ステートレス・セッション Bean のための Web サービスを Rational Software Architect で作成する

ステートレス・セッション Bean のための Web サービスの作成、公開、テスト方法について学ぶ

ステートレス EJB セッション Bean のための Web サービスを IBM Rational Software Architect で作成する方法について学びましょう。このチュートリアルでは、Rational Software Architect の容易なツール機能を利用して Web サービスを作成する方法、そしてその Web サービスを Web サービス・テスト・エクスプローラーを使用してテストする方法について説明します。

Jinu Mohan, Integration developer, IBM

Jinu Mohan は統合開発者であり、Java 技術と J2EE ベースの技術が専門です。彼がソフトウェア開発の専門家として経験した主な業務には、Rational Application Developer での J2EE アプリケーション開発、WebSphere Application Server の管理などがあります。彼は最近、IBM の企業向け製品の自動化フレームワークの分析と開発に従事しました。現在は IBM の Industry Solutions グループに所属しています。彼は WebSphere Application Server 6.1 の IBM Certified Professional です。



2012年 10月 18日

作業を始める前に

このチュートリアルについて

このチュートリアルでは、EJB ステートレス・セッション Bean のための Web サービスを Rational Software Architect で作成するさまざまな方法、そしてその Web サービスを Web サービス・テスト・エクスプローラーを使用してテストする方法について説明します。また、EJB のサンプル・アプリケーションを用意しています。

目的

このチュートリアルの主な目的は、JAX-WS Web サービスと JAX-RPC Web サービスを Rational ツールを使用して作成する方法の詳細について説明することです。

前提条件

読者は EJB 3.0 と Web サービスについて、初級から中級レベルで理解している必要があります。

システム要件

このチュートリアルのステップを実行するには以下のものが必要です。

  • Rational Software Architect 7.5 またはそれ以降のバージョン
  • Websphere Application Server 7.0

Web サービスとしての EJB ステートレス・セッション Bean

はじめに

  1. 「ダウンロード」セクションに用意した DateFormatter (EJB 3.0) サンプル・プロジェクトを Rational Software Architect にインポートします。
  2. このプロジェクトには、DateFormatterService というステートレス・セッション Bean が既に作成されて含まれています。
  3. DateFormatterService には、指定された date オブジェクトを “EEE, MMM d, yyyy” という形式のストリング・フォーマットに設定するサービス・メソッドがあります。

Web サービスを作成する

では、DateFormatterService Bean の formatDate メソッドを Web サービスとして公開しましょう。JAX-WS は Web サービスを実現するための API の高度なバージョンですが、ここでは JAX-RPC によるバージョンについても説明します。

JAX-WS

  1. JAX-WS Web サービスを作成するには、DateFormatService Bean の @Stateless アノテーションの直前に @WebService アノテーションを追加します。このプロジェクトをビルドすると、Services の下に 1 つのサービスが作成されます。
図 1. DateFormatService Bean
DateFormatService Bean
  1. SOAP メッセージを HTTP で転送するためのルーターを追加します。Services の下に作成されたサービスを右クリックし、「Create Router Modules (EndpointEnabler) (ルーター・モジュール (EndpointEnabler) の作成)」を選択します。「Create Router Modules (ルーター・モジュールの作成)」ウィンドウで、「EJB Web Service Binding (EJB Web サービス・バインディング)」として「HTTP」を選択します。すると DateFormatter_HTTPRouter が作成されます。
    図 2. ルーター・プロジェクトを作成する
    ルーター・プロジェクトを作成する

これで終わりです。これでステートレス・セッション Bean のため JAX-WS Web サービスを作成することができました。

JAX-RPC

  1. DateFormatter (EJB 3.0) サンプル・プロジェクをインポートしたら、「DateFormatterService」Bean を右クリックし、「Web Services (Web サービス)」 > 「Create Web Service (Web サービスの作成)」の順に選択します。
  2. Web サービスを作成するためのウィンドウで以下の値を入力します。
    • Web service type (Web サービス・タイプ): Bottom up EJB Web Service (ボトムアップ EJB Web サービス)
    • Service implmentation (サービス実装): DateFormatterService
    • Web service runtime (Web サービス・ランタイム): IBM Websphere JAX-RPC
    • Service project (サービス・プロジェクト): DateFormatter
    • Service EAR project (サービス EAR プロジェクト): DateFromatterEAR
  3. 上にあるスライド・バーで「Assemble service (サービスの構築)」が表示されるまでスライドし、下にあるスライド・バーで「No client (クライアントなし)」が表示されるまでスライドします。
  4. 「Next (次へ)」をクリックします。「Web Service EJB Configuration (Web サービス EJB の構成)」で、「HTTP bindings (HTTP バインディング)」を選択します。
  5. 「Next (次へ)」をクリックします。「Web Service EJB Identity (Web サービス EJB の ID)」ウィンドウで、Web サービスとして公開されるメソッドを選択します。
    図 3. 「Web Service EJB Identity (Web サービス EJB の ID)」ウィンドウ
    「Web Service EJB Identity (Web サービス EJB の ID)」ウィンドウ
  6. このサービスを UDDI レジストリーに公開するわけではないので、「Finish (終了)」をクリックします。

これで終わりです。これでステートレス・セッション Bean のための JAX-RPC Web サービスを作成することができました。

Web サービスをテストする

  1. Web サービスを作成できると、アプリケーションがサーバーに追加されていれば、この Web サービスをテスト・エクスプローラーでテストすることができます。作成された Web サービスを (「DataFormatter」 > 「Services」 > [サービス名] の順に選択して) 右クリックし、表示されるメニューから「Web Services (Web サービス)」 > 「Test with Web Services Explorer (Web サービス・エクスプローラーでのテスト)」の順に選択します。
  2. エクスプローラーが開いたら、左側のパネルで実行対象の操作 (ここでは「formatDate」) を選択します。
図 4. Web サービス・エクスプローラー
Web サービス・エクスプローラー
  1. 日付を入力し、「Go (実行)」ボタンをクリックします。
図5. 操作を呼び出す
図5. 操作を呼び出す

ダウンロード

内容ファイル名サイズ
Sample code for this tutorialSample_code_DateFormatter.zip7KB

参考文献

  • Web サービスのヒント: JAX-RPC と JAX-WS、第 1 回」(developerWorks、2006年10月) は、この 2 つの Java Web サービス・プログラミング・モデルを比較する連載記事の導入編です。
  • Web services hints and tips: JAX-RPC versus JAX-WS, Part 2」(developerWorks、2006年11月) は、この 2 つの Web サービス仕様のデータ・マッピングを比較しています。
  • Design and develop JAX-WS 2.0 web services」(developerWorks、2007年9月) は、Web サービスとして機能を公開するサンプルの受注処理アプリケーションを作成しながら、JAX-WS 2.0 Web サービスを設計、作成する方法の詳細について順を追って説明しています。このチュートリアルを実習することで、これらの概念や新たに身に付けた知識を応用できるようになり、アプリケーションのための Web サービスを JAX-WS 技術を使用して作成できるようになります。

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