Linux International の取締役であり、さらには Linux アンダーウェアを着用していると自ら語る Jon "maddog" Hall 氏は、VA Linux 公認の「Linux 伝道師」であり、Linux 界における歯にきぬ着せぬ メンバーの 1 人です。Hall 氏は多くの Linux イベントの常連で、最近は IBM Linux 戦略サミットに出席 しました。developerWorks は、Linux ソフトウェア、Linux International、Linux サミット、そしてペンギンについてあらゆることを氏に尋ねました。
developerWorks: なぜ「maddog」と呼ばれているのですか。
Jon "maddog" Hall : 私が「maddog」(すべて小文字で 1 語、Unix のログイン名と同様) と呼ばれるのは、以前の私は今ほどには感情を抑えることができなかったからです。特に教職に就いていたとき がそうでした。当時の「管理職」(私は何度となく「管理不能」と言われましたが) であった学部長とはよく 激しく「議論」しました。時には、maddog とイギリス人の議論が過熱することもありました。学部長は英国人 だったのです。
dW: Larry Augustin には maddog と呼ばれるのですか。
maddog : 私は人に「maddog」と呼ぶようには求めませんし、そう呼ぶのをためらって 「Jon」と呼ぶ人もいます (私の母がそうです)。とりわけ Bob Young (Red Hat, Inc. 代表取締役) 氏は 私のことを「maddog 」と呼ぶのにはなじめなかったようですが、最近は慣れてきたようです。
Larry の場合、彼が望まないことを他人が無理強いすることはできません。幸いなことに、彼はためらう ことなくニックネームで呼んでくれます。実際 VA Linux Systems にはもう 1 人「John Hall」がいるので、この呼び名は便利です。(このもう 1 人の「John Hall」には、maddog あての電話がよくかかってくるのです。)
Larry の話が出たので言っておきますと、彼とは 3 年来のつきあいになります。3 年とは Linux の世界では 「永久」的な期間ですが、彼の家に泊まったり、彼の家族と食事をしたりしました。彼とのつきあいは VA Linux Systems の社員がわずか 13 名のころからで、Larry と彼の妻、義兄も社員でした。彼はすごい人物で、Linux 信奉者でした。
dW : あなたのキャリアの中心としては Linux の提唱を行っており、ひときわ賞賛の声 を高くあげていますね。あなたにとって、Linux は技術的なメリットの他に何があるのでしょう。OS として だけではなく、コミュニティーの拠点として多くの人々にとって重要になったのはどうしてでしょう。
maddog : Linux は、米国外で開発されたものとしては今日唯一メジャーなオペレーティング・システムです。確かに多くのオペレーティング・システムが国際的に使用されていますが、Linux は米国外から始まりました。この点は、他国から見た場合に魅力的です。
次に、Linus 氏を含めて誰かが Linux のことを「私のオペレーティング・システム」とか 「彼らのオペレーティング・システム」と言うのを耳にしたことはありません。これは「私たちのオペレーティング・システム」なのです。ユーザーの方でも所有者としての感覚を持っています。これについては説明ができませんが、偶然起こったことなのでしょう。Digital 社 (現 ARM computer) の 年長のエンジニアの方は、Linux を「かわいい」と言っていました (彼は英国人です)。
3 つめとして、以前 Linux の CD をフリーで供給した際、そのことだけで快感や感激を味わったことが あります。これはフィージー島でのことで、そこでのインターネット接続は十分な環境とは言えませんでした。オペレーティング・システム、開発環境、コンパイラー、ユーザー・システム (全ソースを含む) のすべてを、安価な CD 作成コストだけで提供できるというのは、実に嬉しいことです。
4 つめは、Linux が非常に若いコミュニティーであり、これは現在でも変わりません。Linux 関係者の多くは (1994 年に会ったときの Linus 氏も含め) 大学生で、中には高校生もいました。一部には「未熟なコード」が多く作成されると思う人もいることでしょうが、多くのメンバーは Linux の コードを作成する前に 3 ~ 5 年の経験がありました。私は彼らと一緒にいて、楽しい時間を過ごしました。彼らの情熱は私を若い気持ちにさせてくれましたし (もっともこれ以上「若い」気になれるかわからないので、少なくとも今よりは若くと言っておきましょう)、彼らと仕事ができたのはすばらしいことでした。
