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WebSphere Business Events によるビジネス・イベント処理: パート 5 Business Events と WebSphere Business Monitor の統合

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レベル: 中級

Latha Sivakumar, Advisory Software Engineer, IBM

2008年 12月 15日

このシリーズのパート 5 では、WebSphere Business Monitor との統合に関して WebSphere® Business Events V6.1 で提供されるサポートについて学習します。具体的には、WebSphere Business Monitor での処理が可能なフォーマットでビジネス・イベントを転送するに WebSphere Business Events をどのように構成すればよいのか、そしてそれらのイベントに対する監視・反応に Monitor ダッシュボードがどのように役立つのかについて学んでいきます。

はじめに

このシリーズのパート 1 では、シリーズ全体にわたって使用されるトレーディング・システムのシナリオを提示しました。同じくパート 2 では、そのトレーディング・システムのアプリケーションを構築してテストを実行しました。この記事では、パート 2 で導入されたトレーディング・システム・シナリオ用プロジェクトを使用し、トレーディング・システム・シナリオの成果物の定義/デプロイ作業について順を追って説明します。この記事の内容を理解するためには、あらかじめパート 1 および 2 の記事に目を通し、その操作ステップを完了しておく必要があります。

この記事では、WebSphere Business Events (以下、「Business Events」と略記) から Common Event Infrastructure (CEI) サーバーに対してプッシュされるアクション・イベントを生成する方法について学習していきます。CEI サーバーは、WebSphere Business Monitor (以下、「Monitor」と略記) に対してイベントを配布するものです。さらに、イベント・スキーマをモニター・モデルのオーサリングに使用できるように Business Events からスキーマをエクスポートする方法についても学びます。モニター・モデルは、イベント・データを分析したり Monitor ダッシュボード上に表示したりする目的で、Monitor サーバー上にデプロイされるものです。




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WebSphere Business Monitor の概要

WebSphere Business Monitor はビジネス・アクティビティー・モニタリング (BAM) ソフトウェアであり、ビジネス・アプリケーションがそのアクティビティーから Common Base Event (CBE) を生成できれば、その稼働場所にかかわらずそれらのビジネス・アプリケーションを監視できます。ただし、監視対象となるアプリケーションには、ビジネス・データをカプセル化して Common Event Infrastructure (CEI) へ転送する一連のイベントを生成する能力が必要となります。CEI は、Common Base Event に基づく広範なビジネス/システム/ネットワーク・イベントを作成、送信、持続、配布するための一貫したアプローチを実装した、IBM による実装環境です。Monitor は、CEI を使用して、アプリケーションからのイベントを受信します。Monitor に転送されるイベントの内容とフォーマットによって、どの程度モニター・モデルの作成やビジネス・データの監視が顧客にとって容易であるかが決まります。

Business Events からのイベントを監視するためには、WebSphere Business Monitor Development Toolkit を使用してモニター・モデルを作成しなければなりません。モニター・モデルは、着信イベントからのビジネス・データを収集する方法、それらのデータを同一エンティティーに関連付けてグループ化する方法、コンテキストの提供方法などを記述した XML ドキュメントです。またモニター・モデルには、測定基準と主要パフォーマンス指標 (KPI)、それらの基準と着信イベントとの依存関係、およびビジネス・アクションを保証する条件のほか、それらの条件をレポートし、かつビジネス・アクションのトリガーとなる可能性がある、アウトバウンド・イベントについても記述されています。

このモデルを使って、次元解析用またはトレンドを識別するためにデータを構成し、保持することも可能です。データは注釈付きダイアグラムを使用してビジュアル化できます。

モニター・モデルを作成して Monitor サーバー上にデプロイすると、モニター・モデル・ロジック内の定義に従って、WebSphere Business Events などのソースに由来するイベントの処理が開始されます。イベントを Monitor に転送するイベント・ソースの詳細については、Business Activity Monitoring with WebSphere Business Monitor V6.1 を参照してください。この資料の Chapter 1 に、CEI の概要説明が掲載されており、WebSphere Business Monitor に対して基本的なイベント管理サービスを提供する、組み込み可能テクノロジーです。




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Business Events と Monitor のインストールと構成

この記事に付属しているサンプルは、Business Events V6.1 がインストールされた Windows 2003 システムを使用して開発し、テストしたものです。このシステム上には、Business Events V6.1 とともに WebSphere Application Server V6.1.0.15 (以下、「Application Server」と略記) もインストールされています。そして、Application Server 上で CEI サーバーも有効になっています。CEI 有効化の説明については、Application Server V6.1.1 インフォメーション・センターを参照してください。

