再開) Rational Application Developer がデプロイしたアプリケーション・パターンを再開します。
Remove (削除) アプリケーション・パターンを Workload Deployer から削除します。これは、「Add and Remove (追加および削除)」ダイアログでの削除操作に相当します。Rational Application Developer からデプロイされた仮想アプリケーション・インスタンスが存在する場合、そのインスタンスは終了されます。
Reacquire (再獲得) アプリケーション・パターンを Workload Deployer から Rational Application Developer ワークスペースに再び取り込みます。
Detach (分離) Rational Application Developer と Workload Deployer の間でのアプリケーション・パターンの連携を解除します。
Get information (情報の取得) Workload Deployer での公開済みまたはデプロイ済みアプリケーション・パターンに関する情報を表示するダイアログを開きます。

Workload Deployer ダッシュボードを調べる

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで、Workload Deployer サーバーを右クリックして「Launch Dashboard (ダッシュボードを起動)」を選択します。すると、Rational Application Developer は Workload Deployer ダッシュボードを Rational Application Developer の組み込みブラウザーで開くか、あるいはスタンドアロンのブラウザーで開きます。どちらで開くかは、「Window (ウィンドウ)」 > 「Web Browser (Web ブラウザー)」でどのブラウザーが設定されているかによって変わってきます。
  2. Workload Deployer ダッシュボードで、「Patterns (パターン)」 > 「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」の順に選択します。
  3. 「Virtual Application Patterns (仮想アプリケーション・パターン)」の下で、「Web Application Pattern Type 2.0 (Web アプリケーション・パターン・タイプ 2.0)」がまだ選択されていない場合は、これを選択します (図 17 を参照)。
    図 17. 仮想アプリケーション・パターン
    仮想アプリケーション・パターン
  4. 「Web Application Pattern Type 2.0 (Web アプリケーション・パターン・タイプ 2.0)」の下に表示されているアプリケーション・パターンのなかに、「Webby」があることを確認します。

    注: 表示される他のアプリケーションは、上記の図とは異なる場合があります。

  5. Webby」を選択して、仮想アプリケーション・パターンの詳細を確認します。
  6. 「Webby」アプリケーション・パターンのアクションのリスト (図 18 を参照) で「Open (開く)」をクリックし、仮想アプリケーション・ビルダーを開きます。
    図 18. 仮想アプリケーション・パターンのアクション
    仮想アプリケーション・パターンのアクション

    設定されているブラウザーに応じて、仮想アプリケーション・ビルダーは新しいブラウザー・タブ、または新しいブラウザー・ウィンドウに開かれます。

  7. 「Virtual Application Builder (仮想アプリケーション・ビルダー)」のキャンバスの左上隅に配置されている「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントを選択します。コンポーネントに「Add policy for application (アプリケーションのポリシーを追加)」コントロールが重なっていて、コンポーネント名 (Web Application) が見えないことがあります。その場合、コンポーネントの名前が見えるまで、キャンバスの隅からコンポーネントをドラッグすることができます。
  8. コンポーネントのプロパティー・ペインで、「WAR File (WAR ファイル)」フィールドに WAR ファイル成果物の名前が定義されていることを確認します (図 19 を参照)。
    図 19. 「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネント
    「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネント
  9. 仮想アプリケーション・ビルダーを閉じます。ブラウザーが、タブまたはウィンドウを閉じることを確認するためのプロンプトを出した場合は、確認してください。Workload Deployer ダッシュボードは開いたままにしておきます。

パート 5: Workload Deployer でのアプリケーション・パターンの作成

前の 2 つのパートでは、Rational Application Developer で基本となるアプリケーション・パターンを作成し、Workload Deployer に公開しました。この方法は、ワークスペース内の既存のプロジェクトを基に新しいアプリケーション・パターンを素早く形にするには便利ですが、それよりも、Workload Deployer で仮想アプリケーション・ビルダーの全能力を駆使してアプリケーション・パターンを作成するほうが一般的です。