最後に、韓国、ブラジル、オーストラリア、ポーランド、ロシア、デンマークなどに行き、人々が インターネットを通じて共同のプロジェクトで作業をしているのを見ると、これが人間のコミュニティーが 共に協力して仕事をするやり方なのだと感じることができます。コンピューター・サイエンスにおける次の Albert Einstein がどこで生まれるのかは分かりませんが、これを見逃すことはないだろうと思います。私は Linux はこのような人物を見つけ獲得するための最適なメディアであると思います。
dW : Linux International (LI) の創立時に、Linux の提唱についてはリーダーシップの 空白はあったのでしょうか。
maddog : 空白と呼べるかはわかりませんね。つまり、他に埋め合わせできるものが ある場合だけ、空白と言えるのです。それ以外は、単なる空 (カラ) なわけです。
LI が設立された目的は、商業分野における Linux の提唱と、ベンダーの Linux に対する理解を支援し Linux コミュニティーで共同に取り組むことができるようにすることです。また 1 社のみでは困難な、あるいはコストのかかる内容も行いたいと考えています。私たちはチームとして協力し、ビジネス・ショーや 会議に Linux を出展したいと思います。プレスやアナリストには、正確かつ慎重に情報を提供できるように します。
dW : Linux において最も必要とされるソフトウェア開発は何でしょうか。2001 年までに必要な Linux の新規または移植アプリケーションで鍵となるのは何でしょうか。
maddog : 現状では、Linux で最も開発の必要なのは RAS (信頼性・可用性・保守性) 領域だと思います。このことは、Linux が頻繁にクラッシュするとか、適当な SMP が存在しないということ ではありません。ただ最近までは、オペレーティング・システムのデベロッパーは本当に大規模なマシン (NUMA 技法開発用)にアクセスすることはありませんでしたし、ハイエンド・サーバー開発を目的とはして いませんでした。このため、ログ・ベースのファイル・システム、チェックポイント/再始動、非常に大きな ファイル・システムなどの高可用性機能の優先度は低いものでした。
アプリケーション領域で最も重要なのは 1 アプリケーションだけではなく、大きなアプリケーション基盤 をデスクトップ・インターフェース (KDE や GNOME) に統合することにより、ユーザーが望むような シームレスな統合環境を提供することです。
dW: 現在 Linux ソフトウェアに最も力を入れているのは誰でしょう。
maddog : 個人レベルではこれまでに Linux にかかわってきたメンバーと変わりません が (Linus、Alan Cox、David Miller、Ted Ts'o など、きりがありません)、企業レベルでは多くの人に Linux で直接に作業をする機会が与えられています。彼らと昔の商用 Unix プログラマーとの違いは、現在では作成したコードを GPL (汎用ライブラリー) として、誰もがこれを利用できるようにする点に あります。
みんなそれぞれ役に立っているので、「誰が最も力を入れている」とは言えません。私のところにやって来て「コードは作れませんが、お役に立てることはありませんか」と尋ねる人がいて びっくりすることがあります。私は、こう答えます。
- 使いましょう。
- 地域の議員に話しましょう。
- 文書を読みましょう。
- ユーザー・グループに参加しましょう。
- 地方自治体に知らせましょう。
- ユーザー・グループを開始しましょう。
- 隣の人に教えましょう。
- 地域の図書館でインストールしましょう。
など、できることは際限がありません。
私は「Linux 提唱者」と言われています。私たちは、いつでも皆が Linux 提唱者となるべきです。もちろんあなたには食事、睡眠、時には映画を見る時間だってありますし、私のように Linux アンダーウェアを 着る必要はありませんが。
dW : このような開発のための資金調達、促進、提唱のために LI は何を行っているの でしょうか。
maddog : ハードウェア、文書、規格策定会議の旅費などに充てるための LIGDF (Linux International General Developer's Fund) があります。プログラマーの時間は LIGDF も支払うこと はできません。時間はプログラマーから提供してもらう必要があります。
私たちのグループは、Linux Standard Base 規格プロジェクトの標準化も行っていました。Dan Quinlan の入念な指導によるこのプロジェクトは、最近私たちからの要求事項はあまりありませんが、多くのメンバー企業が関連しています。
Linux International は、I2O SIG を機会として I2O メンバーがフリー開発コードのコミュニティーの 必要性を理解する手助けとなることと思います。プロジェクトの支援は、時に資金の供給だけではないのです。
