ビジネス・スペースでカスタマイズできるBPMユーザー・インターフェース

ビジネス・スペースのご紹介

ビジネス・スペース powered by WebSphere® は、Web 2.0テクノロジーをベースとした、IBM® BPM スイートの統一されたユーザー・インターフェースです。この記事では、ビジネス・スペースの機能や特徴を紹介し、要件にあうようにカスタマイズし、拡張する方法をお見せします。

概要

IBMのBPMスイートは、ビジネス・モデリングからランタイム、ビジネス・モニタリングまでの機能をカバーする製品群です。それぞれの機能エリアにおいて、ビジネス・ユーザー向けのユーザー・インターフェースが必要とされています。たとえば、ビジネス・モデルを作成するときには、Webブラウザ上でユーザーが見られるように公開する必要があるかもしれません。ランタイムでは、ユーザーは自分に割り当てられた仕事一覧を見られるようにする必要がありますし、ビジネス・モニタリングを行うユーザーは、重要業績評価指標(KPI)を見て、ビジネスが円滑に進んでいるかを確認する必要があります。


ビジネス・スペースの必要性

IBMのBPMスイートに含まれる個々の製品は、Webベースのインターフェースを備え、Webブラウザベースでユーザーが操作することが可能となっています。たとえば、WebSphere Business Modeler Publishing Serverではビジネス・モデルの公開をして、しかるべきユーザーがそれを見ながらオンライン・ディスカッションを行い、モデルが正しく完成されているかを確認することができます。WebSphere Process Serverではヒューマン・タスクにアクセスし、自分のワーク・リストの一覧を見たり、ワーク・アイテムを選択したり、ワークを実行したりするためのクライアントが用意されています。WebSphre Business MonitorではKPIやメトリックを見るためのダッシュボードが用意されており、ビジネスが期待通りに進行しているかをユーザーが確認することができます。これらの各製品は、それぞれにユーザー・インターフェースとWebアプリケーションを持っていました。しかし、ここで問題なのは、ユーザーが別々のアプリケーションで操作しなくてはいけなかったのを、どのように統合するか、そしてITが関与しなくてはいけない場面をどのように減らすことができるか、ということです。

その解決策として出てきたのがビジネス・スペースです。ビジネス・スペースは単独製品ではありませんが、WebSphere BPMスイートの各製品と結びつけて使うことができます。ビジネス・スペースはプロセスの参加者それぞれに仕立てられた、すべてのプロセス・アクティビティーや情報のワンストップ・ショップのようなものです。バージョン6.1.2以降では、ビジネス・スペースは、WebSphere Business Modeler Publishing Server (Publishing Server), WebSphere Process Server (WPS), WebSphere Business Monitor (Monitor) and WebSphere Business Services Fabric (Fabric)に同梱されており、各製品に応じたウィジェットとともにWebアプリケーションとして提供されます。たとえば、WPSをインストールしたときは、図1のように、BusinessSpaceManagerとIBM_BSPACE_WIDGETSというWebアプリケーションが、エンタープライズ・アプリケーションの1つとしてインストールされます。

図1:WPS管理コンソール内のエンタープライズ・アプリケーション一覧
図1:WPS管理コンソール内のエンタープライズ・アプリケーション一覧

もしこれに追加してMonitorなど他のBPM製品をインストールした場合は、ビジネス・スペースのインスタンスを追加するのではなく、既存のビジネス・スペースにMonitorの機能を追加するウィジェットが追加されます。そして、ユーザーがビジネス・スペースにログオンした際には、WPSのウィジェットにも、Monitorのウィジェットにもアクセスできることになります。


ウィジェットとは何か?

ビジネス・スペースの機能を理解するには、まず「ウィジェット」とは何かを理解しなくてはいけません。ウィジェットは小さなGUIアプリケーションで、アプリケーションまたは機能のインターフェースを提供するものです。たとえば、時計や現在の天気を表示するウィジェットを見たことがある人もいるでしょう。あなたのPCにダウンロードしてウィジェットを使えるもっとも有名なサイトの1つは、Google ガジェットです。

ビジネス・スペースでは、自分のWeb画面をカスタマイズできるように、各製品ごとにウィジェットが用意されています。たとえば、Publishing Serverをインストールしたとしたら、モデルを見たり、管理したりするようなウィジェットを利用することが可能です。図2は、ドラフト・モデルを見てコメントを追加するウィジェットの例です。