Monitor は別の Windows XP システム上にインストールされ、Monitor サーバーの構成では、Business Events のインストールによって有効になったリモートの CEI サーバーから CEI イベントを受信するよう構成されています。このようにするためには、クロスセル・ファイルをインストールし、リモート・サービス統合バスを作成し、ローカル・バスとリモート・バスの間にリンクを作成する必要があります。クロスセル・ファイルは、Application Server V6.1 上でリモートの CEI サーバーをサポートするために必要です。Business Events によって生成されたイベントは、リモートの CEI サーバーに配送され、Monitor モデルによって処理されます。

リモートの CEI システムに対してクロスセル構成をセットアップするためには、Monitor インフォメーション・センターの Remote CEI on WebSphere Application Server 6.1 のトピックに記されている指示に従ってください。

また、Business Events と Monitor を一つのシステム上にインストールし、同一の Java™ Virtual Machine (JVM) 内で稼働させることも可能です。この方法を取ると、リモートの CEI 構成が不要になります。Business Events V6.1 と Monitor V6.1.2 を同一サーバー上にインストールするには、以下のステップを実行してください。

  1. Business Events V6.1 を、Application Server V6.1.0.15 および DB2® 9.5 とともにインストールします。

  2. Application Server V6.1.2 を使用している場合は、Application Server V6.1.0.15 を Application Server V6.1.0.17 にアップグレードします。

  3. Monitor V6.1.2 の製品版をインストールします。

  4. Profile Management Tool を使用して、Business Events インストール時に作成されたプロファイルを Business Monitor テンプレートで補強します。

  5. この記事に付属しているモニター・モデルを使用するためには、Monitor Toolkit を Monitor サーバーと同レベルにインストールしてください。

注意: CEI サーバーは Business Monitor インストール時に有効化されるため、個別に有効化する必要はありません。

インストール手順の詳細については、Business Events V6.1 Information Center の「Installation and Operation Guide」と、Monitor V6.1 インフォメーション・センターの WebSphere Business Monitor のインストールのトピックを参照してください。




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Monitor への Business Events アクションの送信

この記事で提供されているサンプルのトレーディング・アプリケーション・プロジェクトは、Business Events の Design Data にインポートすることが可能です。このサンプルはパート 2で説明したシナリオに基づいています。




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統合のシナリオ

このシリーズの前回までのパートで説明したように、このシナリオのベースとなるのはあるトレーディング・システムで、Business Events アプリケーションが株売買のイベントを処理します。このトレーディング・システムのシナリオでは、Business Events は、顧客、株式、売買取引日時、株数、価格などを示す各種属性を持つ、Sell イベントと Buy イベントを受信します。これらのイベント内のパターンを検知するためのポリシーがあらかじめ定義されています。同一株式および同一顧客について、Buy イベントから 1 時間以内に Sell イベントが発生した場合、SellAfterBuy アクションが生成されます。このアクションは、タッチポイント (このケースでは Monitor) へ送られます。また、ある顧客が同一 (または異なる) 株式に対する「買い」後の「売り」を 1 日に 3 回行った場合には、SpeculativeCustomer アクションが生成され、タッチポイント (Monitor) へ送られます。これらのアクションは、Business Events から Monitor へのアウトバウンド・イベントです。組み込みのメッセージ・キュー・コネクターが、Business Events から CEI サーバー (イベントを Monitor に配布するサーバー) への接続を提供するとともに、正しく構成されたアクション・パケットを指定の CEI JMS キューへ送信します。図 1 は、メッセージ・キュー・コネクターによる Business Events から Monitor への接続を図示したものです。


図 1. 組み込みのメッセージ・キュー・コネクター

Monitor は、Common Base Event 内のビジネス関連データ (株式の ID、数量、価格など) を収集し、変数を測定基準値と KPI 値に変換します。Monitor では、1 週間以内に発生した SellAfterBuy の回数を測定する KPI を表示したり、その種のアクティビティーが所定のしきい値を超えた場合にアラートを送信したりすることが可能です。SellAfterBuy の KPI は、同一国内のそれぞれの地域ごとに設定することが可能で、各地域に対応した別々の形式でダッシュボード上に表示できます。また、しきい値を超過した場合にアラートを送信することによって、不審な取引パターンについて警告することもできます。

この記事には、タッチポイント、イベント、アクション、中間オブジェクト、メッセージ・キュー・コネクターなどがあらかじめ定義された、Trade System アプリケーション用サンプル・プロジェクトが付属しています。以降のセクションでは、アクション・イベントを Monitor に送信するためのこのプロジェクトの定義方法について学びます。




