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WebSphere Message Broker V6.0.2 Toolkitの12の特長

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レベル: 中級

Tim Dunn (dunnt@uk.ibm.com), Senior Performance Specialist, IBM, Software Group
Bill Matthews, Certified Consulting IT Specialist, WebSphere Message Broker, IBM, Software Group

2007年 1月 31日

この記事では、2006年12月にリリースされたWebSphere Message Broker V6.0.2 Toolkitの新機能を活用する方法について説明します。このバージョンでは、使いやすさ、初めてのユーザーに対するサポート、メッセージ・フロー開発、Webサービス・サポート、およびWSDLの生成と使用の面で、ツールキットの機能が大幅に拡張されています。

はじめに

IBM® WebSphere® Message Brokerは、各種の通信プロトコルとメッセージ・フォーマットを幅広くサポートするEnterprise Service Bus(ESB)ソリューションです。この製品は、メッセージの変換、ルーティング、および増補を実行するためのさまざまなテクノロジーを提供します。WebSphere Message Brokerの主要なコンポーネントの1つが、製品の一部として提供されるツールキットです。WebSphere Message Broker Toolkitは、IBM Rational Application DeveloperをベースにしたEclipseプラグインです。このツールキットは、メッセージ・フローとメッセージ・セットの開発や、メッセージ・ブローカーとそのランタイム・コンポーネント(実行グループおよびそのグループ内で実行されるデプロイ済みメッセージ・フロー)の管理を支援します。

2006年12月にリリースされたWebSphere Message Broker V6.0.2 Toolkitは、使いやすさ、初めてのユーザーに対するサポート、メッセージ・フロー開発の簡略化と必要な時間の短縮、およびWebサービス・サポートの改良(WSDLの生成と使用を含む)の面で、従来よりも大幅に改良されています。この記事では、これらの改良点について説明します。

ツールキットのさまざまな機能拡張により、メッセージ・フローとメッセージ・セットの開発、テスト、および実行が簡略化され、作業に必要な時間が短縮されます。これらの機能拡張の主要な目的は、メッセージ・フロー開発者の作業を支援することです。開発ダイアログを改良するために、ウィザードを最適化して、不要なステップを除去し、いくつかのステップを自動化しました。初めてのユーザーと以前からのユーザーのどちらにとっても役立つ機能拡張が組み込まれています。

この記事を利用するには、WebSphere Message Broker V6の概念、用語、および使用法についての一定の知識と経験が必要です。この記事の目的は、それぞれの改良点の概要を理解できるようにすることなので、個々の機能についての詳細な説明は記載されていません。いうまでもなく、これらの機能拡張についての理解を深めるための最もよい方法は、WebSphere Message Broker V6.0.2 Toolkitを実際にインストールして使用してみることです。




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機能拡張の要約

WebSphere Message Broker V6.0.2における機能拡張は、メッセージ・フローの開発と管理という2つの主要な領域を対象としています。改良点の要約は、以下のとおりです。詳しい説明については、以下の各セクションを参照してください。

  1. 新規のメッセージ・フロー開発ウィザードにより、メッセージ・フロー開発に必要な時間を短縮できます。メッセージ・フロー開発を最初から開始するか、既存のWSDLファイル、XSDファイル、またはメッセージ・セットを使用するかを選択できます。
  2. 「Broker Development」ビュー内で、関連プロジェクトをグループ化して表示できます。例えば、1つのメッセージ・フローと1つのメッセージ・セット・プロジェクトを関連付けて表示できます。
  3. ノードをメッセージ・フロー開発キャンバス上にドラッグ・アンド・ドロップできるので、メッセージ・フロー開発に必要な時間を短縮できます。処理ノードをグループ化してドロワーに割り振ったり、「お気に入りドロワー」を追加したりできるので、必要なノードを素早く簡単に見つけることができます。
  4. マッピング・ノードの機能拡張により、マッピング・ノードが使いやすくなり、データ・ソース間でのマッピングを実行できます。
  5. メッセージ・セット・ウィザードとエディターの改良により、メッセージ・セットを簡単に作成および表示できます。
  6. WSDL生成ウィザードの改良により、既存のメッセージ・セットからWSDLを非常に簡単に生成できます。
  7. SupportPac IA9O(US)(注: 末尾の文字は数字「ゼロ」ではなく英字「オー」)で提供されるSOAPEnvelopeノードおよびSOAPExtractノードとの統合が強化されました。この統合により、WSDLをメッセージ・フロー開発キャンバス上にドラッグ・アンド・ドロップし、SOAP/HTTPメッセージを処理するための基本的なメッセージ・フローを生成できます。
  8. テスト機能の改良により、MQInputノードまたはHTTPInputノードから開始されるメッセージ・フローをテストできます。
  9. WebSphere Message Broker V6.0.0.3 Extensions, Samples, and Demos CDの製品サンプルとデモが追加されました。これは WebSphere Message Broker V6.0.2の一部ではありませんが、入手可能です。

メッセージ・フロー開発者と管理者を対象にした機能拡張は、以下のとおりです。

  1. WebSphere Message Broker Archive(BAR)ファイル・エディターのオプションが改良されました。例えば、新規のリフレッシュ・オプションを利用して、メッセージ・フローの編集後にBARファイルを更新できます。
  2. 更新されたWebSphere Message Broker Administrator and WebSphere MQ ExplorerツールがSupportPac IS02(US)として提供されます。これはWebSphere Message Broker V6.0.2の一部ではありませんが、入手可能です。