図2:公開されたドラフト・モデルを見るウィジェット
図2:公開されたドラフト・モデルを見るウィジェット

ビジネス・スペースのウィジェットは通常、AjaxスタイルのJavaで実装されており、RESTとよばれるステートレスなHTTP GETベースのプロトコルでサーバーと通信しています。また、転送データはJavascript object notation (JSON)を使用してやり取りされています。

いくつかのウィジェットは単体で動きますが、ウィジェット同士が協力し合って動くものもあります。たとえば、「マイタスク」ウィジェットで、処理するタスクを選択した場合、タスクの詳細は「タスク情報」ウィジェットに表示され、ヒューマン・タスクのダイアグラムやプロセスは、「ヒューマン・ワークフロー・ダイアグラム」ウィジェットに表示されます。


ビジネス・スペースで提供されるウィジェット

BPM製品をインストールすると、ウィジェットが登録され、使用可能な状態になります。各製品のビジネス・スペース・ウィジェットは以下のとおりです。(訳注:この文章はV6.1.2をベースにしていますが、最新版ではV6.2になっています。ウィジェット名が日本語になっているもの、なっていないものがあるため併記しています)

WebSphere Business Services Fabric

Business Variables(ビジネス変数)- このウィジェットではFabricからのビジネス変数のリストを表示します。リストは「すべて」、「編集不可能」、「編集可能」な変数ごとにフィルターが可能です。編集可能な変数については、値の更新が可能です。

WebSphere Business Modeler Publishing Server

  • Draft Manager – このウィジェットでは、権限あるユーザーがドラフト・プロジェクトを公開することができます。.
  • Getting Started Publishing Server(公開サーバーの基本操作) – このウィジェットは、Publishing Serverのウィジェットを使い始めるときのヘルプです。
  • Inspect Released(リリース済み成果物): このウィジェットでは、権限あるユーザーがリリースされたプロジェクトを見ることができます。
  • Publishing Server Access Control(公開サーバーアクセス制御) - このウィジェットでは、図3のように、Publishing Serverのモデルを公開したり、見たりするための権限を設定することができます。
  • Publishing Server Status(公開サーバー状況) – このウィジェットではWebSphere Business Modeler Publishing Serverのステータスを表示します。 公開されたプロジェクトのステータスも見ることが可能です。
  • Released Manager– このウィジェットでは、権限あるユーザーが、リリース済みのステータスにあるプロジェクトを管理することができます。.
  • Review Drafts(ドラフト成果物) – このウィジェットでは、権限あるユーザーがドラフト・プロジェクトを見て、ファイルの添付やコメントを行うことができます。