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サンプル・プロジェクトのインポート

サンプル・プロジェクト (tradesystem.xml) を、ハード・ディスク上の任意のフォルダーに保存します、続いて以下のステップを実行します。ツールの操作方法に関して支援が必要な場合は、Business Events Information Center を参照してください。

  1. Design Data ツールを開きます。
  2. 図 2 に示すように、File => Open Project を選択します。

    図 2. サンプル・プロジェクトのインポート


  3. Browse をクリックし、目的のサンプル・プロジェクトを選択して Open をクリックします。

これで、Design Data 内にサンプルの Trade System プロジェクトが組み込まれました。




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アクションの定義

tradesystem.xml プロジェクト・ファイルをインポートした後で Touchpoint ペインを表示すると、ペイン上に多数のエントリーが設定されていることが確認できます。Monitor に転送される Business Events アクションは、この Touchpoints ペイン内で定義されています。

これらのアクションの定義内容について確認するには、以下のステップを実行してください。

  1. Sell After Buy イベントを右クリックして Action Properties を選択します。

    図 3. アクションのプロパティーの変更


  2. 図 4 に示すように、Connection タブを選択して Message Queue Connection をクリックします。

    図 4. Message Queue Connection


  3. Configure をクリックします。
  4. Common Event Infrastructure (CEI) では、適正な形式の CBE XML を入力キュー上に直接配置することが可能なので、エミッション API を使用する必要はありません。したがって、Business Events のような任意の Application Server ベース・アプリケーションで、CEI キューへのイベントの経路指定を簡単に実行できます。CEI へ転送される CBE XML をこのアクションで生成するには、図 5 に示すように、Message Queue Action Connection ダイアログで以下の情報を指定する必要があります。
    • Format: CBE (WBM)
    • Queue Type: JMS Queue
    • Queue Name: jms/cei/EventQueue
    • Message Type: CREATE_EVENTS_NOTIFICATION_V2_0
    情報の入力を終えたら、Provider ボタンをクリックします。

    図 5. メッセージ・キューのアクションの構成


  5. 図 6 に示すように、Provider ダイアログで以下の情報を入力します。
    • Context Factory Class: com.ibm.websphere.naming.WsnInitialContextFactory
    • URL: iiop://<server>:<port>。ポート値を取得するには、Application Server の管理コンソールを開いて、CEI サーバーの Application Server ブートストラップ・ポート・アドレスを探し出します。ここで使用しているサンプルの URL は iiop://localhost:2809 です。
    • Factory Name: jms/cei/EventQueueConnectionFactory
    • Username: JMS にユーザー ID とパスワードが必要な場合は、有効なユーザー名を入力します。
    • Password: JMS にユーザー ID とパスワードが必要な場合は、ユーザー名に関連付けられているパスワードを入力します。


    図 6. プロバイダーの構成


  6. Speculative Customer アクションについて、上記と同じステップを実行します。



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アクション用スキーマのエクスポート

WCEI サーバーに転送されたアクションは、Monitor で処理することが可能です。ただしそのためには、あらかじめ Monitor サーバー上にモニター・モデルを作成してデプロイしておかなければなりません。モニター・モデルを作成するには、まず Business Events から Sell After Buy アクションと Speculative Customer アクションのスキーマをエクスポートする必要があります。

注意: この記事では、エクスポート済みスキーマが組み込まれたサンプルのモニター・モデルが、ダウンロード用として提供されています。以下のステップを実行すると、他のスキーマをエクスポートして自作のモニター・モデルに組み込むことができます。この記事では、モニター・モデルのオーサリング手順について詳しくは説明しません。このトピックの詳細については、Monitor Information Center を参照してください。

スキーマをエクスポートするには、以下のステップを実行します。

  1. サンプルの Trade System プロジェクトを開きます。
  2. Touchpoint ペインで、Sell After Buy イベントを右クリックして Action Properties を選択します。
  3. 図 7 に示すように、Action タブを選択し、Export packets and schemas をクリックして CBE Payload Schema を選択します。

    図 7. SellAfterBuy のスキーマのエクスポート


  4. 図 8 に示すように、このスキーマに対応するターゲット名前空間のホスト部分を入力して、OK をクリックします。この値は、Business Events システム名の値と一致していなければなりません。両者が一致していないと、スキーマ内に生成されるターゲット名前空間と、生成された CBE XML 内で指定された名前空間との間に、不整合が生じます。