これらの機能拡張の目的は、作業の簡略化および自動化を通じて、WebSphere Message Brokerを使用したメッセージ・フロー開発を支援することです。以下の各セクションでは、12の主要な領域における機能拡張について説明します。また、WebSphere Message Broker V6.0.2、WebSphere Message Broker V6.0.0.3 Extensions, Samples, and Demos CD、およびWebSphere Message Broker Administrator and MQ Explorerツールとこのツールキットを組み合わせて使用する方法についても説明します。




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1. 新規のメッセージ開発ウィザード

メッセージ・フロー開発の作業を開始するとすぐに、ツールキットが変更されたことに気付くはずです。このツールキットの「Broker Application Development」パースペクティブの最初の画面では、ハンド・ペインの上部に、3つのウィザードへのリンクが表示されています。

  • Start from scratch
  • Start from WSDL and/or XSD files
  • Start from existing message set

メッセージ・フロー開発を最初に実行するときには、これらのウィザードを利用できます。ツールキットを使用した作業方法を理解するまではこれらのウィザードを使用し、メッセージ・フロー開発に慣れてきたらウィザードなしで作業を続行できます。ウィザードを使用するほうが便利であれば、引き続きウィザードを使用することもできます。

ウィザードを利用して、メッセージ・フローの作成を開始できます。ウィザードでは指定できない処理もあり、多くの場合には、ユーザーが開発しているメッセージ・フローに固有の処理を手動で指定する必要があります。ウィザードの下にあるフィルターを適用すると、プロジェクトの現在のビューに表示される内容を、選択されたリソースのグループ(作業セット)のみに制限できます。作業セットについて詳しくは、次の「Broker Development」ビューについてのセクションを参照してください。

図1は、「Broker Application Development」パースペクティブを示しています。


図1 「Broker Application Development」パースペクティブ
図1 「Broker Application Development」パースペクティブ

「Start from Scratch」ウィザードを使用すると、従来の方法でメッセージ・フローを開発できます。「Start from WSDL and/or XSD files」ウィザードを実行すると、以下のステップが実行されます。

  • メッセージ・フロー・プロジェクトと空のメッセージ・フローを作成します。
  • メッセージ・セット・プロジェクトとメッセージ・セットを作成します。
  • WSDLまたはXSDをインポートして、メッセージ定義ファイルを作成します。
  • 作業セット名を作成します。

このウィザードでは、それぞれのプロジェクトおよび成果物の名前がフィールドにあらかじめ入力されているので、このデフォルト値を利用することで、構成に必要な時間を短縮できます。名前の基本になるのは、メッセージ・フロー・プロジェクト名です。ウィザードによって作成された名前を指定変更できます。

「Import WSDL」ウィザードを使用すると、WSDLバインディングのリストが表示されます。1回の操作で複数のバインディングをインポートできるので、効率が向上します。インポートされたWSDLは、サポートされるWS_I仕様と自動的に照合され、チェックされます。WSDLインポートが完了した後で、WSDLをメッセージ・フロー開発キャンバス上にドラッグできます。これにより、SOAP/HTTPメッセージを処理するために必要な基本プロセスを提供するメッセージ・フローが、自動的に生成されます。メッセージ・フローを最初から作成する必要はありません。この機能について詳しくは、『WSDLのドラッグ・アンド・ドロップ』を参照してください。

ユーザーにとっての利点

  • 開発者の生産性が大幅に向上します。メッセージ・フロー開発を非常に簡単に開始できます(特にSOAP/HTTP処理の場合)。
  • ある開発事例では、1つのメッセージ・フロー用の成果物のセットを開発する場合に、WebSphere Message Broker V6を使用すると、24回の対話操作が必要でした。新規のウィザードを使用すると、必要な対話操作は4回のみです。
  • ほとんどの場合、従来の開発方法も引き続き利用できます。ただし、「Create Message Set Project」機能は「Create Message Set」に組み込まれました。



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2. 「Broker Development」ペイン

WebSphere Message Brokerの従来のリリースでは、さまざまなタイプの多数のプロジェクトがある場合に、アプリケーション開発パースペクティブの表示内容を、現在のタスクに関連するリソースのみに制限することは困難でした。リストを簡単に制限する方法はなく、プロジェクトの組み合わせごとに新規のワークスペースを使用する必要がありました。

WebSphere Message Broker V6.0では、「Broker Application Development」パースペクティブの「Broker Development」ペイン内で、グループ名(ツールキット内の用語では作業セット名)に基づいてプロジェクト・リソースをグループ化できます。この名前を割り当てたり、変更したり、グループ・メンバーシップを制御したりできます。(従来、このペインは「Broker Application Developer」パースペクティブの「Resource」ペインと呼ばれていましたが、他のパースペクティブおよびビューとの整合性を考慮して、名前が変更されました。)

プロジェクトを作業グループに割り当てて、作業グループに基づいたフィルタリングを行うと、プロジェクトをより効率的に手際よくフィルタリングして、必要なプロジェクトのみを表示することができます。図2は、同じ作業グループCV_Messageに割り当てられているプロジェクトのセットを表示する「Broker Development」ペインを示しています。作業グループ内のプロジェクトは、以下のとおりです。

  • CV_Common
  • CV_Message
  • CV_MessageMessageSet
  • CV_SubFlowProject
  • LabMaterials
  • TestServers