チュートリアルのこのパートでは、Workload Deployer で新規の Web アプリケーション・パターンを作成します。

仮想アプリケーション・ビルダーを使用してアプリケーション・パターンを作成する

  1. Workload Deployer ダッシュボードで、「Virtual Application Patterns (仮想アプリケーション・パターン)」の下にある「New (新規)」ボタンをクリックして、「Create Application (アプリケーションの作成)」ダイアログを開きます。このダイアログで、新規アプリケーション・パターンの作成を開始します。
  2. 「Create Application (アプリケーションの作成)」ダイアログで、「Web Application Pattern Type 2.0 (Web アプリケーション・パターン・タイプ 2.0)」を選択します。
  3. Blank Application (ブランク・アプリケーション)」を選択します。
  4. Start Building (ビルドの開始)」をクリックします。少しすると仮想アプリケーション・ビルダーが開きます。
  5. 仮想アプリケーション・ビルダーで、「Assets (アセット)」ペインに表示されている「Application Components (アプリケーション・コンポーネント)」を展開します (展開されていない場合)。
  6. 「Assets (アセット)」ペインから、「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントをキャンバスにドラッグ・アンド・ドロップします (図 20 を参照)。
    図 20. 新規「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントを作成する
    新規「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントを作成する
  7. 新規コンポーネントのプロパティー・ペインで、「WAR File (WAR ファイル)」フィールドがブランクになっていることを確認します。このフィールドとその他のコントロールは、そのままの状態にしておきます。
  8. Save (保存)」をクリックして、「Save Application (アプリケーションの保存)」ダイアログを開きます。
  9. Name (名前)」フィールドのデフォルトのテキストを、「AjaxHelloWeb」という名前に置き換えます。
  10. OK」をクリックします。
  11. 仮想アプリケーション・ビルダーを閉じます。Workload Deployer ダッシュボードは開いたままにしておいてください。

パート 6: Rational Application Developer へのアプリケーション・パターンの取り込み

Rational Application Developer で作成したアプリケーション・パターンを Workload Deployer に公開すると、ワークスペース内のパターンと Workload Deployer 上のパターンの間にリンクが確立されます。それとまったく同じように、Workload Deployer で作成したアプリケーション・パターンを Rational Application Developer を取り込んだ場合にもリンクが確立されます。さらに、公開する場合と取り込む場合のいずれにしても、Rational Application Developer と Workload Deployer の間でアプリケーション・パターンを同期する効果があります。ただし、同期の方向には極めて重要な違いがあります。

  1. Rational Application Developer から Workload Deployer にアプリケーション・パターンを公開、または再公開する場合、アプリケーション・パターン・モデルとその成果物が Rational Application Developer ワークスペースの内容で更新されます。
  2. Workload Deployer から Rational Application Developer へのアプリケーション・パターンの取り込み、または再取り込みを行う場合には、Rational Application Developer 内のアプリケーション・パターン・モデルが Workload Deployer の内容で更新されます。

    注: 公開する場合とは異なり、Rational Application Developer はコンポーネント成果物の取り込みをサポートしていません。サポートするのは、アプリケーション・パターン・モデルの取り込みだけです。

    チュートリアルのこのパートでは、「パート 5: Workload Deployer でのアプリケーション・パターンの作成」で作成したアプリケーションを、Rational Application Developer に取り込みます。

Rational Application Developer にアプリケーション・パターンを取り込む

  1. Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューで、Workload Deployer サーバーを右クリックして「Acquire Cloud Application (クラウド・アプリケーション獲得)」を選択し、「Acquire Cloud Application (クラウド・アプリケーション獲得)」ウィザードが開きます。
  2. Perform query (照会の実行)」をクリックします。

    Rational Application Developer が、ユーザーに読み取りが許可されている仮想アプリケーション・パターンのリストを Workload Deployer から取得する間、進行状況ダイアログが表示されます。チュートリアルの前のパートで作成したアプリケーション「AjaxHelloWeb」は、「Cloud Applications (クラウド・アプリケーション)」リストの先頭近くに表示されます。

  3. リストから「AjaxHelloWeb : application (AjaxHelloWeb : アプリケーション)」を選択します (図 21 を参照)。
    図 21. アプリケーション・パターンを照会する
    アプリケーション・パターンを照会する
  4. Next (次へ)」をクリックします。
  5. 「Select a project (プロジェクトの選択)」で、「Cloud apps」プロジェクトを選択します。
  6. File name (ファイル名)」フィールドで、「appmodel.json」を「AjaxHelloWeb.json」という名前に置き換えます。
  7. Next (次へ)」をクリックします。
  8. 「Associations (関連)」表で、「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントのタイプが「WAR」になっていること、ただしコンポーネントにはプロジェクトのロケーションが関連付けられていないことを確認します (図 22 を参照)。通常は、この表を使うことで簡単にワークスペース・プロジェクトをコンポーネントに関連付けることができますが、このチュートリアルではとりあえず、コンポーネントにプロジェクトが関連付けられていない状態にしておきます。
    図 22. プロジェクトのロケーションが関連付けられていないコンポーネント
    プロジェクトのロケーションが関連付けられていないコンポーネント
  9. Finish (終了)」をクリックします。
  10. 「Servers (サーバー)」ビューで、「AjaxHelloWeb」アプリケーションが Workload Deployer サーバーの子として新たに表示されていることを確認します。

検証の警告を識別して修正する

Workload Deployer 用の Rational Application Developer ツールには、少数の重要な警告およびエラー条件を検出するバリデーターが含まれています。前の手順の終わりのほうで、「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントにはプロジェクトを関連付けなかったことを思い出してください。このように、Rational Application Developer が認識するタイプのコンポーネントのなかで、プロジェクトが関連付けられていないコンポーネントがあると、バリデーターがそのことを検出します。これはバリデーターによって検出される条件の一例です。