: Publishing Serverのウィジェットは、現在のところInternet Explorer V6と V7のみサポートしています。

図3:Publishing Serverアクセス・コントロール・ウィジェット
図3:Publishing Serverアクセス・コントロール・ウィジェット

WebSphere Business Monitor

  • Alerts Subscription(アラート) – このウィジェットでは、Monitorからのアラートを表示します。新規アラートとチェック済みアラートには違う色を設定することも可能です。また、このウィジェットはInstancesウィジェットとも協調して動作させることができます。
  • Diagrams(ダイアグラム) – このウィジェットでは、モニター・モデルとモニター・コンテキストのダイアグラムを表示します。また、このウィジェットはInstancesウィジェットとも協調して動作させることができます。
  • Dimensions(ディメンション) – このウィジェットでは、モニター・コンテキストで定義したディメンションを表示します。ここでは行、列、ページ・ディメンションを選択し、重要度に応じて並べ替えることができます。また、ディメンションの特定の値を選択することにより、チャートの内容を絞り込むことができます。
  • Export Values(値のエクスポート) – このウィジェットでは、Monitorのメトリック値をエクスポートし、Modelerにインポートすることができるようにします。
  • Getting Started for Monitor(モニターの基本操作) – このウィジェットは、Monitorのウィジェットを使い始めるときのヘルプです。
  • Human Tasks(ヒューマン・タスク) – このウィジェットでは、選択したモニター・モデルやモニター・コンテキストのヒューマン・タスクを表示します。また、タスク・リストを並べ替えることも可能です。
  • Instances(インスタンス) – このウィジェットでは、選択したモニター・モデルやモニター・コンテキストのプロセス・インスタンスを表示します。また、順序やフォーマットをふくめた各プロセス・インスタンスのメトリクスを選択することも可能です。このウィジェットはDiagramsウィジェットとも協調して動作させることができます。
  • KPIs(KPI) – このウィジェットでは、重要業績評価指標(KPI)を表示することができます。ウィジェットを編集して、見たいKPIのみ選択したり、レイアウトや表示する列数を変えることもできます。また図4のように、KPIの見え方をテーブル、ハーフ・ゲージ、フル・ゲージ、棒グラフなどにクリックで変えることもできます。.
  • KPI Manager(KPIマネージャー) – このウィジェットでは重要業績評価指標(KPI)を管理します。新しいKPIを追加したり、既存のKPI定義をテンプレートとして新規に追加したりすることが可能です。
  • Reports(レポート) – このウィジェットでは、Monitorからのレポートを表示します。この設定はモニター・コンテキストやディメンションの分析タイプを選択することによって行います。レポートでは時間軸、データ・ポイントの頻度を選択することができます。また、モデルされた指標も、実際に測定された指標も使用することができます。一度表示されたら、さらに深いレベルへとドリルダウンしていくことが可能です。
図4. KPIウィジェット
図4. KPIウィジェット

WebSphere Process Serverウィジェット

  • Available Tasks(使用可能タスク) – このウィジェットでは、ログイン・ユーザーが潜在的所有者となっており、使用可能のステータスになっているすべてのタスク・インスタンスのリストを表示します。コラボレーション・タスクと予定タスクの両方がサポートされています。リストは重要度の高いもの、期限切れ、今日期限切れになるもののいずれかだけを表示させるようにフィルタリングすることが可能です。また、ウィジェットを設定して、タスクを見分けるためにどのフィールドを使うかを特定することが可能です。たとえば、どのプロパティを表示したり、タスクの重要度を決める値を設定したりということです。ユーザーはリストからタスクを選び、タスク情報ウィジェットを開いて「受け入れ」や「編集」処理が可能となります。
  • Business Rules Widget(ビジネス・ルール) - このウィジェットでは、WPS付属のWebアプリケーション、ビジネス・ルール・マネージャーで行うように、ビジネス・ルールを表示し、変更することが可能です。しかし、ビジネス・ルール・マネージャーとは2つの違いがあります。1つは、ビジネス・ルール・マネージャーのようにまず変更がなされ、次にデプロイのための承認を得なければいけない、ということがなく、変更が即時反映されてしまうということです。また、2点目に、Modelerで作成されたルールしか使えず、WIDで直接作成されたルールは使用できないということです。
  • Human Workflow Diagram(ヒューマンン・ワークフロー・ダイアグラム) – このウィジェットでは、図5にあるようにビジネス・プロセスをグラフィカルに表示します。ヒューマン・タスクのみが表示され、他のプロセスは隠されています。この図の中のタスクをクリックすると、タスク情報ウィジェットに、ステータス情報などを含むタスクの詳細が表示されます。タスクはそれぞれのステータスに応じて違ったアイコンで表示され、ステータス情報の概要も表示されます。また、プロセスをズーム・イン/アウトすることも可能です。このウィジェット機能を使うには、プロセス読者の権限を持っていることが必要です。
  • My Tasks(マイ・タスク) – このウィジェットでは、現在のログイン・ユーザーがタスク・オーナーとなっているすべてのタスク・インスタンス・リストを表示します。リストは重要度の高いもの、期限切れ、今日期限切れになるもの、完了したもののいずれかだけを表示させるようにフィルタリングしたり、タスク・リストを重要度、開始日、期限日の順にソートしたりすることが可能です。また、ウィジェットを設定して、タスクを見分けるためにどのフィールドを使うかを特定することが可能です。たとえば、どのプロパティを表示したり、タスクの重要度を決める値を設定したりということです。タスクに対しては3つのアクションが可能であり、タスク情報ウィジェットでタスクを開く「編集」、要求したアクションをキャンセルし、使用可能なタスク一覧に戻す「戻る」、タスクに新しいオーナーをアサインする「転送」が使用可能です。
  • Tasks Created By Me(作成したタスク) –このウィジェットでは、現在のログイン・ユーザーが作成したすべてのタスク・インスタンス・リストを表示します。リストはタスクのステイタス、重要度、開始日、期限日に応じてフィルタリングすることが可能です。リスト内のタスクに対してはアクションを起こすことが可能で、タスク情報ウィジェット内でタスクを開いたり、削除したりすることが可能です。また、ウィジェットを設定して、タスクを見分けるためにどのフィールドを使うかを特定することが可能です。たとえば、どのプロパティを表示したり、タスクの重要度を決める値を設定したりということです。
  • Task Creation Widget(タスクの作成) - このウィジェットでは、現在のログイン・ユーザーが開始する権限を持っている、すべてのタスク・テンプレートが表示されます。コラボレーション・タスクと呼び出しタスクの両方がサポートされています。
  • Task Information Widget(タスク情報) – このウィジェットでは、現在処理しているタスクの情報を表示します。コラボレーション・タスクまたは呼び出しタスクを使用しているときには、タスクを作成したり、開始したりすることができます。作成されてはいても、開始されていないタスクについてはドラフトとしてみることができます。タスクの処理を行っているとき、タスクを選択し、3つのオペレーションのいずれかを行うことができます。1つはタスクをサブミットし、タスクの完了をおこなうこと、もう1つは、後で完了を行うために保存しておくこと、最後はタスクを使用可能なタスク一覧に戻し、要求をキャンセルすることです。それぞれのタスクはタブ内に表示され、複数のタスクを同時に開くことができるようになっています。
  • Team List(チーム・リスト) – このウィジェットでは、「マイ・タスク」か「使用可能なタスク」で選択したタスクの潜在的所有者リストを表示します。それぞれのユーザーには、現在いくつのタスクを持っているかの数が表示されます。
図5:ヒューマン・ワークフロー・ダイアグラム・ウィジェット
図5:ヒューマン・ワークフロー・ダイアグラム・ウィジェット