dW: LI が資金を供給する主要プロジェクトをあげていただけますか。
maddog : 米国とその他の国における Linux 商標の保護を継続して行っています。残念ながらすべての国で行うには至っていません。また Linus 氏による使用規定を支援しています。係争には時間がかかるだけでなく、時には莫大な法廷費用がかかります。
また、ハードウェアとソフトウェアともに各種の証明プロジェクトや、先にも述べた LSB にも取り組んで います。
dW: 予算はいかがでしょう。最も多く寄付金を寄せるのはどこでしょうか。
maddog : 予算には LIGDF 用と一般資金の 2 つがあります。LIGDF に送られる資金はすべてプロジェクト資金に直接回されます。間接経費はありません。LIGDF 基金の多くは個人寄付や、著者からの印税寄付から成り立っています。郵送された小切手に 「donation to Linux International(Linux International への寄付金)」と記されていれば、LIGDF に 回されます。これは、寄付を行った人の望むところであると思います。
第 2 の予算は私たちの一般資金です。この資金はすべてメンバーの会費からなり、スポンサー法人会費が 5,000 US ドル、法人会費が 1,000 ドルです。私たちの規模の組織としては、これは非常に 少額の会費です。小さなベンダーでも参加してもらえるよう、低額な会費を維持できるよう 努力しています。
幸運にも私たちの運営する予算は少額なものです。私たちは「仮想団体 (virtual organization)」であり、オフィス賃料や従業員給与は必要ありません。多くは、各種支出はメンバー企業に支払われるものです。たとえば、ビジネス・ショーで見かける LI ブースの対価として、多くの場合は企業に各種サービスが 提供されます。これが「無料」になる場合もあります。
より多く規模の大きなプロジェクトに資金を与えられるようにするため、時間制限のある (つまり「永続的」ではない) イベントである「プロジェクト」の概念を実行しようとしているところで、これには企業が会費の他に資金を提供できます。
dW : LI がプロジェクトの支援をするために鍵となる基準を 2 ~ 3 教えてください。こうした要求に毎月どうやって回答しているのですか。
maddog : 実は、この件についてははっきりと答えることができません。これは、LIDGF が LI 以下の完全に自発的なプロジェクトで、テクニカル・コミュニティー自身の手で 運営されているためです。プロジェクトの提案が届くと、Ted Ts'o や Alan Cox などテクニカル・ コミュニティーのメンバーが検討を行い、技術上、財政上のメリットを考慮して投票をし、資金供給する プロジェクトを決定します。私は「時間提供のボランティア」の基本ルールとか、必要な実費 (ハードウェア、文書、規格策定会議の旅費など) に資金が支払われるといったことは知っていますが、それ以外は彼らの決定にはまったく関与していません。
dW : あなたは非常に目立つキャラクター、つまり従来の企業タイプとは対照的のようですね。IBM や Sun などの大企業はどのような形であなた方や LI へと歩み寄ったのでしょうか。また、それはこれら企業が Linux に対する姿勢を変化させたことと共通点があるのでしょうか。
maddog : 自分では「目立つキャラクター」とは思ったことはありません。私は「自分」であるだけですし、精いっぱい生きるのが好きなだけです。私はブルックス・ブラザーズの スーツ姿でいることはあまりありませんが、清潔でこぎれいにして臭いには気をつけています。さらに重要な点として、他人の見方を理解し、注意深く聞くこと、どこでも楽しむこと、仲間を大切にする ことを心がけています。
世の中にはスーツを着ていなかったり、長髪でひげがあったりすると耳を傾けようとはしない人もいるだろう と思います。また「技術屋」とみると、ビジネスのことが分からないと思う人もいるでしょう。彼らにとっては、私の学位が一方で経営管理、一方では 1968 年のコンピューター・サイエンスの知識による 電子工学であることは驚きでしょう。また、私が保険会社に 4 年間勤務したと知ると驚くことでしょう。これは保険業界を知るには十分な期間でした。
また、「ドレス・ダウン・フライデー」やシリコン・バレーのドレス・コードも多少変化してきていると 思います。そして私にとって重要な人物は、「目立つこと」に無頓着であったり、あるいはそれに魅力すら 感じている人なのです。
