レベル: 初級 developerWorks staff (dwinfo@us.ibm.com), Editorial Staff, IBM
2000年 11月 01日 e-businessのためのIBM WebSphereソフトウェア・ プラットフォームは常に進化し続けています。IBM WebSphereを利用すれば、既存のe-businessアプリケーションを 手早く拡張してWeb Services機能を追加することができます。あなたがWeb Servicesを一から始めるにしても、または既存のe-businessから移行するにしても、WebSphereソフトウェア・プラットフォームにはWeb Servicesを発見し、開発し、展開するのに必要なツールが揃っています。
Web Servicesは次世代のe-business
新しい顧客の発見、新しいサービスの提供、そしてサプライ・チェーン効率化のためにさまざまな規模の企業が こぞってインターネットを利用するようになり、e-businessは爆発的に伸びました。eコマースでビジネス・パートナーシップを 広げることができるという期待は、実際に数多くのe-businessによって現実のものとなりました。しかしこれまでは、成長を阻害する要因もありました。目的を同じくする多数のe-businessが、互いに接続し合ったりリソースやデータを共用することができなかったのです。テクノロジーや実装が企業ごとに異なるため、複数のe-businessが結び付くのは、すでに互いの存在を知っていて、しかも同じ静的アプリケーションを使う場合に限られていました。
Web Servicesは特定のタスクを実行する モジュラー・アプリケーションであり、(HTTPなどの) オープンなプロトコルを介してアクセスできます。このようにアクセスが容易であるため、e-businessで手軽に利用できるわけです。インターネットを使用するどんな環境でも、Web Servicesを利用できます (読者もすでにお使いかもしれません)。企業はWeb Servicesを動的にミックス・アンド・マッチさせて、複雑なトランザクションを最小限のプログラミングで実現できるのです。Web Servicesを利用すれば、全世界の消費者と販売者とが動的に接続して、リアルタイムでトランザクションを実行できます。
Web Servicesは次の3種類に分けられます。
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ビジネス情報。消費者や他の企業と情報を共有することです。Web Servicesを使って、ニュース・ストリーム、ローカルな気象情報、株価情報などの形で情報を広めることができます。
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ビジネス統合。顧客に対して料金ベースのトランザクション・サービスを 提供することです。業者が販売を行うためのグローバルなバリュー・ネットワークを、ユーザーは利用できます。オークションeマーケットプレイス、予約システム、信用調査などのWeb Servicesを提供します。
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ビジネス・プロセスの外部化。グローバルなバリュー・チェーンを形成することによって、競争から自らを差別化することです。Web Servicesを利用して、e-businessプロセスを他のe-businessプロセスと統合したり、効率を高めることができます。
IBMとWeb Services
Web Services参加者は、Universal Description, Discovery, and Integration (UDDI) 仕様 という「集合場所」を介してアクセスできる共有Web Servicesまたは 交換Web Servicesを使って、関係を確立することができます。UDDIレジストリーに登録すれば、インターネット上に保管されたモジュラー・アプリケーションの 豊富なライブラリーを利用して、提供者または消費者のどちらになることもできます。Web Servicesを、さまざまな企業間プロセスに統合することもできます。UDDIはオープンかつプラットフォーム非依存型の標準を定義しており、この標準を利用して、グローバルなビジネス・レジストリーで情報を共有し、他の参加者のサービスを発見し、インターネット経由で対話を行うことができます。Web ServicesはWeb Services Description Language (WSDL) を 使ったUDDI Business Registryで公表され、Simple Open Access Protocol (SOAP) を使って 他のWeb Servicesと対話します。
業界のリーダーたちに相次いで指示されているUDDI仕様を 定義するうえで、IBMは重要な役割を果たしました。Web Servicesの構築、テスト、展開、公表を行うためのオープンかつ統合可能なプラットフォームを 最初に提供したのは、IBMです。また、IBMはコンサルティング・サービスを提供するとともに、デモ、ダウンロード、サポートなどの豊富な開発者向けリソースも提供しています。(「注」を参照してください。)
IBMはWebSphereソフトウェア・プラットフォームを利用して、次世代e-business向けソフトウェア製品を提供する 先駆けとなりました。
IBM WebSphereでWeb Servicesを実現し、e-businessを拡大する