このビューでは、プロジェクトはカテゴリーに対しても割り振られていますが、この割り振りはオプションです。図2には、「Flows」、「Maps」、「ESQL」、および「Database Connections」のカテゴリーがあります。同じタイプのリソースがカテゴリーごとにまとめて表示されるので、ビューが簡略化されます。さまざまなタイプのリソースが表示されているペインの中から名前を探さなくてもよいので、目的のリソースを簡単に見つけることができます。


図2 CV_Message作業セットの「Broker Development」ペイン
図2 CV_Message作業セットの「Broker Development」ペイン

新しい方法である作業グループを使用することで、関連プロジェクトを分類して、現在のタスクにとって重要なプロジェクトのみを表示できます。

プロジェクトを追加または除去した場合に、作業セットのメンバーシップの変更が必要になることがあります。この場合には、プルダウン・オプションを使用して、リストを編集したり、メンバーを追加または除去したりすることができます。

「Active Working Set」のプルダウン・オプションの 1 つである「<all resources>」オプションを使用すると、ワークスペース内のすべてのリソースを表示できます。「Broker Development」ペインでは、より高度なフィルタリング機能を利用して、作業セット内に従属プロジェクトを含めるかどうかを制御できます。このオプションを使用するには、作業セットを編集し、「Automatically include dependent projects in this working set」ボックスを選択します。

エンティティーに対して表示されるプロパティー情報も変更されています。エンティティーのプロパティー情報は、画面の右下のペイン内に表示されます。「Properties」ペインの「Version」フィールドで、表示する項目のバージョンを指定することもできます。

ユーザーにとっての利点

プロジェクトをグループ化し、そのグループのみを表示することにより、現在のジョブで必要なリソースのみを使用して作業できるので、メッセージ・フロー開発の効率が向上します。従来は、使用するリソースを「Resource」ペイン内で探す必要がありました。




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3. メッセージ・フロー・エディターの機能拡張

メッセージ・フローの編集を支援するために、さまざまな変更が加えられています。以下で説明するように、同じタイプのノードをグループ化できます。

処理のシーケンスを作成するためには、ノードを使用します。これらのノードをドロワーに割り振っておくと、利用しやすくなります。例えば、WebSphere MQドロワーには、MQinput、MQOutput、MQReply、MQGET、およびMQOptimizedFlowの各ノードが含まれます。以下のドロワーが用意されています。

  • WebSphere MQ
  • JMS
  • HTTP
  • Routing
  • Transformation
  • Construction
  • Database
  • Validation
  • Timer

ドロワー名をクリックすると、ドロワーが開き、その中のノードが表示されます。

使用する頻度の高いノードをお気に入りドロワーに保管しておくと、メッセージ・フロー開発に必要な時間を短縮できます。コピー元のドロワーからお気に入りドロワーにノードをドラッグ・アンド・ドロップするだけで、お気に入りドロワーにノードを追加できます。

メッセージ・フロー開発を開始する方法は、従来と同じです。パレット上(ドロワー内)のノードをシングルクリックして選択し、キャンバス上で再びクリックします。ノードがキャンバス上に配置されたら、すぐに名前を変更できます。処理ノードの名前を変更する方法は、これ以外に2つあります。

  • ノードを右クリックし、「Rename」を選択し、新規の名前を入力します。
  • ノードの「Properties」ペインの「Node Name」フィールドを使用して、新規の名前を入力します。このフィールドが更新されると、キャンバス上に表示されているノード名も更新されます。

図3に示すように、「Node Properties」ペインも変更されています。


図3 MQInputノードMQInputの「Node Properties」ペイン
図3 MQInputノードMQInputの「Node Properties」ペイン

WebSphere Message Brokerを使い慣れているユーザーであれば、プロパティーの配置が変更されていることに気付くはずです。開発者がメッセージ・フローを簡単に文書化できるように、文書セクションがノード名の次に配置されています。また、作業を支援するために、キャンバス上のノードにマウスを合わせるとShort descriptionフィールドの内容が表示される機能も追加されています。多くの文書を作成しておくと、メッセージ・フローの保守作業を簡単に実行できます。

「Properties」ペインのセクション間の移動が簡単になり、セクション・タイトルをクリックするだけで移動できます。

メッセージ・フロー・エディターは、ある特定のノードにアクセスしたときに最後に表示したタブを記憶します。別のノードに切り替えた場合または新規のノードを追加した場合は、表示しているビュー内の同じタブが開きます。同じタブを持たないノードに移動した場合は、ノードの「Basic」タブが開きます。

出力ターミナルにマウスを合わせて、ワイヤリング・アクションを実行できます。従来は、ノードを別のノードに接続するには、そのノードで接続モードを選択する必要がありました。

メニューから「Edit」を明示的に選択しなくても、ノードをダブルクリックするだけで、ESQLエディター、マッピング・エディター、またはJava™パースペクティブが開きます。

ユーザーにとっての利点

メッセージ・フロー・エディターに対するこれらの変更により、以下の作業が容易になります。

  • メッセージ・フローの開発時に処理ノードを見つける
  • ノードを開発キャンバス上に最初にドロップしたときに、ノード名を変更する
  • ノードのプロパティーを確認または変更する
  • ノードを文書化する

一言でいうと、これらの改良は、処理ノードのプロパティーを表示して確認または変更するために役立ちます。




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4. マッピング・ノードの機能拡張

マッピング・ノードの使用を開始するとすぐに、ウィザードが改良されたことに気付くはずです。従来は、ウィザードを起動してマッピングを作成するときには、マッピング・ノード・エディターのパネルが表示されるまでに5つのパネルを開く必要がありました。現在では1つのパネルを開くだけでよいので、マッピング・エディター画面を素早く簡単に表示できます。マッピング・エディター・ウィザードを開くと、メッセージとデータ・ソースが折りたたまれた状態で表示されます。メッセージとデータ・ソースのリストを展開すると、現在の関連付けられているプロジェクトのエントリーのみが表示されます。これを変更するには、ウィザード・パネル上で「Show all resources in Workspace」を選択します。