ビューアー・ウィジェット

製品特有のウィジェットの他に、ビジネス・スペースでは次のようなビューアー・ウィジェットも用意しています。

  • Web Site(Webサイト) – このウィジェットでは、ビジネス・スペースにWebサイトを表示させることができます。
  • Presentation(プレゼンテーション) – このウィジェットでは、PowerPointファイルを表示させることができます。プレゼンテーションはスライドショー・モードで表示されます。
  • Spreadsheet(スプレッドシート) – このウィジェットでは、Excelファイルを表示させることができます。
  • Document(文書)– このウィジェットでは、Wordファイルを表示させることができます。
  • Web Feed(Webフィード) – このウィジェットでは、図6のように、WebフィードURLをビジネス・スペースの中に追加することが可能です。リフレッシュの間隔や、フィードするアイテムの表示数は設定することが可能です。また、ハイパーリンクを使う/使わない、リンクを新しいウインドウで表示する/しないを選択することも可能です。
図6:Webフィード・ウィジェット
図6:Webフィード・ウィジェット

Google ガジェット

Googleガジェットをビジネス・スペースに追加することも可能です。これによって、ニュース・フィードや株価、天気予報、カレンダーなど数々のガジェットを使用することができます。


ビジネス・スペースの構造

ビジネス・スペースは多数のページににより構成されています。それぞれのタブをクリックすることで閲覧するページを選択することが可能です。また、1ページにはいくつのウィジェットでも入れることができます。
ビジネス・スペースとページにはそれぞれテンプレートが用意されていて、追加するたびにすべてのウィジェットを個別に設定しなくてもいいようになっています。図7は、ヒューマン・ワークフロー・スペースと呼ばれるビジネス・スペースの「マイ・ワーク」のページです。「マイ・タスク」ウィジェットがログイン・ユーザーが処理すべきタスクの一覧を表示しています。タスクが選択され、何らかのアクションが起こされたときには、「タスク情報」ウィジェットがタスク情報を表示します。この場合、ユーザーはタスクを後のために保存することも、完了してサブミットすることも、キャンセルしてもどることも可能です。いずれの場合も、「受け入れ」の印をつけたり、メモを残したりすることが可能です。

図7:使用中のビジネス・スペース
図7:使用中のビジネス・スペース

ビジネス・スペースを最初にセットアップする

新しいビジネス・スペースを追加するとき、テンプレートをもとにすることも、既存のビジネス・スペースをもとにすることも、空白から作成することも可能です。一番最初にビジネス・スペースを作成するときは、次の手順で行います。