    図 8. ターゲット名前空間の指定


  5. SellAfterBuy.xsd ファイルを保存します。
  6. 後の参照用として、CBE 例も併せてエクスポートします。上記のステップ 3 と 4 を同様に実行しますが、今回はステップ 3 で CBE Example を選択します。リスト 1 はこのサンプルを示したものです。太字で表示されているターゲット名前空間に注目してください。

リスト 1. Sell After Buy アクションの CBE 例
<wbe:event-bundle
xmlns:wbe="http://www.ibm.com/xmlns/prod/websphere/businessEvents/6.1.0">
    <wbe:connector-info>
      <wbe:name>Sell After Buy</wbe:name>
      <wbe:version>2.2</wbe:version>
      <wbe:system>LATHAZ</wbe:system>
      <wbe:timestamp>2008-06-18T03:38:13Z</wbe:timestamp>
      <wbe:log-info>
	Test values from WebSphere Business Events:Design Data
      </wbe:log-info>
    </wbe:connector-info>
    <wbe:event-info>
      <wbe:name>Sell After Buy</wbe:name>
      <wbe:type>action</wbe:type>
      <wbe:workflow/>
    </wbe:event-info>
    <wbe:payload-data>
      <wbe:payload name="Trade Out">
        <payload:Trade-Out-array xmlns:payload=
		"http://LATHAZ/wbe/action/Sell-After-Buy">
          <payload:Trade-Out>
            <payload:CustomerID>String_CustomerID</payload:CustomerID>
            <payload:StockID>String_StockID</payload:StockID>
            <payload:Date>2008-06-18T03:38:13Z</payload:Date>
            <payload:Quantity>9.9</payload:Quantity>
            <payload:Price>9.9</payload:Price>
            <payload:Key>String_Key</payload:Key>
          </payload:Trade-Out>
        </payload:Trade-Out-array>
      </wbe:payload>
    </wbe:payload-data>
  </wbe:event-bundle>
</CommonBaseEvent>
            




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Monitor Toolkit へのモニター・モデルのインポート

この記事では、単純なモニター・モデルが組み込まれたプロジェクト交換ファイルである TradeSystemPI.zip が、ダウンロード用として提供されています。事前に Monitor Toolkit (必ず Monitor サーバーと同レベルに配置) をインストールしてから、このプロジェクト・ファイルを Monitor Model エディターにインポートします。詳細については、Monitor インフォメーション・センターの Importing shared projects を参照してください。

  1. WebSphere Integration Developer または Rational Application Developer を始動して、新規のワークスペース (例: c:\TradeSystem) を指定します。
  2. Business Monitoring パースペクティブを開きます。
  3. 提供されているプロジェクト交換ファイル (TradeSystemPI.zip) をインポートするために、File=> Import => Other =>Project Interchange File を選択します。図 9 に示すように、TradeSystemPI.zip ファイルの場所を指定して Finish をクリックします。

    図 9. プロジェクト交換ファイルのインポート


  4. Project Explorer ペイン内で TradeSystem プロジェクトを展開することによって、モニター・モデルの各部を表示します。



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イベントの定義

TradeSystem プロジェクトを開いて、インポートされたスキーマのイベントを調べます。Business Events には、以下の 2 つの固有スキーマがあります。

  • WBEEvent.xsd: 全アクションについて同一である、Business Events アクションの静的コンテンツが記述されています。この xsd ファイルは静的なものであり、Business Events からエクスポートされることはありません。
  • SellAfterBuy.xsd: Monitor によるコンシュームが可能な書式で SellAfterBuy アクションが記述されています。これは内容が変化する動的コンテンツであり、しばしば「ビジネス・ペイロード」と呼ばれます。

この両スキーマの定義が組み合わされて、Common Base Event の xs:any スロット内を流れる Business Events アクションが定義されます。

注意: SellAfterBuy.xsd は Business Events からエクスポートされたものであり、このスキーマ・ファイル内で指定されたターゲット名前空間のホスト部分が Business Events システム名と一致しない可能性があります。そこで、以下の手順説明に従い、モニター・モデル内の SellAfterBuy スキーマ・ファイル (リスト 2) を修正して Business Events システム名と一致させる必要があります。

  1. Monitor Model エディターで、SellAfterBuy.xsd を開きます。ホスト名 LATHAZ が表示されている部分を、すべて実際の Business Events システムのホスト名に置き換えます。
  2. SellAfterBuy.xsd 内で、ホスト名 LATHAZ が表示されている個所を、すべて実際の Business Events のホスト名に置き換えます。targetNamespace の値については、アクション用スキーマのエクスポートのステップ 8 を参照して決定してください。