  1. Rational Application Developer で、「Problems (問題)」ビューを選択します。
  2. Warnings (警告)」を展開します (図 23 を参照)。
    図 23. 「Problems (問題)」ビュー
    「Problems (問題)」ビュー
  3. 警告リストの先頭近くに、「AjaxHelloWeb.json」リソースに関する警告として「Component Web Application does not have an association (Web アプリケーションが関連を持たないコンポーネント)」と示されています。

    説明: Rational Application Developer は、プロジェクトが関連付けられていないコンポーネントがあることに注意を促しています。実際には、それが問題を意味することも、そうでないこともあります。例えば、コンポーネントに関連付けるプロジェクトを提供するのは、自分ではなく、同僚の仕事であるとしたら、自分のワークスペースにはそのプロジェクトが含まれていない場合やその必要がない場合が多くありがちです。したがって、この警告は無視して構いません。

  4. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」ビューで、「Cloud apps」 > 「applicationModels」の順に展開し、「AjaxHelloWeb.json」を右クリックして「Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」を選択します。この操作によって、「Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」ダイアログが開きます。
  5. 「Associations (関連)」表で、「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントを選択します。関連プロジェクトのロケーションを示すフィールドは、現時点ではブランクのままであることに注目してください。
  6. Edit (編集)」をクリックして、「Edit Association (関連の編集)」ダイアログを開きます。
  7. ダイアログには、ワークスペース内の 3 つの Web プロジェクトが表示されているはずです (図 24 を参照)。そのなかから、「AjaxHello_WEB」プロジェクトを選択します。
    図 24. プロジェクトを関連付ける
    プロジェクトを関連付ける
  8. OK (次へ)」をクリックして「Associate Application Model (アプリケーション・モデルの関連付け)」ダイアログに戻ります。関連プロジェクトのロケーションを示すフィールドに、コンポーネントに関連付けた「AjaxHello_WEB」プロジェクトのロケーションが示されているはずです。
  9. OK」をクリックし、この関連を適用してダイアログを閉じます。
  10. Problems (問題)」ビューで、検証の警告が消えていることを確認してください。
  11. プロジェクトをコンポーネントに関連付けることで、実質的にアプリケーション・パターンを変更した後は、Rational Application Developer と Workload Deployer を同期させるために、その変更を Workload Deployer に公開する必要があります。したがって、「Servers (サーバー)」ビューで、Workload Deployer サーバーを右クリックして「Publish (公開)」を選択します。

Rational Application Developer は、更新された仮想アプリケーション・パターンをエクスポートして Workload Deployer に公開するバックグラウンド・ジョブをディスパッチします。少しすると、公開ジョブが正常に完了し、「AjaxHelloWeb」仮想アプリケーション・パターンの状態および状況が「[Stopped, Synchronized] ([停止、同期済み])」に変わります。


パート 7: アプリケーション・パターンの変更

公開されたアプリケーション・パターンは、Workload Deployer のストアハウスでユーザー本人、そして場合によっては他のユーザーがアクセスしたり、更新したりできるようになります。例えば、仮想アプリケーション・ビルダーを使ってコンポーネントを接続することや、ポリシーを構成することができます。開発したアプリケーション・パターンをチーム・メイトが別の Rational Application Developer のワークスペースに取り込んで更新を行い、その更新をストアハウスに再公開することも考えられます。アプリケーション・パターンとそのコンポーネントの開発は、Rational Application Developer と Workload Deployer との間で共有されることから、Rational Application Developer には、Rational Application Developer のワークスペースと Workload Deployer のストアハウスの間でアプリケーション・パターンを同期状態に維持するための機能がいくつか組み込まれています。

チュートリアルのこのパートでは、まず、「パート 5: Workload Deployer でのアプリケーションの作成」で作成したアプリケーション・パターンを編集します。その変更を Rational Application Developer から検出し、アプリケーション・パターンを Rational Application Developer のワークスペースに再び取り込んで Workload Deployer上のアプリケーション・パターンと同期させます。

仮想アプリケーション・ビルダーでアプリケーション・パターンを編集する

  1. Workload Deployer ダッシュボードで、「Virtual Application Patterns (仮想アプリケーション・パターン)」の下にある「Refresh (最新表示)」ボタンをクリックして、パターンのリストを最新の状態に更新します。すると、リストに、「AjaxHelloWeb」が表示されます。
  2. AjaxHelloWeb」を選択します。
  3. Open (開く)」をクリックして、仮想アプリケーション・ビルダーにアプリケーションを開きます。
  4. 仮想アプリケーション・ビルダーの「Assets (アセット)」ペインで、「OSGi Components (OSGi コンポーネント)」を展開します (展開されていない場合)。
  5. 「Assets (アセット)」ペインから、「OSGi Application (OSGi アプリケーション)」コンポーネントをキャンバスにドラッグ・アンド・ドロップします (図 25 を参照)。
    図 25. 新規「OSGi Application (OSGi アプリケーション)」コンポーネントを作成する
    新規「OSGi Application (OSGi アプリケーション)」コンポーネントを作成する
  6. 新規コンポーネントのプロパティー・ペインで、「EBA File (EBA ファイル)」フィールドがブランクになっていることを確認します。このフィールドとその他のコントロールは、そのままの状態にしておきます。
  7. Save (保存)」をクリックします。