  1. ビジネス・スペースを起動します。WIDを使っているときは、サーバー名を右クリックし、Business Spaceを選択してください。または、Webブラウザーから使うことも可能です。デフォルトのアドレスは以下のとおりです。
    http://host_name:port_number/BusinessSpace
  2. 図8のように、「新規Business Spaceの作成」アイコンをクリックします。
    図8:新規ビジネス・スペースの作成
    図8:新規ビジネス・スペースの作成
  3. My First Business Space」などのビジネス・スペース名を入力します。図9のように、デフォルトの「」のビジネス・スペースを使用します。
    図9:新しいビジネス・スペースのオプション
    図9:新しいビジネス・スペースのオプション
  4. ビジネス・スペース・マネージャーに空のビジネス・スペースが表示されます。図10のように、「新規ページの作成」アイコンをクリックし、ページを追加します。
    図10:新規ページの作成
    図10:新規ページの作成
  5. Page1」などのページ名を入力します。レイアウトは既存ページから選ぶこともできますし、「」を選ぶこともできます。ここでは「」を選びます。
  6. リストにページが表示されたら、ページをクリックして開きます。空のページを作成するよう選択したため、ウィジェットは何も追加されていません。図11のように、「ウィジェットの追加」をクリックします。
    図11:ページにウィジェットを追加
    図11:ページにウィジェットを追加
  7. ウィジェットの一覧が表示されます。ウィジェットは、対応するソフトがインストールされているものだけがリストに表示されます。たとえば、Fabricをインストールしていなかった場合は、ビジネス変数ウィジェットはリストには出てきません。ウィジェットを追加するときには、もし権限を持っていないと、警告メッセージを受け取ることになります。「ウィジェットの追加」をクリックし、「マイ・タスク」を選択し、「OK」をクリックします。
  8. ウィジェットが追加されると、隠れたメニューからオプションを選ぶことができます。ウィジェットのタイトルバーにマウスを持っていくと、下向きの矢印が現れます。下向き矢印をクリックすると、図12のようなウィジェットのメニューが表示されます。
    図12:ウィジェットの構成メニューへのアクセス
    図12:ウィジェットの構成メニューへのアクセス
  9. 構成」をクリックして、構成メニューにアクセスします。各ウィジェットはそれぞれの構成メニューを持っています。図13はダイアグラム・ウィジェットのメニューです。
    図13:ダイアグラム構成メニュー
    図13:ダイアグラム構成メニュー
  10. マイ・タスク」の構成メニューでは、図14にあるように、さまざまな変数一覧が表示されています。「どのプロパティを表示させるか?」などの変更を行ったら、「OK」をクリックします。
    図14:「マイ・タスク」ウィジェットの構成
    図14:「マイ・タスク」ウィジェットの構成

テンプレートからのビジネス・スペースの作成

ビジネス・スペースを自分で最初からカスタマイズするやり方もありますが、多くの場合、用意されたテンプレートを使うほうが便利です。それぞれにウィジェットを定義した複数ページを作成するよりも、テンプレートからビジネス・スペースを作成するほうが手軽にできます。たとえば、「ビジネス・モニター」テンプレートを選ぶと、図15のような、ウィジェットを含んだページのセットが1ステップで出来上がります。

図15:ビジネス・モニター・スペースのページ
図15:ビジネス・モニター・スペースのページ

用意されているテンプレートとページは以下のとおりです:
(訳注:V6.2では変更されています。V6.2でのテンプレートはこちらを参照のこと)

