当資料では、IBM Rational Host Access Transformation Services(以下、HATS)において、HATS V8.0の新機能であるDojoウィジェットを使用したユーザー・インターフェースの開発方法について説明します。HATSアプリケーション開発者はこのチュートリアルを通して、スムーズにHATS Dojoアプリケーションの開発スキルを身に付けることができます。
チュートリアルでは、受発注業務を行うためのIBM iのホスト・アプリケーションを例にとり、Dojoを使用したHATSアプリケーション開発の手順を説明いたします。当資料の読者とはホスト・アプリケーションの環境が異なる場合もあると思いますが、適宜、読者の環境に当てはめて読み進めていってください。
当資料に含まれる情報は可能な限り正確を期しておりますが、IBM / ISEの正式なレビューを受けておらず、当資料に記載された内容に関して何ら保証するものではありません。当ガイドでの記載内容はあくまでも支援情報であり、読者の責任において取り扱われるものとし、当資料の内容によって受けたいかなる損害に関しても一切の保証をするものではありません。
ホスト・アプリケーションのWeb化を検討されている方
HATSにおいてDojoの使用を検討されている方
HATSアプリケーション開発者
HATS Toolkit V8.0以降が前提となります。また、HATS V8.0においてDojoサポートを使用するための前提要件があります。
HATS Toolkit V8.0の前提要件の最新情報は下記リンク先よりご確認いただけます。
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27019102
通常のHATS前提要件と同様です。HATS Toolkitの要件を満たすRational Software Delivery Platform (以下、Rational
SDP)製品、WASのテスト環境およびHATS Toolkit V8.0以降をインストールしてください。
なお、WAS V8上でHATS Dojoサポートを使用する場合は、RAD V8.0.3以降が必要です。
- Firefox V3, V3.6, V4(将来の修正モジュールおよびFix Packを含む)
- Internet Explorer V8, V9(将来の修正モジュールおよびFix Packを含む)
- Safari V4, V5(将来の修正モジュールおよびFix Packを含む)
- 前提となるRational SDP製品に含まれるDojo 1.4.1および1.5.0
Rational SDPおよびHATSのインストール手順についてはそれぞれ以下をご参照ください。
「RAD V8インストール手順」(動画デモ)
「IBM Rational Host Access Transformation Services V7.5.1 開発ガイド -初心者のためのはじめの一歩-」の「1.
はじめてのHATS」
※HATS V7.5.1の資料になりますが、基本的なインストール手順はV8.0でも同様です。
なお、このチュートリアルではWebブラウザーとしてFirefoxを使用することを前提としています。Dojoのデバッグをするために「Firebug」というFirefoxのアドオンとして無償で提供されるデバッグ・ツールを使用します。Firebugは以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/firebug/
このチュートリアルでは、Dojoウィジェットを使用したHATSアプリケーションの画面カスタマイズの方法について学習します。1stステップとして、まずDojoサポートを有効化したHATSプロジェクトを作成します。そして、HATS Toolkitが提供するGUIを使用してDojoウィジェットを使用した変換ファイルの作成を行います。2ndステップでは、Dojoウィジェットをソース・レベルで編集する方法について学習します。ソースを編集することで、HATS Toolkitが提供するGUIでは設定できない付加機能を追加でき、より使い勝手の良いユーザー・インターフェースを作成することができます。
(1stステップ)
- Dojoサポートを有効化したHATSアプリケーションの作成
- 画面カスタマイズの作成
- Dojoウィジェットを使用した変換ファイルの作成
検証テキスト・ボックス
拡張グリッド
(2ndステップ)
- Dojoウィジェットの編集
拡張グリッドのカスタマイズ
このチュートリアルを終了するには、約90分かかります。このチュートリアルに関連したその他の概念や機能について調べる場合は、終了までにさらに時間がかかります。
2. Dojoサポートを有効化したHATSプロジェクトの作成
ここでは、Dojoサポートを有効化したHATSプロジェクトを作成する方法について学習します。Dojoのサポートは、新規HATSプロジェクト作成時に有効化する必要があります。
1) HATS Toolkitより、「プロジェクトを作成」ウィザードの起動
HATS Toolkitを起動し、メニュー・バーより「ファイル」→「新規」→「HATSプロジェクト」を選択し、ウィザードを起動します。

2) HATSプロジェクトの基本情報の入力
「HATSプロジェクト」画面では、プロジェクト名、ターゲット・サーバー、EAR名などプロジェクトの基本情報を入力します。ここで、「Dojoテクノロジーを使用」にチェックを入れることで、Dojoを使用するために必要なファイルを含むプロジェクトが生成されます。