Rational Application Developer から変更を検出して取り込む

Rational Application Developer はデフォルトで 60 秒毎に、公開された仮想アプリケーション・パターンや、取り込まれた仮想アプリケーション・パターンが変更されているかどうかをチェックします。このチェック間隔は変更することも、チェックそのものが行われないようにすることも可能です。あるいは手作業でチェックを開始することもできます。

注: Rational Application Developer V8.0.4 は、アプリケーション・パターンのコンポーネント成果物に対する変更については検出しません。

  1. Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューで、Workload Deployer サーバーを右クリックして「Check Application Synchronization (アプリケーション同期の検査)」を選択し、Workload Deployer 上の対応するアプリケーション・パターンが変更されているかどうかを Rational Application Developer でチェックします。
  2. 処理が完了すると、Workload Deployer サーバーと「AjaxHelloWeb」アプリケーション・パターンの状態および状況が「[Stopped, Reacquire] ([停止、再獲得])」に変わります。

    「Reacquire (再獲得)」の状況は、Rational Application Developer と最後に同期していたとき (Rational Application Developer から公開されたとき、あるいは Rational Application Developer に取り込まれたときなど) 以降に、Workload Deployer 上で仮想アプリケーション・パターンに対して何らかの変更が行われたことを意味します。この場合、アプリケーション・パターンを Rational Application Developer に再び取り込んで、同期した状態にすることをお勧めします。

    図 26. 「Reacquire (再獲得)」の状況
    「Reacquire (再獲得)」の状況
  3. 「Servers (サーバー)」ビューで、「AjaxHelloWeb」を右クリックして「Reacquire (再獲得)」を選択し、「Reacquire Cloud Application Wizard (クラウド・アプリケーション再獲得ウィザード)」を開きます (図 27 を参照)。
    図 27. アプリケーション・パターンを再び取り込む
    アプリケーション・パターンを再び取り込む

    ウィザードは、仮想アプリケーション・パターンに含まれる以下の 2 つのコンポーネントを検出しました。

    • Rational Application Developer の既存の Web Application コンポーネント: 「AjaxHello_WEB」プロジェクトとの関連付けを維持しています。
    • Rational Application Developer には存在していない OSGi Application コンポーネント: このコンポーネントにはまだプロジェクトが関連付けられていません。
  4. OSGi Application (OSGi アプリケーション)」を選択します。
  5. Edit (編集)」をクリックして、「Edit Association (関連の編集)」ダイアログを開きます。ダイアログには、ワークスペース内で使用可能なすべての OSGi アプリケーション・プロジェクトが表示されます。この例の場合、「HelloWorld.app」だけが表示されているはずです。
  6. HelloWorld.app」を選択します。
  7. OK (次へ)」をクリックして「Reacquire Cloud Application Wizard (クラウド・アプリケーション再獲得ウィザード)」に戻ります。
  8. Finish (終了)」をクリックします。

アプリケーション・パターンを再公開する

パート 6: Rational Application Developer へのアプリケーション・パターンの取り込み」の最後でワークスペース・プロジェクトをコンポーネントに関連付けたときと同じように、今回も新規コンポーネントとプロジェクトの関連付けを行ったことによって、実質的にアプリケーション・パターンを変更しました。したがって、新たに OSGi アプリケーション・プロジェクトが関連付けられたアプリケーション・パターンを Workload Deployer に再公開する必要があります。

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで、Workload Deployer サーバーを右クリックして「Publish (公開)」を選択します

    Rational Application Developer は、更新された仮想アプリケーション・パターンをエクスポートして Workload Deployer に公開するバックグラウンド・ジョブをディスパッチします。少しすると、公開ジョブが正常に完了し、「AjaxHelloWeb」仮想アプリケーション・パターンの状態および状況が「[Stopped, Synchronized] ([停止、同期済み])」に変わります。

  2. Workload Deployer ダッシュボードで、「Virtual Application Patterns (仮想アプリケーション・パターン)」の中から「AjaxHelloWeb」を選択します。
  3. Open (開く)」ボタンをクリックして、仮想アプリケーション・ビルダーにアプリケーションを開きます。
  4. Rational Application Developer による公開プロセスの結果、アプリケーション・パターンの両方のコンポーネント (Web アプリケーションおよび OSGi アプリケーション) がキャンバスの左上隅に再配置されているはずです。この 2 つのコンポーネントが互いに離れるようにキャンバスの隅からドラッグして、それぞれの詳細を見やすくします。
  5. OSGi Application (OSGi アプリケーション)」コンポーネントを選択します (選択されていない場合)。
  6. 「Properties (プロパティー)」ペインで、「EBA File (EBA ファイル)」フィールドに値が入力されていることを確認します。
  7. 仮想アプリケーション・ビルダーを保存せずに閉じます。