  • Business Monitoring(ビジネス・モニター)
    • Alerts Subscription(アラート) – Alerts Subscription ウィジェット
    • Analysis(分析) – Dimensions, Reports ウィジェット
    • Export Values(エクスポートされた値) – Export Valuesウィジェット
    • Getting Started – Getting started ウィジェット
    • KPIs(KPI) – Diagrams, KPIs and Alerts ウィジェット
    • KPI Manager(KPIマネージャー) – KPI Manager(KPIマネージャー) ウィジェット
    • Operational(操作可能) – Diagrams, Instances, Human Tasks, Alerts ウィジェット
    • Viewers (ビューアー)– Presentation ウィジェット
  • Human Workflow(ヒューマン・ワークフロー)
    • Create Tasks(タスクの作成) – Task Creation, Task Information, Tasks Created By Me, Human Workflow Diagram ウィジェット
    • My Work(マイ・ワーク) – Available Tasks, My Tasks, Task Information, Human Workflow Diagram, Team List ウィジェット
    • Viewers (ビューアー) – Presentation , Spreadsheet ウィジェット
  • Initiating Business Change
    • Analysis(分析) – Dimensions, Reports ウィジェット
    • Create Tasks(タスクの作成) – Task Creation, Task Information ウィジェット
    • Draft Manager – Draft Manager ウィジェット
    • KPIs(KPI) – Diagrams, KPIs, Alerts ウィジェット
    • My Tasks(マイ・タスク) – My Tasks, Task Information, Tasks Created By Me, Human Workflow Diagram, Team List ウィジェット
    • Publishing Server Access Contro(公開サーバー・アクセス制御) – Publishing Server Access Control ウィジェット
    • Publishing Server Status(公開サーバー状況) – Publishing Server Status ウィジェット
    • Review Drafts(ドラフト成果物) – Review Drafts ウィジェット
    • Viewers(ビューアー) – Presentation, Spreadsheet ウィジェット
  • Monitoring Human Workflow
    • Create Tasks(タスクの作成) – Task Creation, Task Information, Tasks Created By Me, Human Workflow Diagram ウィジェット
    • My Tasks(マイ・タスク) – My Tasks, Task Information, Available Tasks, Human Workflow Diagram, KPIs, Alerts ウィジェット
    • Viewers(ビューアー) – Presentation, Spreadsheet ウィジェット
  • Objectives Management
    • Business Configuration – Business Variables, Business Rules ウィジェット
    • Business KPIs – Diagrams, KPIs and Alerts ウィジェット
    • Create Tasks(タスクの作成) – Task Creation, Task Information, Tasks Created By Me, Human Workflow Diagram ウィジェット
    • Managed Team Tasks – Team List, My Team’s Tasks and KPIs ウィジェット
    • My Work(マイ・ワーク) – My Tasks, Task Information, Tasks Created By Me, Human Workflow Diagram, Team List ウィジェット
    • Operational(操作可能) – Diagrams, Instances, Human Tasks ウィジェット
    • Viewers(ビューアー) – Presentation , Spreadsheet ウィジェット
  • Reviewing(確認)
    • Draft Manager – Draft Manager ウィジェット
    • Inspect Released(リリース済み成果物) – Inspect Released ウィジェット
    • Publishing Server Access Control(公開サーバー・アクセス制御) – Publishing Server Access Control ウィジェット
    • Publishing Server Status(公開サーバー状況) – Publishing Server Status ウィジェット
    • Released Manager – Released Manager ウィジェット
    • Review Drafts(ドラフト成果物) – Review Drafts ウィジェット
    • Viewers(ビューアー) – Presentation, Spreadsheet ウィジェット
  • Supervising Human Workflow
    • Analysis(分析) – Dimensions and Reports ウィジェット
    • Create Tasks(タスクの作成) – Task Creation, Task Information, Tasks Created By Me, Human Workflow Diagram ウィジェット
    • Managed Team Tasks(管理対象チーム・タスク) – Team List, My Team’s Tasks ウィジェット
    • My Tasks(マイ・タスク) – My Tasks, Task Information, Available Tasks, Human Workflow Diagram, KPIs, Alerts ウィジェット
    • Task Status(タスク状況) – My Tasks, Task Information, Tasks Created By Me, KPIs, Available Tasks ウィジェット
    • Viewers(ビューアー) – Presentation, Spreadsheet ウィジェット

ビジネス・スペースは複数定義することができ、それぞれをビジネス・スペース・マネージャーから管理することが可能です。また、現在開いているビジネス・スペースからどのビジネス・スペースにもメニューで移動することができます。図16では、他のビジネス・スペースに移動したり、ビジネス・スペースを管理したりするためのナビゲーション・メニューへのアクセス方法を示しています。

図16:ビジネス・スペース・メニュー
図16:ビジネス・スペース・メニュー

ビジネス・スペース・マネージャーにおいては、ビジネス・スペースのどのページにもアクセスが可能で、設定や管理を行うことができます。図17はビジネス・スペースがいくつか定義されたビジネス・スペース・マネージャーを表しています。

