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SOA入門: 最終回 SOA対応のIBMソフトウェア

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レベル: 初級

牧野 あすか, SWテクニカル・プランニング, IBM

2005年 05月 25日
2008年 10月 15日 更新

これまでSOAとは何か、そしてSOAに関する技術についてご紹介してきましたが、最終回の今回はSOAに対応したIBMソフトウェアにはいったいどんなものがあるのか説明したいと思います。
連載ではSOAに関連する技術として「Webサービス」「BPEL」「ESB」の3つをとりあげましたが、それぞれの技術に対応するソフトウェアを順にご紹介します。

1.Webサービスを実現するソフトウェア

まずWebサービスですが、実行環境としてはWebSphere Application Serverがあります。
WebサービスにはWS-I Basic Profileという異なるベンダーのSOAPエンジン間の相互接続性を向上させるための仕様がありますが、WebSphere Application ServerはWS-I Basic Profile1.1に準拠しています。WebSphere Application Serverをベースとする、WebSphere ESBやWebSphere Process Serverも同様のWebサービス実行環境を提供します。また、Webサービスの開発環境としてはRational Application DeveloperやWebSphere Integration Developerがあります。これらの開発ツールではWebサービスの開発を容易にするためのウィザードやテストツールの機能を提供しています。




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2.BPEL対応のソフトウェア

BPELはビジネスプロセス実行言語と呼ばれるとおり、ビジネスプロセスを管理するためのテクノロジーです。そこでIBMソフトウェアを使ってビジネスプロセスを管理するステップを図1に習ってみていきましょう。


図1
図1

まずはWebSphere Business Modelerを使って最適なビジネスプロセスをモデリングします。この製品ではモデリングした結果をシュミレーションすることもできます。ビジネスプロセスが決定したらモデリングしたフローをエクスポートします。BPEL形式でエクスポートすることが可能ですのでそのまま実装ツールであるWebSphere Integration Developerに取り込みます。ツールでは実際のモジュールと組み合わせて実装レベルのビジネスプロセスフローを作成していきます。完成したら実行エンジンに読み込ませてビジネスプロセスを実行します。実行エンジンとしてはWebSphere Process Serverが提供されています。ここまでがプロセス実行までの簡単な流れになります。この後、WebSphere Business Monitorによって、プロセスの状況を監視したりボトルネックを分析したりします。WebSphere Business Monitorで監視された実際のパフォーマンス情報は、WebSphere Business Modelerにフィードバックすることができます。実際のパフォーマンス情報を使用してプロセスを分析、シミュレーションすることで、プロセスを継続的に改善することができます。




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3.ESB対応のソフトウェア

IBMは複数のESB製品を提供しています。ここでは、代表的な3つの製品をご紹介します。


図2
図2

WebSphere DataPowerは、高速なXML処理を得意とするハードウェアのESBです。専用ファームウェアと組み込みOSで製品自体のセキュリティーを高めているだけでなく、SOAに必要なXMLのセキュリティー機能を実装しています。セキュリティー・ゲートウェイが必要な場合、比較的シンプルな変換やルーティングを行うシステムの場合に選択されるESB製品です。

WebSphere Enterprise Service Bus (ESB)はWebSphere Application ServerにESBメディエーション機能(ルーティングや変換)を追加したJ2EEベースのESBです。SOAP/HTTPプロトコルを使用するWebサービスとの親和性が高く、J2EE環境のESBとして選択されることが多いソフトウェア製品です。 WebSphere Message Brokerはパフォーマンスや対応プロトコル、変換機能などの面で最も汎用的で高機能なESBです。WebSphere MQをベースとしているため、MQメッセージングを使用している環境や複雑な変換処理が必要な場合に選択されます。幅広い接続性を提供しているので、標準に準拠していないレガシー・アプリケーションをESBに接続することも可能です。




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4.最後に

SOAという言葉はIT市場のキーワードとなり、各ベンダーは競って自社のSOA戦略を打ち出しています。IBMでもSOA戦略としてコンサルティングや、サービス、ソフトウェアといった一括したサービスを提供することでその価値を強調しています。そしてこれからも標準技術や仕様の策定は進んでいくと思われます。
SOAはもともとビジネスに役立てるために考えられたコンセプトです。自社のビジネスのプロセスの効率化、最適化を常に考えながら、サービス化を検討していくことが最も重要となります。皆さんの身近にある業務プロセスの中でもサービス化できる部分はないか是非この機会に検討していただければ幸いです。




参考文献



著者について

牧野 あすか,日本アイ・ビー・エム株式会社




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