WebSphere Integration Developer V6.2新機能のご紹介

IBM® WebSphere® Integration Developer V6.2は、WebSphere Process Server と WebSphere ESB V6.2の新規追加されたフィーチャーと標準をサポートするように、機能拡張されました。この記事では、その新しい実行能力を説明するとともに、その動作例を紹介します。ソリューション・ビュー、エディター拡張、サービス・ゲートウェイ・パターンのサポートについて学びます。また新規フィーチャーとして新たに加わった、ビジネス・カレンダーとWebサービス・フィーチャーパックのサポートについてご紹介します。最後に、拡張されたマイグレーション機能および、テストと問題判別に対する機能改善について学びます。
IBM Business Process Management Journal (US)にて原文が紹介されています。

Marc Fasbinder, Consulting I/T Specialist, IBM

Photo of Marc FasbinderMarc Fasbinder はIBM でミシガン州サウスフィールド市を担当するWebSphere テクニカル・セールス・チームに所属するI/T スペシャリストです。



2008年 12月 04日

はじめに

IBM® WebSphere® Integration Developerは、WebSphere Process Server と WebSphere ESB向けの開発環境です。Eclipse プラットフォームを基にしており、統合テスト・サーバー、およびサービス・モジュール作成、コンポーネントのアセンブル、テスト、エクスポートしてデプロイするためのツールが統合されています。

この記事はWebSphere Integration Developer V6.2ベータ版をもとにして書かれています。

新規フィーチャーについて

WebSphere Integration Developer V6.2はWebSphere Process ServerとWebSphere ESBが提供する最新のフィーチャーと標準をサポートするために、機能拡張が行なわれました。WebSphere Application Server Web サービス・フィーチャーパックをサポートするようになり、SOAP 1.2 が使用できます。容易にヘッダーへのアクセスができるようになり、問題判別が改善され、インターオペイラビリティーが向上しました。

WebSphere Business Modeler インタラクション

Eclipse V3.4がサポートされて、IBM WebSphere Business Modeler V6.2と同様に、IBM Rational Application Developer V7.5とシェルの共有が可能になりました。IBM WebSphere Business Modeler V6.2で定義したタイム・テーブルは実行時に利用できます。IBM WebSphere Business Modeler V6.2内で定義したFormsはリファクターして使用できます。IBM WebSphere Business Modeler V6.2のユーザーが新規フィーチャーである、ダイレクト・デプロイ(訳注.インタラクション・プロセス・デザイン=IPDのこと、Test on Server/サーバーでテストする機能)を利用するときは、統合開発者はWebSphere Integration Developerを使ってそのテストと問題判別をアシストすることができます。

WebSphere Business Modelerバーチャライゼーション機能により、Modeler内で表示するようなプロセス・ダイヤグラムが見られるようになります。プロセスが通ったパスはハイライトされ、個々のアクティビティをクリックすることで詳細トレース情報をみて分析することができます。さらに生成されたモジュールは、プロジェクトとしてWebSphere Integration Developer ワークプレース上にロードすることができます。この実行トレースはビジネス・モデル内のアクティビティを見るのではなく、生成されたWS-BPELを使ってみることができます。統合テスト環境を使ってプロセスを再生する試みが行なえるので、ほとんどの問題を修正することが可能です。

WebSphere Integration Developer V6.2はWebSphere Business Modelerから生成されたアセットを削除できます。ビジネス・ルールをModelerで作成したのち、それをWebSphere Integration Developer上で編集すると図 1 に示すように、WebSphere Business Modelerでの変更も行なうように警告が表示されます。これはシンクロナイゼーション(同期)の問題を回避するためのものです。この警告画面には再度表示されないようにするオプションがあります。

図 1. 生成ファイルに編集を行なったときの警告パネル
生成ファイルに編集を行なったときの警告パネル

ソリューション・ビュー

このソリューション・ビューとはモジュール、メディエーション・モジュール、ライブラリーが互いに関係する様子を示す、新たに追加されたビューです。以前は、あるひとつのモジュールが他のモジュールから呼び出された場合や、どのモジュールがどのライブラリーを利用しているか、といった情報がビジュアルに表示できませんでした。この統合ソリューション・ビューは、モジュールとライブラリーをグラフィカル形式で表示することができます。チェック・イン / チェック・アウト、公開、テストといった共通機能を実行することもできます。図 2に示すように、ソリューション内のモジュールに個別に色を付けることができます。使用されているライブラリーを見ることもできます。モジュールをみることも、ダブルクリックしてモジュール内のコンポーネントを見ることができます。他の方法としては、画面右下にソリューション全体を表示するオプションもあるので、一画面に収まらないほど多すぎるモジュールを持った大きくて複雑なソリューションでも、表示することができます。また表示する長方形の枠を移動することで、ダイヤグラムをスクロールさせることができます。この新しいビューはモジュール間の接続状態をビジュアライズすることができます。