図17:ビジネス・スペース・マネージャー
図17:ビジネス・スペース・マネージャー

ビジネス・スペースを定義した後、そのビジネス・スペースは他の人と共有することが可能です。図17にあるように、ビジネス・スペース・マネージャーの右側のメニューを使い、ユーザーを読者

ログアウトすると、ビジネス・スペース・マネージャーは、前回どのページを見ていたかを記憶してくれます。もう一度ログインしなおすと、前回ログアウトしたときと同じページからスタートできます。

ビジネス・スペースのカスタマイズ

ビジネス・スペースのカスタマイズは、いろいろな「テーマ」を適用していくことにより行います。もちろんデフォルトのセッティングを使い続けることもできますし、お好みに合わせてカスタマイズすることもできます。図18は初期のビジネス・スペースでのデフォルト・テーマを表しています。

図18:デフォルトのビジネス・スペース・テーマ
図18:デフォルトのビジネス・スペース・テーマ

テーマのカスタマイズを行うには、以下を実施します。

  1. ビジネス・スペースから、「ビジネス・スペースの管理」メニューを選択します。
  2. 図19のように、作成したビジネス・スペースの名前が書いてある行の空白の部分を選択します(名前の部分をクリックしてしまうと、ダイレクトにそのビジネス・スペースに飛んでしまいます)。右側に出てくる「テーマ」エリアで、「変更」をクリックします。
    図19:ビジネス・スペース・テーマの設定
    図19:ビジネス・スペース・テーマの設定
  3. 選択肢の中からテーマを1つ選びます。図20のように、プレビュー画面が表示されます。テーマを選択したら、OKをクリックします。
    図20:テーマの変更
    図20:テーマの変更
  4. ビジネス・スペースの名前の部分をクリックし、更新されたビジネス・スペースを見てみます。「変更を保存しますか?」のメッセージには「はい」をクリックします。ビジネス・スペースは図21のように、変更されたテーマで開かれます。
    図21:アップデートされたテーマでのビジネス・スペース
    図21:アップデートされたテーマでのビジネス・スペース

1ページに複数のガジェットを追加した場合には、ガジェットのレイアウトも指定可能です。デフォルトではすべてのガジェットが1列に並んでいます。図22のように、ページ・メニューを選択して、複数列にしたり、いろいろなフォーマットで画面を分割したりすることが可能です。

図22:ページ・レイアウトの設定
図22:ページ・レイアウトの設定

Googleガジェットの追加

ビジネス・スペースをさらに活用するためには、他のプロバイダーからのウィジェットを追加することも可能です。Googleガジェットを利用することで、ビジネス/スペースにはさまざまな情報を追加することができます。たとえば、よく旅をする方なら、天気予報が役に立つでしょう。ビジネス・スペースに天気予報ガジェットを追加するには、以下の手順で行います。

  1. ビジネス・スペース上で、「ウィジェットの追加」をクリックし、「Googleガジェット」を選択し、OKをクリックします。
  2. Googleガジェットのタイトルバーをクリックし、さらにメニューにアクセスするための下方向矢印をクリックして、「構成」を選択します。
  3. Select a Google gadget」をクリックします。「人気」のカテゴリーから「Weather Forecasts」を選択します(V6.2の場合は検索ウインドウで「Weather Forecasts」を検索します)。ガジェットを選択し、OKをクリックします。
  4. デフォルトの予報はニューヨークのものです。都市名を変更するには、「Edit」をクリックします。入力フィールドが表示されたら、都市名を入力します。摂氏の表示か華氏の表示かを選択することもできます。
  5. OKをクリックします。ガジェットが図23のようにビジネス・スペースに表示されます。
    図23:天気予報ガジェット
    図23:天気予報ガジェット

ウィジェットを他のユーザーに送信する

ビジネス・スペースでは、アド・ホックなヒューマン・タスクのように、他のユーザーにウィジェットを送信することができます。受信者は使い方のメッセージを含めたウィジェットを見ることができます。たとえば、ユーザーが「KPIがしきい値に近づいている」と気づいたとします。ウィジェットを送信するには、以下の手順を行います。(IDがbdaniel、jjamesの2名のIDが必要です)