パート 8: アプリケーション・パターン・インスタンスのデプロイメント

Workload Deployer での仮想アプリケーション・パターンをアプリケーション・ワークロードの設計図に例えるとしたら、仮想アプリケーション・インスタンスは設計図に従って完成した家です。チュートリアルではこれまで、Rational Application Developer と Workload Deployer を使用して仮想アプリケーション・パターンを扱ってきました。パターンとパターンのインスタンスとの違いは、Rational Application Developer で実行できるアクションに現れます。

チュートリアルのこのパートでは、「AjaxHelloWeb」仮想アプリケーション・パターンをデプロイ (別の表現では、開始、または実行) します。それによって、Workload Deployer 上には仮想アプリケーション・インスタンスが作成されます。

アプリケーションをデプロイする

Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューで、「AjaxHelloWeb」を右クリックして「Start (開始)」を選択します。

Rational Application Developer は、仮想アプリケーション・パターンから新しい仮想アプリケーション・インスタンスをデプロイする処理を Workload Deployer にディスパッチします。この処理が完了するまでの数分の間に、Workload Deployer は仮想アプリケーション・インスタンスとサポート・ミドルウェアをプロビジョニングし、構成します (図 28 を参照)。デプロイメントが正常に完了すると、「AjaxHelloWeb」仮想アプリケーション・パターンの状態および状況が「[Started, Synchronized] ([始動済み、同期済み])」に変わります。

図 28. デプロイメントの進行状況
デプロイメントの進行状況

アプリケーションをテストする

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで、「AjaxHelloWeb」を右クリックして「Get Information (情報の取得)」を選択し、「Cloud Application Information (クラウド・アプリケーション情報)」ダイアログを開きます (図 29 を参照)。
    図 29. 「Cloud Application Information (クラウド・アプリケーション情報)」ダイアログ
    「Cloud Application Information (クラウド・アプリケーション情報)」ダイアログ

    Rational Application Developer が公開およびデプロイされたアプリケーションに関する情報を Workload Deployer から取得してダイアログが開くまでに、少し時間がかかる場合もあります。

    このダイアログは、2 つのセクションに分かれています。「Application (アプリケーション)」セクションには、公開されている仮想アプリケーション・パターンに関する情報が表示されます。もう一方の「Deployment (デプロイメント)」セクションには、デプロイ済み仮想アプリケーション・インスタンスが存在する場合、そのインスタンスに関する情報が表示されます。

    Application (アプリケーション)」セクションに表示される内容は、仮想アプリケーション・パターンの名前、一意の ID、パターン・タイプ、説明、そしてパターンの作成および最終更新に関する情報です。

    「Deployment (デプロイメント)」セクションには、仮想アプリケーション・インスタンスの名前、一意の ID、状況、作成に関する詳細が示されます。パターンでデプロイされたコンポーネントの性質によっては、各種のアプリケーション・エンドポイント URL が表示されることもあります。「AjaxHelloWeb」には WAR コンポーネントが組み込まれているため、エンドポイントの 1 つとして、最終的な Web アプリケーションのルートが表示されます。

    注: まだデプロイされていない仮想アプリケーション・パターン (例えば、停止状態のパターン) のダイアログを開くこともできます。その場合、ダイアログの「Deployment (デプロイメント)」セクションは意図的にブランクのまま表示されます。

  2. 「Cloud Application Information (クラウド・アプリケーション情報)」ダイアログで、「http://.../AjaxHello_WEB/」となっているエンドポイント URL をクリックします。すると、Rational Application Developer がブラウザーにそのエンドポイントを開き、「AjaxHello_WEB」アプリケーションの index.html ページを表示します (図 30 を参照)。
    図 30. サンプル Web アプリケーション
    サンプル Web アプリケーション
  3. Rational Application Developer で、「OK」をクリックして「Cloud Application Information (クラウド・アプリケーション情報)」ダイアログを閉じます。ブラウザーは開いたままにしておいてください。

パート 9: ソース・コードの更新

チュートリアルのこのパートでは、通常のソース・ファイルに一般的な変更を加えた後、その変更を Workload Deployer に公開します。

アプリケーションを変更する

  1. Rational Application Developer の「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、「AjaxHello_WEB」 > 「WebContent」の順に展開して「index.html」を右クリックし、「Open (開く)」を選択してページ・デザイナー (図 31 を参照) を開きます。
    図 31. Web アプリケーションを編集する
    Web アプリケーションを編集する
  2. ページ・デザイナーで、HTML ページを構成する可視の要素のいずれかに変更を加えます。

    一例として、タイトルの先頭のいくつかの単語 (Ajax: Hello!) を削除した後、残りのタイトル・テキストを選択し、Ctrl-i を押してイタリック体を適用します。

  3. 「File (ファイル)」 > 「Save (保存)」の順に選択するか、Ctrl-s を押して変更内容を保存します。
  4. Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューで、「AjaxHelloWeb」の状態および状況が「[Started, Republish] ([始動済み、再公開])」に変更されていることを確認します。
  5. Workload Deployer サーバーを右クリックして「Publish (公開)」を選択します