図 2. 統合ソリューション・ビュー

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図 2. 統合ソリューション・ビュー

統合ソリューションの作成方法:

  1. プロジェクト・エクスプローラーで、新規(New) => プロジェクト(Project) => 統合ソリューション(Integration Solution) を選択します
  2. 名称を入力し、次へ(Next) をクリックします
  3. 追加したいモジュールとライブラリーを選択してから、終了(Finish) をクリックします。ダイヤグラムが表示されます。
  4. ダイヤグラムを表示するのに、Adobe Systems社が提供するプラグインが必要です。システムにそのプラグインが見つからなければ、導入するオプションが表示されます。

エディターの改良

WebSphere Integration DeveloperのBPEL、アセンブリー・ダイヤグラム、マッピング、メッセージ・フロー・エディターに、ユーザビリティを向上させるための改良が行なわれました。

プロセス・エディター

プロセス・エディターのルック・アンド・フィールが改良しました。汎用フロー(Generalized Flow, 正式には循環フロー Cyclic Flows)、Repeat Until ループ、コラボレーション・スコープ(Collaboration Scope)を含む、WebSphere Process Server V6.2 による新たなWS-BPEL構造がサポートされるようになりました。

パレットにはこうした新たなフロー・アクティビティ用のアイコンが追加されます。パレット内の基本アクション・フォルダー(Basic Actions folder) にはビジネス・オブジェクト・マップ(Business Object Map)が含まれます。以前のリリースでは、ビジネス・オブジェクト・マップはアセンブリー・ダイヤグラム内でのみ利用されていました。新しいバージョンではビジネス・プロセスの一ステップとしてビジネス・オブジェクト・マップを利用できるようになりました。

パレット上の構造フォルダー(Structures folder)にはRepeat Until Loopが追加されました。ループ・コンテナー内にあるアクティビティは、コンディションがtrueになるまで繰り返し実施されます。ヒューマンタスク・ワークフロー・フォルダーには図 3に示すように、コンテナー・アクティビティであるCollaboration Scope(コラボレーション・スコープと呼ぶ)という、汎用フローの特別バージョンが追加されました。アドホックに修正される可能性のあるフローを構造的にひとつひとつのケースで記述するのではなく、コラボレーション・スコープを使用し、ユーザーが持つ専門ノウハウで次に実行すべきステップを判断しながら進めていくことができます。ひとつのコラボレーション・スコープにはフォルダー変数というtCaseFolder型で定義された変数がひとつ用意されます。ビジネス・スペースのユーザーはフォルダーの中身を追加・削除できます。

図 3. Collaboration Scope(コラボレーション・スコープ)
Collaboration Scope(コラボレーション・スコープ)

汎用フローとコラボレーション・スコープでは、フローの流れをマージするなどのコントロール・フローを示すのに、標準のビジネスプロセスモデリング表記(BPMN)で定義されたアイコンが利用できます。異なる色でかつ2重線で表示されるフォールト・リンクがサポートされます。これはタスクに使用していたフォールト・ハンドラーの代わりとして提供されます。図 4 はこうした変更点を示しています。

図 4. プロセス・エディターの汎用フロー(Generalized Flow)
プロセス・エディターの汎用フロー(Generalized Flow)

汎用フローやコラボレーション・スコープ内で、タスクから複数リンクを追加する場合、ひし形のアイコンが自動で挿入されます。このひし形は発信ゲートウェイと呼ばれます。図 5 に示すように、ひし形アイコンを選択するとプロパティ内で3つのオプションが選べます。

発信ゲートウェイ - 発信リンクのナビゲーション動作を指定

  • 分割(S) - プロセスは、左から判断してコンディションがtrueである最初の発信リンクのみをナビゲートします
  • 分岐(F) - プロセスは、並行して全ての発信リンクをナビゲートします
  • 包含OR(I) - プロセスは、コンディションがtrueであるすべての発信リンクをナビゲートします