  1. 1. IDがbdaniel、パスワードがWIDというIDのユーザーでビジネス・スペースにログインしたとします。ビジネス・モニター用のページを作成し、KPIウィジェットを表示させます。
  2. KPIウィジェットのタイトルバーの部分にマウスを持っていき、図24のように下向き矢印をクリックします。そして、図24のように、「ウィジェットの送信」を選択します。
    図24: KPI ウィジェット・メニュー
    図24: KPI ウィジェット・メニュー
  3. ウィジェットの送信」ダイアログの中で、図25のようにユーザーID「jjames」を入力し、件名とメッセージを入力し「サブミット」をクリックします。
    図25:KPIウィジェットの送付
    図25:KPIウィジェットの送付
  4. 4. 別のウインドウで、ユーザーIDjjames、パスワードwidでログインします。「マイ・タスク」ウィジェットのあるページに移動します。もし「マイ・タスク」ウィジェットのあるページが存在していなければ、ヒューマン・ワークフローのテンプレートを使用して新しいビジネス・スペースを作成してください。図26のように「マイ・タスク」の中に件名が表示されている部分ができているはずです。「ウィジェット・メッセージ」をチェックし、「アクションの選択」をクリックしさらに「編集」をクリックします。
    図26:「マイ・タスク」中のウィジェット・メッセージ
    図26:「マイ・タスク」中のウィジェット・メッセージ
  5. 図27のように、bdanielが送信したメッセージとともに、タスク情報ウィジェットとKPIウィジェットが送信されてきています。
    図27:ウィジェット・メッセージの編集
    図27:ウィジェット・メッセージの編集
  6. 返信をタイプし、「保存」をクリックします。
  7. マイ・タスク」ウィジェットの中でタスクをチェックし、「アクションの選択」と「転送」をクリックします。新しいオーナーとして「bdaniel」を入力し、「転送」をクリックします。.
  8. bdanielとしてログインしているウィンドウの中で、「マイ・ワーク」ウィジェットのあるページに移動します。もしページが存在していなければ、ヒューマン・ワークフローのテンプレートを使用して新しいビジネス・スペースを作成してください。「マイ・タスク」の中で、「ウィジェット・メッセージ」をチェックします。そして、「アクションの選択」で「編集」を選択します。図28のように、タスク情報ウィジェットには返信コメントとタスクが表示されています。
    図28:コメントのついた受信タスク
    図28:コメントのついた受信タスク
  9. サブミット」をクリックしてタスクを完了します。

ビジネス・スペース上のヒューマン・タスクで使うJSPの生成

ヒューマン・タスクを含むプロセスをWIDで作成するときには、ユーザー・インターフェース生成のひとつのオプションは図29のとおりビジネス・スペースとなります。ヒューマン・タスクにLotus Formsを使用する場合は、生成したJSPではなく、ビジネス・スペース内でFormsのフォームが使用されます。

図29. WID上でのクライアント生成
図29. WID上でのクライアント生成

まとめ

この記事では、ビジネス・スペースpowered by WebSphereについての全体像について網羅しました。ビジネス・スペースはIBM BPMスイートの各プロダクトが提供するウィジェットをふくむ数々のページで構成されていることが理解できたことと思います。また、ビジネス・スペース、ページ、ウィジェットの構成方法や、いろいろなビジネス・シナリオの中でどのようにウィジェットを使うかについても取り上げました。

参考文献

  • Business Space Overview(US): WebSphere Process Serverインフォメーション・センターで提供されているビジネス・スペースの概要についての情報です。
  • Managing tasks and business processes using Business Space powered by WebSphere (developerWorks 2008・US): WebSphere BPM V6.1.1の実行可能な成果物である「Clips and Tacks」チュートリアルを用いて、WebSphere BPMV6.1.2のビジネス・スペース・ダッシュボードを作成する方法を解説しています。ここでは、タスクを管理したり、ビジネス・フォームの入力を行ったり、フォームからプロセスを動かしたり、そして最終的にはプロセスやタスクをモニターするビジネス・スペースを作成できるようになります。
  • developerWorks BPM zone(US): こちらでは、チュートリアル、技術文書、ダウンロード、Webキャストなどの最新IBM BPMソリューションの技術情報を得ることができます。

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ArticleTitle=ビジネス・スペースでカスタマイズできるBPMユーザー・インターフェース
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