リスト 2. SellAfterBuy のスキーマ・ファイル
<schema xmlns="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
elementFormDefault="qualified"
targetNamespace="http://LATHAZ/wbe/action/Sell-After-Buy"
xmlns:tns="http://LATHAZ/wbe/action/Sell-After-Buy">
  <element name="Trade-Out-array">
    <complexType>
      <sequence>
      <element maxOccurs="unbounded" minOccurs="0" 
	name="Trade-Out">
            




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監視コンテキスト

株式売却に関して SellAfterBuy インバウンド・イベントから収集される関連データはすべて、Sales_MC 監視コンテキストによって定義されます。

この監視コンテキスト内で定義されるインバウンド・イベントは、SellAfterBuy です。2 つのイベント・パートが定義されます。1 つは EventInfo と呼ばれるもので、これには静的イベント情報のタイプが記述されます。もう 1 つは TradeOutArray と呼ばれるもので、動的ビジネス・ペイロードのタイプが記述されます。

イベント内の動的コンテンツは、システム内を流れるビジネス・データによって決定されます。この情報は、WebSphere Integration Developer 内で使用できるユーザー定義の XSD として入力されます。ビジネス・ペイロードと呼ばれることが多いこの情報を格納できるのは、特定のイベントのみです。アプリケーションからモニター・モデルを生成する際、この種のイベントは Monitor Model エディター内で旗と小包のアイコン付きで表示されます。一方、ビジネス情報を運ぶことのできないイベントは、旗だけのアイコンで表示されます。

インバウンド・イベントがビジネス・ペイロードを運ぶイベントをベースとしている場合は、モニター・モデル内のインバウンド・イベント内に、ビジネス・ペイロードのタイプを記述するイベント部品が作成されます。リスト 3 は、モニター・モデルからインバウンド・イベント・パーツ、フィルター条件、相関式を定義する、スニペットを抽出したものです。


リスト 3. モニター・モデルの定義例
Filter Condition: 
/* This expression accesses the name in the event-info 
within the CBE*/
SellAfterBuy/My_Event_Part/wbe:name = 'Sell After Buy'.  

Correlation Expression: 
/* This expression accesses  then Key in the Trade-Out 
element within the CBE */
StockIDKey = TradeEvent/My_Event_Part2/tns:Trade-Out/tns:Key


<inboundEvent displayName="TradeEvent" id="TradeEvent"
        multipleCorrelationMatches="raiseException"
        noCorrelationMatches="createNewContext"
        oneCorrelationMatch="deliverEvent"
        rootElement="cbe:CommonBaseEvent">
        <description></description>
	  <eventPart displayName="My Event Part" id="My_Event_Part"
             path="cbe:CommonBaseEvent/wbe:event-bundle/
		wbe:event-info"
             type="wbe:EventInfo">
        </eventPart>
      	<eventPart displayName="My Event Part2" id="My_Event_Part2"
             path="cbe:CommonBaseEvent/
		wbe:event-bundle/wbe:payload-data/
             wbe:payload[@name='Trade Out']/tns:Trade-Out-array" 
             type="tns:Trade-Out-array">
        </eventPart>
      	<correlationPredicate expression="StockIDKey =
             TradeEvent/My_Event_Part2/tns:Trade-Out/tns:Key"/>
      	<filter expression="TradeEvent/My_Event_Part/
		wbe:name = 'Sell After Buy' "/>
</inboundEvent>

Monitor Model エディターへのプロジェクト・ファイルのインポートについて、および Monitor サーバー上でのモニター・モデルの作成/デプロイについては、 InstalliMonitor Information Center を参照してください。提供されるモデルは、SellAfterBuy イベントをサブスクライブする単一の監視コンテキストを有しています。またこのモデルでは、最近 7 日間の SellAfterBuy イベントの回数を追跡する KPI が 1 つ定義されています。必要に応じて、この提供されるモデルを拡張して使用することも可能です。




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モニター・モデル EAR ファイルの生成

以下のステップを実行することによって、提供されているプロジェクト交換ファイルからモニター・モデル EAR ファイルを生成します。

注意:ファイルを独自に生成する代わりに、この記事でダウンロード用に提供されている EAR ファイルを利用してもかまいません。

  1. 図 10 に示すように、Project Explorer 内で TradeSystem.mm を右クリックし、Generate Monitor J2EE Projects を選択します。

    図 10. Generate Monitor J2EE Projects


  2. 図 11 に示すように、Generate Monitor J2EE Projects ダイアログで Finishをクリックし、生成処理が完了するまで待ちます。