分岐(F)を選択すると + がひし形アイコン上に表示されます。包含OR(I)を選択すると O が表示されます。

図 5. 発信ゲートウェイ (コラボレーション・スコープ内で、タスクから複数リンクが出るケース)
発信ゲートウェイ (コラボレーション・スコープ内で、タスクから複数リンクが出るケース)

汎用フローやコラボレーション・スコープ内で、複数のタスクをひとつのタスクにつなげると、マージを示すひし形アイコンが自動的に追加されます。図 6 に示すように、3つのオプションがあります。

発信ゲートウェイ - 発信リンクのナビゲーション動作を指定

  • マージ(M) – いずれかの着信リンクがナビゲートされると、プロセスを進めます
  • 結合(J) - すべての着信リンクがナビゲートされるまで、プロセスを待機します
  • 包含OR(I) – ナビゲートされる着信リンクをすべて待ってから、プロセスを進めます
図 6. 着信ゲートウェイ (コラボレーション・スコープ内で、結合(Join)するケース)
着信ゲートウェイ (コラボレーション・スコープ内で、結合(Join)するケース)

コラボレーション・スコープ内でリンクを追加するときに、図 6 に示すようにリンクかフォールト・リンクを作成するオプションが表示されます。フォールト・リンクはフォールト(fault)がスロー(thrown)されたときのみナビゲートされます。それ以外は通常リンク(normal link)がナビゲートされます。

図 7. コラボレーション・スコープ内で、リンクを追加する(Adding a link)
コラボレーション・スコープ内で、リンクを追加する(Adding a link)

Repeat UntilループはWhileループに似ていますが、コンディションがtrueの限り、ループ内のアクティビティを繰り返す点が異なります。繰り返しする処理の前にループのコンディションをチェックするのではなく、繰り返しする処理後にチェックをします。つまり、Repeat Until ループではその処理は最低一回実行されることになります。

Whileループのようなコンテナ・アクティビティ上でクリックすると、図 8 に示すようにループ部分を表示するエディターがズームされて表示されるようになりました。どのレベルで編集しているのか分かるように、跡を追えるように表示する”パンくずリスト”と言われる機能が追加されました。図 8 にはプロセス・エディターの画面上部バーに SimpleSample => Process2 => WhileLoop と表示されていることを示しています。このリストをクリックすることで、レベルを戻ることができます。

図 8. プロセス・エディター内でのドリルダウン
プロセス・エディター内でのドリルダウン

このエディターで使える付箋機能が改善され、タスク・タグと同じくURLリンクが使えるようになりました。事前定義されたタグにはTODOとFIXMEを含みます。カスタム・タグも同じくサポートします。

ヒューマンタスク・エディター

ヒューマンタスク・エディターが拡張され、ヒューマンタスクをプロセスのライフサイクルに結び付けられるようになったWebSphere Process Server V6.2 での新機能をサポートします。ピープル・アサイメント条件(People assignment criteria)が機能向上し、構成済みのピープル・ディレクトリー(people directory)で有効なオプションのみ表示するように改善されました。例えばそのディレクトリーが“Users by User ID”をサポートしていなければ、それはリスト表示されません。この新たな機能はデバッグに役立ちます。ピープル・アサイメント・エラーをディレクトリー・レベルまでトレースする必要がなくなります。選んだアサイメント条件がサポートされていないことを見つけるだけで済むからです。

ユーザビリティを向上するために、使用するディレクトリーを選択する画面において、今まではJNDI名が表示されていましたが、人が読んで分かるように、名称表示されるようになりました。プリファレンスでその名称をセットすることができ、図 9 に示すように適切なディレクトリーを構成することが簡単になります。

図 9. プリファレンスでピープル・ディレクトリー(People directory)を指定する
プリファレンスでピープル・ディレクトリー(People directory)を指定する

以前のWebSphere Integration Developerバージョンでは、詳細説明(descriptions)を入力する際に、置き換え変数(replacement variables)がサポートされていました。WebSphere Integration Developer V6.2ではこの機能が拡張され、これまで構文(syntax)を適切に知る必要があったのに対して、図 10に示すように“変数を追加する(Insert Variable)”ボタンが追加され、リストから変数が選べるようになりました。このボタンはプロセス・エディターとヒューマンタスク・エディターの両方で利用できます。これにより、構文をマニュアルで調べる必要がなくなり、生産性が向上します。