IBMのe-business戦略は、どんなクライアントも任意のサーバー上の任意のサービスに 接続できるようにすることを目指しています。こうした戦略の自然な流れとして、Web Servicesが推進されています。WebSphereソフトウェア・プラットフォームの 提供するWeb Servicesソリューションを使用すれば、顧客に情報を送り、トランザクション機能を実装し、ビジネス・プロセスを外部化することによって、あなたのe-businessは競争相手に差をつけることができます。
今すでに、WebSphereはオープンな標準をいくつもサポートして、複数プラットフォーム間エンドツーエンド・アプリケーションの ホストとなっています。これにWeb Servicesサポートを加えれば、WebSphereはe-business進歩の次段階を担う 理想的なホスト環境になります。WebSphereソフトウェア・プラットフォームには次のような特徴があります。
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オープンな標準に基づいている。WebSphereソフトウェア・プラットフォームは、HTTP、XML、JavaBeansテクノロジー、サーブレット、JavaServer Pages (JSP) テクノロジー、EJBテクノロジー、およびJ2EE APIといった標準をすでにサポートしています。これにWeb Services標準 (SOAP、UDDI、WSDL) を新たに追加することは、自然な流れです。Web Servicesは言語に依存しないため、実装がJavaベースのアプリケーションか、Visual Basicか、あるいはC++ かにかかわらず、さまざまなサービスを統合することができます。
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サーバー中心である。WebSphereソフトウェア・プラットフォームでは、サーバー・ベースのJavaコンポーネント、JSPサーブレット、およびXMLプログラミング・モデルを作成することができるため、複数のプラットフォームにまたがってアプリケーションを展開して、サーバー中心型アプリケーションを さまざまなプラットフォームに移行することができます。
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既存のシステムを利用できるように設計されている。WebSphereソフトウェア・プラットフォームを使えば、既存のシステム体系で構築されている 既存のe-businessアプリケーションを拡張して、WebSphere Application Serverを ホストとするWeb Servicesを構築できます。また、WebSphereソフトウェア・ プラットフォームはUDDIレジストリーとしても使用できます。
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拡張が容易。UDDI Business Registryのサポートによって、開発者は他のWeb Servicesを発見、変換、利用できます。こうしてあなたのe-businessは、各地に散在するビジネス・パートナー、顧客、およびクライアントが参加する広範なバリュー・ネットワークに 進出することができるのです。
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保守が容易で、セキュリティーにも優れている。WebSphereソフトウェア・プラットフォームには、複数のサーバーを保守すると同時に、企業資産を保護する機能があります。こうした強力な機能は、2000年シドニー・オリンピックをはじめとする 多数の商業レベルおよび実動レベルのアプリケーションで 使われている事実によって実証されています。2000年オリンピックの公式Webサイト (Olympics.com) は、IBMが提供した機能強化のおかげで、過去に類例のないインターネット・トラフィックに 対処することができました (9月13日から10月1日までの間に、8,700,000人のサイト訪問者による11,300,000,000回のヒットがあり、230,000,000のWebページが閲覧されました)。
Web ServicesとWebSphereについては、developerWorksのWeb Servicesサイト で詳しくご覧いただけます。
Web Services Toolkit をダウンロードできます。このツールキットは、プログラミング要件や人間の介入を 必要としないWeb Servicesを開発および実行するための、簡単な実行時環境といくつかの例を提供します。簡単なWeb Servicesの例をそのまま使用することもできますし、それに手を加えて新しいWeb Servicesを作成することもできます。このツールキットは、UDDIやWSDLといった最新のテクノロジー標準が 互いに協働する様子を示します。
Web Servicesについての知識を身に着けた開発者は、XMLおよびWeb Servicesの開発環境 であるIBM XML and Web Services Development Environmentを使って、既存のレガシー・コードからWeb Servicesを作成したり、新しく開発したコードからWeb Servicesを作成することができます。
IBM XML and Web Services Development Environment
XMLおよびWeb Servicesの 開発環境であるIBM XML and Web Services Development Environmentは、複数の異種システムで展開するオープンかつプラットフォーム 非依存型のWeb Servicesを作成するための開発環境として、初めてのものです。HTML、Javaテクノロジー、XMLを使用する開発者は既存のe-businessアプリケーションを 手早く拡張して、ビジネス情報を発信するWeb Servicesを構築できます。Web開発者は、JavaやSOAPに関する最低限の 知識があればWeb Servicesを作成することができます。