マッピング・ノードで実行できるマッピングのタイプが拡張され、1つのデータ・ソースから別のデータ・ソースへのマッピングが可能になりました。マッピング・ノード内で、以下のマッピングを実行できます。

  • メッセージからメッセージ
  • メッセージからデータ・ソース
  • データ・ソースからメッセージ
  • データ・ソースからデータ・ソース(新規)

マッピング・ノードで使用できるパーサーの種類も拡張されました。MIMEパーサーが新たにサポートされます。

ソース・ノード(またはフィールド)とターゲット・ノード(またはフィールド)の間の関係を識別したり、スクリプト処理内にノード(またはフィールド)が存在することを確認したりするために、ツールキットの今回の最新バージョンには新機能が追加されています。例えば、以下のような機能があります。

  • マッピング・ノード・エディターのターゲット・ペイン内でツリー・ノードを選択すると、選択したターゲット・ノードに対応するすべてのステートメントがスクリプト・ペイン内で選択され、強調表示されます。選択されるステートメントの数は、それぞれのターゲット・フィールドの処理の複雑性によって異なります(ステートメントが選択されない場合もあります)。
  • スクリプト・ペイン内でマッピング・ステートメントを選択すると、そのステートメント内で参照されているマップ可能なソースおよびターゲットがすべて表示されます。例えば、マッピング・ソース、ループ反復子、条件、where文節などが表示されます。
  • マッピング・ステートメントを選択すると、マッピング・ターゲットがターゲット・ペイン内で強調表示されます。
  • ソース(選択)またはターゲット(挿入/更新)マップ・ルートに対応するステートメントを選択すると、マップ・ルートがソース・ペインまたはターゲット・ペイン内で強調表示されます。
  • ソース・ペイン内でツリー・ノードを選択すると、そのソース・ツリー・ノードを参照するすべてのステートメントが強調表示されます。
  • ソース・フィールドとターゲット・フィールドの間の線を選択すると、対応するステートメントがスクリプト・ペイン内で強調表示されます。

図4は、ACCOUNT_NUMBERフィールドのソース、ターゲット、およびスクリプトが強調表示された例を示しています。


図4 マッピング・ノード・エディターでの関係の強調表示のデモ
図4 マッピング・ノード・エディターでの関係の強調表示のデモ

メッセージのプロパティーを変更する必要がある場合(例えば、メッセージ・セット情報がソースとターゲットの間で異なっている場合など)は、「Map by Name」を使用して簡単に実行できます。従来は、何回ものドラッグ・アンド・ドロップ操作が必要でした。

ユーザーにとっての利点

以下の機能拡張により、開発者の生産性が向上します。

  • マッピング・ファイル作成用のウィザードが簡略化されました。
  • マッピング・ノードを使用して、データ・ソースからデータ・ソースへのマッピングを実行できます。
  • ソース・ノード、ターゲット・ノード、およびスクリプトの間の関係を簡単に識別できます。これにより、ターゲット・フィールドがどのように導出されたかを確認したり、ある特定のノードがスクリプト処理のどこで使用されているかを識別したりすることが容易になります。この変更は、マッピング・ノードのデバッグのためにも役立ちます。



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5. メッセージ・セット・ウィザードとエディターの機能拡張

メッセージ・セット作成の機能拡張により、ウィザードが簡略化され、メッセージ・セット・エディターのオプションでグループを使用できるようになりました。また、新規のプルダウン・メニューでは、「Message Set Project」オプションと「Message Set」オプションが統合されました。

ウィザードが簡略化されて使いやすくなったので、メッセージ・セットとそれに関連付けられたコンポーネントを作成するプロセスが単純になりました。

新規のメッセージ・セットを作成するときには、メッセージ・セット・プロジェクトも同時に作成できます。メッセージ・セット・プロジェクトのデフォルト名は、メッセージ・セットに対して指定した名前です。名前を指定した後で、処理するデータのタイプを指定します。XML文書(SOAPなど)、バイナリー・データ(CまたはCOBOL構造体など)、またはテキスト・データ(CSV、SWIFT、またはHL7など)を指定できます。次に、メッセージ・セット・エディターが表示されます。図5に示すように、エディターの構造は変更されています。


図5 メッセージ・セット・エディターの新規の構造
図5 メッセージ・セット・エディターの新規の構造

画面の左側には、定義済みのフォーマットが表示されています。この例では、XMLとCWFの2つのフォーマットが定義されています。その他の詳細は、以下のとおりです。

  • Message domain
  • Default wire format
  • Message set identifier
  • Message set alias
  • Message type prefix
  • Version number
  • Documentation

バージョンと文書の2つのフィールドを指定できます。新規のメッセージ・セット・エディターでも、外部ソースから新規のメッセージ定義ファイルを追加するプロセスは、「Broker Development」ペインから開始します。「New」、「Message Definition File From」を選択し、タイプ(COBOL、C、DTD、XSD、WSDL)を選択します。以下の図6に示すように、これらのオプションは、一連のカスケード・メニューとして表示されます。インポート・ウィザードのメニューも簡略化されています。メッセージ定義を手動で作成するには、「Message Definition File」をクリックします。