図 10. 変数を追加する(Insert variable)
変数を追加する(Insert variable)

アセンブリー・エディターの改善点

アセンブリー・ダイヤグラム・エディターに新たなパレットが追加されました。コンポーネント・フォルダーにメディエーション・フロー(Mediation Flow)が追加されました。アウトバウンド・アダプター(Outbound Adapters)にはiSeriesとOracleが追加されました。図 11 に示すように、インバウンド・アダプター(Inbound Adapters)にはiSeries, JD Edwards EnterpriseOne, Oracle が追加されました。レイアウトが新しくなり、ダイヤグラムの表示が改善されました。自動レイアウトを使ったときに線が交わることがなくなりました。

図 11. インバウンド・アダプターのパレット
インバウンド・アダプターのパレット

Webサービス・インポートに対するサポートが改善しました。WebSphere Application Server Webサービス・フィーチャーパックがWebSphere Process Server V6.2 でサポートされるようになり、SOAP 1.2とJAX-WSをサポートするようになりました。Webサービス・インポートを追加すると、これまであったSOAP 1.1/HTTP using JAX-RPCやSOAP 1.1/JMSが選べるほか、新たにSOAP1.1/HTTP using JAX-WS と SOAP 1.2/HTTP using JAX-WSが選べるようになりました。WSDLをアセンブリー・ダイヤグラムにドラッグ・アンド・ドロップすると図 12 に示すようにウィザードが表示され、どのバージョンのSOAPを使用するのか選べます。この選択肢は、構成に対して有効なオプションのみ表示されます。このWebサービス・バインディングがサポートしないものには、SOAP with attachments, MTOM/XOP, SOAP 1.2/JMS, RPC encoded, JAX-RPCハンドラーがあります。

図 12. SOAP ダイアログ
SOAP ダイアログ

Webサービス・フィーチャーパックを必要とするサービスを追加すると、WebSphere Integration Developerはそのプロジェクト用のターゲット・サーバーにフィーチャーパックがインストールされているか確認し、されていないときは図 13に示すように警告メッセージを表示します。

図 13. Web サービス・フィーチャーパックが見つからないダイアログ
Web サービス・フィーチャーパックが見つからないダイアログ

ポリシー・セット

WebSphere Process Server V6.2はポリシー・セットと呼ぶ新たな機能をサポートします。アセンブリー・エディターが改善され、このポリシー・セットをサポートするようになりました。ひとつのポリシー・セットには異なるポリシー・タイプが集められます。デフォルトのポリシー・セットがいくつか用意されています。図 14に示すとおり、Webサービス・インポートのプロパティにて、デフォルト・ポリシーを選択できます。ひとつのポリシー・セットがひとつのWSDL内のオペレーション毎に指定できます。新しいポリシー・セットを定義するときは管理コンソールで行い、それをXMLファイルにエクスポートし、WebSphere Integration Developerにインポートします。

図 14. デフォルト・ポリシー・セットを選択する
デフォルト・ポリシー・セットを選択する

図 14に示すように新しいタブがJAX-WSハンドラー向けに追加されました。メッセージにアクセスする論理ハンドラー(logical handler)、SOAPヘッダーやメッセージにアクセスするSOAPハンドラー(SOAP handler)を追加することができます。ウィザードはハンドラー向けにJava™ クラス・スケルトンを生成します。

メディエーション・フロー・エディター

メディエーション・フロー・エディターが改善され、CICSとIMSメッセージを含むプロトコル定義ヘッダーをサポートするようになりました。マッピングも改善され、大きなサイズのビジネス・オブジェクトを扱えるようになりました。メディエーション・フローとXSLTトランスフォーメーションは、これまでそれぞれのモジュールを用意する必要がありましたが、ひとつのビジネス・モジュールに含めることができるようになりました。パフォーマンスはモジュール間のホッピングをやめることで改善し、より効率的になりました。複数のメディエーション・コンポーネントは図 15に示すように、ひとつのモジュールに置くことができるようになりました。メディエーション・フローが他コンポーネントと同じように扱えるようになったことで、メディエーション専用のモジュールは不要になります。メディエーションはモジュールの一部とすることができるからです。