    Rational Application Developer は、仮想アプリケーション・パターンおよびデプロイ済み仮想アプリケーション・インスタンスの「Web Application (Web アプリケーション)」コンポーネントを更新する処理を Workload Deployer にディスパッチします。この処理が完了するまでには数秒かかりますが、更新処理の所要時間は、クラウド・ハードウェア・プールの容量によって左右されます。処理が完了すると、「AjaxHelloWeb」の状態および状況が「[Started, Synchronized] ([始動済み、同期済み])」に変わります。

  6. ブラウザーで「AjaxHelloWeb」アプリケーションの Web ページを最新の状態に更新して、タイトル・テキストに対して行った変更が適用されていることを確認します。

パート 10: アプリケーションの切り離しおよび削除

チュートリアルのこのパートでは、公開したアプリケーションのうちの一方を切り離し、もう一方を削除して、Rational Application Developer と Workload Deployer でどのような影響が現れるかを調べます。

アプリケーションを切り離す

  1. Rational Application Developer の「Servers (サーバー)」ビューで、「AjaxHelloWeb」を右クリックして「Detach (切り離し)」を選択します。
  2. 「Servers (サーバー)」ビューから「AjaxHelloWeb」が消えていることを確認します。ビューには、「Webby」仮想アプリケーション・パターンだけが表示されます。

アプリケーションを削除する

  1. 「Servers (サーバー)」ビューで、「Webby」を右クリックして「Remove (削除)」を選択します。
  2. 「Servers (サーバー)」ビューから「Webby」が消えていることを確認します。

Workload Deployer ダッシュボードを確認する

  1. Workload Deployer ダッシュボードのメイン・メニューで、「Patterns (パターン)」 > 「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」の順に選択します。
  2. 仮想アプリケーション・パターンのリストに「AjaxHelloWeb」が表示されていることを確認します。
  3. 仮想アプリケーション・パターンのリストに「Webby」が表示されていないことを確認します。

「AjaxHelloWeb」を Workload Deployer から削除する

  1. Workload Deployer ダッシュボードのメイン・メニューで、「Instances (インスタンス)」 > 「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」の順に選択します。
  2. AjaxHelloWeb」を選択します。
  3. Stop (停止)」ボタンをクリックして、仮想アプリケーション・インスタンスを停止します。確認を求められたら、「Yes (はい)」をクリックします。

インスタンスの状況が「Running (実行中)」から「Terminating (終了中)」に変わります。この状況は、Workload Deployer が仮想アプリケーション・インスタンスを削除し終わるまでの間、数分続きます。

  1. 状況が「Terminating (終了中)」から「Terminated (終了)」に変わったら、「Delete (削除)」ボタンをクリックして仮想アプリケーション・インスタンスを削除します。確認を求められたら、「Yes (はい)」をクリックします。
  2. Workload Deployer ダッシュボードのメイン・メニューで、「Patterns (パターン)」 > 「Virtual Applications (仮想アプリケーション)」の順に選択します。
  3. 「Virtual Application Instances (仮想アプリケーション・インスタンス)」の中から「AjaxHelloWeb」を選択します。
  4. Delete (削除)」ボタンをクリックして、仮想アプリケーション・パターンを削除します。確認を求められたら、「Yes (はい)」をクリックします。

パート 11: アプリケーション・パターンのエクスポートおよびインポート

アプリケーション・パターンの開発およびユニット・テストを行う通常の過程では、Rational Application Developer サーバー・ツールを使用してアプリケーション・パターンを Workload Deployer に公開し、デプロイします。けれども時には、アプリケーション・パターンを別の目的で使用するために、ワークスペースからアプリケーション・パターンのコピーを抽出してローカル・ファイル・システムに配置しなければならないこともあります。例えば、アプリケーション・パターン・アーカイブを E メールで同僚に送信しなければならない場合、アプリケーション・パターン・アーカイブを Rational Asset Manager などの信頼できるソフトウェア・ライブラリーに保管する必要がある場合、あるいはアプリケーション・パターンを Workload Deployer のダッシュボードまたはコマンドライン・インターフェース (CLI) を使って Workload Deployer にインポートする必要がある場合などです。

アプリケーション・パターン・アーカイブを受信する側は、エクスポート・ウィザードに対応するインポート・ウィザードを使用して、パターンのコピーをワークスペースに取り込むことができます。