図6 新規のメッセージ定義ファイルの追加
図6 新規のメッセージ定義ファイルの追加

ユーザーにとっての利点

メッセージ・セット作成ウィザードの機能拡張により、メッセージ・セットの定義に使用されるパネルの数が少なくなり、パネル上のテキストが整理され、成果物の名前を簡単に指定できるようになりました。ここでも、メッセージ・フロー開発のプロセスが簡略化されます。




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6. WSDL生成ウィザード

既存のメッセージ・フローをWebサービスとして公開するには、入力メッセージを記述するためにWSDLを生成する必要があります。メッセージ・フロー開発者の作業を支援するために、既存のメッセージ・セットに基づいてWSDLを生成する方法が大幅に簡略化されています。WSDL作成前にメッセージ・カテゴリー・ファイルを作成するために使用するウィザードと、WSDLを生成するために使用するウィザードが改良されています。WSDLを作成するときには、WSDLをツールキット内または外部ディレクトリー内に保管できます。これは、WSDL生成ウィザードで指定します。

ユーザーにとっての利点

ウィザード内で使用されるパネルの数が少なくなったので、WSDLを短時間で簡単に生成でき、メッセージ・フローの開発に必要な時間を短縮できます。




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7. ドラッグ・アンド・ドロップを使用したメッセージ・フロー開発

メッセージ・フロー・エディターの機能拡張により、既存のメッセージ・フローから別のメッセージ・フローへESQLモジュールをドラッグ・アンド・ドロップできるようになりました。このようなドラッグ・アンド・ドロップ操作を実行すると、フィルター・ノードまたはComputeノード(およびそれに関連付けられたプロパティーと ESQL)がターゲット・メッセージ・フローに自動的に追加されます。以下のリソースに対する操作がサポートされます。

  • Compute node -- ESQL ファイル
  • Filter node -- ESQL ファイル
  • Java Compute node -- Java クラス
  • XLT Transformation node -- XSLT ファイル

WSDLのドラッグ・アンド・ドロップ操作もサポートされています。次の『WSDLのドラッグ・アンド・ドロップ』セクションを参照してください。図7は、新規のドラッグ・アンド・ドロップ機能を示しています。


図7 ドラッグ・アンド・ドロップを使用したメッセージ・フロー開発
図7 ドラッグ・アンド・ドロップを使用したメッセージ・フロー開発

図7では、メッセージ・フローCV_Customが編集されています。CV_Set_MQMD_CorrleID内の既存のESQLコードを再使用する場合は、左側のペイン内のモジュールの名前をドラッグし、それを右側のメッセージ・フロー・エディター・キャンバス上にドロップします。これにより、新規のComputeノードがCV_Customメッセージ・フローに追加されます。次に、新規のノードの名前を変更できます。ESQLは変更されず、そのまま再使用できます。他のタイプのノードについても同様です。ComputeノードのESQLは、新規のメッセージ・フローにコピーされるのではなく、元のESQLスキーマ内にそのまま残ります。

ユーザーにとっての利点

機能拡張により、1つのメッセージ・フローから別のメッセージ・フローへ既存のリソースをドラッグ・アンド・ドロップできるようになったことで、コードを再使用しやすくなりました。ここでも、生産性が向上し、メッセージ・フローの開発に必要な時間を短縮できます。一般に、大規模なプロジェクトでは小規模なプロジェクトよりもコードを再使用することが多いので、この機能拡張は特に役立ちます。




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8. WSDLのドラッグ・アンド・ドロップ

SOAP over HTTPメッセージを処理するメッセージ・フローの作成を容易にするために、WebSphere Message Broker V6.0.2には新規のドラッグ・アンド・ドロップ機能が追加されています。WSDLを「Broker Development」ペインの「Development Editor」ビュー上にドラッグ・アンド・ドロップできます。ドラッグ・アンド・ドロップ操作の結果、メッセージ・フローが生成されます。このメッセージ・フローでは、SOAPのエンベロープ解除や、WSDL内で記述されているメッセージのメッセージ・ツリーへのSOAPメッセージの挿入が処理されます。この機能には、SupportPac IA9O(US)として提供されるWebSphere Message BrokerのSOAPEnvelopeノードおよびSOAPExtractノードが必要です。

WSDLファイルをメッセージ・エディター・ビュー上にドラッグすると、WSDLドラッグ・アンド・ドロップ・ウィザードが自動的に開始されます。この段階で、作成するWebサービスの使用パターンを選択できます。つまり、メッセージ・フローをWebサービスとして公開するか、メッセージ・フローからWebサービスを起動するかを選択できます。これを決定した後で、使用するWSDLバインディングと出力ファイルの保管場所を指定します。次に、一連のノードがメッセージ・フロー・エディター・キャンバスに追加されます。これは1つのメイン・メッセージ・フローと1つのサブフローから構成されています(下図を参照)。このメッセージ・フローとサブフローの組み合わせにより、SOAPメッセージを処理するために必要なインフラストラクチャーが提供されます。ユーザーの業務に固有の処理を追加する必要があります。

図8は、WSDLファイルに対して生成されたメイン・フローとサブフローの例を示しています。


図8 WSDLのドラッグ・アンド・ドロップによって生成されたメイン・メッセージ・フロー
図8 WSDLのドラッグ・アンド・ドロップによって生成されたメイン・メッセージ・フロー