図 15. 単一モジュール内の複数メディエーション・フロー
単一モジュール内の複数メディエーション・フロー

再利用可能なメディエーション・ロジックをまとめるのに、新しく追加された構造、メディエーション・サブフローが利用できます。サブフローはプロジェクト・ツリーに表示されるので、ドラッグ・アンド・ドロップでフローに追加することができます。メディエーション・フロー・エディターは図 16に示すように、サブフローやWebSphere ESB V6.2で提供された新規追加されたメディエーション・プリミティブをサポートします。

図 16. 新たに追加されたメディエーション・プリミティブ
新たに追加されたメディエーション・プリミティブ

そのほか、メディエーション・フロー・プリミティブが改善されました。データベース・ルックアップ(Database Lookup)のユーザビリティが改善しました。メッセージ・エレメント・セッター(Message element setter)は追加のXSDタイプをサポートします。ファン・イン(Fan In)とファン・アウト(Fan Out)は非同期フローをサポートします。メッセージ・エミッター(Message Emitter)とメッセージ・ロガー(Message Logger)はログオンとログオフが可能になり、フラット・ファイルへのログもオプションで提供されます。

新しいチュートリアルが今度の製品に含まれるようになります。これを利用すると、WebSphere ESB用にメディエーション・ソリューションを作成しデプロイする方法を知ることができます。

サービス・ゲートウェイ・パターンのサポート

サービス・ゲートウェイ・パターンを使用するときは、WebSphere Process Server V6.2 の新機能に対するリソース・セクションを参照してください。WebSphere Integration Developerでプロジェクトを作成するのに、新しいウィザードを利用できます。

  1. ビジネス・インテグレーション・ビューの空白部分で右クリックをします
  2. 図 17に示すように、New => Project => From Patterns を選択します
    図 17. パターンから新規プロジェクトを作成する
    パターンから新規プロジェクトを作成する
  3. インテグレーション・フォルダーを広げて、Services Gatewayを選択、Nextをクリックします
  4. プロジェクト名を入力して、Nextをクリックします
  5. ゲートウェイ・タイプにDynamicを選択、Nextをクリックします
  6. 新しく追加されたサービス・ゲートウェイ・ダイヤログでは図 18に示すとおり、Query a WebSphere Service Registry and Repository (WSRR)を選択し、メッセージをログするかどうかを選択し、Nextをクリックします
    図 18. 新たに追加されたサービス・ゲートウェイのダイアログ
    新たに追加されたサービス・ゲートウェイのダイアログ
  7. サービス・ゲートウェアで使用する伝送プロトコルを選択します。そのゲートウェイがメッセージ・ペイロードを使用する場合には、そのチェックボックスにチェックを入れます。図 19に示すように、選択したプロトコル用のネイティブなデータ・フォーマットの一覧が表示されます。データ・フォーマットをひとつ以上選択してから、Finishをクリックします。
    図 19. サービス・ゲートウェイ・プロトコルを選択する
    サービス・ゲートウェイ・プロトコルを選択する
  8. インポート・バインディングを構成するためのウィザードが新しいウィンドウに表示されます。MQバインディングについては、キュー・マネージャー上に情報を指定しなければなりません。使用するキューも同様です。
  9. メディエーション・コンポーネントがインポートとエクスポートと一緒に生成されます。これらのコンポーネントは図 20に示すように、そのプロジェクトのアセンブリー・ダイヤグラム内に表示されます。データ・タイプとインターフェースが生成され、そのプロジェクトのフォルダーに置かれます。
    図 20. 生成されたアセンブリー・ダイヤグラム
    生成されたアセンブリー・ダイヤグラム
  10. 図 21に示すように、データ・ハンドラーもそのプロジェクトに追加されます。
    図 21. データ・ハンドラー
    データ・ハンドラー

マッピング・エディターの改善点

マッピング・エディターはfind機能をサポートするようになりました。大きなサイズのビジネス・オブジェクトのマッピングを作成するときに、この機能があるとフィールドを手作業で探す手間が省けます。図 22に示すように、フィルターに指定したエレメントは表示させないようにする、エレメント・フィルター機能が追加されました。