    図 11. EAR ファイルの生成


  3. モニター EAR ファイルをエクスポートするために、Project Explorer 内で TradeSystem.mm を右クリックし、Export => J2EE => EAR を選択して Nextをクリックします。
  4. 図 12 に示すように、EAR アプリケーションと EAR ファイルの保存先を選択して、Finish をクリックします。

    図 12. EAR ファイルに関する情報の指定


これで、EAR ファイルを Monitor サーバー上にデプロイするための準備が整いました。




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Monitor サーバー上へのモニター・モデルのデプロイ

EAR ファイルをデプロイする前に、Monitor サーバーが稼働中であることを確認し、Monitor サーバー用の管理コンソールを始動します。

  1. Application Server の管理コンソールから、Applications => Monitor Models を選択します。表示される表には、現在インストールされているモニター・モデルの一覧が示されます。
  2. Install をクリックします。
  3. 図 13 に示すように、インストールしたい EAR ファイルのロケーションを指定します。

    図 13. サーバー上への EAR ファイルのデプロイ


  4. Show me all installation options and parameters を選択して Next をクリックします。
  5. Preparing for the Application Installation ページで、Next をクリックします。

    アプリケーションのセキュリティーに関する警告が表示される場合は、Continue をクリックします。これは単に情報提供を目的とする警告です。

  6. Install New Application ページが表示されます。

    注意: リモートの CEI サーバーを事前に構成している場合は、CEI オプションを変更して、リモート・ホスト名、RMI ポート、およびセキュリティー設定を指定する必要があります。Monitor インフォメーション・センターのモニター・モデル CEI オプションの選択を参照してください。

  7. 必要な CEI 変更作業をすべて完了したら、Summary をクリックして、図 14 に示す画面ですべての情報が適正であることを確認します。

    図 14. デプロイメント情報の確認


  8. モデルのインストール情報を見直す場合は Review changes before saving or discarding をクリックし、モデルを保存する場合は Save directly to the master configuration をクリックします。
  9. Applications => Monitor Models を選択します。TradeSystem モデルのステータスが始動済み (緑色で表示) になっているかどうかを確認します。ステータス表示が異なる場合は、数秒間待つか、Status 列のリフレッシュ・アイコンをクリックしてステータスをリフレッシュしてください。

Monitor サーバー上へのモニター・モデルのデプロイに関する詳細情報については、Monitor インフォメーション・センターのの変更した設定を使用したモニター・モデルのインストールを参照してください。

モデルをデプロイして Application Server のマスター構成に保存するステップをすべて終えたら、モデルが正しくインストールされているかどうかを確認する必要があります。そのためには、Application Server の管理コンソールで Applications => Monitor Models をクリックし、モデルのアプリケーションが稼働していることを確認します。




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ダッシュボード上での Instances ビューと KPI ビューの表示

ダッシュボードを開くには、Web ブラウザーで http://localhost:9080/BusinessSpace を指定します。ただし、実際のシステムではポート番号が異なる場合があります。

BusinessSpace ダッシュボードを使用し、この記事に付属しているダッシュボード TradeSystem.data をインポートすれば、KPI ビューと Instances ビューを表示できるようになります。

ダッシュボードをインポートするには、以下のステップを実行します。

  1. 図 15 に示すように、BusinessSpace の Space Browser を開いて、Import Space をクリックします。

    図 15. ダッシュボードのインポート


  2. 図 16 に示すように、インポートしたいファイルが置かれているディレクトリーを指定し、インポートしたいダッシュボードが組み込まれたデータ・ファイルである TradeSystem.data を選択します。

    図 16. Tradespace.data のインポート


  3. OK をクリックします。新規のダッシュボードが作成されます。ダッシュボードのインポーター (ここでは、この記事の読者自身) が、インポートされたダッシュボードの所有者となります。

ここで、Instances ビューと KPI ゲージを表示することが可能となります。

サンプル・モデルは使用可能な監視機能をすべて網羅してはいませんが、使用する監視コンテキスト、アラート、レポートを増やしてモデルを拡張することができます。

次に、ダッシュボード内でデータを表示するために、いくつかのイベントを生成する必要があります。




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構成のデプロイとテスト準備

テストに備えて構成をデプロイするには、以下のステップを実行します。

  1. Business Events の変更内容をデプロイするため、図 17 に示すように、 Design Data ツール内で Tools => Repositories を選択します。

    図 17. リポジトリーのオープン
    Open                     repository

  2. Repository ウィンドウで、Project ペイン内の成果物リストからエレメントを 1 つ選択します。次に、Ctrl+A を押して全エレメントを選択し、Add in をクリックします。変更したものを含むすべてのエレメントがリポジトリーに追加されます。
  3. Business Events ランタイムがリポジトリーから最新の構成情報を取り込めるように、いったん Business Events ランタイムを停止します。
  4. Application Server の管理コンソールを開いてログインします。
  5. 左側の列から Enterprise Applications を選択します。図 18 に示すように、Business Events ランタイムの現在の状態が表示されます。アプリケーション・ステータスの緑色表示は、そのアプリケーションが稼働中であることを示します。