図8の上半分は、HTTPInputノードws_CV_XML_MsgSetService(このノードが着信要求を受信します)から開始されるメイン・メッセージ・フローを示しています。このノードの通常出力は、ws_CV_XML_MsgSetService_ExtractMsgBodyという名前のサブフローに連結されます。このサブフローの出力ターミナルの数は変更可能です。WSDLドラッグ・アンド・ドロップ・ウィザードで選択した各操作に対して、1つの失敗ターミナルと1つの出力ターミナルがあります。つまり、メッセージ・フローをWebサービスとして公開する場合には1つのターミナルを、メッセージ・フローからWebサービスを起動する場合には別のターミナルを使用します。この例では、失敗ターミナルに加えて1つのターミナルが示されています。

WSDLファイル内でWebサービスのURLパスを指定する情報は、HTTPInputノードの基本セクション内に自動的に設定されます。ウィザードではXMLNSCパーサーの使用が想定されていますが、必要な場合にはこれを変更できます。デフォルトのXMLNSCの代わりにMRMドメインを使用して着信メッセージを解析する場合は、メッセージ・セット、メッセージ・タイプ、およびメッセージ・フォーマットがHTTPInputノード内に自動的に設定されます。

図8の下半分は、SOAPEnvelopeノード ws_CV_XML_MsgSetService_EnvelopeMsgRespBodyから開始されるサブフローを示しています。このノードは、HTTPReplyノード ws_CV_XML_MsgSetService_Reply (このノードから要求元のアプリケーションに応答が送信されます)に連結されます。SOAPEnvelopeノードは、メッセージ・ツリーから取得したデータを利用して、出力 SOAPメッセージを再作成するために使用されます。図9は、ドラッグ・アンド・ドロップ操作によって生成されたサブフローを示しています。


図9 WSDLのドラッグ・アンド・ドロップによって生成されたサブフロー・メッセージ・フロー
図9 WSDLのドラッグ・アンド・ドロップによって生成されたサブフロー・メッセージ・フロー

このサブフローには、SOAPEnvelopeのBodyからメッセージを除去するSOAPExtractノードが含まれています。SOAPExtract ノードにはRoute to Label関数も組み込まれているので、実行されるWSDL操作に応じて、必要なパスに従って実行の経路を決定できます。それぞれのWSDL操作に1つのラベルが対応します。この例のラベル・ノードはws_IN_CustomerInfoのみです。このノードは、サブフローの出力ターミナルに接続されています。SOAPExtractノードの失敗ターミナルに接続された出力ターミナルもあります。

この段階で、SOAP over HTTPメッセージを処理するために必要なインフラストラクチャーが作成されました。この処理を拡張して、ユーザーの業務に固有の受信メッセージ処理を組み込む必要があります。

重要:

WSDLのドラッグ・アンド・ドロップを使用するには、SupportPac IA9O(US)をインストールする必要があります。そのためには、WebSphere Message Broker V6.0.0.3ランタイムが必要です。SOAPノードについて詳しくは、SupportPacの資料を参照してください。

ユーザーにとっての利点

  • WSDLのドラッグ・アンド・ドロップ機能をSOAPEnvelopeノードおよびSOAPExtractノードと組み合わせて使用すると、生産性と整合性が向上します。必要なノードが作成されるだけでなく、WSDLファイル内に含まれるHTTP URL情報もコピーされるので、転記によるエラーを防止できます。
  • SOAPExtractノードは、着信SOAPメッセージの複雑なアンパック処理を内部的に実行するので、メッセージ・フロー開発者の作業が容易になります。
  • この機能により、既存のメッセージ・フローをWebサービスとして素早く簡単に公開できます。



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9. BARファイル・エディターの新規オプション

BARファイル・エディターを使いやすくするために、さまざまな変更が加えられています。BARファイルを編集およびリフレッシュできます。また、BARファイル内容ペインの下部にユーザー・ログとサービス・ログが追加されています。BARファイル・エディターでは、4つの操作を選択できます。

  • 追加: 追加ウィザードはV6.0から変更されていません。
  • 除去: 除去ウィザードはV6.0から変更されていません。
  • 編集: これは新機能です。BARファイル内のリソース(メッセージ・フローまたはメッセージ・セット)の名前を変更できます。リソース名を変更しても、リフレッシュ機能には影響しません。コメントを追加して、リソース・エントリーの「Version」列の直後に表示させることもできます。
  • リフレッシュ: これは新機能です。リフレッシュを実行するには、BARファイルの内容を右クリックするか、ボタンを使用します。BARファイル内で1つ以上の既存の成果物が強調表示されている場合は、その成果物のみがリフレッシュされます。何も強調表示されていない場合は、開発ツールキットによってBARファイル全体がリフレッシュされます。

最後に、パネルの下部に2つの新規のタブがあります。これらのタブでは、BARファイル作成プロセスについての情報を簡単に参照できます。従来は、BARファイルにメッセージ・フローまたはメッセージ・セットを追加するときにしかこの機能を使用できませんでした。

ユーザーにとっての利点

BARファイル・エディターの機能拡張であるリフレッシュ機能により、効率が向上します。従来は、BARファイルから成果物を除去し、ファイルを保存してから、更新した成果物を追加する必要がありました。いくつものステップから成るこのプロセスと同じ結果を、シングルクリックのみで実現できます。




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10. 新規のテスト・クライアント

メッセージ・フローのテストは、開発プロセスにおける非常に重要な作業です。この作業の重要性を考慮した結果、大幅に改良されたテスト機能が新規のテスト・クライアントとして提供されています。テスト・クライアントを使用して、WebSphere MQおよびHTTPをベースにしたメッセージ・フローをテストできます。