図 22. マッピング・エディターでのエレメント・フィルター
マッピング・エディターでのエレメント・フィルター

ビジネス・カレンダー・エディター

WebSphere Integration Developer V6.2では、WebSphere Process Server V6.2でサポートされるようになったビジネス・カレンダー向けのエディターが、新たに追加されました。ビジネス・カレンダーは作業時間間隔と例外を指定するのに使われます。例を挙げると、作業時間は8:30a.m.から5:15p.m.で、月曜日から金曜日まで、ただし例外として昼食時間は11:30a.m.から12:15 p.m.とします。図 23に示すように、色分けしたグラフィカルなビューに月次、週次、日次、時間帯別に時間間隔を表示します。またWebSphere Business Modelerからカレンダーをインポートすることができます。WebSphere Integration Developer上でカレンダーを新規で作成するときは、テンプレートを選べます。デフォルトのテンプレートには国別に異なる休日を事前定義したカレンダーが含まれています。図 23の右側に示すように、ビジネス・カレンダーに時間間隔を追加するためのテンプレート・セットが提供されます。

図 23. ビジネス・カレンダーに時間間隔(Interval)を追加する
ビジネス・カレンダーに時間間隔(Interval)を追加する

その他のエディター改善点

WebSphere Integration Developer V6.2には、WebSphere Process Server V6.2で新たに追加されたフィーチャーをサポートするために、数あるエディターを拡張しました。図 24に示すように、モジュールに対してバージョンを指定するときは、依存関係エディター(dependencies editor)にセットします。

図 24. モジュール・バージョンを指定する
モジュール・バージョンを指定する

SCAを通してモジュールをつなげるときは、図 25 に示すようにつなげるモジュールのバージョン番号を指定できます。このフィールドをブランクにするとレイト・バインディングが使え、モジュールの最新バージョンが参照されます。同期(synchronize)ボタンを押すと、そのワークスペース上にある参照モジュールの最新バージョンの番号と同期されます。この機能を使えば、カット・アンドペーストしてバージョン番号を手作業でコピーする必要がなくなります。

図 25. SCA バインディングでのモジュール・バージョニング
SCA バインディングでのモジュール・バージョニング

生成されるLotus Formsクライアントには、そのformsをモジュールもしくはWebプロジェクトに保存できる新しいオプションが追加されました。Webモジュールを利用するときは、そのformsは複数のプロジェクトから再利用することができます。あるformで使用しているビジネス・オブジェクトが更新されたときは、そのform用のXFDLファイルを更新する機能が追加されました。

テストと問題判別

インテグレーション・テスト・クライアントはSOAPヘッダーとボディーをフリーフォームで編集する機能が追加されました。ビジュアル・エディターとXMLエディターが使えます。XML以外のフォーマット形式で、データをインポートすることができます。

サービス・ログ用に新たなビューが追加されました。このビューにより、ログ、例外(exceptions)、クロス・コンポーネントのトレースをみることができます。いまのサーバー・ログをみることもできますが、サーバー・コンソール、サーバー・ログ・ディレクトリー、もしくはファイルから、他のサーバー・ログをロードすることもできます。この新しいビューはfind機能をサポートします。これにより、大きなサイズのログ・ファイル内でも特定することができます。

クロス・コンポーネント・トレースは、たとえ参照されたプロジェクトが現在のワークスペースになくても、実行した全てのSCAコンポーネントのパスを表示します。このトレースは、コンポーネント呼び出しと例外を、入力データと出力データと一緒に表示します。そのトレースはテスト・クライアントにインポートし、詳細グラフィック・ビュー(detailed graphic view)もしくはサーバー・ログ・ビューに利用することができます。WebSphere Integration Developer V6.1.2では管理コンソールからクロス・コンポーネント・トレースを有効にしなければなりませんでした。WebSphere Integration Developer V6.2になり、このステップは省略されました。

マイグレーション作業の改善

WebSphere Integration Developer V6.2では、レガシーなIBMビジネス・プロセス・マネージメント・ランタイムからプロセスのマイグレーション作業を向上しました。