Linux に対する企業の姿勢については、かねてから私が予想していたとおりでした。当初 Linux の市場はあまりに小さく、こうした企業のアンテナにはかかりませんでした。1994 年 5 月に私が初めて Linux を経験したときでもユーザーは推定で 125,000 人でした。控えめな推定としてこれらのマシンの半数が Linux で再利用された旧型のマシンであるとすれば、「新規マシン市場」全体では約 62,000 システムとなります。これは主要ハードウェア・メーカー (「ホワイト・ボックス」システムは除く) ごとには、約 12,000 システムです。話に出すまでもありません。
Compaq (続いて Digital) は、Alpha への Linux の移植を先進開発プロジェクトとして支援しました。4 人のエンジニアと「目立った」マーケティング・マネージャーにかかった投資額は年 $100 万ドルでした。Compaq のような大企業は時に模様眺めのため、このようなプロジェクトを行うことがあります。Linux を彼らのメインストリーム・ビジネスに組み込むことは、サポート・チャネルの展開、宣伝、製造ボリュームの調整、そして大きな認定の問題などがあります。Compaq がこのプロジェクトを無駄にしないよう にするには、大量のオーダー (とさらなるオーダー) を必要としたことでしょう。
当然のことながら当時「目立った」マーケティング・マネージャーは自分の仕事に専念しており、教育向けの Linux の利点、組み込みシステム (フリー OS を使用することによる製造コストの削減)、そして Beowulf システム (全ハイ・スクールのスーパー・コンピューター) を褒めちぎっていました。しかし彼はこれを自発的に自費で (通常の出張を利用して) 行っていたので、上層部には「面白く」映った のです。その結果、彼らは彼の首切らず、自由に活動させることにしました。
1998 年 9 月にはデータベースの移植が開始され、アナリストやプレスが注目し始め、インストール・システム数が推定 1 千 200 万~ 500 万を超えると (2 つの要因をお忘れなく)、大企業も注目するようになります。これで分かりました。純粋で単純な理由です。数と利益です。
もちろん、もう少し理由があります。企業が目を向けたのは「Linux」や「GPL」や「オープン・ソース」と いった内容でしたが、彼らは耳を傾け始めたのです。これら企業内で数年間 Linux を使用してきた社員に とってこれは進展で、経営上層部と話をすることができました。Linux 反対派があげるあらゆる懸念や疑問 (IBM 用語で FUD = Fear、Uncertainty、Doubt) に対して、社内の Linux ユーザーは各種ニーズを満たす ことを示しました。「すべての」ニーズではなく、多くのニーズです。
経営上層部は、ビジネスのコアとなるソフトウェア・パーツ、「オープン・ソース」とすることができる パーツ、または放棄できるパーツを再評価し始めました。彼らは、ハードウェア価格が下落したにもかかわらず ソフトウェアにかかる支出が増加し続ける中、この問題に対処する唯一の方法が「オープン・ソース開発」 であることを認識し始めたのです。
いずれにせよ、オープン・ソース開発と自由市場における Linux の使用を真剣に検討する企業が増えました。
dW : メインストリームにおける Linux 人気はその他のオープン・ソースの動向に どのような影響を持つでしょうか。Linux はコミュニティー全体の標準となったのでしょうか。たとえば FreeBSD のように同じようには評判とならなかった、他のオープン・ソース・プロジェクトの 支持者からは不満の声は聞かれませんか。
maddog : 確かに Linux に対しては、フリー・ソフトウェア・コミュニティーの各部から 憤慨の声が聞かれます。ときにはこの声には、BSD 開発用に製造者からハードウェアを調達するための労力が 増すなど実状に即したものがありました。また、Free Software Foundation がその業績の割には信用が 得られていないと感じられる問題もありました。この問題については、オペレーティング・システムを 「GNU/Linux」と呼ぶ動きがあります。また、多くの Linux 関係者の関心は、Linux オペレーティング・ システムが使用するアプリケーションがフリーまたはオープン・ソースでない点ではなく、オペレーティング・システムとコンパイラーがフリーでオープン・ソースである点にありました。このことは、フリー・ソフトウェアとオープン・ソース提唱者の「一部」の感情を損ねるものです。
一方、オープン・ソースの動き全体が Linux 人気の恩恵を受けていると思われます。おそらくいつかは *BSD システムもこの点我々を理解してくれると思いますし、FSF の HURD プロジェクトも 完了することでしょう。しかしきわめて率直に言うと、1998 年初期のオペレーティング・システム販売の 勢いからすると、Unix と Unix ライクなシステムが深刻な問題を抱え、この状況では HURD が登場する までは持続しないのではないかと危惧しています。