テスト・クライアントはツールキットに統合されています。テスト・クライアントは、テスト対象として選択したメッセージ・フローについての情報を抽出できるので、この情報を利用して構成の一部を自動化できます。収集された情報をプロジェクト内に保存し、この情報を使用して反復可能なテスト・セットを作成できます。テスト・クライアントを定義して使用するには、入力ノードMQInputまたはHTTPInputを右クリックし、「Test」を選択します。「Events」パネルが開きます。


図10 テスト・クライアントの「Events」パネル
図10 テスト・クライアントの「Events」パネル

このパネルを使用して、サンプル・メッセージを作成およびロードできます。ファイルからロードすることもできます。メッセージ定義がロードされた後で、テストの前に各フィールドの値を入力できます。メッセージの内容が更新された場合は、後で再使用できるようにメッセージを保存できます。生成されたメッセージ・ソースとともに、メッセージ・ソースをクリップボードに保存するオプションが表示されることもあります。このオプションを利用して、文書を追加できます。ファイル・システムからサンプル・メッセージをロードするオプションもあります。最後のステップとして、「Send Message」をクリックします。

テスト・クライアントを実行すると、BARファイルが作成されます。このファイルを、該当する実行グループにデプロイする必要があります。テスト・クライアントは、メッセージ・フロー・テストの結果を表示します。テスト・クライアント構成は、さまざまなオプションを指定して設定できます。例えば、BARファイル名や、MQ出力メッセージを読み取るかまたはブラウズするかなどを指定できます。また、MQメッセージとともに使用されるMQMDもカスタマイズできます。相互接続された複数のメッセージ・フローをテストすることもできます。

テスト構成はプロジェクトなので、保存してコード・リポジトリー内に保管できます。この方法により、簡単にテスト構成のバージョンを管理し、他の開発者と共用することができます。

ユーザーにとっての利点

テスト・クライアントを使用すると、テスト・データを効率的な方法で定義および保存できます。この機能は、早期段階でのメッセージ・フロー機能テストを実行するときに特に役立ちます。このツールはMQとHTTPのどちらのプロトコルでも使用できるので、ほとんどすべての用途に柔軟に対応できます。定義済みのテスト・データ・セットを再利用できるので、生産性が大幅に向上し、テストの整合性が高まることでメッセージ・フローの品質も向上します。




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11. WMB V6.0.0.3 Extensions, Samples, and Demos CD

WebSphere Message Broker V6.0.0.3 Extensions, Samples, and Demos CDには、WebSphere Message Broker V6のESBソリューションの作成、構築、配布、およびサポートに役立つリソースが格納されています。Extensions CDは、WebSphere Message Brokerパッケージに含まれています。このCDでは、WebSphere Message Broker V6拡張ESB機能についての追加情報が提供されます。Extensions CDの内容は、以下のとおりです。

  • 一般的によく使用されるWebSphere Message Broker V6 SupportPacs
  • WebSphere Message Broker V6 Toolkitでは提供されていないサンプル
  • WebSphere Message Broker製品ページへのリンク
  • IBM developerWorks WebSphere Message BrokerページおよびdeveloperWorks関連の項目へのリンク
  • WebSphere Message Broker Redbooksへのリンク

ユーザーにとっての利点

このCD内の情報は、初めてのユーザーと以前からのユーザーのどちらにとっても役立ちます。ここには、多くのお客様が WebSphere Message Broker V6の使用方法を習得するために利用してきた重要な情報がまとめられています。




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12. WMB Administration and WebSphere MQ Explorer

WebSphere Message Broker Administration and WebSphere MQ Explorer機能を利用すると、WebSphere MQ V6 Explorer内で、WebSphere Message BrokerとWebSphere MQのキュー・マネージャーを並行して管理できます。WebSphere Message Broker Administration and WebSphere MQ Explorerは、SupportPac IS02内の製品機能拡張として提供されます。WebSphere Message Broker Administration and WebSphere MQ Explorerの利点は、以下のとおりです。

  • ブローカーとWebSphere MQのキュー・マネージャーが並べて表示されます。
  • すべてのブローカーで、同一のコンテンツ・ページを使用して情報とヘルプが提供されます。
  • コマンド行を使用しないでローカル・ブローカーを作成および削除できます。
  • ブローカー、実行グループ、およびフローを開始、停止、削除、および作成できます。
  • ブローカーを構成マネージャーに関連付けることができます。ブローカーと構成マネージャーのキュー・マネージャーとの間で、すべてのWebSphere MQチャネルとリスナーが自動的に作成されます。
  • どのキュー・マネージャーにブローカーが関連付けられているか(またはどのブローカーにキュー・マネージャーが関連付けられているか)を確認できます。
  • 1つのステップだけでBARファイルを複数の実行グループにデプロイできます。

SupportPac IS02にはWebSphere MQ V6.0.2との互換性があります。図11は、Message Broker Administration and WebSphere MQ Explorerの使用例を示しています。


図11 「WebSphere Message Broker Administration and MQ Explorer」画面
図11 「WebSphere Message Broker Administration and MQ Explorer」画面

図11には、キュー・マネージャーおよびブローカーのフォルダーが表示されています。「Queue Managers」フォルダーには、キュー・マネージャー WBRK6_DEFAULT_QUEUE_MANAGER があります。「Broker」フォルダーには、ブローカー WBRK6_DEFAULT_BROKER があります。WBRK6_DEFAULT_BROKERのフォルダー内には、実行グループ、実行グループ内のデプロイ済みメッセージ・フロー、およびBARファイルが表示されています。「default」という名前の実行グループがあります。この実行グループ内で実行中のCV_MessageFlowという名前のメッセージ・フローが強調表示されています。その下に「BAR」フォルダーがあります。