WebSphere MQ Workflow

WebSphere MQ Workflowから行なうフロー定義言語(FDL)のインポート機能が向上されました。データ・フローが改善され、生成されるWS-BPEL変数が少なくなりました。ブランチとマージ処理に対して生成されるJavaスニペットの数も少なくなりました。また新しいWS-BPEL構造がサポートされます。プロセス入力のデフォルト値がマイグレーションされるようになりました。“Staff from predefined members”オプションも同様にサポートされます。またマイグレーションされるスタッフ解決シナリオが追加され、“not the starter of…”のような、ユーザーを除いたタスクをサポートするようになります。管理タスクが生成されるようになりました。新たなオプションが追加され、UPESを再利用するための準備を行なわないようにできます。これはデータ・メンバーの定義やその他成果物の生成を行ないません。結果としてシンプルなマイグレーション・プロセスとなります。図 26に示すように、FDL2BPELマイグレーション・ウィザードに新しいオプションが追加されました。

図 26. 追加された FDL2BPEL オプション
追加された FDL2BPEL オプション

WebSphere Business Integration Server Foundation

以前のWebSphere Integration Developerバージョンでは、WebSphere Studio Application Developer Integration Editionからプロジェクトをインポートし、WebSphere Business Integration Server Foundation用にプロセスをマイグレーションすることができました。WebSphere Integration Developer V6.2では新たな機能が追加され、プロジェクト単位ではなく、ワークスペース全体をマイグレーションすることができるようになります。マイグレーション作業がシンプルになり、依存関係の解決作業が改善します。

WebSphere Business Integration Server FoundationではWebサービス呼び出しフレームワーク(WSIF)を使用していました。一方、WebSphere Process Serverはサービス・コンポーネント・アーキテクチャー(SCA)を使用しています。WebSphere Integration Developer V6.2では、Javaコード内部にあるWSIFインターフェースのマイグレーション向けツールが提供されます。これにより、プロセスをマイグレーションするのに必要な開発量を減らすことができます。

WebSphere InterChange Server

WebSphere InterChange ServerからWebSphere Integration Developerへプロジェクトをインポートすることができます。バージョン6.2ではこの機能が向上し、開発プロセスがスピードアップします。WebSphere InterChange Serverでは、WebSphere Business Integrationテクノロジー・アダプターを使用してWebSphere MQ、JMS、HTTP、それにEJBsと通信していました。こうしたアダプターをSCAバインディングにマイグレーションする新たなオプションが追加されました。JDBC、Flat Files、Email、SAP (BAPI)、PeopleSoft 向けのWebSphere Business IntegrationアダプターをJ2C WebSphereアダプターと同等のものにマイグレーションできる新たなオプションも追加されました。WebSphere InterChange ServerのマップはWebSphereアダプターと再利用できるように変換されます。

WebSphere InterChange Serverのコネクター・モジュールは、メディエーション・フロー・コンポーネントにマイグレーションされるようになりました。WebSphere InterChange Serverのテキスト・ベースのデータ・ハンドラーはカスタム・データ・バインディングにマイグレーションされるようになります。コラボレーションがマイグレーションされた結果生成されたWS-BPELは、forEach構造が適切に利用され、効率性が向上しました。

その他の改善点

インストーラーが改善され、WebSphere アダプター、ポートレット&ポータル・ツール、アセット・リポジトリー・クライアント(Rational Asset Manager用)、Rational ClearCase SCM アダプターのインストール・オプションが追加されました。以前のバージョンと同様、WebSphere Process Server のインストールが選べて、WebSphere Process Server とWebSphere ESB 用プロファイルの作成を選べます。

Javaエディターが改善され、SDO API 用のコンテンツ・アシストが追加されました。要素名(Element names)が正しいことと、そのメソッドが宣言済み要素型(declared elements type)の要素(element)で実行されることを確認します。この改善によってJavaコンポーネントを作成するときのプログラミングとデバッグ作業が軽減されます。

まとめ

この記事では、WebSphere Integration Developer V6.2 の新機能について学びました。

学んだ内容は次のとおりです:

  • ソリューション・ビュー
  • エディターの改良
  • サービス・ゲートウェイ・パターンのサポート
  • ビジネス・カレンダー
  • Webサービス・フィーチャー・バックのサポート
  • テストと問題判別の改善
  • マイグレーションの機能拡張

参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

  • IBM製品評価バージョン(US) からダウンロードして、DB2®, Lotus®, Rational®, Tivoli®, and WebSphere®のミドルウェア製品および、ハンズオン用のアプリケーション開発ツールを入手できます。同様にWebSphere downloads(US)からもダウンロードできます。

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ArticleTitle=WebSphere Integration Developer V6.2新機能のご紹介
publish-date=12042008