    図 18. Business Events ランタイム


  6. WBERuntimeEar にチェック・マークを付けて、Stop をクリックします。
  7. ランタイムが停止してステータス表示が赤に変わったら、再度 WBERuntimeEar にチェック・マークを付けて、Start をクリックします。ランタイムのアプリケーション・ステータスが、始動済みであることを示す緑色になるはずです。

これで、サンプル・プロジェクトのテスト準備が整いました。




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構成のテスト

アクションを Monitor に転送するためには、サンプルのイベント・パケットを c:\wbetmp\testdata ディレクトリーにエクスポートする必要があります。サンプルのイベント・パケットをエクスポートするステップをスキップしたい場合は、この記事で提供されているサンプルの aEvent_Buy.xml および bEvent_Sell.xml を使用してもかまいません。

  1. 図 19 に示すように、Touchpoints ペインで Buy イベントを右クリックして Event Properties を選択します。

    図 19. Buy イベントのプロパティーの選択


  2. Event Buy Properties ダイアログで Event タブを選択します。
  3. 図 20 に示すように、Export packets and schemas をクリックして WBE Events Packet Example を選択します。

    図 20. Buy イベント・サンプルのエクスポート


  4. aEvent_Buy.xml ファイルを c:\wbetmp\testdata ディレクトリーに保存して、ファイル名を aEvent_Buy.xml に変更します。
  5. ここまでと同様の操作手順で、サンプルの Sell イベント (DirectorData 内で Buy イベントの下に配置) を保存します。この Sell サンプルも同じく c:\wbetmp\testdata ディレクトリーに保存して、ファイル名を bEvent_Sell.xml に変更します。
  6. 生成されたすべての Buy イベントが「a」というプレフィックス付きの名前 (例: aEvent_Buy.xml) で保存されていること、およびすべての Sell イベントに「b」というプレフィックスが付いている (例: bEvent_Sell.xml) ことを、サンプル・プロジェクトの実行時に確認してください。サンプル・プロジェクトは、着信する Buy イベントと Sell イベントをファイル名のプレフィックスで区別できるように、あらかじめ構成されています。この構成により、ユーザーがイベントの処理順序を交互に配置したり、ある特定のイベントを別のイベントよりも確実に先にコンシュームさせたりすることが可能となります。

    同一株式および同一顧客について、Buy イベントから 1 時間以内に Sell イベントが発生した場合、SellAfterBuy アクションが生成されます。したがって、まず Buy イベントを生成し、その後 Sell イベントを生成する必要があります。

  7. Buy イベント・ファイルをいったん保存してから xml エディターで開き、イベント・ペイロードの構成を調べます。リスト 4 は、Buy イベントの XML ファイルの内容を示したものです。
  8. ファイルの末尾にヌルが埋め込まれていないことを確認します。

リスト 4. Buy イベントの XML ファイル
<connector name="Trade System" version="2.2">
  <connector-bundle name="Buy" type="event">
    <connector-object name="Trade">
      <field name="CustomerID" type="String">String_CustomerID</field>
      <field name="StockID" type="String">String_StockID</field>
      <field name="Date" type="DateTime">2008-05-24T14:07:10Z</field>
      <field name="Quantity" type="Real">9.9</field>
      <field name="Price" type="Real">9.9</field>
    </connector-object>
  </connector-bundle>
  <system>LATHAZ</system>
  <timestamp>2008-05-24T14:07:10Z</timestamp>
  <loginfo>Test values from WebSphere Business Events:Design Data</loginfo>
</connector>
            

  1. すべてのイベント・ファイルをエディットして、各イベント内の日付フィールドの値を現在の日付に変更します。この措置を怠ると、モニター・モデルによる最近 7 日間の値の計算が行われません。
  2. コネクターを始動するために、\director\bin ディレクトリー (例: C:\<wbe install>\director\bin) に移動して connectors.bat を実行します。