Message Broker Administration and WebSphere MQ Explorerでは、Message Broker開発パースペクティブは提供されません。これは単なる操作ツールです。

2007年の前半に、SupportPacの最新版が提供されます。この最新バージョンをインストールすると、以下の操作を実行できます。

  • リモート・ブローカーおよびローカル・ブローカーの「Navigator」ビューを表示します。
  • 各ブローカーの「Content」ビューに情報とヘルプを表示します。
  • コマンド行を使用しないでローカル・ブローカーを作成および削除します。
  • ブローカー、実行グループ、およびメッセージ・フローを開始、停止、作成、および削除します。
  • 「Navigator」ビュー内でメッセージ・フロー・リソースを表示および削除します。
  • ローカル構成マネージャーおよびリモート構成マネージャーに接続します。オプションとして、WebSphere MQセキュリティーを有効にすることもできます。
  • 構成マネージャー接続ファイルをインポートおよびエクスポートします。
  • ローカル・ブローカーをローカル構成マネージャーに関連付けます。ローカル・ブローカーとローカル構成マネージャーのキュー・マネージャーとの間で、すべてのWebSphere MQチャネルとリスナーが自動的に作成されます。
  • ローカル構成マネージャーまたはリモート構成マネージャーを特定のブローカーに関連付けます。
  • どのキュー・マネージャーにブローカーが関連付けられているか、および各ブローカーに関連付けられているキュー・マネージャーの名前を判別します。
  • 1つのステップだけでBARファイルを複数の実行グループにデプロイします。
  • 「Event Log」ビューに、選択した構成マネージャーまたはブローカーからのイベント・ログ・イベントを表示します。
  • WebSphere MQ Explorerが再始動されるときに、接続パラメーターを自動的に復元します(Broker Explorerの状態は保存され、次のセッションでも使用されます)。
  • 「Preference」ページ内でBroker Explorerをカスタマイズします。
  • 完全なサービス・トレースを取得します。
  • WebSphere Message Brokerのアカウンティング情報および統計情報を表示します。

SupportPacページで更新情報をチェックして、この有用な管理ツールのコピーを取得できるようにします。

ユーザーにとっての利点

Message Broker Administration and WebSphere MQ Explorerにより、作業チームの生産性が大幅に向上します。WebSphere Message BrokerとWebSphere MQのキュー・マネージャーを同じツール内で管理できます。多くの場合、Message Brokerのキュー・マネージャーは組み込まれる対象になりますが、他のキュー・マネージャーをすべて追加することもできます。ただし、これらのキュー・マネージャーとWebSphere MQ Explorerの間の互換性が必要です。




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まとめ

この記事では、WebSphere Message Broker V6.0.2 Toolkitでの主要な機能拡張について説明しました。今回のリリースでは、以下のような各種の機能拡張を通じて、ツールキットを使いやすくすることに重点が置かれています。

  • メッセージ・フロー作成用のウィザードの改良により、メッセージ・フローを最初から作成するか、既存のWSDLやメッセージ・セットを使用するかを選択できます。
  • リソースを作業セットとしてグループ化できるので、必要なリソースのみを使用して作業できます。作業セットには柔軟性があり、メンバーシップをいつでも変更できます。
  • WSDLおよびメッセージ・セットの作成用ウィザードが改良されました。
  • メッセージ・フロー開発時にリソースをドラッグ・アンド・ドロップできます。ESQLモジュール、Javaクラス、XSLスタイルシートなどの機能が対象です。
  • 新規のテスト・クライアントにより、MQまたはHTTPのメッセージを受信するメッセージ・フローを、反復可能で整合性のある方法でテストできます。
  • ほとんどのウィザードの最初の画面には「Finish」ボタンがあるので、すべての画面を順番に開かなくても、ウィザードをすぐに終了できます。
  • Webサービス・サポートが拡張されたので、XSD、WSDL、XSLT、XPath などの一般的なテクノロジーを同じメッセージ・フロー内で使用できます。

WebSphere Message Broker V6.0.2 Toolkitは、メッセージ・フローの開発、テスト、および実行を簡略化し、作業に必要な時間を短縮します。メッセージ・フロー開発に必要な時間を短縮し、コードの再使用を促進することで、初めてのユーザーと以前からのユーザーのどちらにとっても作業が容易になります。



参考文献



著者について

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Tim Dunnは、IBM HursleyのWebSphere Business Integrator Message Brokerパフォーマンス・チームに所属するSenior Performance Specialistです。開発チームと協力して、WebSphere Business Integrator Message Brokerの新規リリースの評価を担当しています。また、有力企業のお客様に対して、WebSphere MQ Integratorの設計、構成、およびチューニングに関する問題のコンサルティングも行っています。WebSphere Business Integrator Message Brokerのパフォーマンスに関するプレゼンテーションを米国および欧州で行った経験があります。また、WebSphere MQ Integratorインプリメンテーションの効率の向上について数多くの記事を執筆しています。Tim Dunnの連絡先は dunnt@uk.ibm.com です。


Bill Matthews

Bill Matthewsは、TechWorksに所属するCertified Consulting IT Specialistであり、専門分野はWebSphere Message BrokerとMQです。メインフレーム・システム上および分散システム上でのCICSを担当した経験もあります。現在は、開発者およびプレゼンテーション担当者の1人として、WebSphere Message Brokerを利用した拡張ESBの技術実証に取り組んでいます。




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