公平を期すために言うと、「コミュニティー」に関連した問題は *BSD/FSF/Linux 陣営の両サイドで 起きています。私は *BSD/FSF/Linux 愛好者が互いのプロジェクトの長所を認め受け入れることを願っていますし、これには理由があります。FreeBSD が「Linux 互換エミュレーション」を作成し、FreeBSD システムで Linux バイナリーを実行できるようにしたことは興味深い点です。
dW: Linux では何を行うことが好きですか。お気に入りのプロジェクトは何でしょうか。
maddog : 好きなものは 5 つあります。人、コンピューター・サイエンス、小道具、音楽、そしてビールです。
このことは、私が人生のある時期に振り子時計の収集、修理を行ったことによく表われているでしょう。これは時間があってお金がかからなければ続けているでしょうが、修理のきく時計はオークションや フリー・マーケットから姿を消してはいませんからね。
これは「自動楽器」にも表れています。私は自動ピアノを 2 つ、5 セント・ジュークボックス、自動リード・オルガン、ディスクとシリンダーの「レコード・プレーヤー」、そしてオルゴールをいくつか 持っています。クラリネットの演奏を覚えたグラマー・スクールからの音楽好きが高じた結果です (両親はありがたいことに私が歌とクラリネットを同時にはできないことが分かってくれました)。
ですから、コンピューターが物を制御するのを見るのが好きなのです。ペン・プロッター (5 つあります)、GPS 装置、スキャナー、ディジタル・カメラなど。PC 雑誌で見る すべての風変わりで奇妙な小道具が Linux で制御できるようになるのを見たいものです。そしてもちろん、MP3 とディジタル・ピクチャーの収集、操作も好きです。
何年もの間、撮影はスライドだけで、その後はスライドと Kodak PhotoCD を撮りました。今はほとんどディジタル・カメラだけで、Linux 上で GIMP で作業をするのが好きです。
このための時間は多くはとれませんので、まだ下手です。しかし下手な写真を撮って手を加え良い写真に することは、特に音楽を聴いて (ビールを飲みながら) やるには楽しいことです。
これで小物、音楽、コンピューター・サイエンスとビールについてはお話しました。この他に好きといえば人物で、よく海辺に行って写真を撮ります。サンタクルスやカリフォルニアの遊歩道は お気に入りの場所ですが、東海岸のビーチも好きです。サンタクルスでは遊歩道で戸外のビールを楽しめます。
人と話をするのも好きですが、大人数よりは 1 人や 2 ~ 3 人の少人数の方が好きです。こうすることで一人一人から話を聞いて会話することができます。
dW : IBM Linux サミットでは目立って発言をしていましたね -- IBM 単独ではない イベントになぜ出席を求められたと思いますか。サミットは成功したと思いますか。収穫はあったでしょうか。
maddog : なぜ招待されたのかは思いもつきません。おそらく「手軽な相手」だったの でしょう。多分 Southwest 航空で (オースチンに着くまでの) 人間の許容範囲を見たかった (往復いずれも 4 ストップ)、または目立つキャラクターがオースチンのようなカレッジ・タウンで何をするか 見たかったのでしょう。
いや、真面目に言うと、IBM 経営者が「他国の予言者」からオープン・ソースと Linux について耳にする 機会を持ちたかったのでしょう。確かに私は Linux に偏向していますが、これはもっともなことと思います。私は欠点があれば欠点といいます。ですから、疑問を持つ人がいれば、このミーティングに来て 疑問をあげてもらえばよいのです。
収穫はあったかと言いましたね。特に印象に残ったのは、スライドで「IBM 内部のソフトウェアは、これをクローズにしようとする理由がなければ、オープン・ソースとみなされる」と言っていた部分です。これはすごいことで、多くの人が思う以上に強烈な内容です。実は翌週の Brookhaven National Labs の 科学者の会合でこれを使わせてもらいました。
最後に思ったのは、会議の出席者の中には相当な時間をかけ IBM 内で Linux サポートのために奮闘して いた人達がいたということ、そして彼らは、誰か「IBM の外」の人にその成果を見て「よくやった」と 言ってもらいたいのだということです。
ですから、会議で私の話を聞く機会のなかった人には 「よくやってくれました、これからも続けてください」とこの場を借りて伝えておきたいと思います。
Steve Brody は、developerWorks 契約ライター・編集者です。 Wired News、CNet's News.com、CNN Interactive、LinuxWorld 、JavaWorld、およびSunWorld など多くのオンライン・ニュースを執筆しています。developerWorks の前には IDG SunWorld の契約編集者でした。