- 名前:任意のプロジェクト名(ここでは「HATSDojoSample」)を入力します。
- 「ターゲット・サーバー」:使用するWASのバージョン(ここでは「WebSphere Application Server V8.0」)を選択します。
- エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト:任意の名前(ここでは「HATSDojoSample_EAR8」)を入力します。
- Dojoテクノロジーを使用:チェックを入れます。
- 管理コンソール・サポートを追加:チェックが入っていることを確認します。
上記を入力し、「次へ」をクリックします。
3) ホスト接続情報の入力
「接続設定」画面では、接続する宛先ホストの情報を入力します。

- ホスト名:Telnetサーバーのアドレス、もしくはホスト名を入力します。
- タイプ:接続のタイプを選択します。
- ポート:Telnetサーバーのポートを入力します。
- コード・ページ:ホスト・アプリケーションのコード・ページを選択します。
- 画面サイズ:ホスト・アプリケーションの画面サイズを選択します。
上記を設定し、「次へ」をクリックします。
4) テーマの選択
「プロジェクト・テーマ」画面では、見映えと操作性に関わる設定をします。

任意のテーマ(ここでは「標準」)を選択し、「次へ」をクリックします。
5) Dojoプロジェクトのセットアップ
プロジェクトが使用するDojo Toolkitのロケーションを指定します。デフォルトでは、RADなどのRational SDPが提供するDojo ToolkitをHATSプロジェクトにコピーして使用します。なお、HATS V8.0はRational SDPが提供するDojo 1.4.1および1.5.0をサポートします。

「これらのセットアップ・オプションを変更」をクリックします。「Dojoプロジェクト・セットアップのオプション」ウィザードが開きます。
「Dojoプロジェクト・セットアップのオプション」ウィザード
![]() | このウィザードでは、HATS Web プロジェクトでの Dojo Toolkit の使用方法を指定します。
プロジェクトでの Dojo のセットアップには、以下の 3 つのオプションがあります。
「対応する Dojo」セクションでは、ご使用のリモート Dojo Toolkit に最適の Dojo ソース・ディストリビューションを選択できます。これにより、コンテンツ・アシストといったRational SDPのツールが提供されます。Rational SDPに付属のDojo Toolkit SDK 1.4.1、1.5.0を選択するか、ご使用のワークスペースまたはファイル・システムにある Dojo フォルダーを参照できます。
なお、HATS V8.0はRational SDPが提供するDojo Toolkit 1.4.1および1.5.0をサポートします。CDN上に公開されているDojo Toolkitの使用はサポート対象外ですのでご注意ください。
HATSがサポートするDojoについての最新情報は下記リンク先よりご確認ください。 |
このチュートリアルでは、Rational SDPが提供するDojo Toolkit 1.5.0をHATSプロジェクト内にコピーして使用します。
- 「Dojoをこのプロジェクトにコピーし、そのプロジェクトからデプロイする」を選択し、「次へ」をクリックします。
- 「Dojo」セクションの「提供済み」リストで「Dojo Toolkit SDK 1.5.0」を選択し、「終了」をクリックして「Dojoプロジェクト・セットアップのオプション」ウィザードを終了します。

Dojoプロジェクトのセットアップが完了したら、「次へ」をクリックします。

6) テンプレートの選択
「デフォルト・テンプレート」画面では、HATSプロジェクトで使用するテンプレートを選択します。

任意のテンプレート(ここでは、「Finance.jsp」)を選択し、「終了」をクリックします。
7) Dojoウィジェットが使用可能なHATSプロジェクトの作成完了
「プロジェクトの作成」ウィザードが終了してしばらくすると、HATSプロジェクトの作成が完了します。Dojoウィジェットを使用するためのJavaScriptファイルを含むHATSプロジェクトが生成されます。
![]() |
HATSで使用可能なDojoウィジェットは以下の6つです。
※各ウィジェットの詳細については、下記資料をご参照ください。 「HATS V8.0 新機能ガイド」の「9. 画面変換におけるDojoウィジェットのサポート」 プロジェクト設定ファイル(application.hap)の「レンダリング」タブの「ウィジェット(Dojo)」にてプロジェクトで使用するDojoウィジェットのデフォルト設定を設定することができます。
なお、Dojoウィジェットは以下で使用することはできません。
その他、Dojoウィジェットの考慮事項については、下記リンク先よりご確認ください。 |
Dojoサポートを有効化したHATSプロジェクトを作成する方法について学習しました。Dojoサポートは新規HATSプロジェクト作成時に有効化する必要があることにご注意ください。また、HATSプロジェクトで使用するDojo ToolkitはHATSがサポートするDojoのバージョンを使用してください。
| 内容 | ファイル名 | サイズ | ダウンロード形式 |
|---|---|---|---|
| Dojoサポートを有効化したHATSプロジェクトの作成 | hats80_dojodevtutorial_part1.pdf | 910KB | HTTP |
ダウンロード形式について Adobe® Reader® が必要