チュートリアルのこのパートでは、アプリケーション・パターンをエクスポートおよびインポートする操作を試します。

アプリケーション・パターンをエクスポートする

  1. Rational Application Developer の「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で、「Cloud apps」 > 「applicationModels」の順に展開して「AjaxHelloWeb.json」を右クリックし、「Export (エクスポート)」を選択してエクスポート・ウィザードを開きます。
  2. 「Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」 > 「Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」の順に選択します。
  3. Next (次へ)」をクリックして「Export cloud application to the filesystem (クラウド・アプリケーションをファイル・システムにエクスポート)」ページに進みます。
  4. 「Application Model (アプリケーション・モデル)」フィールドが「AjaxHelloWeb.json」のワークスペース・パス名に設定されていることを確認します (図 32 を参照)。
    図 32. エクスポート・ウィザード
    エクスポート・ウィザード
  5. アプリケーション・モデル成果物のリストで、4 つのリソースが表示されていて、そのすべてにチェック・マークが付いていることを確認します。
  6. Archive file (アーカイブ・ファイル)」ラジオ・ボタンを選択します。
  7. 「Archive file (アーカイブ・ファイル)」フィールドに、エクスポート・ウィザードによって作成されるアーカイブ・ファイルの絶対パス名を入力します (例えば、「C:\AjaxHelloWeb.zip」)。
  8. Finish (終了)」をクリックします。
  9. 使用しているオペレーティング・システムに応じて、コマンド・プロンプト、シェル、ファイル・システム・エクスプローラー、または同等のユーティリティーを使用して、以下のリソースを含む「AjaxHelloWeb.zip」アーカイブ・ファイルが正常に作成されていることを確認します。
    • appmodel.json
    • .appmodel.json
    • artifacts/HelloWorld.app.eba
    • artifacts/AjaxHello_WEB.war

アプリケーション・パターンをインポートする

仮想アプリケーション・パターンのエクスポート元のワークスペースに、同じ仮想アプリケーション・パターンをインポートすることは通常ありません。インポートされるアーカイブ内のファイルやプロジェクトが、ワークスペース内の既存のファイルやプロジェクトと衝突すると、インポート・ウィザードがさまざまなエラーを出します。このセクションでは、新しい Rational Application Developer ワークスペースを開いて、そこに上記の手順でエクスポートした仮想アプリケーション・パターン・アーカイブをインポートします。

  1. Rational Application Developer のメイン・メニューで、「File (ファイル)」 > 「Switch Workspace (ワークスペースの切り替え)」 > 「Other (その他)」の順に選択して、「Workspace Launcher (ワークスペース・ランチャー)」ダイアログを開きます。
  2. ダイアログの「Workspace (ワークスペース)」フィールドに、新規ワークスペースのパス名を入力します。
  3. OK」をクリックします。すると、現行の Rational Application Developer ウィンドウが閉じられます。少しすると、新しい Rational Application Developer ウィンドウが開きます。
  4. Welcome (ようこそ)」ビューが表示されたら、そのビューを閉じます。
  5. Rational Application Developer の 2 つ目のインスタンスを起動します。例えば Windows では、「スタート」 > 「プログラム」 > 「IBM Software Delivery Platform」 > 「Rational Application Developer 8.0」 > 「Rational Application Developer」の順に選択します。
  6. Workspace Launcher (ワークスペース・ランチャー)」ダイアログの「Workspace (ワークスペース)」フィールドに、「パート 1: 開始手順」で入力したパス名とは異なる新規ワークスペースのパス名を入力して、「OK」をクリックします。
  7. Welcome (ようこそ)」ビューを閉じます。
  8. Rational Application Developer のメイン・メニューで「File (ファイル)」 > 「New (新規)」 > 「Project (プロジェクト)」の順に選択して、「New Project (新規プロジェクト)」ウィザードを開きます。
  9. 「General (一般)」 > 「Project (プロジェクト)」の順に選択します。
  10. Next (次へ)」をクリックします。
  11. Project name (プロジェクト名)」フィールドに「Cloud apps」と入力します。
  12. Finish (終了)」をクリックします。
  13. 「Enterprise Explorer (エンタープライズ・エクスプローラー)」で「Cloud apps」プロジェクトを右クリックし、「Properties (プロパティー)」を選択して「Properties for Cloud apps (Cloud apps のプロパティー)」ダイアログを開きます。
  14. Project Facets (プロジェクト・ファセット)」を選択します。
  15. Convert to faceted form (ファセット・フォームに変換)」を選択します。
  16. プロジェクト・ファセットのリストで、「IBM Workload Deployer Application」ファセットにチェック・マークを付けます。
  17. OK」をクリックして、「Properties for Cloud apps (Cloud apps のプロパティー)」ダイアログを閉じます。
  18. Cloud apps」プロジェクトを右クリックして「New (新規)」 > 「Folder (フォルダー)」の順に選択します。
  19. Folder name (フォルダー名)」フィールドに、「applicationModels」と入力し、「OK」をクリックします。
  20. Cloud apps」プロジェクトを右クリックして「Import (インポート)」を選択します。
  21. Rational Application Developer のメイン・メニューで「File (ファイル)」 > 「Import (インポート)」の順に選択し、インポート・ウィザードを開きます。
    図 33. インポート・ウィザード
    インポート・ウィザード
  22. 「Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」 > 「Cloud Application (クラウド・アプリケーション)」の順に選択します。
  23. Next (次へ)」をクリックして、ウィザードの次のページに進みます。
  24. Select archive file (アーカイブ・ファイルの選択)」ラジオ・ボタンを選択します。ラジオ・ボタンに関連付けられたフィールドに、チュートリアルのこのパートで前にエクスポートしたアーカイブ・ファイルの絶対パス名 (例えば、「C:\AjaxHelloWeb.zip」) を入力します。
  25. Project name (プロジェクト名)」フィールドで、「Cloud apps」を選択します。
  26. Application file name (アプリケーション・ファイル名)」フィールドに、「AjaxHelloWeb.json」と入力します。
  27. Target runtime (ターゲット・ランタイム)」フィールドで、「WebSphere Application Server v7.0」を選択します。
  28. コンポーネントの表には、「Web Application (Web アプリケーション)」と「OSGi Application (OSGi アプリケーション)」の 2 つのコンポーンネントが表示され、デフォルトでチェック・マークが付けられています。
  29. Finish (終了)」をクリックします。すると、インポート・ウィザードは仮想アプリケーション・パターンを (パターンのコンポーネントに関連付けられたエンタープライズ・プロジェクトを含めて) インポートします。これには少し時間がかかります。