    これによりコネクターが起動してコマンド・ウィンドウが開き、そのウィンドウ内に、起動の様子と、事前に作成して Business Events のイベント・ディレクトリーに保存したイベント・ファイルがスキャンされる様子が表示されます。各イベントがコネクターによって処理される様子は、このコマンド・ライン・ウィンドウ内で確認できます。

  3. aEvent_Buy.xml を、c:\wbetmp\testdata から c:\wbetmp にコピーします。イベントがコンシュームされるまで、しばらく待ちます。その処理の様子は、コネクターのコマンド・ウィンドウで監視できます。
  4. bEvent_Sell.xml を、c:\wbetmp\testdata から c:\wbetmp にコピーします。イベントがコンシュームされるまで、しばらく待ちます。その処理の様子は、コネクターのコマンド・ウィンドウで監視できます。
  5. 図 21 に示すように、Buy イベントと Sell イベントによって、SellAfterBuy アクション・イベントが生成されます。

    図 21. コネクター
    Connectors

  6. 以下の作業によって、処理に問題がないことを確認します。
    • 事前に作成して c:\wbetmp\ のイベント・ディレクトリーに保存したイベントが削除されているかどうかを確認します。
    • Application Server のログを確認します。
    • WBERuntime.connectors.log というファイル名で C:\<WBE INSTALL>\director\logs に配置されているコネクター・ログを確認します。



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Monitor ダッシュボード内およびデータベース内でのデータ表示

BusinessSpace ダッシュボードを開きます。Instance ビュー内にインスタンスが 1 つ表示されていることが確認できるはずです。

さらに KPI 上に移動すれば、KPI ビュー内でもデータを確認できます。図 22 に示すように、ゲージ・インジケーターには SellAfterBuy のインスタンスが 1 つ表示されるはずです。


図 22. KPI が表示された Monitor ダッシュボード

また、データベース内でもデータを確認できるはずです。その場合のデータ表示には、DB2 Control Center などのツールを使用します。ここでは、Monitor データベース (デフォルト名は MONITOR) 内のデータに注目してください。MCT_SALES_MC_20080809010432 という表を開きます。この表には、図 23 に示すように、Monitor が受信した SellAfterBuyAction イベントを示す 1 つのレコードが組み込まれているはずです。


図 23. Monitor データベース内のデータ




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まとめ

この記事では、WebSphere Business Events から WebSphere Business Monitor にイベントを転送する際に必要となる作業手順を実際にたどってきました。その概略は以下のとおりです。

  1. WebSphere Business Events の Design Data ツールを使用して、次の各作業を実行しました。
    • アクションを組み込んだアプリケーションを作成しました。
    • Monitor (タッチポイント) への転送が行われるように、それらのアクションを構成しました。
    • 定義されたアクション用スキーマをファイル・システムにエクスポートしました。
  2. モニター・モデルのオーサリングを目的として、アクション・スキーマを Monitor Model Toolkit エディターにインポートしました。
  3. WebSphere Application Server の管理コンソールを使用して、モニター・モデルをデプロイしました。
  4. Business Events のコネクター・プロセスを始動して、Monitor への生成済みアクションの転送を開始しました。
  5. Monitor が受信して処理したアクション・イベントを、ダッシュボード内に表示しました。

Business Events と Monitor の統合により、Monitor が提供するビジネス・データ分析/レポート作成機能の利用と、Monitor の Action Manager コンポーネントが提供する KPI /通知サービスの利用が可能となります。





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ダウンロード

内容ファイル名サイズダウンロード形式
イベント・パケットおよびダッシュボードEventsAndDashboard.zip2KBHTTP
Business Events のスキーマEventsSchemas.zip2KBHTTP
モニター・モデル EAR ファイルTradesystemMonitoringModel.zip199KBHTTP
トレーディング・システム・アプリケーションのプロジェクト・ファイルtradingsystem.zip3KBHTTP
モニター・モデルのプロジェクト交換ファイルTradeSystemPI.zip4KBHTTP
ダウンロード形式について


参考文献



著者について

Latha Sivakumar photo

Latha Sivakumar は Research Triangle Park (ノースカロライナ州) の IBM WebSphere Business Monitor 開発チームのアドバイザリー・ソフトウェア・エンジニアです。Sivakumar は現在、Business Monitor と、Websphere Business Events を始めとする BPM スイートの他製品との統合を担当しています。以前は Monitor Data Services チームや、Tivoli Business System Manager を始めとする複数の Tivoli 製品に携わっていました。




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不充分・不完全である大変素晴らしい
 


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