IBM XML and Web Services Development Environmentは、Web Servicesの作成に必要な 以下のような一連の作業をツール化しています。
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発見。UDDI Business Registryをブラウズして、統合対象の既存のWebを検出します。つまり、Webは開発環境の延長です。
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作成と変換。XML編集機能を使って、新しいWeb Servicesを開発します。さらに、開発者は変換 (編集とマッピング) を完了するツールを使って、XML、Javaテクノロジー・ベース、またはVisual Basicの既存の アプリケーションからWeb Servicesを作成することができます。
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構築。既存のJavaBeansコンポーネントやサーブレットのSOAPラッパーを 生成して、稼働、バインド、およびリモート要求者による実行の可能なサービスを作成します。SOAPやWSDLに関する最低限の知識だけを使って、これらのサービスのUDDI Business Registry用WSDL定義を 生成することができます。
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展開。当面のテスト用として、開発者のマシンまたは実動レベルの リモート・サーバー上にWeb Serviceを展開します。テストが終わったら、Web Serviceをただちにアプリケーション・サーバーに公表します。
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テスト。アプリケーションをローカルまたはリモートでテストします。動的なフィードバックが可能です。
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公表。新しく作成して開発したWeb ServicesをUDDI Business Registryに 公表して、他のe-business開発者からアクセスおよび使用できるようにします。
IBM XML and Web Services Development Environmentに 含まれるツールはどれも完全に統合されていますので、高いレベルのプログラマー生産性を実現できます。
Javaテクノロジー開発
IBM XML and Web Services Development Environmentは、IBM VisualAge for JavaやIBM WebSphere Studioに 取って代わるものではありません。むしろ、VisualAge for JavaやWebSphere Studioと連動して使うことにより、新しいWeb Servicesの作成時に (bean、サーブレット、EJBアクセスbeanといった) 既存の アプリケーションを拡張することができます。また、他のJava IDEで作成されたアプリケーション をIBM XML and Web Services Development Environmentにインポートして、Web Services生成機能を利用することもできます。(「注」を参照してください。)
どんな人がIBM XML and Web Services Development Environmentを 利用できるか
- 既存のアプリケーションを拡張してWeb Servicesを利用したいと 考えているJavaテクノロジー開発者
- 新しくWeb Servicesを作成するために、生産性の高い環境を必要としているXML開発者およびWeb開発者
- Microsoft Windows以外のプラットフォームにもWeb Servicesを 展開できる方法を探しているVisual Basic開発者
まとめ
XMLおよびWeb Servicesの開発環境 であるIBM XML and Web Services Development Environmentを利用すれば、e-businessは既存のアプリケーションを有効に活用して 新しくWeb Servicesを構築することができます。WebSphereソフトウェア・プラットフォームを使えば、拡張が容易なプラットフォームでWeb Servicesを展開して稼動することによって、世界の各地からアクセス可能にすることができます。Web Servicesについて、詳しくはibm.com/developerWorks/jp/ をご覧ください。
注
IBM XML and Web Services Development Environmentは、ビジネス情報用Web Servicesの基本となります。ビジネス・トランザクションやビジネス・プロセス管理を開発するには、IBM WebSphere Business-to-Business Integratorをお使いください。WebSphere B-to-B Integratorを使用すれば、IBM MQSeriesの強力な統合テクノロジーとWebSphereソフトウェア・ プラットフォームを活用し、マシン間のトランザクションを自動化する「トランザクションWeb」に 参加して動的なB-to-B環境を実現することができます。
参考文献
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