パート 12: 設定の検討

チュートリアルのこのパートでは、Rational Application Developer で Workload Deployer ツールの動作をカスタマイズするために使用できる設定を調べます。

Workload Deployer の設定を調べる

  1. Rational Application Developer のメイン・メニューで「Window (ウィンドウ)」 > 「Preferences (設定)」の順に選択して、「Preferences (設定)」ダイアログを開きます。
  2. Workload Deployer」を選択します。
  3. 使用可能な設定を調べます (図 34 を参照)。
    図 34. 「Preferences (設定)」ページ
    「Preferences (設定)」ページ

    General settings (一般設定)」セクションでは、仮想アプリケーション・モデルの JSON ファイルが保管されるデフォルトのプロジェクト関連フォルダーを変更することができます。また、「Acquire Cloud Application (クラウド・アプリケーション獲得)」ウィザードで使用するデフォルトの検索フィルターを変更することもできます。

    Server settings (サーバー設定)」および「Time-outs (タイムアウト)」セクションでは、「New Server (新規サーバー)」ウィザードで新規 Workload Deployer サーバー構成を作成するときに使用されるデフォルト値を変更することができます。

    Import and Export settings (インポートおよびエクスポートの設定)」セクションでは、「Import Cloud Application (クラウド・アプリケーションのインポート)」ウィザードと「Export Cloud Application (クラウド・アプリケーションのエクスポート)」ウィザードで使用するデフォルト値を変更することができます。


まとめ

このチュートリアルでは、Rational Application Developer と Workload Deployer を使用して仮想アプリケーション・パターンを開発する方法を学びました。Workload Deployer サーバーを作成して管理する方法、そして Workload Deployer の仮想アプリケーション・ビルダーと Rational Application Developer のウィザードおよびエディターを使用して仮想アプリケーション・パターン、そのコンポーネント、そしてパターンを実装するプロジェクトおよびソース・コードを扱う方法についても学びました。IBM Workload Deployer と連動する IBM Rational Application Developer のツールはすべて、IBM PureApplication System とも連動します。

参考文献

コメント

developerWorks: サイン・イン

必須フィールドは(*)で示されます。


IBM ID が必要ですか?
IBM IDをお忘れですか?


パスワードをお忘れですか?
パスワードの変更

「送信する」をクリックすることにより、お客様は developerWorks のご使用条件に同意したことになります。 ご使用条件を読む

 


お客様が developerWorks に初めてサインインすると、お客様のプロフィールが作成されます。会社名を非表示とする選択を行わない限り、プロフィール内の情報(名前、国/地域や会社名)は公開され、投稿するコンテンツと一緒に表示されますが、いつでもこれらの情報を更新できます。

送信されたすべての情報は安全です。

ディスプレイ・ネームを選択してください



developerWorks に初めてサインインするとプロフィールが作成されますので、その際にディスプレイ・ネームを選択する必要があります。ディスプレイ・ネームは、お客様が developerWorks に投稿するコンテンツと一緒に表示されます。

ディスプレイ・ネームは、3文字から31文字の範囲で指定し、かつ developerWorks コミュニティーでユニークである必要があります。また、プライバシー上の理由でお客様の電子メール・アドレスは使用しないでください。

必須フィールドは(*)で示されます。

3文字から31文字の範囲で指定し

「送信する」をクリックすることにより、お客様は developerWorks のご使用条件に同意したことになります。 ご使用条件を読む

 


送信されたすべての情報は安全です。


static.content.url=http://www.ibm.com/developerworks/js/artrating/
SITE_ID=60
Zone=WebSphere, Rational, Cloud computing
ArticleID=819267
ArticleTitle=IBM PureApplication System に対する準備: 第 5 回 Rational Application Developer を使用して IBM Workload Deployer の仮想アプリケーション・パターンを開発する
publish-date=06072012